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薄っすらと雪化粧されたこの山々は大雪山連邦
日頃の行いのなせるわざか!(^^)!この日はピーカンな青空のもと、素晴らしい景色を眺めることができました
 

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上川駅から用意された上川町のバス「エスポワール号」で連れてこられたのが
この景色が広がる上川町旭ヶ丘の大雪森のガーデン
 

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さらに目的地はその大雪森のガーデン内にある
「FRATELLO DI MIKUNI kamikawa(フラテッロ・ディ・ミクニ 上川)」
 

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オーナーシェフはフレンチの巨匠・三國清三氏
そして堀川シェフが手掛けるフレンチ・イタリアンのガーデンレストランです
 

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さてこんな恐れ多いレストランに来た目的は
【大雪山大学】大雪日本酒ゼミ第1回ツアー編~JTB北海道presentsというイベントに参加するため
レストランに入るなりに先に入店していた緑丘蔵の川端杜氏から一言
「今日は勘違いして来られたかもしれませんが、飲み食いだけじゃないんですからね~心して参加くださいよ」とのズバリ核心を突く非常に温かい言葉をいただきました

 
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そうレストランで行われてはいますが、このイベントはきちんとした手続きがなされた正式なもので
上川大雪酒造の日本酒をテーマに、上川町をもっと盛り上げるためのアイデアを考えるゼミ
しかもテーブルごとのグループ討論が行い発表する本格的なもの
まぁ美味い料理と美味しい酒が飲めりゃいいや~などと簡単に考えていた我が家にはちょっとばかり難し気なゼミのようです

まぁ人の心をつかむ地域のアイディアとのことですが、このblogにあるような山菜採りや山菜料理などのアウトドア体験を提案させていただきましたが、皆さんからすると私の行っているキャンプが今流行りの「グランピング」に見えるようでした
グランピングの主旨は至れり尽くせりのキャンプなんですが、私どものキャンプはそれとは違い全て自前のキャンプなんですけどね
 

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ちなみに今回のこのイベントは上川駅からバスを出してくれるということもあり
上川駅からほど近い「上川ファミリーオートキャンプ村」にキャンピングカーを停めその晩はキャンプするといった異例の参加形態となりました
私ども以外の参加者は地元の方以外はJRを利用している方かハンドルキーパー付きで車で来られている方のみのようでした
 

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前述にあった大雪連邦の景色はこのレストランの中からも望むことが出来ます
上川駅から20分ばかり、かなりの距離を走ってきましたがなるほどそういことですか
それだけの価値はあります、今回のゼミは「山の大きさを知り。自分小ささを知る。」を実感するそんなロケーションでした
 

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ゼミの対象となる日本酒というのはもちろん
北海道内で戦後始めて新設された酒蔵・上川大雪酒造「緑丘蔵(りょっきゅうぐら)」の日本酒
ということで先ほど小言をいただいた、緑丘蔵の川端慎治杜氏の挨拶もありますが
このゼミの講師はJTB北海道パ酒ポート担当の田村さん
以前私の勤務した小樽の話が中心で
酒フェスの話や、今度新たにできた天狗山の展望レストランの話など私も仕事でも少しかかわっていてよく知る話も多く面白い話もいろいろ聞かせていただきました
 

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さて今回いただいた日本酒は「緑丘蔵試験醸造仕込一号(純米無濾過原酒 彗星)」
原料米:彗星(北海道産) 精米歩合:65% アルコール分:17度
純米大吟醸となると甘さも引き立つお酒ですが、これはちょっと辛め
実は私好みの日本酒です
 

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そんな緑丘蔵の日本酒とともにいただく
特別ランチコースのメニューはこちら
 

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まずは
【Antipasto】
道産かぼちゃと十勝豆のガーデン風サラダ
 

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続いて
【Primo Piatto】
留萌産小麦「ルルロッソ」のタリオリーニ
一夜干しイカソース
 

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【Secondo Piatto】
滝川産 鴨肉のサルシッチャ アロースト
 

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【Dolce】
上川産大豆コーヒーのジェラート モンブラン仕立て
&コーヒー
 

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緑丘蔵試験醸造仕込一号も私好みで美味しかったのですが
料理もさすがはミクニ
たっぷりと堪能させてもらいました
そうそうパ酒ポート担当の田村さんが講師ということなのでしょう
今回のゼミで「パ酒ポート」もいただきました
これをキャンピングカーに積み込んで北海道の酒蔵をめぐるのもまた楽しいかも知れません 


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フラテッロ・ディ・ミクニ 上川で開催された
【大雪山大学】大雪日本酒ゼミ第1回ツアー編~JTB北海道presents
フラテッロ・ディ・ミクニは上川町旭ヶ丘という山の中にあることから、当日上川駅からは無料送迎バスがでていました
とはいえその上川駅までの足が問題、札幌圏からの参加者のほとんどの方はJRを使って上川町に来るようでした
我が家はというとキャンピングカーを宿としての参加、朝一で高速道路を使いやってきました
ということであらかじめ上川駅にほど近い
「上川ファミリーオートキャンプ村」を予約してありました
 

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このキャンプ場の前の国道39号線はよく使う道路で通るたびに気になっていましたが
近くに高規格の「きのこの里愛別オートキャンプ場」があるだけにこのキャンプ場からは足が遠のいておりました
ということで今回は場所重視のキャンプ場選び、こんな機会でもない限り訪れることがないキャンプ場だったかもしれません
ちなみにキャンプ場にはこうしたバンガローが並んでいてそのバンガローが中心のキャンプ場のようですが、このよく手入れされた青々とした芝の上でもオートキャンプが楽しめるようになっています
 

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目の前に広がる芝の上に遠慮なくキャンピングカーを載せ
ついでに中央にある電柱から電源を取ります
アンペア数は20Aと心もとないのですが、この日の宿泊者は私一人のみ
電気ヒーターと電子レンジの併用でもしない限りブレーカーを落とすことはないでしょう
安心して利用させていただきます
 

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との予定でしたが、今日利用するのはあなたたちだけだからと管理人さんに進言され
有料の屋内キャンプ場に並べるようにキャンピングカーを停めることにしました
これでキャンピングカーから室内キャンプ場へはドア・ツー・ドアで接していますので
雨や風はもちろん寒さを気にせずぬくぬくとキャンプが楽しめます
しかも椅子やテーブル、照明にくわえFF式の大型灯油ストーブまで使えるのでこれは有料であっても使いたいですね
まぁそれキャンプじゃないだろ!なんて声も上がりそうですが・・・・
結局キャンプ道具はほとんど出すことのないキャンプになりました
 

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さて初めてのキャンプ場ということでインプレッション
まずは水場
通常の炊事棟には流し台の他にコインランドリーや冷蔵庫まで設置されており
長期滞在にも対応しているようです
 

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室内キャンプ場の炊事場はこんな感じ
かなりの人数に対応しています
給湯器が設置されお湯が出ると期待いたしましたが、残念ながら使えませんでした
 

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トイレは簡易水洗トイレ
設備ではありませんが、室内キャンプ場にはマンガが並べられていました
まぁ個人で経営しているキャンプ場としてはまずまず
お金をジャブジャブかけて作ったオートリゾートネットワークのキャンプ場のようにはいきませんからね


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さてキャンプの晩飯はBBQ
なんだかキャンプで久々に肉を焼きます

大雪日本酒ゼミで話題となった上川町産の特産品「渓谷・味豚(ケイコク・ミトン)」
当日いただいた資料には
『上川町産もち米を飼料とし、渓谷の清流ですくすく育つた「渓谷・味豚」。
さっぱりとして柔らかい肉質が自慢の豚肉』とあり
ゼミの中で話を聞くだけで涎がでてくるような豚肉のようでした
とのことでしたので送迎バスで上川駅まで送ってもらった後、近くのスーパー「ダ・マルシェ上川店」の精肉コーナーで渓谷・味豚を購入
今晩のBBQに一品追加、炭で炙ると豚の脂身が一層引き立つ焼肉にぴったりの豚肉でした
 

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そうそうキャンプ場から歩いてすぐのアイスクリーム工房べレルに併設された「大雪高原 農産物直売所 JA上川」で新鮮な野菜を購入も可能、ゼミにもありましたがここは地産地消といきたいですね
 

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室内キャンプ場で常設されているテーブルと椅子を使いますが
BBQコンロは焦がしてはいけないので、いつもの(なまら)テーブルで
FF暖房を入れてぬくぬくとした中での焼肉、当然ビールがはかどります
もちろんキャンカーも電源を取りオイルヒーターでポカポカのキャンプとなりました
いや~春先の寒い時期やこうした晩秋の時期はこのキャンプ場
結構いいかもしれんませんね
 

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焼き肉の後は日本酒
「田酒 百四拾 純米大吟醸」
大吟醸でよく聞く「山田錦」ではなく
青森の銘酒で青森県奨励の県産酒造好適米 “華想い” が使われています
最近では砂川の酒米「彗星」を使い醸された「赤い彗星」が誕生しましたが、一度味わってみたいものです
合わせる肴は上川のスーパー「ダ・マルシェ」の鮮魚売り場で購入した
烏賊とホッキの刺身
そう今回、上川には日本酒を楽しみに来たんです


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翌朝の朝の気温は摂氏1度、雪が降らなくてよかったという気温です
と言う事でキャンプの朝は温かいうどんといたします
今年あちこちのキャンプ場付近で採れたタラの芽、ウド、ギョウジャニンニクなどの山菜はキャンプ場で天ぷらにしましたが、少し多めに揚げて食べ損ねた山菜天ぷらは冷凍して保存してありました
本日は今年最後のキャンプになるかもしれませんので、そうした天ぷらを全て投入した山菜尽くしの天ぷらうどんとしました
室内キャンプ場はウドの良い香りが充満しましたが、また来年も山菜採りに励まねばなりませんね
 

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帰り道このキャンプ場近くに
釣り堀「パワーフィールドあかし」がありました
来年は釣り堀とセットで楽しむのも悪くありません
 

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上川大雪酒造『緑丘蔵』酒蔵見学

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今回宿泊した上川ファミリーオートキャンプ村
実はその隣にこの上川大雪酒造「緑丘蔵」がありました
 

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これが酒蔵の外観
昔ながらの切妻屋根と単純明快な長方形の建物
この後出てくる高気密高断熱の建物はこの形が一番のようです
 

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玄関に掲げられた表札には「緑丘蔵」と書かれていました
実は私にはこの名前思い当たることがあります
というのも私自身は以前小樽に勤務したことがあり、小樽商大のある丘の住所が「緑」で、その卒業生の会は「緑丘会」と名付けれれているのは大学祭などで知っていました
そしてここ緑丘蔵の川端杜氏も小樽出身で小樽潮陵高校出身
この蔵の作り上げた三国プランニングの副社長であり、上川大雪酒造の塚原社長が小樽商大出だったり関連会社の会長さんもそうだったりするのが重なって付いたた蔵の名前だろうと推測されます
きっと小樽商大の卒業生の方は「緑丘」という名前だけで飲みたくなるお酒なのでしょうね


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この日は試験醸造を終え、いよいよ本仕込が始まり
川端慎治杜氏はこの日はここに泊りとのこと
そんな忙しい中にありましたが、この川端慎治杜氏
滝川での単身赴任時代に知り合いましたが、我が家の奥さんが受け持つ専門学校の日本酒の講座での講師をお願いしている縁もあり、わざわざ蔵に招き入れていただいたうえ酒蔵を丁寧に案内してくれました

ということでレクチャーされた内容です
日本酒はよく「一麹、二酛、三造り」と言われますが
その二番め、酒の母たる酒母をたてるための「もと桶」
そのもと桶ですが、日本酒は酒税法でいうところの「酒母若しくはもろみの製造者」となりますので、桶には容器番号が示され監査を受けているのだとか
 

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順序が逆になりますが「一麹」
麹室には変わった形のパネルヒーターが置かれ部屋を暖めていました
なにやらこのパネルヒーター、こうした麹部屋専用のものなんだとか
麹を少し味見させていただきましたが、最初はパスタでいうところのアルデンテって感じの食感でしたが、後になって甘さがジワリとやってきました
 

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そうそうこの麹部屋にはなんと窓があり、外の見学コースから麹づくりを見学できるようにしてあります
これって前代未聞のようで当然窓は断熱性の高い3重ガラス樹脂サッシ(ガスが封入されたもの)がはめられていますが、そのサッシのある窓を見ると壁の厚さが見て取れます
なるほどこれが北国の酒蔵、高気密高断熱の設計のようです
 

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発酵タンク内ですくすく育っているもろみです
すでにブクブク音を立てて泡を出していました
蓋を開けて香りを嗅がせていただきましたが、日本酒通にはたまらない香りです
 

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この仕込みタンクから醗酵を終えたもろみは移送用のパイプを通り
もろみ圧搾機へと送られていきます
時代が時代なら桶に入れ担いでいたのでしょうが、現代ではこうしてポンプで送り出すんですね
 

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そして「上槽」
もろみ搾りは酒造工程のクライマックス
ここにあって当然のように薮田式のもろみ圧搾機がこの酒蔵に鎮座していました
そうもろみ圧搾機のシェアNO.1もろみ圧搾機といえば薮田式
なにやら板粕の枠には空気を入れて圧搾する仕組みもあるのだとか
ちおなみにこの圧搾機をここに搬入するのは大変な作業だったのだとか
説明を聞いたときに確か重量は5トンと聞いた記憶がありますが、まぁよくそんなものをと思いますね
 

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しぼられたお酒はここで瓶詰め
奥から順に、まだ使われてはいない瓶の洗瓶機
瓶詰め用充填機にキャッパー
流しのように見えるのが、「火入れ」のための桶です
長方形となっているのはお湯の温度を変えつつ火入れするためのようです
ちなみにここで火入れされる前の「生酒」を是非とも飲んでみたいものですね
 

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酒米は、北海道産の『彗星』『吟風』『きたしずく』を使用
仕込みに使うお米は「南幌彗星」50%の精米と書かれています
精米といえば山口県旭酒造の獺祭磨き二割三分があまりにも有名ですが、その精米にかかる時間は最大144時間という果てしない時間、自社の酒蔵に20台?あるという精米機があってこその磨きということになります
残念ながらこの緑丘蔵に精米機は有りませんが、この日本一・二を争う米どころである北海道の空知地区
そんな地域にかかわらず、お米を取り扱う付近の工場にも精米機は4台?しかないのだとか
今後、山田錦のような酒造好適米のブランド化のためにも是非とも、こうした地域でインフラ整備を勧めてもらいたいものです
 

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最後に大雪山大学】大雪日本酒ゼミ第1回ツアー編~JTB北海道presentsのゼミでいただいた上川大雪酒造のパンフレットがこれ
まずは表紙と裏表紙
表紙には
『北海道に戦後初、日本酒の酒造会社が誕生。
二〇一七秋、新たな歴史を作っていく』とあります
 

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中をめくるとそこには
『北海道にこだわった酒造り
日本酒は現在、特定の地域で作られた優良なブランドの酒造好適米を、遠隔地から購入して製造するのが主流です。
私たちは、上川地区を含む北海道産の酒造好適米と大雪山系の麓で採取される良質な天然水を原料に、地元産にこだわった日本酒を作ることで、北海道の地域ブランドを全国へ、メイドインジャパンを世界へ発信していきます。」(抜粋)


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さて今回はお忙しい中、川端杜氏をはじめスタッフには大変お世話になりました
聞くところによると、今後はこの土地に売店をはじめとした施設も考えているとの事
来年はまたこの上川ファミリーオートキャンプ村に泊まり
蔵元で購入した美味しい日本酒とこの近隣で採れそうな山菜やキノコ、脇を流れる石狩川やルベシベ川で渓流釣りをしてそれらを肴に一杯やる予定です

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