箸でとった蕎麦を蕎麦つゆにふれるかふれぬ程度で口に運び噛むんだか飲みこんでいるんだかわからないような食べ方をする江戸っ子
そんな粋な(やせ我慢)江戸っ子らしい見栄っ張りな言葉が
「今生の別れに一度でいいから、たっぷりとつゆをつけた蕎麦が食べたい」なんて逸話にもなってしまったりもします
食べたいように食べればよいと思うのは私が江戸っ子のような粋(見栄っ張り)でない証拠のようです
そんな江戸っ子たちが首を長くして待っていた季節がやってきました
そうです現在道東ではそばの収穫が盛んに行われていることから、そろそろ新そばが出回る時期となったんです
上手くいけば新そばを味わえるなと思いたち向かったのが
「そば処らいうん」
中斜里にある我が家の奥さんの実家から車で10分のところにあるお蕎麦屋さんです
畑の中にポツリあるプレハブが目印のこのお蕎麦屋さん
本業は農家なのか営業日は夏が週4日(火・木・土・日曜日)のみといった趣味にちょっと毛が生えたくらいで営まれています
このお蕎麦屋さんの特徴は斜里岳の湧き水である名水「来運の水」を使用していること
そば粉は地元斜里産の北早生そば
それを自家製扮しているといったこだわりのお蕎麦屋さんです
さっそくお品書きからチョイスしますが
どうしても目が行ってしまうのが「斜里岳もり」
過去二回来ていますが、その際もこの斜里岳盛りを頼んでしまいました
まあ俗にいう「いつもの」とはちょっと違いますが・・・・
頼んでから15分ほどで出てきたのが、この斜里岳盛りです
御主人自慢の手打ちの細いそば
しかも2.5人前はあるのだとか
ちなみにこの日伺ったのはお昼を10分ほど回ったあたりでしたが
私の後に入ってきた方はこの斜里岳もりはもうできないと断られておりました
いや〜危なかった
売り切れ御免とメニューにはありますが、この店はやはり11時半の開店直後に行かないとならないお店のようです
そうそう肝心の「新そば」か否かって・・・・
はっきり言って蕎麦屋に足蹴く通うこともない私には区別はつきませんでした
蕎麦の香りはかなりあったんですけどね
もっとも江戸っ子がいた百数十年前とは保存技術等が格段に進歩して、いまではなかなか区別がつかなくなってきたとも聞いたことがあります
ちょっと黒さの残るかためにゆでたこのお蕎麦
実家が近いこともありますが、ちょっとりクセになります
とはいえ2.5人前ですから、いくら私でもかなり満腹状態
そのうえ店主が農家なのか、食べ終わる頃「お新香」と「とうきび」のサービス
お土産にしてもよいよと声を掛かられましたが、そこは完食させていただきました
ちなみに我が家の奥さんが頼んだのは
「ぶっかけふう みぞれ」
次回はそろそろ違うものの頼んでみようかな