1985年21年ぶりのリーグ優勝を決めた阪神タイガースのファンが、飛び込んだことで知られる「道頓堀川」です
ここにやって来たわけは、決して道頓堀川にダイブしに来たわけではありません
目的はもちろん「食い倒れ」
グルメの激戦区、大阪の中でも道頓堀は絶対にはずせない繁華街です
そんな道頓堀のアーケードで沢山の行列を見かけました
その行列の先には「お好み焼き 美津の」の看板があります
開店までまだ間がありますが、御覧の混雑ぶりでした
私も2軒目にこの店を考えていましたが、この日の夕方には関空から飛び立つ予定なので
これではとても入れそうにありません
ということで美津のはパス
その先にある法善寺から道頓堀筋に抜ける
賑やかな道頓堀商店街にこっそりたたずむ「浮世小路」
お魚くわえた野良猫の闊歩するこの狭い路地を通り抜け
やって来たのは・・・・
「道頓堀今井本店」
なんだか料亭のような様相で、ちょっと敷居がたかそうですが
勇気をふりしぼり暖簾をくぐります
先ほど見てきたような「お好み焼き 美津の」のような行列はありませんでした
かといって決して人気のないお店ではありません
「道頓堀今井本店」は戦前の昭和21年に創業した老舗のうどん屋さんで、ここ道頓堀で70年間営業している
関西では言わずと知れた名店なんです
まあここは4階まで総席数が138席もありますし
ここを訪れた時間もまだ午前11時ということで、昼飯時の混雑もなく
待ち時間なしで、すんなり1階のテーブル席に案内されました
席は和の趣のある落ち着いた空間です
先ほどまで歩いていた道頓堀の喧騒から解放された感じですね
さてメニューです
今井と言えば「うどん」ですが、
もう一つ今井のキングオブドンブリである「親子丼」を夫婦でそれぞれ一品ずつ頼んでシェアして食べようとしたところ
スタッフに此方の意図を悟られたらしく、セットメニューはいかがですかと勧められました
それが親子丼(小うどん付)
わたしはそれでもいいのですが、我が家の奥さんにはちょっと多すぎ
そのことをスタッフに伝えると、うどんだけでなく親子丼もハーフサイズに出来ますよとの事
さすがは大阪商人、商売が上手です
お客さんのニーズにしっかり対応してくれていますね
しかもこの時は「それって・・・いくらやねん」と大阪人なら言うところですが
ついつい価格も聞かずに頼んでしまいました
まぁこちらのわがままなので、料金はほとんど変わらないと思っていたところ
通常の親子丼(小うどん付)が1,512円に対し親子丼ハーフ(小うどん付)は1,236円でした
価格にうるさい大阪人らしいきちんとした価格対応ですね
ほどなく出てきた
「親子丼(小うどん付)」がこれです
さて、そしてこれが、きつねうどん
大阪ではよく「けつねうどん」と言われる伝統ある大阪の食文化ですね
このきつねうどんの出汁が絶品でした
道頓堀今井本店のホームページには
『北海道産の天然昆布と九州産のさば節とうるめ節を使用した今井のだしは
「だし」の鮮度と今井の味を保つため、作り置きせずに30杯分しか作らない』だとか
この薄味ではありますがしっかりとした出汁の効いたうどんダレに
もっちり食感の大阪うどんが良く合います
親子丼も同様、この出汁も効いていますし
生のタマゴの卵黄も味が濃く、TKJにして食べたくなるようなそんな生タマゴがのっていました
これをアツアツの親子丼の具の上でほぐして食べたのですが
今までこんな親子丼は食べたことが無いくらい衝撃的な美味しさでした
ここ今井のうどんや親子丼、そうそう昨日食べた洋食もそうですが
大阪では粉ものとよく言われますが、それだけではない大阪の食文化はまだまだ奥が深そうです
コメントする