摩周そば道楽の「田舎そば」

| コメント(0)

秋に知床を訪れると立ち寄りたくなるのが、そば屋さん
そう9月と言うと新そばの季節だったりします
特に実家近くにの斜里町来運には「そば処らいうん」があり
隣町の清里町にはミシュランガイドブックに掲載された「秀峰庵」があったりしますが
双方ともにこだわりのそばが食べることが出来ます
 

14shiretoko02-2.jpg 13siretoko05-2.jpg
 

ただこの2店は実家からほど近く、何度も足を運んでいることから
どこか違うそば屋さんと言うことで、頭に浮かんだのがレストラン摩周で食べた「摩周そば」でした
その摩周そば、品種は「キタノマシュウ」が有名で
摩周湖のある弟子屈町にある10軒の農家で生産されていますが
そのそば畑は全て合わせても総面積230ヘクタールと作付面積が少なく収穫量にも限りあり
「幻」と形容されるほど、生産量が少ない品種だったりします
 

doutou04-2.jpg doutou08-2.jpg
 

前置きが長くなりましたが、その摩周そばを食べようと
斜里から野上峠を越え川湯温泉のある弟子屈にやってきました
向かったのはガソリンスタンドを目印に左折、畑の向こうにお店がポツリと見え風景に溶け込むような静かな佇まいの「摩周そば道楽」
のぼりにはJA摩周湖産 玄蕎麦使用と書かれていました
ちなみにこの畑にそばが植えられることもあるようですが、伺ったこの時は豆か何かが植えられていました
きっとこれはそば連作障害を避けるためなんでしょうね

 

18shiretoko14.JPG
  

開店時間とされる11時よりは少し早く到着しましたが、すでに店には暖簾がかかっていました
 

18shiretoko16.JPG
 

そば挽きに使用しているか、店の横では水車が回っていて
風情を醸し出しています

 
18shiretoko15.JPG
 

まだ開店前の時間帯だったためか
店に他の客はおりません
先ほど見た水車でどうそばを挽いているのか見ようと、そばを挽く石臼の近くの席に陣取って聞いてみたところ
とてもこの水車を使った石うすで挽いたくらいでは、店で出すほどそばを挽くことはできなく、現在では使われていないのだとか

 

18shiretoko18.JPG 18shiretoko17.JPG
 

この摩周そば道楽
もともとはソバ農家だったご主人が、70を過ぎてから始められたお店で、現在84歳を迎えられたご主人が、自家栽培のソバの実を、挽きたて・打ちたて・茹でたてで提供していること
キッチンを覗くと、ガス台やそばを湯がく鍋もどことなくプロっぽくないところが、「道楽」で始めた店を思わせます


18shiretoko19.JPG
 

メニューを見ると
は「もりそば」「かけそば」「ざるそば」「かしわそば」「いなかそば(冷)」「いなきびご飯」といかにもこだわりのそば屋さんらしいメニュー表


18shiretoko20.JPG
 

頂いたのはお店一番の自慢
皮ごと挽く黒みがかった摩周そば10割を手打ちした「田舎そば」
10食限定とのことなのでこいつにいたしました
そう我が家はこうした限定品に弱いんです
お新香やデザートの付け合わせがあるのもいかにも田舎の風情
もちろん美味しく頂かせてもらいました

 

18shiretoko21.JPG

 

あまり出回っていない「摩周そば」ではありますが、我が家近くにも
ミシュランガイド北海道版2017で一つ星を獲得した
北広島にある「そば切り なかむら」さんで提供しているようなので今度寄ってみようと思います
 

sobakirinakamura.jpg

コメントする

カテゴリ

月別 アーカイブ

Powered by Movable Type 7.7.1

この記事について

このページは、r-ohtaniが2018年9月30日 12:00に書いた記事です。

ひとつ前の記事は「天然舞茸を求めて知床の里山を散策」です。

次の記事は「ひなびた温泉「川湯温泉公衆浴場」」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。