アンコール遺跡観光大回り2軒目は僧の学校として使われたと言われ「僧坊の砦」という名の「バンティアイ・クディ」
アンコールチケットのチェックポイントではこの観世音菩薩の四面像が迎えてくれました
バンテアイ・クディ寺院が造られたのは鎌倉時代
時が流れ榕樹(スポアン)の根がヘビのように石の上を這っていますが
同時に建物の一部を蝕んでいて、しだいに寺院が崩されていっているのだそうです
巨大樹とかしたスポアンに蝕まれたというよりは、なにか同居していて自然な感じがしたので
そんな様子を撮ってみました
中には、そのままでは見学出来なく
木組みで支えられている部分もあります
見事なナーガの欄干が見て取れますが
その奥には『踊り子のテラス』と呼ばれたテラスが有ります
踊り子のテラスと言っても、実際にこの上で踊り子が踊ったのではなく
柱に彫られているレリーフのアプサラが壁面で踊ているのでそう呼ばれているのだそうです
そんなアプサラ、妖艶なうえ躍動感がもの凄く
まるでマンガ家と思えそうな構図ですが、本当にこんな感じで踊っていたのでしょうか❓
多少興味が湧いてきました
元々はヒンドゥー教の寺院として建てられたバンティアイ・クディですが
アンコール朝最盛期と言われた12世紀末のジャヤーヴァルマン7世の時代に改築
回廊のなかには仏像が安置されていて
仏様の前には、煙の上がっている線香が何本かありました
ちなみにその後またヒンドゥー教の寺院に改築
仏像の多くは地下に埋められているのだとか
続いて中央祠堂
こちらも今にも崩れそうなためワイヤーで補強されています
ここでたくさんの艶やかなデバターに出逢いました
中央祠堂のデヴァターは、美しくて清楚な雰囲気のデバター
保存状態がとても良くて、クオリティめっちゃ高い美しいレリーフが多くみられます
まるで美女に囲まれているような錯覚を受けます
豊満で美しいデパターにも出会いました
中央祠堂にはヨニ(梵)も祀られていました
ちなみにその「ヨニ」
ずばり女陰を意味していて
『ヒンズー教で崇拝される女性性器をかたどった図や像。豊穣を象徴する(コトバンクより)」
私が気になったのがこの
ガルーダの石像の片割れ
その辺にポイっと捨てられているのが、いかにもカンボジアと言ったところでしょうか