日本と中国の食文化の違いの一つに「弁当」が有るかと思います
というのも基本的に中国の方は「冷めたご飯は食べない」と言われているからです
日本では高校やら私立の小中学は弁当持参というところが多いと思いますが、中国では学食が当たり前のようで、弁当を抱えて通学する学生はいないのだとか
というのも中国人にとって「冷たいモノ」は身体に悪くするものだから食べない
もしくは罪人が牢屋で冷や飯を食べざるを得ないから、冷や飯を食べるような人間になるなと子供のころから教えられてきたという事もあるでしょう
朝作った弁当を昼に食べるという事は中国ではあまり考えないらしく、日本のような多彩な弁当文化はほとんどありませんでした
けれど同じ中華圏でも台湾は日本統治時代が長かったせいか駅弁などの文化が花開いています
香港はというと中国といえど、割と親日いやもとい知日というのでしょうか、日本の良さを取り入れようとしていて、今回紹介するタイプの弁当をセブンイレブンなどのコンビニで見かけるようになりました
さてその弁当となるのは、レンジでチンして食べる弁当
(そうやはり冷や飯は食べないとういう事ですね)
セブンイレブンなど香港各地に展開しています「波仔」というメーカーのものと
高級レストランからファースト・フードまで幅広くカバーする、香港の食品業界最大手「美心(マキシム)」のものの2種類
興味もあることから香港土産に買ってきてもらいました
まずは「波仔」から
今回は椰汁咖里鶏飯(チキン・ココナッツカレー)をいただきました
最近アジアのあちこちで見かけるカレーライス
カレーといってもインドやパキスタンなどで見かけるインドカレー(ビリヤーニ)といったものはではなく
どちらかというと日本の家庭で食べられてきたおふくろの味的なカレーライスが台湾や香港そしてタイなどで流行っているんです
特に今年正月に伺ったタイのスーパーでは日本製のカレールーのコーナーがあり日本同様なものが多数並べられていました
ちなみにこのカレーはチキン・ココナッツカレーということで、日本風というよりはタイ風カレーと言ったほうがよかったかもしれません
しかもこれはなかなか美味かった
次に「美心」
局猪扒飯(ローストポーク)
これを食べて気づくのはポーク自体は温めるので美味しいのですが
ご飯が問題で、残念ながらこれが日本人の私の口には会いそうにありませんでした
日本でお弁当がこれほどまで流行った背景には単に文化の違いだけではなく
ご飯の質にも問題が有るように思えたレトルト弁当でした