今回は昔々のお話
今から20年以上前のこと
私がまだテントでキャンプを楽しんでいたころ
というかまだキャンプがレジャーとして今ほど一般化されていなかったそんな時代
朱鞠内湖キャンプ場の第一サイトでキャンプをしていたときの話です
早めにキャンプ場に着いた私は昼にはテントを設営
何もせずにのんびりしておりました
ちなみにこのころの朱鞠内湖キャンプ場はボーイスカウトなどの団体キャンプがなければ土日であってもそれほど混雑することは有りませんでした
そんなおり旭川方面から来られた子供ずれの家族キャンパーの方々が近くでテントの設営をはじめました
初心者のようで組み立て方が書かれたものを見ながらのテントの設営
そのうえ結構悩んでいたようでした
こういった時に出しゃばって、その家族のお父さんのプライドを傷つけるわけにはいきません
遠くで見守ることに
結局そのテントは建てることが出来ず、キャンプ場の管理事務所?(まだそのころは単なる売店だった記憶が有ります)
で、レンタルのテントを借りてきたようでした
あとで話を聞いたところ持ってきたテントは部品が足らず組み立て出来ないようでした
私どもはそんな家族がテントを建てているのを遠くで見守りながらビールなど飲んでおりました
その後、昼寝して
そろそろ陽が暮れだそうとするころ
その家族はまだテントと格闘、テントは建てられておりません
こういうのはでしゃばりだと思っていた私もようやく腰を上げ、その家族に声をかけテント設営を手伝います
テントの型はロッジ型
そんなに古いタイプでもなかったので、ものの20分くらいで設営終了
陽がくれるまえにその家族は夕食の準備にかかれたようです
めでたしめでたしで話は終わりそうですが、まだ話は続きます
我が家も湖を眺めつつ昼から煮込んだカレーを食べていたところ
その家族のお父さんらしき方が、お礼にとビールを携えてやってきてくれました
たいしたことをやったわけではないと断ったのですが、本当に助かりましたと言われ
良く冷えたビールを頂くことに
と、ここで車にあるものを積んであったのを思い出しました
それが何かの販促品として貰っていた「花火セット」でした
しかも2個、ビールをいただいた家族の子供も2人
さっそく探し出しビールのお礼に渡したところ
貰った子供は「花火」「花火」といって駆け出して行きました
花火を楽しむ子供を眺めつつ
飲んだ冷えたビールは美味かった
些細な贈り物ですが、これぞ「賢者の贈り物」じゃなかったのかと思える
自画自賛のお話でした