もう10年ぶりぐらいになるでしょうか
せっかく流氷の季節に斜里まで来ていることですし
しかもその訪問日に合わせるかのように流氷がやってきたことから
帰り道網走に立ち寄り「流氷砕氷船おーろら号」に乗ることといたしました
くしくも伺った2月初旬の日曜日、しかも春節の休暇で中国や台湾から観光客が大量にやってくるまさにその日にあたり
大量のインバウンド客と一緒に乗船という事態が想定されました
午前11時乗船でしたが少し早めに実家を出て、10時前にはおーろら号の発着ターミナルとなる、網走道の駅「流氷街道網走」へやってきました
そんなに早くにやって来たわけは、この道の駅の駐車場が狭くすぐに満車となってしまうからです
案の定、そんな時間にもかかわらず道の駅の駐車場は満車状態
臨時の駐車場にようやく車を入れることに
早速、チケット売り場で予約番号をスマホで見せチケットを購入します
やはり周りは外国人だらけ、インバウンド様々のようです
団体客もいますが、よくぞまぁ流氷に合わせてきているものだと、考えしきりです
というのも流氷が紋別あたりに接岸したのはつい先日
網走の港にはまだ接岸していないような状況でよくぞはるばるやって来たものだと
それに昨年の今頃はまだ流氷は遥か彼方のところにありました
ツアーを組んで来ても流氷が見られない確率はかなり高かったかと思うからです
流氷砕氷船おーろら号2は、予約していた時間の30分前には乗船が始まりました
乗船してから30分も待つのかとも思いましたが、15分前には港を離れます
そう、おーろら号はもう一隻おーろら1が有るので、時間前に港を出ても大丈夫と言ったところでしょうか
このあと予定もありますし、ちょっとだけ得した気分です
おーろら号甲板の様子はこんな感じ
やはりというかほとんど聞き取れない言語が飛び交っていました
ほどなく流氷帯に突入しますが
遥か彼方に斜里岳とウナベツ岳が望める絶好の眺望でした
まだやって来たばかりの流氷は薄いのですが
砕氷船で進むにはちょうど良い感じでもありました
それでもたまに分厚い氷帯にも遭遇
船底が氷塊にぶつかり船全体が振動するさまを身をもって体感してきました
追っかけおーろら1もやってきました
海面にある流氷のかけらに
天然記念物の「オオワシ」が乗っていたり
流氷に乗ったアザラシにも遭遇
そう氷で閉ざされていて生命の息吹は感じはないように思えますが、これは大きな勘違い
氷下には流氷とともにやって来たアムール川からの恵みたっぷりの海水があります
流氷で閉ざされた冷たい海の中でプランクトンの種が撒かれ、オキアミなどの餌となり
そのオキアミを魚たちが食べるといった食物連鎖のオホーツク海に恵みをもたらす重要な役割を果たしているのです
昔は漁師さんの悩みの種だった流氷ですが、そのおかげで海産物が豊富な豊かなオホツクの海が造られているというのが最近わかって来たのだとか
まぁ自然にはまだまだ勝てないといったところかもしれません
そんな豊饒なミルクのようなオホーツクの海に浮かぶ流氷を砕く流氷砕氷船で楽しんでまいりました