最初にその店の名を知ったのは邱永漢著「食指が動く 世界の美味食べ歩き」でした
30年ほど前の新聞で連載されたものですが、人気が有ったらしく本になっていました
その本からご紹介すると
『あるとき、辻静雄さんがご夫婦で私の家に見えて、「自分たちは、香港へ行った時は”福臨門”に中華料理を食べに行きます」と言うから、
「間違いありません。あそこが香港では一番ですよ」と相槌を打ったことがあった』
こんな感じで始まっている
ちなみに辻静雄氏というのはもちろんあの辻料理学校の校長先生のことです
そんなお店に一度行ってみたいと思いつつも行けなかったのは、まず何と言ってもその店の名前
「福臨門」とは中国語(漢字なのでご察しかと思いますが)でお金持ちの来るところ
そう名付けられたお店だからです
今回の香港の旅は美味しいものを食べるただそれだけが目的の旅ですから
ここは奮発して・・・・・と言っても、夕食はやはり高いのでランチ
そうです飲茶を食べに伺うことにします
今回伺ったのはホテル日航香港からもほど近い
九龍(カオルーン)にある福臨門魚翅海鮮酒家(Fook Lam Moon)
飲茶と言え、それなりの客層のお店で結構なお値段のお店
オーダーするにも香港のあちらこちらにある飲茶の店のように、点心のワゴンや屋台で直に見て頼んだり
カードに記入して頼んだりするのではなく、メニューから選んで直接スタッフに頼まねばなりません
それはちょっと厳しいかなと思っていたところ良いものを見つけました
それがここパンダバス観光のミールクーポン
点心盛り合わせ(蒸し海老餃子、チャーシュー饅、牛肉ボール、シュウマイ、春巻き)、牛肉入り炒麺、マンゴープリン
これらがサービス料込でセットになっているというもの
あれこれサウタッフに頼まなくともよい、日本でいうところのランチセットとも言えるもの
しかも一人香港$380(日本円で5,200円くらい)と思っていたよりもリーズナブルでした
これを日本で予約しクーポンを持参していました
(ちなみにこのクーポンを自宅でプリントするのを忘れ羽田の東横インでプリントさせてもらいました)
お店は2階にありますが、1階の受付嬢に予約していた旨告げ
エレベーターで2階フロアへ
席に案内されましたがスタッフがめちゃくちゃ多く、なんだかちょっと緊張してしまいます
食事の前にまずは中国茶
プーアールティーが出てきました
久々の中国茶ですが、やはりうまい
前菜のように出てきた揚げ春巻きもパリッと見事に揚がってます
それでいてジューシー、いや~ここに来てよかったこの後が楽しみと思わせる一品です
続いて出てきたのは飲茶らしく点心2品
筍尖鮮蝦餃(エビ餃子)とチャーシュー饅頭
ほくほくのチャーシュー満場が旨い
海老入り焼売と弾力のある肉団子
ここまできたら、中国茶で満足できるわけもなくビールが飲みたくなってきました
頼むのはもちろんサンミゲル
フィリッピン生まれのビールですが、こちらで生産される香港っ子のお気に入りビールです
もちろん中華料理にもよく合います
そしてコース以外でも一品頼みました
頼んだのは「フカヒレ入りスープ餃子」
そうこの福臨門はフカヒレで香港の人々を魅了したお店
ここまで来て頼まないわけにない来ません
ちなみにこのお店はミシュランガイド 香港・マカオの2013年版で一つ星だったのですが
この一つ星に因縁をつけたのはここの常連
香港一と言われるフカヒレ料理とサービスがなんで星が一つしかつかないんだと文句を言っていたのだとか
そこまで言わしめるここ福臨門のフカヒレは旨かった
さてこのくらいちょっと物足りないくらいがちょうどよいかと思っていたら違いました
この「牛肉入り炒麺」がたっぷり出てきたからです
何とかこの炒麺をお腹に収めてたところデザートとなりました
マンゴープリンくらいは食べられますが、中国菓子は無理
お願いしてていくあうとすることに
これでこのコースはすべて終了
ここでは最近香港で流行っているらしいワインセラーと干物の棚をを眺めつつ
店を後にします
次はフカヒレとアワビなど食べに夕食時にでもまた訪れたいものです
さてお腹もくちたことですし次の目的地「香港ディズニーランド」まで地下鉄MTRで向かいます