アンコール遺跡観光次ぎにやってきたのは
ヒンドゥーの宗教色を濃くするアンコール・トム遺跡にあって
ちょっと珍しい仏教寺院『タ・ソム』
元々は僧院だったそうです
塔門はバイヨン様式の観世音菩薩の四面塔でした
ここにはデバターの姿(レリーフ)があちらこちらに見られました
そうしたデバター(レリーフ)の保存状態もよく
天女の舞を舞うアプサラも見て取れますが、ここは仏教寺院
しかも日本と同様の仏教を信仰する国ですが
日本の大乗仏教とここカンボイジアの上座部仏教ではかなり違うのか、ちょっとその妖艶さは日本では考えられないほどでした
長い髪を縛る女性のレリーフがありますが
耳を見ると福耳、しかも耳飾りが見て取れます
これはここを支配していたクメール王国はクメール人の特徴なんだそうです
さてここタ・ソムの特徴はなんといってもこの東塔門
そのわけはリエップと言う高い木の根に完全に侵食されている姿が痛々しいからです
根は棟の中にまでしっかりと浸食されていました
こうして組みなおされたレリーフを見ることが出来ますが
もともとは搭門の上に載っていたのでしょうね
今もなお、こうしてバラバラになった遺跡が多いアンコール遺跡
アンコール遺跡は、1970年以降の長い内戦やポルポトによる知識人や職人の大量虐殺、内戦後も遺跡周辺に残された大量の地雷などの影響で、長い間修復されることがありませんでした
そうアンコール遺跡はユネスコの世界遺産であると同時に「危機にされされている遺跡」でもあるんだそうです
そんなこともあり我が国、日本においては、ユネスコ文化遺産保存日本信託基金によるプロジェクトとして、1994年、日本国政府アンコール遺跡救済チームを結成、遺跡の保存修復を支援しているんだそうです
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