城砦都市遺跡アンコール・トム
南大門をくぐり最初にたどり着いた遺跡はその中央に鎮座するバイヨン寺院でした
このバイヨン寺の修復に日本が携わっているようで
寺の入り口にはJASA(日本国政府が援助するアンコール遺跡群 救済チーム)の看板を見ることが出来ました
ここに来るまで全く知りませんでしたが
アンコール・トムなどの遺跡群は、日本が遺跡修復に大きく貢献しているようです
正面の門から入り
まず目にしたのはアプサラス(天女)の足を深く曲げて舞うダンスの彫刻
なかなか妖艶で女性の艶めかしい美しい姿が彫り込まれていました
ちなみにアプサラというのは天女のことで、カンボジニアには現在もアプサラダンスとして残っているそうです
ツインで踊るかわいいアプサラ
この踊りは神に捧げるものだそうです
中には男性の踊りも見て取れました
ヒンズー教の寺院の多いアンコール遺跡の中でバイヨンは珍しい仏教寺院
そんなバイヨン寺院の壁面は見事な彫刻で埋め尽くされています
彫刻をガイドさんの解説で見ることとなりましたが
クメール人は髪が短く、耳が長いのが特徴なんだそうです
ほとんどがふんどし姿の人々、象に乗っているのは身分の高い人だそうです
ガイドさんはこんな荷馬車の陰で何かを狙う泥棒の姿も描かれている彫刻まで解説してくれていました
異様な衣装を着て髪を結ってた人々を描いたのは中国人の部隊
船を使った戦闘風景も描かれていました
クメール軍とチャンパ軍の戦いの様子
カンボジアは隣国の中国軍やベトナム軍(チャンパ軍)との戦いが絶えなかったそうです
彫刻はクメール軍とチャンパ軍(ベトナム軍)の戦いの様子
チャンパ軍(ベトナム)は海上戦に強く、カンボジアは陸上戦に強かったため、このレリーフではカンボジアが負けて 捕虜として連れていかれる姿なんだとか
この彫刻は妊婦さんがお産をしているところ
仏教寺院にあってお産が描かれているのは全く持って珍しい景色です
この彫刻はガイドさんの腕の見せ所のようで、常に人だかりが出来ていました
巨大な彫刻の壁を見た後
遠くに四面塔のある中庭へ
バイヨン寺院には49の巨大な観世音菩薩の四面仏塔がそびえ立っていますが
そんな観音菩薩の一つに
ガイドさんが「この顔は京唄子さんに似てるでしょ」という菩薩が有りました
京唄子さんほどではありませんがバイオンで微笑みにも出会いました
謎めいた微笑を浮かべる最大2m余の大きな顔が彫られた四面像の前にガイドさんのシャッターで記念撮影
裏庭からバイヨンをのぞんだ後は次は「トゥームレーダー」の撮影現場で名高い
「タ・プローム」へ