山崎蒸溜所セミナー「ウイスキー匠の技講座」

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京都に行くと決め最初に思い立ったのが、このサントリー山崎蒸留所でした
昔々「やってみなはれみとくんなはれ」(山口瞳・開高健著)という本を読んで以来
日本初の国産ウィスキー製造に取り組んだサントリーの創始者・鳥井信治郎氏のファンということもあり是非一度は山崎を訪れたいと思っていたからです
京都からも電車で18分、そんなところに日本のウイスキーの故郷はありました
 

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講座が始まるのを待っている最中、山崎のPRビデオに映し出されていた画面には若き頃の開高健氏の姿もあり感動です

今回受講した「ウイスキー匠の技講座 ~樽熟成の神秘~」は予約制でしかも有料です
1人二千円を支払い名札とテイスティングノートをいただきました
 

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講座は座学形式のテイスティングが主ですが、その前に工場見学です
蒸溜釜である銅製のポットスチルがいかにも蒸留所を物語っていました

ちなみに、この釜の形によってその味が微妙に違うのだとか
ここで作られたのがウイスキー原酒たる「ニューポット」だそうで
このあとのティステングで試飲させていただくことに
 

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さてお目当ての樽、樽・・・樽の山
そうウイスキーになくてはならない樽熟成はここで行われているそうです
倉庫には空調が無いそうですが、四季とともに膨張・収縮を繰り返し味が深まっていくのだとか
 


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それを物語るのが「天使の分け前」
熟成中に水分・アルコール分が蒸発し、最終的な製造量が目減りする(ウィキペディアより)ことを言うらしいのですが

昔から天使に分け前分を飲ませているからこそ、美味しいウイスキーを作ることが出来ると考えていたなんて話を昔々、サントリーのCMで見た記憶がありました
それがこれちなみに右が4年間の熟成させたもので、左は12年熟成させたものだそうです
ずいぶん減ってますが、ここにある樽の数を鑑みても天使は結構飲兵衛のようです

右の写真は鳥井信治郎が最初に作ったウイスキーの樽なんだそうです
 

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硬度の高い水が溢れている山崎
利休の水と呼ばれ万葉の歌にも詠まれた名水の里

北海道では見られない竹林からこんこんと湧いていました
 

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ウイスキー樽は内部を焼き入れするようで、そのバラした木片を見せてもらいました
そして私どもが座っている机や椅子もこの樽をリサイクルしたものと知ってビックリ
いかにも高級家具ですがWebで売っているそうです 
 

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「山崎」を構成する3種類の原酒(ホワイトオーク・シェリー・ミズナラ)をチーフブレンダー・輿水精一氏の解説する映像に合わせて実際にテイスティングしました

私の好みはシェリー樽のシングルモルトでしたが、ミズナラに随分こだわりがあるように感じました
まあここがジャパニーズウイスキーたる由縁なのでしょう
 

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ちなみに我が家にとって「ミズナラ」は秋に旬を迎える天然のマイタケがなる木として頭にこびり付いています

ミズナラの樽から作られた山崎とミズナラの老木の周りに生えるマイタケ
今度天然のマイタケが採れた時は是非とも相性が良いだろう「山崎」で合わせてみたいと思います
 

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サントリーのプレミアムソーダを今流行りのハイボールをいただきます
しかも何と・何と・・・もったいなくも「山崎12年」で作ったハイボールです
これが餡の入った最中と相性抜群なんだとか、甘いものは苦手の私も納得でした

最後に「響17年」もハイボールに
これはさすがに一緒に来ていた皆さんも「勿体ない」と呟いていました

けど響17年のハイボールは美味かった
2度としないでしょうが・・・


講座はウイスキーの奥深さとともに、ハイボールなどにもにしても濃厚な味が楽しめるという寛容さを知りためになりました
いや〜満足満足
 
 

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これは工場見学優待券でいただいたグラスと、テイスティンググラスです
「山崎」と共にキャンピングカーに積んでおいて次回のキャンプで楽しみたいと思います
 

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このページは、r-ohtaniが2011年8月 8日 20:08に書いた記事です。

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