青函連絡船記念館摩周丸の船内ガイドツアー

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函館の夜景スポット「八幡坂」
港に係留されている青函連絡船記念館摩周丸のライトアップが夜景を引き立てています

 

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さとその青函連絡船記念館摩周丸
津軽海峡をはさみ青森駅と函館駅を結んだ青函連絡船で
青函トンネルが無かった時代、この連絡船が北海道に渡る手段としてもっとも一般的な交通手段でした
そんな旧青函連絡船「摩周丸」
三菱重工業の神戸造船所で建造
青函連絡船廃止後、僚船はつぎつぎと売却されていきましたが、摩周丸は母港函館で保存
現在は函館港に係留されフローティングパビリオン「青函連絡船記念館摩周丸」として観光の拠点となっています
 

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函館観光2日目はそんな青函連絡船記念館摩周丸を朝から見て回りますが
元乗組員のボランティアガイドによる船内ガイドツアーを予約したうえで伺いました
写真の「4階の操舵室(船橋)」で現役の頃のままの制服に身を包みガイドをしてくれているのはそのボランティアガイドの山田さん
30分ほど丁寧にこの船内を案内してくださいました
 

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3階フロントから階段を上ると 
 

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まずは救命筏が出迎えてくれます
そう船には重要な設備です
緊急の際は、ブリッジから遠隔操作で一斉、あるいは部分的に海面に落とすことができ、自動的に膨張してゴムボートになるんだそうです
ちなみにあの「セオウル号」はTVの画像をよく見たところ、救命筏はワイヤーで固定されていたため転覆時に多くが救難時に使えない状態だったんだとか
そんな説明を受けました
 

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まずは船の司令塔
操舵室(船橋)へ
 

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室内の装置は触れることが出来るんだそうですが
摩周丸自慢の「可変ピッチプロペラ」のハンドルがここにありました
これはスクリューの羽根の角度を変えるだけで、船の前進・後進ができる当時最新式のもの
こいつにも触れることが出来ました
 

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そのほかレーダー
ここを以前「ブラタモリ」の撮影で訪れたタモリさんは
このレーダー情報処理装置に大変興味を持たれたんだとか

そして現在も生きている?「火災警報器」
この船にはスプリンクラーも設置されているんだとか
 

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操舵室角には、「神棚」が設置されています
祀られるのは古来から「海の神様」として漁業、航海など海上の安全を守ってくれる神としての信仰がある金毘羅さんでした
 

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「無線通信室」
通信士が無線送受信機を操作して、気象をはじめ、各種情報の収集や連絡・報告を行っていた部屋です
 

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モールス信号の打鍵も当時のまま 
 

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続いて「青函連絡船のあゆみ展示室」
ここには当時の寝台室を彩った「飾り毛布」や
実際に使用されていたグリーン指定席と普通船室の座席などが展示
もちろん座ることも可能ですが、ひじ掛けの灰皿が当時を忍ばせますね
 

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実際に使用されていた制服
 

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1/100の初代摩周丸の模型や
貨車の積み下ろしの再現模型
 

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奥には喫茶サービスカウンターのある「ニューサロン海峡」
 

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続いて3階
「船のしくみ展示室」へ

 

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ここには旧青函連絡船「摩周丸」のカットモデル
そしてエンジンには欠かせないピストンやコンロッド、バルブやメーター類
このあたりまでボランティアガイドの山田さんに丁寧に説明を受けました
 

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このあとの予定も詰まっていました
4階の航海甲板にも足を延ばしました
摩周丸で実際に使用されていた可変ピッチプロペラ
そして最初に説明を受けた救命艇等が展示されています
 

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カーペット敷きの普通座席(升席)ではそいや高校の修学旅行で乗ったのはこの座席だったと昔をしのび下船いたしました


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ちなみにこの青函連絡船の最大の特徴
鉄道車両ごと船で運ぶ「貨車航送」
車両甲板のあるエリアはアスベストの問題ががあり
見学者の安全(健康を含む)が確保できないため残念ながら非公開エリアとなっていました

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このページは、r-ohtaniが2019年2月11日 07:04に書いた記事です。

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