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ミシュランな旅2014 アーカイブ

2014年06月17日

キャンピングカーで行く余市の焼鳥屋さん「串がんがら」

先週、仕事を終えた金曜日の夜
キャンピングカーを余市まで走らせ、とある場所に車を停めて歩いて5分ほどのところにある
焼鳥屋さんにうかがいました
それがタイトルにある「串がんがら」でした
 

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このお店、吉田類の「酒場放浪記」で紹介されたり、ミシュラン北海道に掲載されたりしていますが、それ以前から余市の方々に愛される人気店のようです
とわいえここのお店は座敷が2組とカウンター席が10席程度しかなく
いつも混雑しております
その上、今回は金曜の夜しかも総勢6名ということもあり、余市在住の会社の先輩に席をあらかじめ予約しておいてもらったうえでの訪問でした
 


 

メニューはご覧の通りシンプル
 

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まずは看板メニューの「煮込み」から
これって先般行った浜松町の焼鳥屋さん「秋田屋」とそっくりなメニューです
そういや秋田屋も酒場放浪記で紹介されていましたね
 

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さて肝心の焼き鳥
まずは「ねぎま」と「うまい」
うまいが焼鳥屋のメニューにあるのは珍しくススキノの福鳥で食べた以来です
て書いてますがところでこの「うまい」鶏だと思いますがどこの部位なんだろう
 

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やきとりは一見簡単そうに見えて「串打ち三年、焼き一生」とも言われるほど難しい料理です
ここがんがらでは頼むたびに串に打ってくれますが
今回はカウンター席の一番端だったためその串打ちの練度も魅せてくれました

ちなみに頼むたびに串に打ってくれるのもこのお店の魅力です
とくにこのかしわが絶品でした
 


 

もうひとつ「梅しそつくね」も美味かった
 


 

そうそう焼き鳥の変わり種ってことで
「ししとうベーコン巻」と「エノキベーコン巻」ってのも頼んでみました
 


 

ハマグリも炭火で炙ってくれるようなのでこいつも
 



 
 

さてここまで来ると日本酒が欲しくなります
ということで新潟の銘酒「上善如水」と富山の立山を冷やで頂くことに
 



 

最後は焼きおにぎりで締め
これは白みそを付けて炭火で炙る一品でした
 


 

ここがんがらは以前から訪れたかったお店でしたが
噂にたがわず美味しい焼鳥を食べさせてくれました
また余市に来たら伺おうと思っていますが、ここで一つひらめきました

そうこのカウンターの端で飲んでいると
予約なしで入れない方に加え、地元の方なのでしょう
焼き鳥をお土産に買っていかれる方がいらっしゃいます

ということは私はこの店の近くにキャンピングカーを停めることが多い私にとっては
予め電話で発注しておけば、ここで買ってキャンピングカーでの晩酌も可能ななんです
今度試してみようと思います
もちろんその時は「煮込み」用にタッパーも忘れません

2014年06月19日

キャンピングカーで巡るミシュラン「ニセコそば処楽一」

羊蹄山山麓は美味しい水が絶えず湧き出し名水の里として知られている
そんな羊蹄山州へ荷は沢山の蕎麦屋さんやうどん屋さんがある
特に一昨年前に発刊されたミシュランガイド北海道に掲載された
ニセコの「そば処 楽一」と「手打蕎麦いちむら」「ようてい庵」
真狩の「手打蕎麦いちむら」あたりは人気があり週末の昼時はあっという間に席が埋まってしまいます

 
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今回はそんな人気店の一つそば処 楽一にお邪魔しました
日曜の昼に伺ったのですが、天気も悪いのと午後2時過ぎだったことからお店はご覧の通り空いておりました
おかげで私のキャンピングカーもお店の前の駐車場へ入れる事とが出来ました

ということでいつものキャンピングカーで巡るミシュランな旅ということに
 

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お店に入ると和服姿のおかみさんに出迎えられます
メニューは極めてシンプルですが今回「鴨せいろ」を頼んでみました
 

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ここの魅力は何と言っても十割蕎麦の打ち立て
いやもとい「挽きたて・打ちたて・茹でたて」の「三たて」のそばがたべれるというところ

ただ今回行った時は来店する前にそばは打っあり
注文のたびにそば切りをするというものでした
そういや最近は何人も列をなし待っているようなので、そのあたりは変わってしまったのかもしれません
それでも注文のたびにそば切りをするのは、そばが細いからでしょう
たしかにこんだけ細けりゃ、きったあと放置しておいたらそばになりませんものね
 
そばの薫りたっぷりの細麺はとても上品で美味しかった
 

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ところでメニューを見ると
なにやら夜の部に予約のみですが、「そば懐石」なるものもあるのだとか

カウンター席の後ろには、ワイン(シャブリ等)の空き瓶が並んでいましたし
天井を見上げるとワイングラスがつるされています
ここニセコアヌプリはキャンプでよく訪れるところですし
こんど試してみようかな
 

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2014年07月15日

キャンピングカーで巡るミシュラン「ニセコKamimura」

ミシュランガイドといえば高級なレストランを網羅したガイドブックというイメーがあるが
本来はどうなのだろう?
少なくともミシュランはタイヤメーカーとして名高い
そのミシュランが刊行するガイドブックなのだから、タイヤを買ったユーザーがドライブに行く際
ホテルやレストランなどについて失敗しない店選びのガイドブックとして出されたものだと聞き及んでいる
そうするとこのミシュランガイドは車のダッシュボードにでも入れてドライブのお伴と言うべきものなではないでしょうか
 


 

ということで私は3年前に刊行された「ミシュランガイド北海道 2012 特別版」をドライブのお伴にしている
積んでいるのはキャンピングカー
そうキャンピングカーで行くことが出来るミシュランのお店を回ろうというのがコンセプトなのだが
一番の問題は駐車場
お店に大きな駐車スペースがあったり、付近に駐車場がある(中にはキャンプ場だったり)
もしくはそのお店までの何らかの交通手段があるというのが条件なのだが
そこは北海道
結構可能だったりしています
(もちろん繁忙期は外したり昼食時と外したりなどの配慮も必要と思われます)

ところで北海道は片田舎におっと思える名店が存在します
そんなミシュランが推奨する名店をキャンプのついでに廻って歩こうと
ここ数年いろいろなお店を廻りました

例えば
洞爺湖はウインザーホテルにある「ミシュルブラス・トーヤジャポン
ここはなんとグリーンスティ洞爺湖でキャンプしながら、キャンプ場近くのサミットゴンドラなるものに乗り伺いました


真狩村にある風のレストラン「マッカリーナ

美瑛町の「レストラン・アスペルジュ
ここには共同の大きな駐車場があります

ニセコアンヌプリの蕎麦屋さん「ニセコそば楽一

奈井江町の手打ちそば処「からまつ園

栗山の日本料理「味道広路

砂川市のおでん屋さん「日本酒道場

余市の焼鳥屋さん「串がんがら

などなど
そして今回のターゲットはミシュランガイド1つ星
ニセコヒラフにあるフレンチレストラン「Kamimura」です
レストランの駐車場にキャンピングカーは収まりませんが、この地域
冬はスキー客で賑わうニセコですが、夏はそれほど混むことは有りません
某所に車を停めkamimuraのある四季ニセコ(SHIKI NISEKO)というコンドミニアムに向かいます

ちょっと迷いつつも店内へ
店内はわりとこじんまりとしていますが、きっとこれくらいの人数が対応しやすいのでしょう
というか繁忙期であるスキーの季節はパウダースノー目当てで来ている外国人で一杯で予約が取りずらいんだろうな~

スタッフに窓側の席に案内されます
窓から羊蹄山が望めるようですが、残念ながらこの日は雲がかかっていて見ることはかないませんでした
そうそう目の前にマンションが建設中で天気が良くても来年はここから羊蹄山は望めなくなってしまうとのことです

 


 

テーブルには本日のメニューが置かれていました
ちなみに今回は夏限定のランチメニューの5千円コースを予約してありました

飲み物は車で来ているのでノンアルコールビール
我が家の奥さんはスパークリングワインです
 


 

まずパンが出されましたが
このパンにはジャガイモが練りこまれているのだとか

バターナイフをよく見ると
「クリストフル」の銘が刻まれています
このナイフ1830年創業のフランス銀器メーカーのものです
このあたりがこだわりなのかな

 


 


さて1品目は
「フォアグラのサンドイッチと鴨のコンソメ」
 


 

次に
「ニセコ夏野菜のラタトゥイユ」
 


 

「利尻産ウニと浅蜊のクリーム」
赤いウニと白いウニが豪華に乗った一品でした
 



 


時シラズのグリル、十勝マッシュルームとリゾット
リゾットは味が濃くソースと言った感じで十勝マッシュルームは生のままカットされ乗せられています
 


 

サーモンは火加減が難しい料理と言われていますが
この時シラズは皿の上で半生状態
これが絶品でした
最後に上村シェフがあいさつに来られましたが
その際、焼き具合が素晴らしいですねと
話したところ、軽くボイルした時シラズの表面を炙って出しているとレシピを教えてくれました
 



 

そしてメインの料理
「知床鶏もも肉のロースト、ニセコ男爵のピューレ」

この知床鶏も柔らかくて美味しかった
アウトドアなどで使う、ダッチオーブンで時間をかけじっくり焼いた時のような味がしました
 


 

デザートは
羊蹄レッドメロンのソルベ、クリーム・パティシエール
クリームは凍らせて上、粉のように粉砕られメロンのソルベの上に乗っていました
これってどうやって作るのだろう
 

 
最後にエスプレッソと小菓子
 



 

一皿一皿の量は少ないのですが、食事が終わってみればお腹いっぱい
ミシュラン一つ星を堪能してまいりました

今度来るときはやはりディナーかな

2014年07月18日

今が旬の積丹のウニ「海鮮お食事処さわ」

札幌から小樽まで電車に揺られ通勤している私が、この時期の車窓としてのお気に入りの風景が日本海沿岸のウニ漁
海が凪いでいる朝に小さな磯船でメガネでのぞき込みながら「たも」を使って漁獲している姿を見ることができます
時期や漁をする時間など細かく決められ漁獲量が制限されています
おかげで旬の時期も割合高値で売られています
(写真は積丹みさきの湯売店で売られていた美国産の塩水ウニ)
 

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特に積丹半島はウニの餌となる海藻も豊富で美味しいのだとか
そんなウニを目当てに道内外から大勢の方が訪れる積丹半島
今の時期は道路沿いに「ウニ丼」と謳われたのぼりを多く見かけます

そうキャンピングカーで巡るミシュランな旅の2日目はそのウニ丼を求め
ミシュランのガイドブックを参考に訪れることにしました
そのお店が「海鮮お食事処さわ」
 

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店の前のほか隣に大きな駐車場があるので、キャンピングカーでも安心して停められます
(もっとも繁忙期の昼時は避けたいですが)
今回は訪れたのが午前11時とあって店内や駐車場は空いていました
 

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さて肝心なのはメニュー
店の壁に並ぶメニューには丼ものばかりが並びます
しかもこの日はこの店を訪れる方が多いと予想されるのか
天丼などの手間のかかるメニューは出せないと玄関先で謳われていました
 

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ということで席に着いたらすぐに生ウニ丼を頼みます
さほど待たせることなく出てきたのがこの丼
ちなみに朝から何も食べていなくお腹が空いていたのでご飯だけ大盛りにしてもらいました
 

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少し黄色みがかっているのですぐにわかるかと思いますが
これはムラサキウニのウニ丼です
 

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ちなみにこの店の経営者がウニの漁師さんということらしいのですが、ウニの新鮮さと丼にこれでもかと乗ったウニの量がそんなことを物語っているような気がします 

添えられたワサビを醤油でとかすようにして
ウニ丼にかけかぶりつきます
 

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いや~濃いウニの味と甘さが堪りませんでした

2014年07月23日

積丹ブルーと岬の湯しゃこたん

積丹でウニ丼を満喫した後は
昨日の曇り空とはうって変わっての雲ひとつない晴天
ここはひとつ積丹ブルーを拝みに行こうと
「島武意海岸」へやってきました
低くて暗いトンネルを抜けると、そこには積丹ブルーと絶景が一気に飛び込んできます

そう沖縄や石垣の海もサンゴと透明度の高い海があいまって蒼さが引き立ち美しかったのですが
北海道の海も負けていませんね


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美しい景色を見たら次は温泉
そうここ積丹には私のお気に入りの露店風呂があります
それが積丹みさきの湯
普段観光バスの定番ルートとなっているため駐車場も広々
 

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この露天風呂なにが良いって
風呂そのものよりこの景色
先ほど見た積丹ブルーの日本海が一望できます

なにやら女子風呂ではこの露天風呂の風景写真に撮りた~い
なんて言っているブロガー?などがいたそうです
 
 


北海道「積丹(しゃこたん)観光協会」HPより拝借
 

とくに日本海に沈む夕日は格別なんだとか
 

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積丹ガイド*温泉案内より拝借
 

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ここで風呂上りにノンアルコービールを飲んだらキャンピングカーで巡るミシュランな旅は終了
次回は8月下旬に洞爺を目指します
そうまたグリーンスティ洞爺にキャンピングカーで泊まるミシュランな旅
ウインザー洞爺のレストランで一番、敷居の高い
嵐山吉兆洞爺店を狙っています

2014年10月22日

石窯パン&カフェギャラリー「ラムヤート」

さて随分と前の話になりますが、8月中旬
またミシュランのガイドブックを携えキャンプに行ってきました

といっても一軒目はミシュランのガイドブックには掲載されていないパン屋さん
キャンプでの朝食用のパンを買いに
石窯パン&カフェギャラリー「ラムヤート」へやってきました
このラムヤートさかさまから読むと洞爺村と読めます


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映画「しあわせのパン」にもロケ地として使用されたそうですが
なんだか風情のある建物です
 



 

聞くところによると
建物はご自分でリフォームしているのだとか


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ここの特徴はなんといっても
営業日
毎週:金曜・土曜・日曜の週3日制
どうやって生計をたてているのだろうと勘ぐってしまいますね

古民家再生などもされているという噂も聞きますが謎ですね
 
 

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さてさほど広くない店内ですが
ちょっと変わったパンも並んでいました

その代表格がこのピラミッド型をしたパン
中にはジャガイモやチーズの他にエジプト塩が練りこまれていますが
スパイスとナッツが不思議な味を醸し出していました

レーズンと胡桃のパンももちもちしていて美味かった
 

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あくる日のキャンプの朝食は
このラムヤートのパン
そして喜茂別の道の駅で買った、真狩のトウモロコシ
「ロイシー」(これも逆さまから読んで白いトウモロコシって意味でしょうか)でちょっと贅沢な朝食となりました
 

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また来年になるでしょうがピラミッドの形をしたパンを買いにこのラムヤートを訪れたいものです

2014年10月23日

グリーンスティ洞爺からサミット・キャビンに乗ってウインザー洞爺へ

昨年に引き続き今年もグリーンスティ洞爺へとやってきました
理由は3年前に刊行された「ミシュランガイド北海道 2012 特別版」をドライブのお伴に
キャンピングカーで北海道のグルメを満喫しながら廻ろうと思い立ちここ数年走り回っているが
洞爺湖にはウインザーホテルなるホテルがあり、その中のレストランにミシュランの星付きレストランがなんと3軒も入っているからです
 

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ちなみに今回のターゲットは「あらし山吉兆」
あの京都の名店に今回はチャレンジします


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ところであらし山吉兆に行くのであれば本来ならウインザーホテル洞爺に泊まって
吉兆で食事ってのが一般的なんでしょうけど
私にはそんな予算はありません
ということでウインザーホテル洞爺の真下の月浦地区にある
このグリーンスティ洞爺にキャンピングカーをとめ
月浦からホテルまで伸びている「サミット・キャビン」に乗って
ウインザーホテル洞爺へ食事に行こうと画策していました
 

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もっともキャンプ場からサミット・キャビン山麓駅まで結構距離があります
当初タクシーも考えましたが、天気も上々
お腹を空かせて言ったほうが良いだろうと、キャンプ場から山麓駅まで歩いていくことに
途中でサルナシを発見、まあ果物のキューイが山に生えていると思ってください
そんなサルナシをかじりつつ30分ほどあるいて山麓駅へ
 

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さてそのサミット・キャビンなるもの
もともとはスキー用のゴンドラだったものですが
サミットの関連でウィンザーホテルが手直しをして運営
夏の時期は遊覧ロープウェイとして営業しています
 

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下の動画がそのサミット・キャビンからの眺めですが
このサミット・キャビンから眺める洞爺の風景は格別で別に用事が無くともお勧めだったりします
 


 

さて肝心のキャンプ場です
 

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この日はお盆休みの翌週に当たったためか、はたまた天気予報が悪かったためか
真夏のオートキャンプ場のはずがキャンパーの数も少なかったのですが、特筆するのは
そんなキャンパーの中に外国人が混ざっていたことでしょうか
おそらくはお隣の国の方のようで
ぱっと見、それとは判りませんが
話している言葉は日本語ではありませんでした
レンタカーで回られているようでキャンプ用品もレンタルなのかほぼ最小限だったようですが
小さな子供を含めた家族で楽しまれていたようでした
 

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アメリカで流行ったものは、その後日本で流行りだすのが一般的と言われてきましたが
アジアでも同様のようで
日本で流行るものは、その後アジアの国々で流行っていくようです

キャンプなどのアウトドアは無論のこと
そのうち韓国や中国から自国で生産されたキャンピングカーで渡ってこられ
長期滞在していかれる、遠くない将来そんな日がやってくるやもしれませんね

2014年10月24日

アジアンチックな蚊取り線香入れ「蚊遣器」

なんだか久々となる
「キャンプ用品」カテゴリーのお話
タイトルの蚊取り線香入れといって思い出すのは
日本人なら何と言っても「ぶたの蚊取り線香入れ」じゃないでしょうか
「蚊遣器」と呼ばれているそうですが、いまではめったに見られなくなった日本の夏の風物詩です
 



 

ぶたの蚊遣器もまあそれはそれで風情が有ってよいのですが
形状からいって、テーブルなどに置いておいたとき酔っぱらって落としたりなどして割ってしまいそうです
それに車で移動する際も割れないか心配ですね
もう少し丈夫なものは無いかなと思いつつも
キャンプ用品の金属製のものですと風情も何も有ったものでは有りません



 

ところで肝心の蚊取り線香
まごうことなき日本初の名品です
もとは金鳥の創始者上山英一郎が福沢諭吉を介しH・E・アモア氏と出会い、除虫菊を手に入れるとから始まります
棒状の線香に混ぜ込むいう発想から、今ではおなじみの渦巻きの蚊取り線香など世紀の大発明
まさにノーベル賞ものの発想だったのではないかと私自身は思っています
もっともこの渦巻き線香を考えたのは蜷局を巻く蛇から発想した奥様だったんだとか
 

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日本は無論のことマラリアなどの蚊が媒体するアジアの国々ではこの金鳥の蚊取り線香に勝る予防法は無かったのではとすら思えるものです
この蚊取り線香によって救われた人の数はいまやとんでもない数になっているのではないでしょうか

そうですこの蚊取り線香はアジアの国々の蚊よけのスタンダードとなっています
日本では蚊の発生源は減ったうえ電子蚊取りの普及によりもう見られなくなってきた蚊取り線香ですが、アジアの国々ではもてはやされているんです

そんな国々には蚊遣器であるぶたのようなものはないものか
お盆休みに行ったバンコクで探してみました
案の定バンコク北部のチャトチャック公園で行われていたウイークエンドマーケットでそれを見つけました
 

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陶器製のそれはお香を入れる器のようですが、隣で蚊取り線香を売っているところを見ると
間違いなく蚊取り線香入れのようです
作りも荒いのですが、それがまたアジアンチックで風情があります
1個500円くらいにまけてもらい2個購入してきました

それを今回の洞爺グリーンスティキャンプ場で使い始めとなります
 

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ただの蚊取り線香入れなのですが、こうしてみるとまさにお香の世界
これから夏のキャンプでバンコクの暑かった週末を思い出しつつ
焚いていきたいと思っています
 

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金鳥の創始者上村英一郎氏の
「自社の製品が世界中で親しまれ、愛され、人々の健康に役立ちたい」という夢とともに

2014年10月25日

あらし山吉兆_洞爺湖店でミニ懐石「野々宮」

今回のキャンピングカーで行く、ミシュランな旅
ターゲットに選んだのは、ミシュランガイド北海道2012 特別編で二つ星を獲得した
ウインザーホテル洞爺にある割烹料理
「あらし山 吉兆」
 

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京都で老舗のお店が北海道にも出店していると聞いて以前から目をつけていたお店です
政治家が通ったりして批判されるような類のお店ですから
もちろん食事代は天井知らず
夜にお邪魔なんかしてしまうと、安いコースにちょっと飲み物を加えると2人で10万円くらいかかってしまうのではないでしょうか
そんなことで行きたくとも足が遠のいていました
 

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ところがそんな私に良い情報が飛び込んできました
ツアーバスのグルメツアーの中にこの「あらし山 吉兆 洞爺店」の名を見つけたのです
ツアー料金も1万円以下とリーズナブル
もしやと思い調べてみるとありました

そうランチメニューのなかに極端にリーズナブルなコースが一つ
それが「野々宮」
吉兆を気軽に味わえるお昼限定のミニ懐石をご用意いたしました。
 フロア席のみ 5,940円
 6品:八寸、煮物椀、焚合、焼物、白御飯、果物
 ※1日20食限定です。

ちなみにメニューの名になっている「野々宮」とは
京都の野宮神社から名を頂いたそうです
嵐山本店からも近く、吉兆と関わりのある神社ということです

こういった割烹料亭でリーズナブルなメニューを出すこと自体珍しいと思いますが
まあ私のようなちょっと敷居が高いと感じている人に来てもらいたい
このメニューの名である野々宮」にそんなお店の思いを感じます
 

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てなわけで今回「あらし山吉兆 洞爺湖店」初潜入です
メニューにあったフロア席ってのはこんな感じ
食堂のようなスタイルを思いうかべていましたが、私自身吉兆をなめていました
個室の座敷とはいかなくともこれで充分ですね

窓からの景色には洞爺湖が・・・・残念ながら曇っていてよく見えませんでしたが
 

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さてそのリーズナブルな料金の「野々宮」
こんな感じでした

まずは
八 寸 
 季の物盛り合わせ
 出汁巻きが美味かったって・・・・味覚は小学生なみですね
 

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八寸は本来酒の肴ということでしょう
生ビールとともにいただくことに
 

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注目すべきはビールの下にひかれたコースター

こう書かれています
ちなみに私はひらがななのに読めなかったところ、仲居さんがすらりと読んでくれました
もっともきちんと教育されていると思いますが
 

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「なかきよの とおのねふりの みなめさめ なみのりふねの おとのよきかな」
(永き世の 遠の眠りの みな目ざめ 波乗り船の 音のよきかな)

宝船の絵に上の文を書いて枕の下に入れて眠るといい夢を見ることができる
縁起物だったんですね
流石は日本文化を大切にする吉兆といったところでしょう
お土産にもらって行こうと思いましたが忘れてしまいました
 


煮物椀
 海老真丈
 漆の器でしょうか、なんだがこれだけで美味しく感じます
 

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焚合
 茄子やトマト、ピーマンなど季節野菜の焚合せ
 夏の暑い日の冷やしてあるのが心地よいです
 
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焼 物
 幽庵焼きは鯖だったかな
 このあたりは流石は吉兆といったところでしょう
 ユリ根の天婦羅も美味い
 

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御 飯
 白御飯は道産の「ゆめぴりか」なんだとか
 なべの底にある、おこげの部分が美味い
 香の物と伴にいただきました
 

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果 物
 フルーツゼリー寄せ
 グレープフルーツと梨のゼリーだったかな
 一緒に付いてきたスプーンは冷やした状態で持ってこられています
 

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そうそうこの時は少し早目の我が家の奥さんの誕生祝だったのですが
会話を聞いていた仲居さんが、気を利かせてくれ誕生祝ってことで
『赤飯』をサービスしてくれました
ケーキとかじゃなく赤飯と言ったところが割烹料亭なのでしょう
きめ細かいサービスもさることながら
初めて食べる本格的な赤飯は塩味が効いていて美味しかった
 

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ミニ懐石料理はこれで終了
会計はコースに加え飲み物に生ビール2杯に月浦ワインを入れて
トータル1万6千円くらい
 

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来年また訪れたいお店となりました

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