さてしばらく国内の話題が続きましたが、そろそろネタ切れ
また今年の正月に行ったロンドンの話に戻します
そのロンドン、実は世界有数の心霊スポットでもあります
まあそれなりに血なまぐさい歴史に彩られた国ってこともありますからね
そんなロンドンで一番の幽霊スポットは「ロンドン塔」
元々は「女王陛下の宮殿にして要塞」(正式名称はこんな感じ)だったロンドン塔でしたが
・・現在では幽霊スポットとしてその名を馳せております
下の写真はそんなロンドン塔のセントトーマス・タワー
ここが一番の幽霊スポットです
なんだかそんな話を聞くと本当に何か出てきそうな建物に見えてくるかえら不思議です
そんなロンドン塔に出没する数ある幽霊の中でももっとも有名なのは
「首なし王妃」と言われる、アン・ブーリン(1507~1536)
セントトーマスタワーにあるトレイダーズ・ゲートには罪人がテムズ川からこの門をくぐって投獄されたため「裏切り者の門」と呼ばれておりますが、そのゲート前にはこうして写真付でアン・ブーリンのことが書かれていました
そのアン・ブーリン、ヘンリー8世の2番目の王妃でしたが、ヘンリー8世が違う女性に心移りしてしまい、こともあろうことかヘンリー8世はアンに不倫の疑いをかけたうえでロンドン塔に幽閉、その後、反逆罪として斬首刑に処してしまいます
ちなみにこの不倫の容疑はまさしく冤罪のようで
彼女の怨念は、いまでも幽霊「首なし王妃」としてロンドン塔に現れるのだそうです
そのアン・ブーリンの関わった歴史劇は『ブーリン家の姉妹』と言う題名で映画化されています
(映画「ブーリン家の姉妹」劇場版予告編)
ところでそのヘンリー8世
カトリック教会から離脱してイングランド国教会を作り「宗教改革」を行った人物
といえばかっこよいですが、実際は最初の王妃キャサリンと離婚して新しい妃アン・ブーリンを迎えたいのがその理由
カトリックは離婚を認めていませんからね
そんなアン・ブーリンに冤罪を着せてまで処刑するのですから
いや~本当にわがままな王様ですね
その娘があの大英帝国を作り出すエリザベスⅠ世とはとても思えません
ちなみにエイリザベスのお母さんは前述のアン・ブーリンなんです
なんだか皮肉っぽい話です
ごみの収集車が気になって目で追いかけていたら、その車は建物の奥に入っていきました
その先にはロンドン塔の天守閣「ホワイト・タワー」が見て取れます
まだ朝早かったので入場はできませんでしたが、女王陛下の宮殿にして要塞らしい建築物を間近から眺めてきました
もちろんこのロンドン塔、イギリスの世界遺産として登録されています
そんなロンドン塔からすぐ近くにはシティ・オブ・ロンドンいわゆる「シティ」のビル群
「リーデンホールビル」や「ガーキン」「スカイガーデン」が望めます
幽霊が徘徊する城と同居するような形で世界の金融市場を動かす金融街があったりするんですね
アン・ブーリンなどの幽霊などの話の多いここロンドンですが
ロンドンっ子は幽霊を恐れるというより、歴史に残る王や王妃に会えるといった国民気質があるようです
幽霊マニアと言われる人たちもいるようですが、さすがオタクの国といったところでしょう
さてロンドン塔(タワー・オブ・ロンドン)の次はここからすぐ近く
テムズ川にかかるタワー・ブリッジを渡り南岸のサザークへ