北海道ワインが誇る日本でもっとも大きな447haの垣根式の葡萄畑「鶴沼ワイナリー」
毎年9月にここで「鶴沼ワインフェス」が行われているのは聞いていましたが
昨年までちょうどその日に小樽の天狗山でのちょっとした仕事があり、日程が合わずこのイベントには行けずにいました
ところが今年からその仕事の依頼も今年から無くなったのと、土曜日に仕事を作ったことでキャンプにも行けなくなってしまってしまった先週の日曜日
ピンポイントで鶴沼ワインフェスに休日が重なったという事で、これは鶴沼ワインフェスに行かねばならないと何か使命のようなものを感じて鶴沼へ向かうことにしました
ワインフェスなので当然車では伺えません
ということで白羽の矢が立ったのが、JR北海道のお得な切符「1日散歩キップ」
土曜日と休日のみ指定エリアの普通列車が1日乗り放題2,260円となるキップです
おそらくは通学や通勤に乗車客が減る土日祝、空席を埋めるべく考えられたキップかと思いますが、逆に土日祝にちょっと出かけたい方にはぴったりの乗りテツなキップとなっています
ということで1日散歩キップとピクニックよろしく手作りのサンドイッチを抱え乗り込み、朝一ではありましたがヱビスビールを「ぷしゅー」と空けての列車の旅となりました
乗り換えなしの直通便としたことから、1時間18分で滝川に到着
ほどなく鶴沼ワイナリー行きへのシャトルバスに乗り換えます
滝川からは直行便と砂川・奈井江へ寄る便の2種類がありましたのでもちろんこちらも直通便をチョイス、30分とかからず鶴沼ワイナリーまで運んでもらいました
ちなみに厚別からなら奈井江で乗り換えればと思われる方もいるかもしれませんが、この人気のイベント、朝一のシャトルバスは滝川と砂川に立ち寄った後、奈井江では満席となり乗れないのではと考え、JRで滝川まで行って始発便に乗り換えたというわけです
この1日散歩キップの本領発揮です
で、やってきた「鶴沼ワイナリー」
葡萄の垣根が延々と連なっています
ちなみにこの写真は帰りがけに撮った写真ですが、おそらくはこのワインフェスのベテランなのでしょう
なかなか良い場所でワインフェスを楽しんでいるようでした
(ちなみに当日、葡萄畑は立入可でした)
葡萄の種類はよくわかりませんが
これがあのツヴァイゲルトなのでしょうか
それともピノ?
たわわに実り始めていました
ハーベストマシーン(葡萄の自動収獲機)も展示されていました
2本に伸びた巨大な葡萄摘みの腕?が機動戦士ガンダムを彷彿とさせます
なにやらこのハーベストマシン、鶴沼のスタッフは「ガンダム」と呼んでいるとか
えっ葡萄って手で摘むんじゃないのとの声も聞こえてきそうですが
旬の葡萄を積む期間は実は極端に短いそうで、この広大な葡萄畑の葡萄を一気に収穫するには
膨大な数の葡萄摘みスタッフが必要となります
フランスのように収穫前線に合わせてワイナリを転々とするような移動労働者が多数いて、収穫に合わせ、すぐにはせ参じてくれるのなら別ですが、今の日本の労働者不足を鑑みるとこのガンダムが正解かと、労働集約型産業に身を置く私にはそう思えてなりません
鶴沼ワインフェスの会場はこんな感じ
テーブルはアウトドア用なのでしょうプラスチック製ですが、イスはホテルなどで使われるようなもの
誰かがこれを「三浦華園」の宴会用のイスみたいなどと言っていたのが聞こえてきました
そうここからほど近い滝川のホテルの名が出るということは、やはり滝川あたりから来ている人なのでしょうね
ちなみに6年ほど前、カルフォルニアのナパ・ヴァレーでワイン・ツーリズムに参加したことがありますが、こうして葡萄畑の中でワインと食事を楽しむのは、その際立ち寄った「ヴィー・サトゥーイ・ワイナリー」以来ということになります
「青空のもとでピクニックランチヴィー・サトゥーイ・ワイナリー」
ところでテーブルの上にある飲み物はワインじゃなくてビール?と言われそうですが
この日は軽く雨も降りましたが、その後は晴れ間が差す程よい天候で、しかも大きな畑に吹く風もさわやかで、この日はビールの雰囲気だったんです
しかもビールはおたるワイナリービールということもありワインも飲まずに、計5杯も飲んでしまいました
もっとも我が家の奥さんは鶴沼ワインを6種類飲んでいたようですが
ワインはボトルで買う方も多かったのですが、多種のワインをグラスで買う方も多く
そんあグラスワインの売り場はいつも人だかりでした
ワインやビールの肴も種類が豊富
オープンレストランと言う名の出店がずらり
ちなみにこの滝川の「ラ・ペコラ」さんのオードブルはワインにぴったり、オードブル3点盛りという触れ込みのオードブル(600円)がたくさん並んでいました
けれど我が家が選ぶオードブルは前日にもうこの店のFacebookを見て決めていました
それが深川のレストラン空音さんのオードブル(1,500円)
・ローストビーフ
・キッシュ風オムレツ(ズワイガニ)
・タノのエスパベージュ
・子羊のポロネーズパスタ
・鶏モモ肉の燻製
・小4エビと野菜のサラダ
・トマトとモッツァレラのカプレーゼ
・スペアリブのBBQ風煮込み
・揚げナスと秋鮭のブランダート
というもの
そうそう鶴沼のあるここ浦臼で忘れてならないものは
「カフェレストランつるぬま」の神内和牛『あか』カットステーキ
ここを我が家の奥さんは「ピノグリ(白)」で合わせていました
けれどこの日の一番のメニューがこれ
鶴沼ワイナリーのスタッフ渾身の「羊の丸焼き」
ラ・ペコラと書かれた覆いのBBQコンロで焼いていました
(ラ・ペコラさんではこうした企画を10万程でやっているようです、なんだか興味が有りますね)
焼かれた羊がこれです
どうです美味しそうでしょう
2パック買ってお腹一杯頬張りました
もうこの辺で定量とも思いましたが
ついついその匂いに負けて買ったのが
滝川のポン・ビヴァンさんが朝から大きなパエリア鍋で何度も煮ている
「滝川産合鴨とゴボウのパエリア
大きな鍋と言って思い出しましたが、昨年行ったバルセロナのレストランなどで見たパエリア鍋はみなこうした大きなサイズの鍋でした
そうパエリアの本場バルセロナなどスペインでは、パエリアは家庭料理というよりも「ハレ」の日の食卓を飾るメニューのようで、何か祝い事が有った際に大勢で食べるため、こうした大鍋で煮るのが一般的なようでした
(下の写真はバルセロナのウォールマートで販売されていたパエリア)
ポン・ビヴァンさんが大鍋で煮たこのパエリア
流石にこれは絶品
昨年行ったスペインを彷彿させる味でした
そろそろ帰宅の途につこうとしたところ
浦臼町イメージキャラクター「臼子ねぇさん」も来場
珍しいゆるキャラに出会うことが出来ました
こんな感じでこの日、JRの一日散歩キップを使って
ワイナリーに出かけ青空の元、葡萄畑で風に吹かれ
美味しい料理やワインとビールを愉しみつつピクニックといった優雅な休日を過ごさせてもらいました