今年も昨年に続いてお盆休みは海外(アジアですが)で過ごす予定です
こんな海外旅行繁忙期であるお盆休みに気楽に飛んで行けるのは、全て「特典(無料)航空券」のお陰です
『特典(無料)航空券』は航空会社のマイレージサービスの一番の人気商品
飛行機に搭乗し獲得したり買い物などで貯めたマイルを無料の航空券に交換できるというサービスです
とはいえマイルはそこそこたまったけど、特典(無料)航空券がなかなかとれないという話はよく耳にします
航空会社にとってマイレージは基本的に「空席の有効活用」、空席を抱えて飛ばすよりは
いつも使ってくださる優良ユーザーであるマイレージ会員に乗っていただこうというものなのでしょう
ですからGWやお盆休みに正月のハイシーズンは特典の座席数を絞っているせいか大変取りづらい
というか以前は取れなかった
ところが昨年くらいから、これが随分取りやすくなってきました
若者の旅行離れや不況とかもあるのでしょうが、我が家がその会員になっているJALの経営不安がその一番の理由だったのかもしれません
おかげで昨年は香港・マカオそして今年はお盆に上海万博へと特典(無料)航空券をGETしました
ところで今年の4月、国会での日本航空問題についての質疑にこんな質問があった
前原国土交通大臣に対する三ッ矢委員からの質問から抜粋
「私が一番心配していますのは、公的資金を使ってこのような安売り、あるいはマイレージキャンペーンなんというのは、この間、柿澤先生が参考人質疑のときも言っていましたけれども、九万幾らでニューヨークを往復して、ついてくるマイレージが五万マイルを超えるんですよ。現金に換算したら七万五千円ですよ。差し引き一万幾らでニューヨークを往復して、おまけにハワイまで二人で往復できる(?)、そんなことをやっているんですよ。子ども手当と一緒なんですよ。後にツケを回しているだけなんですよ。あほなことをやっているんですよ。こんなことをやったら、私が心配しているのは、共倒れになってしまうということですよ。これは絶対に防がないといけない。」
ちょっと間違っているところもあるように思えるが、言いたい事は判ります
血税を使ってこんな無駄な安売り合戦しないでよ、と糾しているのでしょう
三ツ矢さん、ばらさないでくださいヨ~
もう少し使いたいんだから・・・・・と思ってる方も少なくないでしょう
私も恥ずかしながら、その一人です
実はこの国会で質疑が行われた後も安売り競争は激化します
「JALとANAの会員争奪、大盤振る舞いで消耗戦に 」
(週刊ダイヤモンドより抜粋)
この4月から、日本航空(JAL)と全日本空輸(ANA)のマイレージプログラムに異変が起きている。驚くような特典が付くキャンペーンが連発されているのだ。
最も目を引くのは、両社とも、普通運賃で搭乗した場合、通常のマイルと同数のボーナスマイルが付き、2倍のマイルを獲得できるキャンペーンだ。上級会員向けには、通常の2倍以上のマイルが付くサービスも行っている。
さらにJALの場合、マイル獲得だけでなく、使うほうでもキャンペーンを展開。「ディスカウントマイル」と名づけて、通常より少ないマイル数で搭乗できるサービスを提供している。
例えば「スーパーディスカウントマイルキャンペーン」
ハワイがなんと2万マイルで行けちゃいます
(前述の理論だと3万円相当ですね)
こいつのお陰で今年の冬に母を連れてハワイの予定が組めました
ほんとユーザーにとっては美味しい話ばかりですね
それと不思議なのは、こういったものはTVやラジオで放送されたりすることは、まずありません
TVのディレクター等はあちこち行かれている方も多いのでしょう
航空会社の上級(VIP)会員の方も珍しくは無いと思います
知らないわけが無い
なんだかTVなどマスコミはこれって美味しい話じゃないってのは絶対に放送しないのではないかと勘ぐってしまいます
まあ旅行会社をスポンサーについていることもその理由かもしれませんが
さてこのマイレージサービスって本当に不当廉売なのか
同じ国会の中でこんな答弁もありました
「今度、エアアジアが、年内に羽田からクアラルンプールまで一万四千円で飛ばしますと言っている。こんなのが入ってきたら、日本の航空会社はみんなやられちゃいますよ。オープンスカイだなんてはしゃいでいる場合じゃない。」
まさにその通りだと思いますし、たとえフラッグシップキャリアだろうが競争に負ければ去らねばならないのではと私は思います
まあ現在マイル会員なのでできれば末永くはやっていただきたいのですが
さてそのエアアジアLCC(ローコストキャリア)ですね
ちょっと世界に目を転じてみると、コストを切り詰め安く乗せてくれる所は多々存在します
すでにヨーロッパではそのシェアをLCCに奪われています
これを「神の見えざる手」ととるか、それとも単なるダンピングととるか
安全にかかわる産業なのでちょっと難しいところですね
長文にて失礼いたしました