一昔前、国際線のJALの帰国便、機内食の和食メニューには「そば」が名を連ね、醤油の香りが日本人の郷愁をさそったんだとか
そう俗に言うところの「JALそば」です
まあ数日から一週間程度の旅行で郷愁もなにもあったものではないですが
現在このJALそばが機内食のメニューに載ることはないが、かわりにこの写真のそばをCAに頼めば、たいていいつでも食べることができるようです(残念ながら、除エコノミー)
それがこの「そばですかい」(SOBA de SKY)
小さめのサイズが気に入って、昼食のお共に買いだめしてあります
ちょっとピンボケですが、ナルトには飛行機柄が描かれていてこだわりを感じます
気圧の低い上空でも美味しく食べられるよう作られているそうです
実はこのそばですかいを食べる度に三島由紀夫のエッセーを思い起こしてしまいます
内容はというと
日本人が海外赴任などから帰り、お茶漬けをほおばり
「やっぱり日本はいいや。飯が旨くて」と言うような安易なナショナリズムを引き起こす事を「お茶漬けナショナリズム」と皮肉っていることです
もちろん私もそんなお茶漬ナショナリズムに浸る一人です
けれど海外に行くたび自分が日本人なんだと気づかされることが多いのも事実です
欲を言えばもう少し若いとき、そう20代〜30代あたりに海外渡航してあちこち回れていればと50代に突入し思うようになりました
そういえば実際海外で日本の若い男性を見かけることがほんと少なくなりました
海外で見かける日本人と言えばたいてい熟年世代とアラフォー女性ばかりです
今卒業旅行のシーズンだそうですが、友達同士やツアーなんかじゃなく
パスポートと少しばかりのお金を持ってバックパックを携え一人で出かけ歩き回り
そして日本に戻ってお茶漬けをほおばったり、そばをすすってみてはいかがでしょう