ラリージャパン道央で、の続きです
もう20年近く前の話でしょうか、なにぶん昔の話で記憶が確かではないのですが、新得にラリーの観戦に出かけたときの話をさせていただきます
ラリー観戦といっても当時は林道での観戦は危険ということで禁止されていて、めったに無かったのですが特別に許可された場所以外でのラリー観戦は出来ない状況でした。
当時は雑誌の取材のお手伝いということで連れて行っていただいた記憶があります。
そうはいっても林道の奥にはぽつぽつではありますが観戦者の姿が見られました。
そういったことについて諸々、大会スタッフはこの大会を運営するクラブの上部団体から閉会式の際、指摘を受けておりました。
その閉会式の最後にスタッフを代表して話がありました。
運営のまずさを指摘されたスタッフは涙ながらに語っておりました。
「こんなことではいけない、皆さんの協力を頂きながら今後もこのラリーを存続させたい」
この辺まではフムフムとただただ聞いていたのですが、そのあとの話に耳を疑った。
「そして私たちには夢がある、将来ここ北海道にWRCを我々の手で誘致したい、そのためにも是非ともご協力願いたい」
ラリー車としてレガシーやギャラン、セリカがラリーに使われだし、WRCでようやく日本車が認知されだしたそんなころの話です。
そのころはただただ夢のような話でしたが、それから十数年、「ラリー北海道」から「FIAアジアパシフィックラリー選手権」に昇格、
そして2004年には悲願だったWRC開催となった。
WRCは3年を目処に開催地を見直すという話だったが、今年が4回目これで十勝に定着するだろうと思っていた。
地元某N議員からもモータースポーツ特区そんな話も聞かれたのでなおさらだった。
しかし以前からこの大会を運営に係わる方からも聞いていたが、昨日の新聞報道で表面化した道央圏への移転問題、
個人的には十勝で開催いただいたほうが、観戦者が少ない分観やすいし、
地元の理解が深い分、心地よいリピーター気分を味わえる。
まあ観戦者が少ない、集客力に問題がるのは運営する側にとっては大問題なのであろう。
オール・オア・ナッシングでもよいのか、何としてもここ北海道での開催を続けていただきたいと願っております。
あのとき涙ながらに訴えた方に敬意を表し。
コメントする