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プエルダ・デル・ソル「太陽の門」でみたスペインの不況

国内の話題も尽きてきましたので、またスペイン観光の話に戻します

マドリッドの朝は遅い
サマータイムを導入していることもありますが、午前7時20分が日の出
午前8時にようやく夜が明け何とか薄く青空が望める程度といった感じです
そんな早朝にプエルダ・デル・ソル「太陽の門」周辺を散策しにやってきました
目的は「熊と山桃の像」をカメラに収めること
そうプエルダ・デル・ソルには何度かやってきましたが、この像を見るのを忘れていました
 

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そんなプエルダ・デル・ソル公園でしたが、なにやら異様な雰囲気
公園では若者が大勢集まりなにやら歓声を上げていました
どうやらこの週末、昨晩から缶ビールなど飲むつつ、夜を明かした若者らしき団体がまだ帰るに帰れず吞み続けていたようです
そう朝の5時とか6時まで永遠と酒を飲み続け踊って過ごすのがスペイン流のようです

ちなみに写真はそんな公園での宴がほぼ納まったころ写したもの
宴たけなわの模様は怖くてカメラを向けられませんでした
 

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おかげで警察官が多数出動する事態になったようです
通報か何かあったのか、すぐそばにあるマドリッド市警の交番からスクーターの白バイに乗った警官がまずやってきました
カルロス3世の像と白バイのタイアップもなかなかいいですね
 

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捨てられている缶ビールにはMAHOUと言う名の銘柄が多かった
この後、清掃員が来てあったという間に片付けていきましたが、ラテン気質のこの国において早朝にそんな簡単に清掃スタッフを招集できるわけもなく
こういった事態は毎週のようにこれは繰り返されているとしか思いようがありませんでした


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ところで何故、飲み屋ではなく公園で朝まで吞み続けるのか
それには当然そんな時間まで店がやっていないということが一番ですが、もう一つ言えるのがスペインの不況
飲み屋に行きたくてもいけない若者も多いようです

不況のヨーロッパにおいてスペインは特に経済状況が悪く、若者の失業率が50%以上と言われています
つまりは若者(ここでは25歳以下)2人に1人が失業中という状況
日本じゃ到底考えられません
仕事がないわけですから親やお爺さんに面倒を見てもらう若者も多いんだそうです
働いてないんじゃ~飲みには行けませんわな
今回のマドリード滞在中スペインの若者の悲壮感を感じることはありませんでしたが
この風景を見て、やはりスペインは不況なんだと感じずにはいられませんでした
 

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もう一つここプエルダ・デル・ソルからグランピアへ向かう
このモ〇テ〇通りには身体にフィットしたタイトなワンピースのミニスカート履いた特殊産業の女性が大勢いました
いるいわゆる「立ちんぼさん」ですね
驚いたことに目の前には先ほど白バイが出てきたのだろうマドリッド市警の交番があるにもかかわらずです
そんな状況にかかわらずその立ちんぼさんが、通りのあちこちにぽつぽつと立っているのはかなり異様な風景でした

交番前の通りで正々堂々と〇〇活動が行われているようですが、まったく取り締まられていないようです
ここまで正々堂々やっているからには必ず背後に組織があるんじゃないでしょうか
ということでこれまた写真は絶対に怖くて撮れない状況でした(写真は通りを過ぎたグランピアの街角です)
これまた不況の国に必ずと言ってみられる風景なのかもしれません
 

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そうそう蛇足ですが、ここプエルダ・デル・ソルにはヨーロッパで最近よく見かける
公共自転車シェアサービスが有りました
「BiciMad」という名の電動アシスト自転車のレンタルサービスなんだそうです
ただ自転車専用レーンなどのインフラが不足しているため、マドリードの中心街で自転車に乗る人は少なくあまり使われてはいないようです
観光用には便利かと思いましたが、これは難しそうですね
 

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そんなこんなでスペイン観光は終了
スペイン国鉄renfeで車窓を眺めつつ
マドリード・バハラス国際空港に向かいます
 

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2017年1月25日 19:41に投稿されたエントリーのページです。

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