広島出身の漫画家 新久千映が人気マンガ『ワカコ酒』の中で
最近広島名物として話題の『ウニクレソン』を紹介していましたが、ワカコ酒が愛読書の一つである私としては、広島に来たのなら宮島の牡蠣とならびこれは必ず食さねばならぬと心に決めていた料理でした
そのウニクレソンなる料理が食べられるのが
老舗鉄板焼屋 中ちゃん
お店のある場所は広島中区の歓楽街のなかでピンクの看板が煌めく、もっともディープな場所に位置しています
そのうえ店舗もプレハブというか屋台風で何だか怪しげな雰囲気を漂わせていました
ちなみに開店時のれんがかかった時点で客は私ども以外におりませんでしたが、その後やってきた飛び込みの客は残念ながら予約で一杯との事で皆返されてました(1ヶ月以上前に予約しておいて良かった)
店の中央の棚の上には店主らしきかたの写真が飾られていましたが、これが初代の名物店主中迫さんこと「中ちゃん」の写真(遺影)だったようです
さてまずは生ビール(アサヒスーパードライ)をいただき
食べ物を頼みますが、まずは手書きのおすすめボードから
ミルガイの刺身を頼みます
続いて出てきた牛スジの煮込みが絶品
これは日本酒が合うでしょうと、広島の地酒たる冷や酒を頼みましたがこれが美味い
どうやら明日は予定していた行事を早め、時間を作り東広島の酒蔵見学して歩かねばならぬようです
さて前述のワカコ酒に登場する「ウニクレソン」
その元祖と言うか本家たる「中ちゃん」でウニクレソンを頼まねばここに来た意味が有りません
店主らしき方にオーダーすると、クレソンを炒めたうえに、箱ウニの半分ぐらいの量のウニを投入
札幌に住んでいる私にとってウニといえば北海道の積丹あたりを思い浮かべてしまいますが、この日使われていたのは山口産
聞くところによると広島県のお隣りである山口県北浦もウニの名産地だったようです
ただしバターは北海道産の雪印のバター
豪快に切り分けたっぷり鉄板に投入し炒めるのが、中ちゃん流なのか、バターが隠し味になっているようでした
ウニクレソンの皿の上には鉄板で軽く焼いたバゲッドが載っていますが
このバゲットにウニクレソンを載せて食べるのはもちろん
皿に残ったウニの絡まったバターソースはバゲットを浸して食べると絶品でした
他には本日のおススメから煮付ののどぐろを頼みますが
実はこれが人生初ノドグロ
これが脂がこってりのっているうえ、鷹の爪が効いていて絶品
あまりにも美味しかったので翌日も小料理屋さんで時価とあったのにも関わらず頼んでしまったほどです
鉄板焼きの店らしくステーキも柔らかく美味しいのですが、店の雰囲気とは裏腹に
マスタードはフランスのポメリーが使われていたりとかなりの本格派な料理でした
店主の焼くお好み焼きを見て
〆はやはりお好み焼きとも思いましたが
店主との会話も弾んだこともあり、メニューにない常連さんのためのメニューであろう中華そばを頼んだところ、快くOK頂き出てきたのこいつ
博多のラーメンを思わせる豚骨スープの中太のストレート麺のそばでした
こうして2時間余り楽しませていただきましたが、料理も会話も楽しくまた広島を訪ねることが有ったら是非とも再訪したいものです
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