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京都鉄道博物館を見学した後は、近鉄を使い桃山御陵前駅へ
駅から20分ほど歩いたところに巨大なタンクが立ち並ぶエリアがありました
そこが今回の目的地、京都市伏見区に本社を置く日本酒製造メーカー「黄桜」
国内外にその名を知られた「黄桜」ですが、意外にも創業から90年程といった、京都では比較的若い酒造メーカーです
 

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今回訪れたのはそんな黄桜が運営する「黄桜伏水蔵」
もともと工場だけだったところをリニューアルし、日本酒造りと地ビール造りの様子をガラス越に通路から見学できる施設です
 

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まずはガイダンスシアターでこの地の恵みを最大に活かして、「もっと旨い酒」を目指し、黄桜が日々「日本酒造り」と「地ビール造り」に向き合う姿なるものを鑑賞
その後、5階の「日本酒 吟醸蔵」へ
ここには「清酒の真髄-酒は生きもの」といったパネルが展示されていました
 

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そして日本酒 吟醸蔵では日本酒造りの骨格となる、麹造りの様子
 

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まぁ残念ながら訪れたのがGWという事もあり
酒造りは行われてはいないようでした
 

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ただ醪造りは行われているようで
酒樽からは酒の香りが漂っていました
まぁ最新の日本酒の蔵ということでしたのでステンレス樽かと思いきやホーローの酒樽だったりもしました
 

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そして黄桜と言えば、キャラクター・カッパ画
初代カッパを描いた清水崑氏や2代目カッパ 小島功氏の紹介
 

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特に小島功氏の描かれたカッパ画は廊下や階段に数多く展示
特に目を引いたのが、このあと伺う、京都錦市場を闊歩するカッパのイラストでした
 

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そうそう黄桜カッパ広報部のカッパ課長
 

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4階は黄桜の地ビール「京都麦酒」についての解説
そう今、黄桜ではビールも醸しておりこれが美味い
 

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「酒は生き物」、ビールの「にごりは旨味」という黄桜のお酒への哲学のコーナー
 

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紀元前3000年頃の古代エジプトで使用されていた「エンマー小麦」
現代では栽培されていなかったが、保存された種子から京都大学、早稲田大学、黄桜の共同開発で再栽培し、現代ビールとし蘇ったそうです
 

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地ビール醸造所
地ビールの醸造釜や発酵タンク
 

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黄桜のビールは名水「伏水」と麦芽を仕込んで発酵・熟成させた後、ビール特有の旨みを残すために、あえて「ろ過」しすぎないのが特徴です
 

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地ビールの箱詰めや缶への充填設備
地ビール充填ライン
 

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日本酒とビールの工場見学の後は伏水蔵のレストランへ
昼飯を食べに伺います
カッパ課長が迎えてくれました
 

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京都水族館で癒された後は、また京都洛中へ舞い戻り
キンシ政宗の堀野記念館へやってきました
この建物は旧堀野家の本宅だったもの、その歴史は古く天明元年(1781年)、若狭出身の初代松屋九兵衛がこの地に造り酒屋を創業したことに始まります
現在キンシ正宗本社は伏見に移されましたが、キンシ正宗の発祥の地で、造り酒屋の歴史と町家の文化を伝える記念館として生まれ変わったのだそうです


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玄関を入ったところに、そんな旧堀野家本宅時代の写真が飾られていました
 

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さらに中に入ると、京都らしく舞妓さんの写真も見て取れます
きっとここで撮影されたんでしょうね
他にもここを訪れた方の写真や色紙も飾られていました
 

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さらに奥に入ると、通り庭とも呼ばれる土間がまっすぐと続いている空間へ
こちらはショップ兼の試飲所となっているようです
 

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建物の一番奥には「天明蔵」
酒造りの貴重な道具が残され展示、当時の風情をみることができるそうですが
残念ながらコロナ禍の中、現在は入館が出来ないようです
 

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そんな通り庭で試飲を勧められ2杯ほど頂きました
まずは『金鵄(キンシ)正宗 特別純米』
「ワイングラスでおいしい日本酒アワード2020」メイン部門金賞受賞した逸品

そしてこれは旨いと感じたのが「松屋久兵衛 (純米大吟醸)」
兵庫県産山田錦を100%使用し35%まで精米
製麹に麹蓋を使用し、杜氏入魂の手造りで丁寧に醸した
キンシ正宗創醸者の名を冠した当蔵最高峰の純米大吟醸
思わず土産に1本購入していくことに
 

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外には「文庫蔵」
耐火性に優れた酒蔵で、元治元年の「蛤御門の変」の際にもキンシ正宗の酒を守り抜いたと伝えられている頼りになる蔵です

蔵の前には「桃の井」と名付けられた井戸が有りますが、この井戸から創業以来酒造りに使われてきた名水が今も湧いていました
この「桃の井」の水を使用し地ビール製造を行っているとのこと


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そうこの敷地内では京都町家麦酒醸造所が稼働
ここキンシ政宗堀野記念館で販売されているほか、ここで飲むことが可能との事
 

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という事でスタウトタイプの「京都平安麦酒 くろおす」と
アルトタイプの「京都花街麦酒 まったり」を頼んだところ
キンキンに冷えたやつが運ばれてきました
 

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そんなことで風情の有るキンシ政宗の堀野記念館の中庭で、朝から花街麦酒と平安麦酒やることとなりました
昨日の黄桜もそうですが、いや〜京都はビールが美味い
 

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