私の大好きなマンガ「宗像教授伝奇考」星野之宣著(北海道は釧路出身の漫画家です)
この中に 「鼠浄土」 という話があり
『春 笹に花あり 夏 鼠沸く』と書かれた一節があります
この意味は
笹はは六十年に一度、その寿命の尽きるときに一斉に花を咲かせ実を持ちます
その笹の実は栄養価が高く鼠の格好の餌となりますが、その結果としてネズミが沸くように大発生します
そりゃ何たってネズミ算、ネズミのつがいが子を12匹産む、これを12ヶ月続けるとなんと276億匹になってしまうんですから
そんなネズミ算は冗談として、それでもたくさん生まれた鼠の子供たちに、餌はありません
その鼠たちは木の根をかじり、草をかじり、餌を求めて里に降りてきて、人間の食料をあさるそうです
こういった話は昔から繰り返されてきたのか、ネズミは日本の昔話にもよく登場します
ところで今回、鶴沼ワイナリーを訪れた際、冒頭の今村社長の話にネズミによる被害について話がありました
到着が遅れた今回の「北海道ワインツーリズム」初夏のワイナリーツアー
持て余しただろう時間を私どものために費やしてくれたようで、付近を散策し薫り高い山ぶどうの枝や笹の茎を探してくれていました
そしてなんと、その笹の茎には花が咲いていました
前述の話から行ってただ事ではありません
そう今後、ネズミの被害があるかもしれないと警戒されていました
広大な面積を誇るこの鶴沼ワイナリーの葡萄畑
養分の蓄えられた葡萄の樹は鼠にとってはごちそうのようです
こうして樹の根本には丹念にカバーがかけられていますが、こんなんものでは野ウサギやアライグマくらいにしか役に立たないそうで、鼠には無力なようです
その鶴沼ワイナリー
樺戸連峰の麓、浦臼町にある447haを誇る
日本最大のワイン醸造用の葡萄畑が広がっています
この葡萄畑の真ん中のテントの下で
ワインを飲みながらピクニックと相成りました
どこまでも続く垣根式の葡萄、新緑が眩しい葉を伸ばしていましたが、これは山葡萄との交配種なんだとか、ちょっと興味ある葡萄です
何故かというと現在たとえ山葡萄であっても葡萄は葡萄
酒の種類を問わず酒税法の規制がかかっていて、焼酎に漬けてしまうだけで法の網にかかってしまうんです
もちろんこの鶴沼ワイナリーのように許可を得て作ることは可能なんですけどね
このワイナリーでもワインをお土産に
結局5本のワインを抱え帰ることになりました