『くぅーすの社 忠孝蔵』から車で10分少々
豊見城市の隣に位置する糸満市へやってきました
ここには予め予約してあった『泡盛まさひろギャラリー』があります
ということで泡盛探求4軒目は創業明治16年の老舗蔵元「まさひろ酒造」旧社名は株式会社比嘉酒造
本音を言うとてっきり私はここが『残波』で有名な有限会社比嘉酒造と勘違いしてました
名前は一緒でも全く無関係の会社なんだとか
珍しい名前ということもあり大して気にせず予約しましたが、「比嘉」とう名字はここ沖縄では割とメジャーな名前だそうです
47軒もの酒造会社のあるここ沖縄こんなこともあるんですね
とはいえさすがは老舗の蔵元、見どころたっぷりで来てよかった
ちなみに頭に瓶をのせて踊る「瓶踊り」のCMで有名な泡盛を造っている会社なんだとか
入り口を潜るとそこには壷入り古酒
古酒まさひろ縄巻き五升龍壷(3万円)と三升龍壷(22千円)が並んでいますが、果たしてこの棚だけでいくらになるのと言った古酒が並びます
1階ギャラリー奥にはシーサーに護られ「夫婦甕」が奉納された古酒蔵が有ります
よく見ると杉玉と「松尾大社」の札が祀られていました
松尾大社と言うと京都嵐山宮町にある神社
「神々の酒奉行である」とされる酒神として酒造関係者の信仰を集めるのが松尾神
日本酒の神さまと思っていましたが、泡盛の神さまでもあるようです
さてガイドさんに案内され2階フロアーへ
ここには「泡盛歴史資料ギャラリー」があります
ガイドさん曰くこの琉球泡盛まさひろ一升瓶分のを造るために必要なタイ米はこれぐらい(1.2kg)なんだとか、1.2kgのお米は結構なカロリーです
けれどこの泡盛は驚くほどの低カロリー
そんな話を聞かせていただきました
2階泡盛歴史資料ギャラリーには50年物のビンテージ泡盛コレクションもあります
第二次世界大戦後、琉球政府時代に生産された琉球泡盛のコレクション
ビール瓶をリサイクルし販売されていた頃の現物もありました
2階からは泡盛の製造工程も見て取れます
ただ残念なことにこの日は土曜日
瓶詰の様子は見ることは叶いませんでした
1階フロアでは蔵元限定古酒の試飲
蔵元限定 五年古酒 まさひろ甕貯蔵
ギャラリー限定 県産米まさひろ
沖縄初のジャパニーズ・ジン
「まさひろオキナワジン」
6種類のボタニカル(香味植物)が使用されています
(シークワーサー・ゴーヤ・ジュニパーベリー・ローゼル・グアバ・ピーパーズ)
まさに沖縄ならではですね
実をいうと試飲したかったのはコレ
「10年古酒 五頭馬」
10年以上貯蔵した熟成古酒のなかから厳選してブレンドし商品
一升がなんと一万円する古酒です
さて土産を買おうとしたところ
某大陸から来られてきた方々の団体バスが・・・・
日本のツアーでもこれやってよとも思わせますが
あまりにも人が多く、土産は買えずじまいとなりました
ちなみに今、隆盛を極める鹿児島の焼酎も元をただせば蒸留法は当時琉球の沖縄から原材料となる薩摩芋も野国総管が中国から持ち帰った唐芋がその初めでした
そう泡盛の手法と唐芋(薩摩芋)が鹿児島に渡り、芋焼酎として今があるのだそです
「今こそ泡盛を世界遺産に」琉球料理や黒麹菌による琉球泡盛文化圏を国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録することを目指しているそうですが、そんな話を聞くとこの泡盛こそ日本の国酒
そんな思いをこの色紙に見ることが出来ました