マレーシア森林研究所「フリム」のインフォメーション前の小さな川の周りをガイドさんと話しながら、なんとなく歩いていました
すると川の一部堰き止められている所に大きな魚の姿が見られました
背びれを水面から出しています
昔「釣りキチ三平」という漫画の中で幻の魚イトウがネズミを誘い出し捕食するシーンがありましたが
もしかしたらこの魚も背中を水面に出して、上を歩けとネズミを誘って振り落として食べようとしているのかもしれません
ガイドさんが魚付近に何かを投げ込んだところ
ものすごい音とともにその魚が投げたものに食いつきました
さてその魚の正体は
小説家開高健の代表作『オーパ!』に登場する
世界最大の流域、大河アマゾンに生息する淡水最大の巨魚ピラルクー
最大体長5メートル、体重200キロにも達するといわれています
進化において1億年間ほとんど姿が変わっていないと考えられ、生きる化石とも言われています
水族館で見た事はありましたが、現実にこうした川、しかも1〜2mといった至近距離でみたのは初めて
オーパを読んで以来、いつか出会いたいと思っていたピラルクーに会えて感動もひとしおです
ガイドさんはその魚の正体はわからなかったようですが
ここに住んでいたことは知っていたようです
昨年まで2匹いたそうですが、現在はこの一匹のみ
ピラルクーと確信を持ったのが、このプレートに書かれたピラルクーの解説書
ガイドさんは知らなかったようでしたが、何処かからやってきたのは知っていたようでした