« ベトナム時間を楽しむ「チュングエンコーヒー」 | メイン | 聖母マリア教会(サイゴン大教会) »

まずはベトナム統一の象徴「統一会堂(トンニャット宮殿)」へ

今からおよそ40年前の1975年4月30日
サイゴンが陥落しベトナム戦争が終結しました

 

 

その舞台となったのが、旧南ベトナム共和国大統領府であり官邸
現在は統一の象徴として「統一会館(トンニャット宮殿)」と呼ばれています
ホーチミンに来たのならまずはここに来なければはじまらないということで
朝一で最初に訪れたのはその「統一会堂」でした
 

saigon73.JPG
 

トンニャット宮殿などと呼ばれている通り
この国にはこれほど豪華な施設、設備はないと思えるほどの贅沢三昧な建物でした
 


 

この建物は旧南ベトナム共和国政権時代の大統領府と官邸に分かれていますが
先ずは大統領府から見に行くことにします
大統領府というからには数々の会議室がありますが
最初に見学したのは左下の写真「内閣会議室」
ベトナム戦争終結の調印式が行われた場所でもあります

 
saigon74.JPG saigon75.JPG
 

一番大きな部屋は「慶節室」
現在でもサミットや国賓の際は実際に利用されているそうです
正面にはホーチミンの胸像が誇らしげに鎮座していました
 

saigon76.JPG


この豪華な応接室は「総統外賓室」だそうです
ベトナム国内のお客様専用だったかと
 

saigon77.JPG


国書提出国書提出室には壁一面にとても立派な漆絵が飾られていますが
これはベトナムの歴史や物語が描かれているそうです
 

saigon78.JPG
 

次に訪れたのが大統領官邸
中庭には諸外国から送られた飾り物が並んでいますが、そのなかで目を引くのが、本物の象の足の剥製
もっとも大統領がタイに亡命する際に重要な貴重品はすべて持ち出していったそうです
 

saigon79.JPG
 

そして何よりも驚くのが
豪華絢爛な居住スペース
たとえば「第一夫人貴賓室」大統領の奥様がお友達を呼ぶためのお部屋
そうです大統領の奥様がセレブ友達を読んで行う女子会のための専用の部屋
フレンチはもとより中華料理専用のテーブルまであり
豪華な料理がふるまわれたのは容易に想像できますね
なんだかフィリピンのマルコス政権時代を思い起こします
 

saigon80.JPG
 

続いて
映画館とその映写室
 

saigon81.JPG saigon82.JPG
 

娯楽ルームには
バーカウンター
当然バーテンダーなども雇っていたんでしょうね

麻雀専用のテーブルまでありました
 

saigon83.JPG saigon84.JPG
 

最上階にはダンスホールがありますが、そのから望めるのが
「大統領官邸屋上脱出用ヘリポート」 
自分だけは逃げ出す準備ができていたようです
亡命に使われたヘリのレプリカ
米国製ヘリ(UH-1H)が置かれています
 

saigon85.JPG
 

ヘリコプターと関連はありませんが
この大統領府を爆撃した際の破片も展示されていました
丸く囲まれた部分には「グエン・タン・チュン中尉の操縦するF5Eがここを標的に二発の爆弾を投下しました」と書かれています
 

saigon86.JPG


ベトナム戦争時、自国民が食糧難にあえぎそしてなにより戦争による悲劇が続く中
アメリカの傀儡政権のもとでこのようなことが行われていたことが一目で分かります
一体全体この時アメリカは何のために戦ったんでしょうね

まぁそのように意図して展示しているのかもしれません
というのも現在の役人や会社オーナーと庶民の貧富の差はとてつもないそうで、ベトナム政府のトップはそりゃすごいんだろうな~
もしかすると現在のベトナムの政権も似たり寄ったりなのかもしれませんね

About

2015年9月17日 18:04に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「ベトナム時間を楽しむ「チュングエンコーヒー」」です。

次の投稿は「聖母マリア教会(サイゴン大教会)」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。