昔々好きだったTV番組に「兼高かおる世界の旅」という紀行ものがあった
番組が始まったのが1959年(昭和34年)ということですから
1964年の海外旅行自由化の前からやっていたということになります
今考えると不思議な番組でした
きっとナレーター、ディレクター兼プロデューサー役そして時にはカメラの撮影までを兼務する兼高かおる氏が居たからこそ出来た番組だったのでしょう
女性と言う立場を抜きにしても偉大な人物かと思います
ところが世界にはもっとすごい女性が居ました
「日本紀行」「日本奥地紀行」や「朝鮮紀行」「朝鮮奥地紀行」の著書のあるタイトルのイザベラ・バードという人物です
(楽天ブックスより拝借)
「日本紀行」を書かれていることでお判りのとおり日本を訪ねてきています
特に山形の米沢がお気に入りだったようで「東洋のアルカディア(桃源郷)」とまで言って褒め称えておりました
さてこのイザベラ・バード
何がすごいのかって、訪れた時代がすごいのです
1878年、明治の初めイギリスから遠く極東と言われていたこの日本の地を旅されているのです
当時のイギリスは日本よりはフェニミズムが進んでおりましたが、それでも母国であるイギリスではようやく女性参政運動が高揚しはじめたころそんな時代の方です
どちらかというと未開の地を女性であるイザベラ・バードが単身で訪れているのです
特に「日本奥地紀行」では私の住む北海道を訪れています
コタン(アイヌ)を訪ねその風習に触れたようです
アイヌに対しこんな言葉を残しています
「彼らはキリストの再来のように美しい。何も知らず、何も恐れず、ただ神のみを恐れる」
感嘆という言葉しか浮かびません
さて先般も紹介した旅行会社のパンフレットにその名を見つけて仰天した
それがタイトルの「イザベラ・バードの足跡を訪ねて」
ちょっと参加したい気もします
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