オクトバーフェストの妹分ともいわれる
ミュンヘンのフリューリングフェスト(春祭り)
4/26から5/12の間、オクトーバーフェストが開催場所と同じ
ミュンヘンの「テレージエンヴィーゼ」にて開催
ちょうど日本のゴールデンウイークにあたることから、今回美味しいドイツビールを飲もうとはるばるミュンヘンまでやってきました
ビールがメインのお祭りかと思いきや
観覧車やメリーゴーランド、ジェットコースター、ゴーカート、絶叫マシーン、滑り台など移動遊園地やお化け屋敷などが併設されていて、どれも人が並ぶほど人気でした
おそらく訪れたのが祝日となるメーデーだったため場内は子供連れが多かったためでしょう
とはいえ私どもにはビールしか目に入りません
さてまず訪れた名物の「ビアテント」はミュンヘンで一番人気のアウグスティーナー醸造所のテント
「フェストホール・バイエルンランド」
民族衣装レダーホーゼを着たライオンがグラスを掲げ迎えてくれました
テントに入る前にメニューを確認
美味しそうなバイエルン料理が並んでいます
中にはコスパの良さそうなメニューが有りますが、よく見ると平日のランチメニュー
残念ながらこの日はメーデー、祝日で利用不可でした
「異文化」であるはずのここドイツですが日本とドイツには共通点が多くみられます
まずは国土面積、日本が世界60位の国土面積にであるのに対しドイツは61位とほぼ同じ国土面積です
そして勤勉さを武器にした経済力も同様
世界で信頼される自動車づくりと言えばやはり、ここドイツと日本をあげる方が多いかと思います
そして二か国ともに第二次世界大戦での敗戦国
こうした共通点が多いのが日本とドイツかと思いますが・・・・実はもう一つ
大勢で飲み騒ぐ風習はここドイツと日本のみと言われています
まぁお互いにストレスが溜まりやすいのかもしれませんが
私の住む札幌でも夏には大通公園を会場として大勢の飲んべいが集う「さっぽろ納涼ビヤガーデン」というものがり開催期間中は大勢の酔客が飲んで騒いでという日々が続きます
あまりにも煩いので、ここで飲めるのは夜の9時までと制限されるくらいです
(こんな決まりを作ったらここドイツでは暴動がおこりそうですが)
当然ビールの本場ミュンヘンは
まだ昼だというのにこの人だかり
しかも歌を歌ったりテーブルの上で踊ったりと楽しそうに騒いでいました
てなわけで決して客の回転率が良いはずもないうえ
ほぼ満席
ぐるぐる回りようやく空席を見つけお隣さんに断って着席
まずはビールを注文、ここミュンヘンのフルーリングフェストに乾杯となりました
これだ客が多いと料理を運ぶのも大変、と思いきや
民族衣装レダーホーゼを着た頑強なラテン系のスタッフが大きなお盆というよりはドアといった板に料理をたくさん載せてきぱきと給仕しているので料理はそんなに待つことなく運ばれてきます
それに加えビールの消費量も半端なく
大勢のスタッフがビールを運んでいますが、その供給源となるビア樽は
なんと木製でした
これは古き良き伝統なのか、それとも南ドイツ独特の木の文化なのでしょうか?
ということでフリューリングフェスト初となるビールは民族衣装を着たスタッフが一押しの「オクトーバーフェストビール」を注文
しかも1リットルが入るマスジョッキにてやってます
1328年修道院でのビール作りに起源を持つ、ミュンヘン最古のビール醸造所のビールは味わい深いものでした
そしてベルリンで虜となったヴァイスビア(白ビール)もマスジョッキでいただくことに
比較物として携帯電話を並べましたが、そのジョッキの大きさがお判りでしょうか
さてそんなビールに合わせる肴はというと
これが何と魚しかも鯖
カウンターの奥には、なんと鯖の燻製が吊るされていました
ミュンヘンは内陸部ということもあり、伝統的に魚はこうした加工がなされたものだったんでしょうね
奥には定番のローストチキンもこんがりと焼かれていました
硝子のショーケースの中にはうやうやしくプレッツェルとハムやソーセージ、チーズが載せられた皿が並んでいます
なにを食べようか、あれこれ見て悩んで我が家が頼んだのは
メニューに「バイエルンカッティングボード」€13.8とあるつまみのセット
サラミソーセージ、チーズ、ピクルス、赤かぶとこれが実によくビールに合います
ちなみにこのカッティングボード
デポジットとして€10を納めておき皿を返す際に返してもらいというものでした
ということはそのくらい記念に持って帰られたということなんでしょうね