« 竹富島のそば処「竹乃子」 | メイン | 黒松内「トワ・ヴェールⅡ」の調理パン&お手焼き珈琲 »

ニッカ余市蒸留所工場見学

先日の文化の日をまじえた連休
今年最後のキャンプをオートリゾート八雲でやろうと思いましたが
道すがら野暮用の仕事を済ませながら日本海側を走るこことなりました
 

14kakizaki01.JPG 14kakizaki02.JPG
 

途中余市町の柿崎商店で生牡蠣を買っていくこととしていましたが
ついでに近くにあるニッカ余市蒸留所にも寄って行くこととしました
ここの工場は随分と昔に工場見学に訪れましたが

最近ではNHKの連続テレビ小説「マッサン」で今人気急上昇の観光スポットとなっています
 

nikka03.JPG
 

土日は混雑して大変だと聞いていたので、土曜日の9時前には余市に到着
朝一番の工場見学ツアーに予約いたしました
(事前予約は不可なんです)
 

nikka02.JPG nikka01.JPG
 

ということで朝9時のツアーに同行
ウイスキー造りの行程をガイドさんに説明頂きましたが、一番見ごたえのあるのは何と言ってもこの蒸留窯

大麦を発酵させ作ったもろみを蒸留する行程ですが、その蒸留に使われる燃料はなんといまだに石炭
日本で唯一石炭をくべる蒸留窯なんだそうです
 

nikka04.JPG
 

ガイドツアーの最中もウイスキーの仕込みは続けられています
ニッカの従業員が蒸留窯の燃料となる石炭をくべていますが、見学者の皆さんシャッターチャンスとばかりに石炭をくべる様子を写真に撮っていました
いや~これって緊張するだろうな~と思いつつも私も一枚
 

nikka05.JPG
 

ちなみに蒸留窯は通常はスチームなどで加熱するそうですが、ここ余市蒸留所は石炭を直接その熱源としておりました
ガスなどを熱源としたスチームのほうが温度管理しやすいだろうにと思いますが、石炭の直火焚きにより強い男性的な味のウイスキーが造られるのだとか

これはスコットランドがそうであったように夕張など良質な石炭が安価で採れる北海道ならでは、そしてこのあたりに「ウイスキー造りにトリックはない」と言い切る竹鶴政孝の信条が今も残っているんだろうな~なんて思いつつ見てました

樽の貯蔵所も見学
ものすごい量、しかも2段以上には積まない心配りなんだそうです
 

nikka06.JPG nikka07.JPG
 

ガイドツアーはウイスキー造りのあとウイスキー博物館にも足を運びます
そうここウイスキー博物館のニッカ館に私が見たかったものがあります
それが通称「竹鶴ノート」と呼ばれる、竹鶴政孝のヘーゼルバーン蒸溜所での実習報告です
 

nikka08.JPG
 

後に英国のヒーム首相が来日した際、「50年前、日本の青年が日本の万年筆とノートでイギリスのウイスキー造りの秘密を盗んでいった・・・・」と言わしめたそのノートそのものが展示されていました

このノートはスコットランドから帰国した際に摂津酒造の岩井氏へ報告書として提出したものですが
その後、岩井氏の親戚がニッカに竹鶴ノートの存在を知らせ返却されました
それがこのノートだったんですね
ノートと言っても解説書として充分判るよう丁寧に図解付きでつづられていました
 

nikka09.JPG
 

そしてここには竹鶴政孝&リタ夫人にまつわるものが展示されていますが
私が気になったのがこの釣り竿
フライフィッシングに使う釣り具のようですが竹鶴政孝がスコットランドで学んできたのはウイスキー造りだけでは無かったようです
フライフィッシングはスコッチウイスキーと同様にスコットランドが発祥です
この余市蒸留所の脇を流れる余市川
スコットランドにあるフライフィッシングの聖地スベイ川に通じるこの川で
竹鶴政孝もこのフライフィッシングに興じたのかも知れません
 

nikka10.JPG
 

さて今日は車で来ているのでウイスキーの試飲は出来ません
ということでこの蒸留所に併設された売店で余市蒸留所限定のウイスキーを購入
この後のキャンプで焚火を囲みつつ一杯
帰ってからTVでマッサンの録画を見つつまた一杯やることとなりました
 

nikka11.jpg

About

2014年11月 4日 20:24に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「竹富島のそば処「竹乃子」」です。

次の投稿は「黒松内「トワ・ヴェールⅡ」の調理パン&お手焼き珈琲」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。