なんだか久々となる
「キャンプ用品」カテゴリーのお話
タイトルの蚊取り線香入れといって思い出すのは
日本人なら何と言っても「ぶたの蚊取り線香入れ」じゃないでしょうか
「蚊遣器」と呼ばれているそうですが、いまではめったに見られなくなった日本の夏の風物詩です
ぶたの蚊遣器もまあそれはそれで風情が有ってよいのですが
形状からいって、テーブルなどに置いておいたとき酔っぱらって落としたりなどして割ってしまいそうです
それに車で移動する際も割れないか心配ですね
もう少し丈夫なものは無いかなと思いつつも
キャンプ用品の金属製のものですと風情も何も有ったものでは有りません
ところで肝心の蚊取り線香
まごうことなき日本初の名品です
もとは金鳥の創始者上山英一郎が福沢諭吉を介しH・E・アモア氏と出会い、除虫菊を手に入れるとから始まります
棒状の線香に混ぜ込むいう発想から、今ではおなじみの渦巻きの蚊取り線香など世紀の大発明
まさにノーベル賞ものの発想だったのではないかと私自身は思っています
もっともこの渦巻き線香を考えたのは蜷局を巻く蛇から発想した奥様だったんだとか
日本は無論のことマラリアなどの蚊が媒体するアジアの国々ではこの金鳥の蚊取り線香に勝る予防法は無かったのではとすら思えるものです
この蚊取り線香によって救われた人の数はいまやとんでもない数になっているのではないでしょうか
そうですこの蚊取り線香はアジアの国々の蚊よけのスタンダードとなっています
日本では蚊の発生源は減ったうえ電子蚊取りの普及によりもう見られなくなってきた蚊取り線香ですが、アジアの国々ではもてはやされているんです
そんな国々には蚊遣器であるぶたのようなものはないものか
お盆休みに行ったバンコクで探してみました
案の定バンコク北部のチャトチャック公園で行われていたウイークエンドマーケットでそれを見つけました
陶器製のそれはお香を入れる器のようですが、隣で蚊取り線香を売っているところを見ると
間違いなく蚊取り線香入れのようです
作りも荒いのですが、それがまたアジアンチックで風情があります
1個500円くらいにまけてもらい2個購入してきました
それを今回の洞爺グリーンスティキャンプ場で使い始めとなります
ただの蚊取り線香入れなのですが、こうしてみるとまさにお香の世界
これから夏のキャンプでバンコクの暑かった週末を思い出しつつ
焚いていきたいと思っています
金鳥の創始者上村英一郎氏の
「自社の製品が世界中で親しまれ、愛され、人々の健康に役立ちたい」という夢とともに