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京都伏見酒蔵巡り「月桂冠大倉記念館」

日本有数の酒どころ京都伏見
その歴史は大変古く酒造りの伝統が花開いた時はなんと安土桃山時代にまで遡るのだとか
当時の権力者、豊臣秀吉が伏見城を築いたのち城下町として伏見は大きく栄え、酒の需要も高まったようです
現在もこの伏見には24軒もの酒蔵が酒造りをやっている酒蔵の街だったりします
ということで今回の京都観光は伏見の酒蔵やビール蔵を訪ねる旅となりましたが、一軒目に訪れたのはここ京都伏見が発祥の大手酒造メーカーの「月桂冠」

 
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とはいえ今回訪れたのは酒蔵ではなく「月桂冠大倉記念館」という伏見の酒造りの歴史を紹介する記念館でした
とはいえもとは月桂冠発祥地に建つ酒蔵を改装した記念館、100年以上の歴史がありどことなく風格が伝わる建物(酒蔵)です
 

玄関の格子戸をぬけると、すぐ左側の部屋に酒屋の帳場があり
その先で入館料300円を払い入館
 

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エントランスにある酒造りにも使われた「伏水」を一杯いただくことに
そう伏見は「伏水」と書かれたほどの良質な伏流水がわく地域
美味しい水で喉を潤します
 

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まずは明治から昭和にかけ酒造りの現場で実際に使われた伝統的な酒造用具類を見て回ります
その中でも一際目だったのは、もろみ仕込みに使う大桶
昭和初期まで酒を醸す桶は木桶でした
「夏子の酒」で有名な漫画家 尾瀬あきら氏の書かれた「奈津の蔵」で読んだそのものがここにありました
ちなみにその奈津の蔵では木桶からホーローでコーティングされた桶に差し替えられていくそんな時代の変革も出てきました
いまではほとんどの蔵ではステンレスの桶で酒造りが行われていますが、当時実際に使われもろみを浸み込んだその木桶はそれだけで芸術品のように思えました
この大桶には梯子がかかっていましたがこれが「蛙」と呼ばれていた昇降用の足踏み台
この足踏み台に足をかけ桶の上から櫂を引き上げながら、もろみをかき混ぜるシーン
そんなものをイメージしつつ眺めてきました
 

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米洗い・水漬けに使う桶
釜の上に置く「甑」
酒母づくりに使う用具類「もと半切桶」も展示されています
 

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麹をつくるための部屋「麹室」もかなり精巧に再現されています


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「かさ」「よだれかけ」と表示のある用具も置かれていますが
これって何なんでしょうか?
 

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伝統的な酒搾りに使われる「酒槽」
いわゆる「ふね」
ハネ棒の先に石を少しずつ吊るし、テコの原理を利用してゆっくり搾ったんだそうです
 

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酒槽を使って搾った酒を一番はじめに受けて溜める「垂れ壷」
貴重なお酒が漏れないよう漆喰をはさんだ二重構造になっていました
 

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続いて月桂冠の歴史資料へ
大リーグ、ベーブルースが来た時代の広告看板が迎えてくれます
 

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今では珍しくなった四斗樽の薦樽も並んでいます
容器として発達した木の樽である薦樽
ホーローやステンレスの桶になった事からお酒に木の香りがすることは無くなりましたが
木の桶に入れることで木桶で醸されたお酒を懐かしんで飲めるのだとか
ちなみにこの四斗樽には72リットルも日本酒が入っていますが、最近ではこの薦樽を鏡割りするのもあまり見られなくなりましたが、鏡割りは日本の文化であることからまだまだ見続けたいものです
ちなみに四斗樽は無理としても、キャンプで二斗樽くらいの薦樽を鏡割りもしてみたいものです
「獺祭」あたりでやったら面白ろそうですね
そうそう最近話題の上川大雪酒造は薦樽は売ってくれないかな~正月にステンレスの樽で鏡開きしたみたいですし
 

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レトロな広告ポスターの原画も展示
 

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昭和初期といった時代にかかわらず、結構なまめかしいポスター
日本画家・松田富喬氏の描かれたこの絵を見て何か昔見たなと思ったら
松田氏は雑誌『主婦之友』の表紙も担当していたんだそうです
なほどといったところでしょうか


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どこでも飲めるコップ付き小びんも展示されていました
これがなかなかのアイディア商品
当初は関西を中心に「駅売酒」として売られていたそうですが、これが関東さらには東北へと販路を延ばし
鉄道網の広がりと共に、月桂冠の名を全国に知らせることにもなったそうです
 

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日本酒の10升分が丸々入る一斗びん
シャンパンやワインなどでよくみられる大瓶ですが、これはディスプレイ用なんだそうです
 

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「野弁当」「花見弁当」とも呼ばれる手提げの重箱
実はひそかにキャンプ用に一つ欲しいなと思っています
後ろに掛けられた絵はそんな重箱が使われた花見の鳥瞰図
ドローンかなにかで撮った写真のようです 
 

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なぜかここに坂本龍馬のフィギュアがありますが、ここ京都伏見にはとゆかりの深い寺田屋などがあることから竜馬通りと名付けられた道があるなど、坂本龍馬人気にあやかろうとしているようです
 

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記念館の最後は試飲
「月桂冠レトロボトル 吟醸酒」
「玉の泉 大吟醸」
「プラムワイン」
3つのアイテムをきき酒
このあとも京都伏見を試飲して歩きますのでほどほどに

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お土産はこの記念館の名前の入った純米吟醸酒一合
300円の入場料はこれでペイしそうですが、これってしょっちゅう無料の試飲に通う人対策なんだろうな
 

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こんな感じで酒好きにはお宝ものが一杯、見どころ満載の月桂冠大倉記念館でした
次はそろそろお腹がすいてきたので神聖でお馴染みの酒蔵 山本本家が経営する居酒屋「鳥せい本店」へ

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2018年2月 2日 06:37に投稿されたエントリーのページです。

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