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パンテオンを見ずしてローマを去る者は愚者なり

「ローマを歩けば遺跡にあたる」と言わしめるほどのローマには観光名所が点在します
私もさして目的もなくスペイン広場からコンドッティ通り・コルソ通りのスーパーを廻って歩いているだけで、このパンテオンにたどり着きました
 

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2000年の悠久の時を超え現存する世界最大の石造り建築とも称されるパンテオン
あの天才ミケランジェロをしてさえも「天使の設計」と言わしめた建築物です

当初は初代ローマ皇帝アウグストゥスの霊廟として建てられたとのことだが、ローマ市民の反発を恐れそれはならずに済んだ
そうこの皇帝アウグスツスは自分の誕生月である8月(英語でオーガスト)が30日しか無いというのが面白くないという理由でユリウス暦を変えさせたほどの人物、いまだカレンダーの2月が少ないのはこの方のわがままのおかげです
こんな素晴らしいところに祭りたくはなかったというのが本音でしょう
 

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現在も教会として使われているそうで、ここを訪れた翌日の日曜にはミサが挙げられるだろうな~明日はモデナに行くのでこれないな
などと思いつつもこの神聖なる建物をちょっと見学させてもらいます 


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ここで一番人気が高かったのが「ラファエロの墓」
皇帝アウグスツスとは違い、本人の望み通り今はここに眠っているのだとか
参拝する人もどこか真摯な面持ちで参拝されていきます
 

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この「パンテオン」話の通り意図してきたわけではありません
スローフードを探して歩いたおかげで愚者にならずに済みました

『愚者は食べ物の話をし、 賢者は旅の話 をする。』
話の内容はさかさまですが、開高健が紹介し有名になった「蒙古古諺」を思いだしました

開高健はこう結んでいます
「で、あるならば、 私は愚かな旅人であろうか。 」
私の旅のポリシーでもあります

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2013年2月 3日 17:08に投稿されたエントリーのページです。

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