「黒部ダム」
クロヨン(黒四)と呼ばれる黒部川第四発電所という水力発電所を地下に擁していて
この発電所は私の生まれる1月前から発電が開始されています
そう私と同い年のこのダム、ちょっと無理しても見に行きたかった建築物でした
ダムの堤高の高さは186メートル、堤頂長さである幅は492メートルという、日本最大級のアーチ型のコンクリートダム
発電開始後、日本の高度成長を支えた建築物であり、日本人なら一度は見ておきたい場所かと思われます
ただ今回伺った11月末に伺ったことから黒部ダムの風物詩ともいえる観光放水は見られませんでした
まぁ立山黒部アルペンルート自体の開通期間が4月16日から11月30日ですから
今回この黒部ダムに来たのは観光客が見ることが出来るのは最後という事になります
おかげで観光客の姿はまばらで存分に見て回ることが出来ました
立山黒部アルペンルートの長野側である
扇沢駅からeバスに乗りわずか十数分で黒部ダム駅に到着
ただしここからが大変
というのも黒部ダム駅から展望台に行くには、220段の地中階段を自身の足で昇らねばなりません
いつか・・・などと言って、年齢を重ねてしまい足腰が弱くなると見に行けなくなる、そんな場所でした
そんなわけで新型コロナ中でしたが、もしかしたら最後のチャンスと思い、決行しました
そんな決意をしってか知らねぬかわかりませんが、雲ひとつない晴天の元訪れることが出来ました
黒部ダムにより蓄えられた黒部湖の貯水量2億立方メートル(東京ドーム160杯分)というから想像に絶する水量ですね
黒部ダムからは
正面に雪をいただいた後立山連峰を眺望
観光写真を撮影していた撮影スポットも開いていたので
私もここで記念撮影
そしてここで観たかったのが、「殉職者慰霊碑」
富山出身の彫刻家・松田尚之の作だそうです
にしても慰霊碑の周りが鉄の柵で覆われていますが、これって雪囲い?
慰霊碑の下にあるプレートには
黒部ダムという世紀の大工事で犠牲となった殉職者171名の名前が刻まれていました
(転落事故60名、落盤事故49名、車両事故31名、その他雪崩など31名)
これだけの労災事故を起こしてしまったら、今なら間違えなく工事中止ですね
結局伸べ動員数約1000万人の尽力の上に成り立ったのがこの黒部ダム
観に来たかいがありました
それとこの黒部ダムに来たなら食べていきたかったのが
黒部ダムレストハウス名物「黒部ダムカレー」
凍てつく寒さなどの厳しい環境のなか、作業員達が何よりも楽しみにしていたのが、昭和30年代にはまだ珍しかった「飯場」のカレーライスの現代版です
私が頼んだのが「黒部ダムカレー」
ダム湖をモチーフにした人気のメニューで、ほうれん草を使いエメラルドグリーンの黒部湖をイメージした緑色のルーで少し辛口のルー
カツは黒部湖遊覧船ガルベに見立てたチキンでした
「アーチダムカレー」
昭和40年代から変わらない懐かしい味なんだそうです
ということでこれが飯場のカレーライスだったんですね
ちなみに七味は私が振りかけたものです
最後に動画で撮っておいた
標高1,508mの展望台からは立山連峰をはじめとする、北アルプスの大パノラマ
風があまりにも強くて雑音になってしまっています
ちなみに黒部ダムの名となった「黒部」は
アイヌ語の「クル・ペッ」(魔の川)という言葉が変化したものという説があるそうです