伝説のドライバーと言われる「ジル・ヴィルヌーヴ」
母国であるカナダでは、初勝利を遂げたイル・ノートルダム・サーキットをジル・ヴィルヌーヴ・サーキットと改名したり
今回訪れたこのマラネッロの地にもジル・ヴィルヌーヴ通りがあるなど彼に対する評価は非常に高い
F1に限って言えば彼にはたった5年の戦績、しかもチャンピオンは争いすら経験がないのにもかかわらずのことである
そんなジルの特設展を、たまたま訪れたフェラーリミュージアムでやっていた
その名も完璧な「ジル・ヴィルヌーヴ、彼のフェラーリ時代」展
マラネッロまで来て本当によかった
ジル・ヴィルヌーヴのことをウィキペディアのなかで下記のように評していたが、的を得ているように思える
『F1における通算成績はポールポジション2回、ファステストラップ8回、優勝6回、チャンピオン経験なしであり、数字だけを見れば「少し速いドライバー」レベルのものである。しかし、傑出した才能やレースに対するクリーンな姿勢、諸映像に残るアグレッシブな走りから「史上最高のF1ドライバー」「記録より記憶に残るドライバー」と賞賛され、現在も後進ドライバーから憧れの対象とされることがある。』
そして彼はフェラーリなしでは語れない
エンツォ・フェラーリのお眼鏡にかなったドライバーで彼を抜擢しそして誰よりも評価していた
愛していたといっても過言ではないでしょう
この特別展にはF1マシンとともにエンッオと談笑するレーシングスーツ姿のジルの写真も飾られていました
さてこのF1マシン
「FERRARI 126C(1981)」に貼られているカーナンバー「27」
ヴィルヌーヴの獅子奮迅の活躍と悲劇の死により、27番はティフォシから「偉大な番号」として愛されているものらしい
そんな27番を横にし記念撮影
イタリア語はわかりませんが「ピクチャー・プリ~ズ」と来場していたアベックの男性のほうにコンデジを差し出したら
同じキャノンねって言ってごっついデジイチを抱えていた女性のほうが撮影してくれました
ニキ・ラウダもこのモデルに乗ってましたが、こんな間近でF1の写真が撮れるんです
パリのルーブル博物館もそうでしたが、やはり来場者を信頼できる大人の国って良いな
パネルの写真で後から見て、お~写っていたと思ったのがこの写真
フォーミラー・インディカートの向こうにヴィルヌーヴの家族が写っています
そうですジルの息子ジャック・ヴィルヌーヴの幼少時代の写真のパネルがありました
そういやジル・ヴィルヌーヴって家族を大切にし家族とともにモーターホームでヨーロッパを転戦したんでしたね
ちなみにこのジャック・ヴィルヌーヴ
ジル・ヴィルヌーヴの死んだ15年後の1997年、F1でヨーロッパなどを転戦し父が果たせなかったワールドチャンピオンをもぎ取ることになります
当時住んでいたモンテカルロからマラネッロまでを記録的なタイムで走らせた
ジル・ヴィルヌーヴの愛車308GTSも展示されていました
ちなみに彼は母国であるカナダでもスピード違反の常習者だったようです
展示物は車だけではなく、部品やらレーシングスーツも飾られています
オークションに出されたらいくらの値がつくんだろうと思わずにいられません
表彰時のシャンパンファイトに使われた瓶もありました
このころは「MOET」だったんですね
ジル・ヴィルヌーヴのF1での優勝は6回限りですから貴重な1本です
そんな特別展ですが、帰りのバスもありますのでこの辺で退散
おっとその前に土産を買いにフェラーリショップに行かねば