太魯閣「長春祠」で合掌

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さて話をまた台湾旅行へ戻します
私どもを乗せた観光バスは太魯閣渓谷の中心「天祥」で折り返し花蓮へと来た道を戻ります
断崖絶壁でつづら折りの道、しかも凹凸の多い道をスピードを上げ走って戻りますのが、途中から気分が悪くなってきました、そう私は乗り物酔いしやすいんです
そろそろ止まってほしいな~トイレタイムはまだかなと思っているとガイドさんから、次の目的地「長春祠」につきましたとアナウンスされました(良かった)

渓谷美の美しいここ長春祠はその昔「仙寰峽」と呼ばれていたところで、仙人の伝説が残る地なんだそうです

 


 
 

 
 
さて観光バスは岩山を切り開いたまさに手作りの道「中部横貫公路」を見せつけるかののように往復してきたわけですが、こんな断崖絶壁の道路を半世紀も前に切り開いたのですから当然のように数多くの犠牲者を出しました

ちょうど時を同じくしたころ日本でも多大の犠牲者を出した工事が進行中でした
石原裕次郎主演の映画「黒部の太陽」に描かれた黒四ダムの工事がその工事ですが、この工事も171名の殉職者を出しております
ダムえん堤東側の一角には世紀の大工事と言われる黒部ダム建設の殉職者慰霊碑が建設され、犠牲となった殉職者171名の名前が刻まれていますが
台湾の中部横貫公路の建設工事で殉職した労働者の霊を祭って建て られたのが、この長春祠なんだだそうです
同じような大工事における犠牲者ですが、なんだか日本よりも台湾のほうが厚遇されているような気がしました
まあこういったところにも台湾国民の信心深さを垣間みたような気もします
 


 
 
 
 
さて乗り物酔いで少し気分も悪かったことから、空気の良いこの渓谷を「長春祠」までハイキングとしゃれ込みます
その長春祠までつづくトンネルの入り口には、大理石か何かで作られた仏像があり、これまた大理石に掘り込まれた212名の霊が祀られていました
 


 
 
さてここでの休憩時間は30分弱
その短い間にこのトンネルをくぐって長春祠まで行くにはギリギリの時間だったので早足で向かいます
先ほど昼食をたらふく食べたばかりでしたのでいい腹ごらしとなりました



 
 
そんな長春祠本殿にも大理石に掘り込まれた212名の霊が祀られていました
今日1日中部横貫公路の工事の偉大さを見せつけられましたが、ここでその工事で殉職した方々に「合掌」
(こんなエントリーを綴っていると世紀の大工事と言われる黒部ダム建設の殉職者慰霊碑にも行って合掌してみたくなってきました)


 
 
この長春祠のはるか上のほうにも殉職禅光寺というお寺がありますが
「Z」型の階段になった歩道を1.4kmはさすがに時間が足りず断念いたしました
  
 


 
 
さて次はアミ族の伝統舞踊?を観に行きます

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このページは、r-ohtaniが2012年10月28日 11:00に書いた記事です。

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