タイのメークロン市場は列車が来る度にテント屋根を たたみ、列車が通過するとさっと元に戻して商売を再開することで有名ですが
そうな様子の一つ、列車がやってきて市場が閉じていくのを見学したら
次はその列車に乗り込み列車の中から市場が再開する様子を見ることにします
そんなメークロン線の列車の中は観光客がいっぱいでした
中には市場で買い出しを済ませてきた方も乗車されていました
雰囲気が商売人なので、もしかしたらその商品を持ってどこか行商に行かれるのかもしれません
それにしてもこの列車
扇風機や吊り手それに座席など
どことなく日本っぽいと思っていたら
実はメイドイン・ジャパン日本の列車でした
車両には「富士重工 1985年製 日本・東京」のエンブレムが光っています
そう言えば以前読んでいたとある本のことを思い出しました
それが「不思議列車がアジアを走る」
下川裕治著
この本なのかでは日本の古くなって使われなくなった鉄道車両がODAでアジアに無償譲渡されたり
中古鉄道車両として売られ海を渡っていったということが書かれていました
ここタイについては後者のようです
ちなみにタイは「JR西日本」の車両が多いのだとか
エンブレムから推測すると1985年製ということですから
換算すると車両製造から30年の車歴となります
ここタイではまだまだ活躍するのでしょうが、日本ではもう廃車寸前の車両だったのでしょう
座席等には補修の必要性がかなりありそうでした
というか日本でこんなの使っていたら乗車客から苦情が来そうですね
運転席も歴史を感じさせます
ただ日本語を探しましたが、どうやら英語に書き換えられているようで見当たりませんでした
車両に「キハ」の文字を探しましたが、それも見当たりませんでした
ちなみにどうして運転席まで見られたかというと
乗務員のご厚意でこんな風に乗せてもらったんです
しかもこの座席、進行方向とは逆です
運転時には乗務員不在の座席
いいのかな~と思いつつ、このまま列車は発車しましたので
一番後ろの座席?から
線路脇ギリギリに店を構えていたお店が再開する様子を・・・
まさに特等席から見せてもらうことになりました
その時撮ったのがこの動画
あ~あ邪魔者がいなくなったとばかりにオーニング(傘)が戻され
お店が再開する様子が見て取れます