映画「非情城市」のロケ地となった九分
昔は9軒しか家がない小さな集落だったそうで、私の住む札幌の「八軒」や「二十四軒」になにか通じるもののありそうな地名でした
この九分、ノスタルジックな風景を求め多くの観光客が訪れたおかげか、さびれた廃坑の商店街もにぎわい、レトロ調の茶芸館などが次々軒を並べるようになったようです
そんなノスタルジックな雰囲気の漂う狭い路地を薄暮から夕暮れにかけ散策してまいりました
九分といえば迷路通りと階段と茶芸館
タクシーを九分の入り口となる舊道口につけてもらい
坂道を降りていくように巡ります
夕暮れ時ということで時間が遅かったせいか日本人観光客はまばらです
どちらかというと台湾の若者らしき姿が多かった
なるほど台北からの日帰り観光スポットとしてその地位は確立されたようです
雨の多い九分の商店街はプロムナードのようになっており
一階は商店、二階から上は住居のようです
住み心地はともかく風情がありますね
こんな狭い路地ではありますが、正面から車がやってきました
とはいえ途上国特有のクラクションを鳴り響かせての通行ではなく
車が来たと察すると路上の皆さんはさっと道をあけます
路地には食べ物屋が多く
酥臭豆腐の独特の匂いと大きなエリンギからは香ばしい香りが立ち込めていました
「千と千尋の神隠し」に出てくる中国風の古い町並みはこの九分がモデルだそうですが、千尋のお父さんお母さんならずとも触手の伸びそうな料理があちらこちらに並びます
そんな酒家(料理店)のひとつ「九份傳統魚丸店」です
本来ならここで傳統魚丸湯(魚の団子スープ)を食べようと思ってましたが
台湾行きの飛行機を待つラウンジで食べ過ぎたのと、追い打ちをかけるよう機内食まで食べてしまったので夕食時になっても何か食べられるようなおなかの具合ではありませんでした
残念ながらここは見てるだけです
仕方がないのでお茶でもすることにします