台湾旅行の話をしばらくの間エントリーしていましたが、実はその前のお盆休みに楽しんだマレーシア・タイの客船クルーズの話が途中で停まっていました
今日から再開です
話はどこまでだったか過去のblogを確認してみると
タイのクラビでのアクティビティ
アンダマン海沖に浮かぶ130もの島々を観光するいわゆる「アイランドホッピング」の途中、ジェイムスボンド島へ行った所まででした
気分をすこしずつ南の島へ切り替えつつblogを更新することにします
さてそのアンダマン海
この波一つない静かな海を荒らすかのように
高らかなエンジン音を響かせ走り回る舟があります
それがタイの海のタクシーとして活躍する「ロングテイル・ボート」です
観光ツアーにも好評のようで、ジェイムズボンド島では十数隻のロングティル・ボートを見かけました
ここでは観光客の落としていく船賃は重要な収入源のようです
さてこのロングティル・ボートの特徴はと言うと
10mほどの木造船に自動車のエンジンを積んでいることでしょうか
それに船を操舵するはずの舵が見当たりません
どうやって舟を操っているのか
舟につけられているのはエンジンに直結されたシャフトの先のプロペラのみ
炎天下の中、じーと見ていると
このエンジンごとプロペラの位置を替え操舵しているようです
止まる時はプロペラをシャフトごと、水面から出して駆動を停めます
見ていても飽きないほどその操舵方法は単純で面白かった
ところでこのロングティルボートに備えられ、ピカピカに磨かれたエンジンのヘッドカバーにはイスズやらスズキのロゴが見られます
もちろんこれは船舶用のものではありません
おそらくは廃車となった車のエンジンが流用されているのでしょう
(もっとも彼らにとって商売の大切なアイテム、宝物なのかもしれません)
ちなみに海でエンジンの故障は死と直面する問題です
信頼が有るものしか使われないというのが、海の掟のようで
「エンジンの中で一番信頼性が必要なのは船外機である」と言われるほど信頼性が求められます
たとえ途上国であろうとも、船外機にはたいてい日本のメーカーである「ヤマハ」や「ホンダ」のロゴが入っているのが証拠ですね
専用の船外機ばかりではなく、こんな特殊な用途に使われるエンジンもメイドイン・ジャパンというのが誇らしい限りでした
そんな日本製のエンジンを積んだのだろうロングテイル・ボートがまた一台
けたたましくアンマダン海を駆け抜けていきます