ジャパンバッシング

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長文で失礼します

一昔前、日本のバレーボールは男子はもちろん女子も強かった
現在は衰退してしまいましたが、一時期日本には「東洋の魔女」とまで恐れられたチームが存在していました
衰退には技術的な煮詰まりがあったとも言われていますが、ルール改正もその要因ではなかったでしょうか
1977年にルールが改正されブロックがカウントされなくなり、背の高い選手が多いチームが有利になっていきます
所謂「白人有利」の改正ともとれます
これはスキーのジャンプでも同様でV字飛行で一躍世界のトップとなった、日本の誇るジャンプ陣も身長の146%のスキー板長とかあきらかに身長の高い人種に有利なルール改正で成績が伸びなくなります、ノルデック複合も同じですがそれに距離におもむきが置かれる改正に苦しんでいるようです
まあ柔道あたりは「柔よく剛を制する」が否定?されるようなルール改正に悩みますが、底力があるのか何とか跳ね返したりもしているようです
次は絶対的に強い女子レスリングあたりが狙い打たれるでしょう

モータースポーツも同様でF1は一時期アイルトン・セナを要したホンダが強かった
けれどFIAの思惑か、ターボ禁止などのルール改正を繰りかえし、主導権をヨーロッパ車に戻されてしまいました
WRCなどはもっと露骨で日本車でなければ勝ちようがない時期もありましたが、ホモロゲをとったグループAでは勝てないと悟ったのか、WRカーなどというカテゴリーを新設し日本車に対抗しています
まあこちらはヨーロッパが主な戦場ですからある程度しかたのないことなのかもしれません
それにマシンの性能が高いのでこちらのほうが面白かったりもします
ただバイクのレースであるMotoGPはまだまだ日本のメーカーが参加しなければレースにならないようでこの辺は多少遠慮気味です

こうして日本がそのスポーツで頂点に立つとルールが改正になるっていうのを繰り返す傾向にあるようです
これにはロビー活動の下手な日本人の悪い(良い)癖でもあるのかもしれません
(現在IOCの理事15名の中に日本人はおりません)

まあこれは私が日本人だからそう思うだけかも知れませんが・・・・・
 

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日本経済新聞13版10/27より
 

さて先日、日本経済新聞にこんな気になる記事を見かけました
こちらも選手層が厚く強い日本の女子フィギアの話です

「浅田ファイナル絶望的」・「”タラソワ流”に採点の壁」・「一点豪華主義」抜けきれず

>フィギアスケートの浅田真央(中京大)は、出場した今期のグランプリシリーズ2戦で好結果を残せず、12月のGPファイナル進出が絶望的なった。元世界女王の不振の原因はプログラムの構成にある。・・・・・・(日本経済新聞10/27より)
 
TVなどではこの記事にあるようにプログラムが問題とされているが、その他にタラソワコーチに原因があるように報道されている
その辺はよく判らないのだが、一つ気になることに、ここ数年の細かく変えられるルールやその解釈にあるように思えます
それは記事の終わりに書かれておりました
 

>特筆する技はなくても持てる技を組み合わせ、滑りやすい曲を選んで、上位に入る選手もいる。最たる例が、昨年世界選手権2位のジョアニー・ロシェット(カナダ)。その選手権を制した金妍兒(韓国)の滑りも「フリーは中身がスカスカ」と指摘する審判がいながら、当時の世界最高得点をたたき出した。浅田が「(3回転半に挑むなど)リスクをとって、新しいことをしている」(タサソワ・コーチ)点が評価されにくいのは残念だが、それが今の規則であり、流れだ。浅田はいろいろなことができる選手。「(うまくやれれば)いくらでも点がとれるのに。」と話す技術審判もいる。・・・・・・(日本経済新聞10/27より)
 
「うまくやればいくらでも点がとれるって」フィギアスケートはスポーツだよな~これを読んでなにか変だよなって思うのは私だけでしょうか
ここ数年のルール改正で大技のジャンプに挑戦しても少し回転が足りなければダウングレードされ、簡単なジャンプより点が低くなったりしているようです
ジャンプの回転不足が厳格?にとられるようになり、ジャンプの得意な選手が多い日本人に不利な改正となりました
厳格に・・・と言葉尻はその通りに思えますが、逆に捉えると難しい技に挑戦せずに無難にまとめなさいってことになりスポーツとしての本質から外れているように思えます
それにダウングレードされないよう高く跳び、転倒の機会が増えているように思えます
それにショートプログラムでは男子と違い女子はアクセルジャンプは何故かダブルアクセルに定められております、これは女子だから・・・・危ないから・・・・でしょうか?
浅田選手は得意のトリプルアクセルを跳ぶためには規程のダブルアクセルをこなしたうえでコンビジャンプで跳ぶしかありません
いつの間にかフィギアスケートがあまりジャンプが跳べない選手に合わせ幼児化しているとしか思えなくなってきました

それにもう一つ今年の改正で蹴る足はつま先でなければ減点となり、これもフルブレードとなることのある浅田選手に大きく不利となるルール改正となったようです

まあそれだけなら良いのですが、記事の中にステップに40秒近くかけたとありますが、男子並みに40秒もステップを続けるのには並外れた体力が必要でしょう、それに体が柔らかいのかそれとも訓練か足を楽々持ち上げるビールマンやスパイラル、これでもかと低く回るシットスピンなど浅田選手は他の要素も高いレベルでこなします、決して一点豪華主義の選手ではないかと思われます
ただその得点が某選手のあの十数秒のステップとかちょっと体が硬いのかなと思わせるスパイラルやスピンなど諸々・・・・と比べて変わらなかったりそれよりも低いってのにもあきらかに疑問符が残ります
日本スケート連盟の会長はオリンピックで一世をふうびしたあの橋本議員とか、是非とも物申す会長であって欲しいものです

さてと今度は日本人選手の活躍を見にどこかGPシリーズでも行こうか

コメント(2)

スキー・ジャンプも好きな私としては、確かにおおたにさんと同じような感覚はあります。
特にジャンプはそれこそ元々北欧の競技ですから、柔道で外国人が活躍しているのを日本人が見ている感覚で向こうの方は見ているのかもしれないなぁ、と思ったりすることはあります。
それにしても長野オリンピック以降はルール改正があからさますぎましたからね。
そこにめげずに当時からの選手が大ベテランで活躍しているのは嬉しくもあります。

いこう斎さん こんばんは

確かにルール改正にめげず頑張っている方もいて嬉しいですね
でも、すこしくらい物申してもいいのではと思っててしまいます
特に現状はフィギアスケート

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このページは、r-ohtaniが2009年11月12日 10:18に書いた記事です。

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