さて大阪食い倒れの旅のついでに訪れたUSJ
実はこのUSJ、家族連れだけではなく経営の面で一昨年前あたりから財界人・経済人からも一目置かれているテーマパークでした
というもUSJが開業した2001年度の入場者数は1100万人を超えまずまずのスタートをきってはいたが、9年後の2010年度には約750万人まで低迷してしまっていました
賞味切れ食品を使っただとか規制されている以上の火薬を使用しただとかの不祥事もありました
それに加え最大株主だった大阪市の財政が厳しくなり、2004年に経営危機に追い込まれます
そのUSJの経営危機を救ったのが敏腕マーケッター「森岡毅」氏
北米パンテーンのブランドマネージャーなどを歴任してきた経歴を持ちます
その森岡毅氏のUSJにおける経営危機からのV字回復を
カンブリア宮殿という番組で取り上げ1時間の番組に仕上げていました
それが村上龍×経済人カンブリア宮殿
「家族で楽しめる!V字回復を実現した感動テーマパークの秘密」でした
写真ならびに内容はカンブリア宮殿のホームページから拝借しますが
『連日のように新聞や雑誌などのメディアに取り上げられる、いま注目のテーマパーク、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン。
実は、ここ2年連続で過去最高の入場者数を記録するなど飛ぶ鳥を落とす勢いをみせている。USJと言えば、「ハリー・ポッター」や「ジュラシックパーク」「ジョーズ」など映画コンテンツのアトラクションでお馴染みのテーマパークだが、実は、ここ数年でコンセプトを大きく変えているという。
園内を覗いてみると、「きゃりーぱみゅぱみゅ」や「モンスターハンター」など映画以外のアトラクションやイベントが急増、しかも人気を博しているという。
なぜ、映画のテーマパークが“映画以外”に舵を切ったのか?そして、倒産の危機さえも囁かれたUSJは、どうやって過去最高の入場客数を記録できるようになったのか?USJのV字回復を実現させた立役者・森岡毅をゲストに招き、年間750万人にまで落ち込んでいた入場者数を、1390万人に復活させた復活劇の秘密に迫る!』
と言うものでした
この番組を見た感想はその森岡毅氏
ハリー・ポッターばりの魔法使いだということ
しかもその魔法は「種も仕掛けも有るマジック」と言い切ります
この森岡毅氏の経営手腕の一部でも覗いてみたいそんな思いが沸き起こりました
おりしもこの番組を見たのが大阪へ旅立つ前日の夜
ここはどうしてもUSJを訪れ、森岡毅氏の魔法の片りんとなるアトラクションを体験してこなければなりません
そんなアトラクションの一つが、
後ろ向きに走るジェットコースター「ハリウッド・ドリーム・ザ・ライド~バックドロップ~」
これは森岡毅氏による起死回生のアイデアの一つ
夜中に不意に見た夢がジェットコースターが後ろ向きに走る、そう映像が逆回転再生される様子で、それを枕元にあるアイディアノートに取ったと番組で紹介されていました
これぞまさしく「逆転の発想」
本人いわくアイディアの神様が降臨したとのこと
現状にあった条件を詰めたうえで発想を限定していくという、アイデア発想の技術がこの本に書かれていますので一度手に取ってみてはいかがでしょう
『USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか?』
森岡毅著
こんな本を読んでいたからには
この「ハリウッド・ドリーム・ザ・ライド~バックドロップ~」
乗らずに帰るわけには行きません
けどどちらかと言うと私はこうした絶叫系の乗り物は不得意
しかも人と比べ・・・いえかなり酔いやすい体質です
そこは割り切って挑戦することに
そうそうジェットコースターでは一番人気の「フライング・ダイナソー」は一目見てパスしました
結果・・・・いや~本当に怖かった
もう二度と乗りません
けど森岡毅氏の元々あったジェットコースターを「後ろ向きに」走らせるというアイデアで低予算で来場者数を増加させたその経営手腕の一部を恐々と覗いてきました
サンフランシスコ・エリアで見た普通に背伸びしただけじゃ買えない背の高いコカ・コーラの自販機
名付けて「やりすぎ自販機」
これもカンブリア宮殿で紹介されていました
結構な人だかりでしたが、USJではただのコーラの自販機までアトラクションにしてしまうのも森岡マジックなのでしょう
しかもこのアトラクションの機材はおそらくコカ・コーラがほとんど協賛しているのでしょうね
こういった細かなものも含めて経営手腕っていうのでしょう
さて次のアトラクションはUSJで不動の人気を誇るアトラクションの一つ
「アメージング・アドベンチャー・オブ・スパイダーマン・ザ・ライド4K3D」
もともと「史上初、7年連続世界No.1ライド受賞の世界最高アトラクションが、世界最高技術「4K3D」を手に入れ、まったく違うライドへと超一新!」との触れ込みで人気のアトラクションでしたが
森岡氏はCMで新鮮さをアピールし新しいアトラクションとして認識させることに成功させています
そうです良いものは高くても必ず売れると言うのは日本人の悪い発想
開発者の驕りが見え隠れします
物が良くても売り込まないと売れないんです
この辺りもアメリカンな発想なのでしょう
・・・・・が、このアトラクション
甘く見ていました
はいそうです完全な乗り物酔い
この後一時間ほどつぶれてしまいました
そうそう順序は前後しますが
日本のクールを、もっとアツく「ユニバーサル・クール・ジャパン2016」も覗いてきました
これも森岡マジックの一つ
良い物は何でもやってみよう的な発想ですね
午前中に「進撃の巨人・ザ・リアル2」を見ましたが、同じ場所で行われる
「ヱヴァンゲリオン・ザ・リアル4-D: 2.0」
午後3時から始まる初回上映に参加です
・・・・・・いやもとい国連の監査官としてネルフの査察を実施してきました
ちなみにどちらも新作映像による4-Dアトラクションで
これが私の4D初体験となりました
そういや私は体験しませんでしたが「きゃりーぱみゅぱみゅ XRライド」ものすごくたくさん並んでいましたっけ
帰り際、クールジャパンの売店でヱヴァンゲリオン・ザ・リアル4-Dのロングタオルを購入
MAGIシステムの六角形のエマージェンシーマークが気に入って自分用に買いましたが、これがUSJでの唯一のお土産となりました(そうそうバタービールのカップってのもありましたね)
だってUSJのお土産って高いんだもの
15周年のユニバーサル・スタジオ・ジャパンのパレード
RE-BOOOOOOOORN(リ・ボーン)も見学しました
ただこの時点では乗り物酔いで完全に酔いつぶれていて人垣の後ろの方から見たので、過激すぎると噂の泡は被らずに済みました
さてここUSJはもともとは映画のテーマパーク
私の大好きな映画の一つに「アメリカン・グラフティ」がありますが
ハリウッド・エリアにはアメリカン・グラフティの舞台となる「メルズ・ドライブイン」が8年前に来た時のままそこにありました
「夜のUSJ」 2008年10月17日更新
その前のメルズ・ステージでは『ウルフマン・ジャックのラジオ放送』ではなく
「R&B ソウル・ミックス」のシンキング・ショーが行われていました
そういや映画アメリカン・グラフティでも「A Thousand Miles Away」などのソウルが挿入されて効果的に映画の印象を高めていました
このショーを見てようやくUSJに来たんだと、ちょっと考え深くなります
まあ私自身として本音として
こうしてUSJは映画のテーマパークを極めてもらいたいんですけどね
まあ前述のとおり客が入らなきゃ始まらないんですが
そんなこんなでこの日は童心に還り、朝早くから夕方までUSJを堪能
それにしてもUSJの関係者に怒られるかもしれませんがユニバーサル・エクスプレス・パスなくてもなんとかなるものですね
しかも今回伺ったのはGW前半の中日となる4月29日の土曜日
一番混んでいそうでしたが・・・・・・それほどでもなかったようです
そういやカンブリア宮殿でも森岡マジックの一つとして来場者を予想ってのがありました
その予想数がほとんど誤差範囲の予想とのことでちょっとびっくりしながら見てました
確かに飲食店などは一番欲しい情報ですし、スタッフをまとめるマネージャーにとっても重要な情報ですね
ちなみにその情報を後から見るとこの日の入場者は普段より少し多い程度
もしかして・・・これまた一月前の熊本地震の影響で熊本・大分あたりからGWにUSJに来ようとしていていて断念した家族も少なからずいたのかもしれません
そんなこんなでUSJを後にしますが
ユニバーサルシティ駅から乗り込む電車は「ホグワーツ特急」ならぬ
201系の「ハリー・ポッター」のラッピング列車でした
さてかなりお腹も減ったことですし
次はホテル近くの大阪駅周辺で食い倒れることにしますか