奄美の森「金作原原生林」を探検

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奄美大島は知名度はさほどないにせよ佐渡島に次ぐ日本では5番目に大きな島です
しかもその総土地面積の84%は森林に覆われた「森の島」あり、日本でこれほどの自然が残された場所はそれほどないであろう貴重な島でもあります
そんなことから沖縄のヤンバルや石垣と合わせこの奄美大島の自然を「奄美・琉球の世界自然遺産」として登録しようと活動されているのだとか
 

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特に奄美の原生林には写真の高さ20mになるヒカゲヘゴのような亜熱帯性植物が茂り、国指定天然記念物のルリカケスやアマミノクロウサギなど、稀少な生物も生息しています
そんな森を探索しようと
「金作原探検コース」というエコツアーに参加いたしました
 

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エコツアーはガイド付き
そうここ金作原原生林はガイドが説明してくれないと単なる森にすぎません
動植物などに詳しいガイドさんがいなければすべて見落としてしまいそうでした
ちなみに今回このエコツアーを催行してくれたのは「アイランドサービス」さんでした
 

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写真のように花だか何だかわからないようなものを指さし解説してくれていますが
実は指さしているのは「琉 球 鷺 草(リ ュ ウ キ ュ ウ サ ギ ソ ウ」
絶滅危惧IB類に分類される希少な蘭です
 

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もう一つが「籠 目 蘭(カ ゴ メ ラ ン)」
だったりもします
花もそうかもしれませんが葉の網目模様の美しさでは他に類をみない蘭です
 

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メインイベントはこの「オキナワウラジオガシ」の巨木
こうした樹齢の長い樹は見ているだけで神聖な気分になります
 

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ちなみに樹齢は
解説の看板には150年と書かれていますが
この看板が立てられたのは数年前との事でした(こうした看板は建てるときにその辺も考えないと・・・・とポンヌフ状態になりそうですね)
もっとも本当の樹齢はもっと長いとも言われています
もっとも確かめるためには切ってみなけりゃわかりませんね
 

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昆虫類もあちこちで見かけました
たとえばこの空飛ぶ宝石と言われる「アマミルリモントンボ」
 

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マダラコオロギも葉っぱの上で一休みしています
でもこれ実はコオロギではなくマツムシなんだとか
 

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こんな昆虫を捕食する鳥たちが森にはたくさんいるようで
私どもを監視するかのように「ルリカケス」がさえずっていました
このルリカケス、国指定天然記念物で奄美諸島にしかいない希少種らしいのですが、この後のマングローブツアーでたっぷり見ることに
ちなみに今回は見られませんでしたが、この森には絶滅危惧II類に指定される「アカヒゲ」もいるそうです
まさに野鳥の楽園と言ったところでしょうか
そんな鳥たちの姿をユーチューブで見かけたので紹介します
 


 

さてそんな動植物の天敵となっているのが、ハブやクマネズミを減らすことを目的として奄美大島に持ち込こまれたマングース
ハブを退治することもなく奄美の希少種「アマミノクロウサギ」などを捕食してしまったそうです
今ではそのマングース退治のため「マングースバスターズ」なるものが組織され
こうして森のあちこちに罠が仕掛けられているのだとか
 

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ちなみに奄美では多くの命を奪ったであろう憎っき「ハブ」
マングースの力を借りてでも退治したかったのかもしれません
けれど奄美の人々はそのハブの棲む山(森林)を恐れ、いたずらに野山に入ることが容易にできなかったことから
この自然豊かな森が今をなお残されているかもしれません
ある意味、森の護り神ともいえる存在

もちろんこんな森でハブには出会いたくはありませんが・・・

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この記事について

このページは、r-ohtaniが2015年11月 7日 10:01に書いた記事です。

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