ロンドン2015の最近の記事

新年あけましておめでとうございます
さてしばらくBlogの更新をさぼっていましたが、また今日から再開です
さぼっていた理由はこのBlogを見られている方ならお分かりの通り
年末年始の休みを利用して遊びに行っていたほかありません
その遊びにっていた先はと申しますと
イギリスの首都「ロンドン」でした
 

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イギリスに行きたいと思った一つの要素は昨年読んだ、一冊の本(「敵兵を救助せよ! 駆逐艦「雷」工藤艦長と海の武士道」恵隆之介 著)の中にある日英同盟に関するエピソードでした

その本にはこんなエピソードが語られています
《ちなみに日英同盟とは1902年から1922年のワシントン会議まで日英間で結ばれた同盟で、ロシアに共同して対処することと、朝鮮半島および中国における日本の特殊利権を肯定する内容になっていたのである。
2002年1月30日は同盟締結100周年の日に当たる。
ここで英国海軍は心憎い演出をした。
同30日、テロ対策のためアラビア海に展開している英国艦隊が、戦後初めて海上自衛隊の燃料補給艦から燃料を受給した。
そしてこの直後に、日本外務省に英国外務省から1通の祝電が届けられた。
内容は「日英同盟締結100周年を祝う」というものであった。
これを受け取った日本外務省は驚嘆したのである。
「当時英国は、栄光の孤立を破って最初に行った同盟が日英同盟、しかも海軍の軍事同盟だったんですね。
だから英国人は、フォール卿もそうですが、『日英友好100年の伝統』とすぐ言うのですよ」》
(敵兵を救助せよ! 駆逐艦「雷」工藤艦長と海の武士道から抜粋)
 

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私自身、日本の近現代史の中で最大の転換点となったのが、この「日英同盟」だったと思っています
今から113年前、三流国であった日本は一流国であり強国であった大英帝国(イギリス)と対等の同盟を結びます
(これはもちろん小村寿太郎の粘り強い交渉の結果でしょう)

そしてその同盟を結んだイギリスが日本に対し、今をなお対等にまさに武士道(向こうでは騎士道か)の精神で対応してくれている(ユーモラスも交えつつ)
そんな信義深いうえ、歴史と伝統を重んじるちょっとカッコいい国を訪れてみたいというのが、今回の旅のきっかけでした

そんなイギリスへの旅にはJALの特典航空券を使いました
昨年に起こった地下鉄での単独テロの影響か出発の僅か2週間前に2席がひょんなことで取れたりしたんです
これですと航空券代はマイルで賄うことができるので、実質無料(サーチャージは除く)
財布にはとても優しい旅行手段です
 

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そうそう今回のイギリスへの旅
短い滞在時間でしたが、ベタな観光地巡りの他に、映画ハリーポッターシリーズの撮影スタジオを訪ねたり、ロケ地や巡りもしました
ちなみに写真はキングス・クロス駅にある9 3/4プラットホームを潜り抜け
ホグワーツへ向かったところです
 

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ということで
「楽しいロンドン♪愉快なロンドン♪ロンドン♪ロンドン♪♪」な旅のBlog
始まり始まりです
ちなみにこの話は某キャバレーのCMとは全く無関係
どうぞあしからず

さていつもなら
新千歳空港JALサクララウンジから始まるのが
旅のプロローグなのですが、今回はちょっと違います
なぜか・・・・
 

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それは新千歳空港にあるJALサクララウンジが閉鎖されているからでした

【お詫び】新千歳空港の改修工事に伴う一部施設の閉鎖について
平素よりJALグループをご愛顧いただきありがとうございます。
新千歳空港国内線ターミナルビルにおいて、保安防災の強化やバリアフリー化への対応等を目的とした改修工事が順次実施されております。これに伴い、2015年11月4日(水)より、サクララウンジを始めとした弊社の一部施設が工事の対象エリアとなっており、仮設の代替ラウンジなどもご準備できず工事期間中の閉鎖を余儀なくされております。
当施設ご利用予定のお客さまには多大なご迷惑をおかけすることとなり申し訳ございませんが、何卒ご理解とご協力をお願いいたします。心ばかりではございますが、代替サービスとしてラウンジご利用予定のお客さま向けに、空港内でご使用できるお食事券をご用意しておりますので、JGCエントランス横にございます特設カウンターにてお受け取りいただきたく、何卒宜しくお願いいたします。(JAL HPより拝借)

 

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で代替ラウンジもないことから、替わりにいチェックインカウンターいただいた食事券がコレです
2人で2,000円分ありますのでフードコートでありがたく晩飯とさせていただきます
向かったのは「あさひ川 井泉」
旭川では老舗のとんかつ屋さんで
千歳にも支店があります
 

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で、この「あさひ川 井泉 新千歳空港店」
旭川五条の本店や千歳店のような本格的な店舗と違い、セルフサービスのお店と言うこともで少しばかり、いや結構メニューの価格にお得感があります
頼んだのは「特ロースかつ定食」
それにキリン一番搾りの大ジョッキもいただきます

そういやいつもならここで、かつ定食やかつサンドをテイクアウトし
サクララウンジで提供してくれる生ビールを飲みつつ搭乗時間までを過ごしていましたが、なんだか逆になった感じです


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自慢のキャベツにもサウザンドレシッングをたっぷり
揚げたてのかつには井泉特製ソースをかけていただきます
これが柔らかくて美味い
このかつ定食には生ビールもよく合いますし
至福のひと時です
 

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お腹も膨れたところでそろそろ搭乗時間となりました
ファーストクラスのセキュリティはありませんが、JALグローバルクラブ専用のセキュリティゲートが昨年だったかできていましたので、こちらをくぐりまずは羽田を目指します
 

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羽田空港国際線ターミナル
JALファーストクラスラウンジに来ています
まだ朝の7時とあってラウンジ内は閑散としていました
 

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今回の羽田からの渡航は午前11時半出発
当日新千歳空港からの便でも間に合うのですが、この時期の新千歳空港は雪の影響を受けやすく遅延したり欠航になってしまうと、イギリスに渡航できなくなるので前日に来て近くのホテルに宿泊し朝早くに羽田空港へとやってきました
もっともここ羽田空港国際線ターミナルにあるJALのファーストクラスラウンジで渡航前にのんびり過ごしたいというのもありました
 

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そんな羽田空港には午前7時くらいには到着
Wi-Fiをレンタルした後、JALファーストクラスカウンターでチェックイン、保安検査場はプライオリティ・レーンが使えたので年末年始で混雑する羽田空港をするりと潜り抜け目指すはJALファーストクラスラウンジとなります
ちなみにこのプライオリティ・レーンには該当する乗客以外の方も来られるのか
きちんと番人が立っていてチケットや各航空キャリアの会員ステイタスをチェックしていました

 

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正月らしくラウンジに続く通路にはこんな鶴が描かれた金屏風が飾られていました
まぁここは日本の玄関
こうした日本らしい(中国から伝わった物ですが?)ものは正月だけではなく通年飾っておいてもよいかもしれません
 

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さてホテルで顔も洗わずに出てきたので、ここでシャワータイム
レインシャワーをタップリ浴びたら、予約しておいた手もみのマッサージを受け
あとはラウンジでまったりすることに
 

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あっそうそう今回は紳士の国に行くということで、ブレザーを羽織り革靴を履いてきました
革靴を履いてきたのにはちょっとしたわけがありました
まずは靴を脱いでスリッパに履き替え「RED SUITE」(特別に仕立てられた大人の空間)へ
 

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この「RED SUITE」にはJOHN LOBB(ジョン ロブ)社とのコラボレーションによるシューポリッシュ(靴磨き)サービスがあるんです
 

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めったに靴磨きもしない私が靴を持参し
世界に冠たる高級靴メーカーの靴磨きを受けることとになりました
 

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ちなみにこのRED SUITEには飛行機に関するなアーカイブとなっていて
飛行機の無線機などの機材やビンテージもののスーツケースなどが展示されています
 

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靴を磨いて貰ったら、次はもちろんこのお酒のコーナーへ
棚にあるシャンパンはすべてローラン・ペリエ
そしてうやうやしく並ぶグラスはオーストリアの名門「リーデル」の シャンパーニュグラスです
 

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英国王室御用達のマークがラベル上部に燦然と輝くシャンパーニュメゾン「ローラン・ペリエ」
すぐ飲めるよう2本は氷できちんと冷やされていました
 

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年末年始には欠かせない日本酒は「はせがわ酒店」がセレクトした名酒
白鶴酒造の「白鶴 匠技 純米大吟醸 "白鶴錦"」
小林酒造の「鳳凰美田 純米大吟醸無濾過生 (通称赤判)」
玉泉堂の「醴泉 純米大吟醸」の3種でした
 

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さて一杯やったら次は朝食ブッフェ
職人が焼いてくれるガレットが楽しみです

羽田空港国際線JALファーストクラスラウンジ
次なる探究場所は「ダイニングエリア」
朝食をかねて伺うことに
 

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ここに来たのがまだ朝の7時くらいと言うことでラウンジのダイニングエリアは閑散としていました
 

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さてこのファーストクラスラウンジのダイニングエリアには2年前の改装時に鉄板ダイニングと題したIランドキンチンが設置されました
夜はハンバーグが供されますが、朝も白高帽のシェフが目の前で焼いてくれる「JALオリジナル ライ麦ガレット」が堪能できるということで、ホテルでは朝食を取らずにやってきました
 

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「JALオリジナル ライ麦ガレット」は
この大きな鉄板の上で生地の上にベーコンとチーズを乗せ焼いたものに
温泉卵を乗せ、ステーキカバーをかけ蒸し焼きにするというもの

「RED SUITE」から注いできたシャンパン(ローラン・ペリエ)を朝シャンにして、ともにいただくことに
 

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他にもアミューズとしてビールのツマミになりそうな物ばかり
「サッポロヱビス」や「アサヒスーパードライ・ドライプレミアム」
「サントリー ザ・プレミアム モルツ」「キリン一番搾りプレミアム」の4種のプレミアムビールがここでは楽しめることもあり、朝からガッツリやる事にします
 

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ということでビールのツマミにローストビーフやハーブチキンのピンチョス、バーニャカウダ、秋刀魚の甘露煮ピンチョスや筑前煮などをいただきましたが
特に「みつせ鶏のレバーペースト&バゲット」が絶品でこいつはもう一皿頂きました
 

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もちろんここに来たらJAL特製ビーフカレーを食べずに搭乗口に向かうことはできません
 

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今回はビーフカレーの上にウインナーソーセージとスクランブルエッグをトッピング
野菜が足りないとバーニャカウダーとともにいただくことに
 

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そうそうここを訪れたのは昨年の年末
TVではNHKの朝ドラの総集編として「マッサン」が放送されていました
なんとなくウイスキーが飲みたくなり、スピリッツのコーナーへ
 

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残念ながらニッカの竹鶴はここファーストクラスラウンジにも無かったので
かわりにサントリー響17年をシュウェップスのトニックウオーターで割りハイボールにしていただきます
つまみはチーズ盛合(ブルー/チェダー/カマンベール/オリーブ)
サンドイッチはハムとたまご、サーモンとツナの2種類いただきます
 

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さあこれでお腹も結構膨れましたが
もう一軒、いやもといもうひとつ気になっていたラウンジへ
同じワンワールド・アライアンスのキャセイパシフィック航空のラウンジにも探究に行くことにします

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さて羽田空港国際線ターミナルのJALファーストクラスラウンジを堪能したら
搭乗口に向かう前にもう一軒
この羽田空港で外国航空会社が初めて開設した自社ラウンジである
「キャセイパシフィック羽田ラウンジ」もちょっとばかり探究してまいります
こちらは音年の暮、増築したフロアの最上階である6階フロアを丸々使った贅沢なラウンジです
受付もお洒落なうえ最上階にあるだあって眺めも最高
 

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窓からエプロンを眼下に見下ろすと、これから乗り込む
JL043便
B777-300ERの機材が見て取れます
 

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このラウンジの設計にはロンドンを拠点に活躍するイルゼ・クロフォード氏率いるスタジオイルゼを起用
窓から自然光が入り、自宅のリビングルームを思わせる空間創りがなされているんだとか
 

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もちろんキャセイパシフィック航空のラウンジの代名詞「ロングバー」も健在
 

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CXの便はどうやら出たばかりと言うことで
このキャセイのラウンジは貸切状態
エプロンを望むこの優雅なシートでまったりさせていただきます
 

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ちなみにこのソファーのサイドテーブルには電源もついていましたが、USB電源もついているなど配慮が行き届いています
ちなみにテーブルの上に載っている水のペットボトルはホーテルオークラの名の入った富士山の伏流水「富士ミネラルウオーター」です 
 

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席を決めたらまずは「バー」へ
ここはホテルオークラセレクトなのか、世界各国の銘酒が並びます
 

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マシンもありますが、ここはバーテンダーの注ぐ生ビールをいただくことに
 

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フード・バーは朝が早かったこともありこの程度でしたが、ここに来たら行かねばならぬところがあります
 

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そう香港のキャセイのラウンジにもあるおなじみのヌードルバー
こんな感じで搭乗までの時間こうしてラウンジで飲みまくってしまいました
最後の〆はヌードルバーで麺を頼みます
 

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シェフの手による担担麺をいただきますが、出来上がるまで5分くらい
ポケベルのようなものを持たされ出来たら取に行くのは香港のラウンジ同様でした
出てきた担担麺、小ぶりのどんぶりで少し膨れ気味のおなかにはちょうど良かった
味はピーナッツソースに胡麻の風味が効いて絶品でした
 

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ということでデザートは香港つながりで、マンゴプリンとコーヒーゼリーもいただいちゃいます
ちなみにここキャセイのラウンジの名物に「ホーテルオークラ謹製フレンチトースト」があるのだそうですが、今回は食べ損ねてしまいました
なにやら「このフレンチトーストは、世界一」と絶賛した外国の元首もいるそうなので機会があればまた訪れたいものです
 

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さてそうこうしている間にいよいよ搭乗時間
12時間半のフライトが待っています
 

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ロンドン・ヒースロー空港までは羽田から12時間半のフライト
午前11時半に出発する昼の便ということもあり寝てれば到着とは行きそうにありません
それに今回は2週間ほど前に急にチケットが取れたこともあり、座席はエコノミーでした
しかも日本からロンドンへの便はなぜかビジネスクラスから埋まってしまう傾向があり、ビジネスクラスへのインボラアップグレードもあまり期待できないんです
ここは気合を入れて12時間半のフライトに臨みます
F扱いで優先搭乗したので、人のまったくいない後部のエコノミーの座席を撮影してみました

 

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こんなときに頼りになるのが
機内エンターテインメントシステム"MAGIC"
12時間半、映画三昧で過ごすことにします
ところでこのJAL機内エンターテイメント
結構最新作の映画を上映しているようです
どのくらい最新作かと言うと、2016年2月6日公開
「オデッセイ」
そう公開前の作品を1月以上前に観ることができたんです
JALもお金使ってるな〜といった印象です

さてこの作品
監督はリドリー・スコット、主演はマット・デイモン
面白くないわけがありません
 


 

ここで話の内容を言ってしまうとネタバレになってしまいますが、一つだけ
話の中にジャガイモが重要な位置づけで出てきますが、これを見ていた時にちょうど昼時で機内食はロールキャベツか肉じゃが、当然後者の肉じゃが、しかも飯島奈美プロデュースを選択
重要な位置づけであるイモを食べつつ、爽快なハリウッド映画を堪能いたしました
 

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2作目は先週末公開になったばかりの新作
「ブリッジ・オブ・スパイ」
監督はスティーヴン・スピルバーグ、主演はトム・ハンクスという超豪華版
なにやらオスカーも狙える作品のようだ
 


 

ラストシーンというかエピローグの話が泣かせますが、これまたネタバレになってしまうので
話の脈絡のないところにさせていただきますが、主人公ジムがイギリスに仕事とそのついでに鱒釣りをしてくると嘘を言って出かけるのですが、ジムの奥さんがロンドンに行くのならリージェント・パーク界隈でマーマレードを買ってきてという話が出てきます
ちょうど向かう先もロンドンということもあり、まぁ嘘とはいえどんなお店?とばかりに話に引き込まれました

そんなこんなで4本ばかり新作を交えて往路復路とJAL機内エンターテイメントで映画を楽しんでまいりました
そういや最近観た映画は機内でってのが多いな〜

羽田発ロンドン行の機内食
エコノミーと言うことで、とって変わったものが出てきたわけではありませんが
到着前の最後に出てきたのは
JALの手がけるエコノミー専用のAIRシリーズ
以前もロサンゼルス線でAIRモスなるものを食べたことがありますが
今回のは東池袋大勝軒の「つけめん」
 

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このつけめんをAIR大勝軒は「あつもり」で提供してくれました
冷水でしめた麺を再び湯にくぐらせ、釜揚げのような熱々の状態で、温かいスープにつけて食べるというものです
熱い麺と熱いスープで「あつもり」なんですね

ちなみにこの紙のパッケージに入れられているのはスープの飛び跳ね防止用なんでしょうが、回収する際、CAさんが一つづつバラしていましたがその作業はかなり大変そうでした
豪華に見せるためか具材も多かったのですが、つけ汁の器も小さくちょっと苦労する食べ物でした
 

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さて最後の食事から紹介させていただきましたが、機内に乗り込んですぐに出てきたのは
和食が「こくうま肉じゃが」
洋食が「なつかしのロールキャベツ」でした
飯島奈美さんがプロデュースした誰もが好きな日本の家庭で馴染みのある、ほっとするような料理との事ですが、まさにその通りのおふくろの味でした
変にこだわることもない料理でJALもなかなかやるじゃんと言ったところです

ちなみにプロデュースした飯島奈美さん
映画「かもめ食堂」でフードコーディネーターとしてデビュー
TBS系列「深夜食堂」シリーズや、NHK連続テレビ小説「ごちそうさん」などの食事を手掛けているそうです
その肩ひじ張ったりすることのない素朴な料理が受けているそうです
 

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そうそうおなかいっぱいで食べませんでしたが
途中こんな変わったパン「さつまいもパン」も出てきました
 

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さてJALで国外に行くことの多い私ですが、機内での飲み物は大抵ビール
「ヱビス」や「ザ・プレミアムモルツ」を頼むことが多いのです
でもできることなら渡航する国のビールも予め味わっておきたいというのが本音です
今回はロンドンなのでエールやIPAなどなど旅先で味わえるビールをちょっとフライングしておきたい
事情はなんとなく分かりますが、渡航するたびいつも思います

さてまたロンドン観光の話に舞い戻りましょう
 

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写真は別段、集めようと思っていたわけでもなく集めてしまった
海外の都市で使えるICカードたち
左上から韓国の「T-mony」
そこから下に中国は上海の「上海公共交通カード」
シンガポールの「EZ-LINKカード」
上に上がってワシントンの「SMARTRIPカード」
その下が米国はサンフランシスコの「CLIPPERカード」
その横がタイはバンコクの「RABBITカード」
右上が米国はサンディエゴの「COMPASSカード」
右下がニューヨークの「メトロカード」といった具合です
 

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今回の旅でさらにロンドンの「オイスターカード」が加わりました
 

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OYSTARカードはヒースロー空港の地下鉄ピカデリー線ヒースロー・ターミナル3駅で購入
窓口ではなく自動販売機での購入ですが、日本語表記もあり割合簡単に購入できました
 

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ちなみにヒースロー空港からロンドンの中心部ピカデリー・サーカスまでは、ヒースローエクスプレスという急行が走っていますが、こうした空港シャトルにありがちな観光客価格だったものですから
少し時間がかかりますが、ロンドン市民の足である地下鉄を使うことにしました
ちなみにその時の地下鉄料金は£4.5(日本円で860円くらい)にたいし、ヒースローエクスプレスを使うと£18(日本円で3,440円)と大変高額だったんです

さて買ったばかりのオイスターカードでさっそく改札を潜り抜けます
1Cカードなのでタッチするだけですね
 

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さてそのロンドンの地下鉄
チューブの愛称で親しまれていますが
創業は1863年と歴史は大変古く
その連絡通路・階段などは身障者やベビーカーなどを使う人が歩くことをあまり意識しなかった時代に作られたこともあり
スーツケースをひいて向かうには大変苦労いたしました
もっとも ホームの天井から下がる電光掲示板
次の電車がいつ来るか、そしてどこ行きなのかを表示しているので大変重宝しました
 

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そうこうしている間に私の乗る地下鉄がやってきました
チューブ状のトンネルをくぐるためなのか、地下鉄の車両は屋根が丸くなっています
 

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当然内部も両天井が低くなっており
背の高いイギリス人だと頭をぶつけそうな高さでした
 

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さてこのオイスターカードなにも使えるのは地下鉄ばかりではありません
このオイスターカード使える乗り物は、一言でいうと「ロンドンで走っている公共交通機関のほぼ全部」といっても過言ではないでしょう

たとえばロンドンの象徴である二階建てバス
「ロンドンバス」にも使えますし
 

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それにロンドン郊外を走る旧国鉄のナショナルレールも乗れました
 

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そしてなんとテムズ川の高速船にも乗れちゃうんです
 


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こうしてロンドンの観光はこのオイスターカードを使い公共交通機関のみで3日間、ロンドン観光を楽しませてもらいました
そういやロンドンタクシー乗り損ねたかも

今回のロンドンへの旅の重要な目的の一つ
大晦日に行われるロンドンのテムズ川沿いの年越しカウントダウン花火大会
日本でもおなじみのテレビ中継の定番とも言えるこのカウントダウン花火
観客も膨大で有料入場者だけでも50万人を数えるほどです
当然のようにその行き帰り交通機関はマヒしますし、道路も歩けないほど混雑いたします
 

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そこで今回ちょっと高めではありましたが、そのテムズ川沿いの年越しカウントダウン花火大会の会場の一つであるトラファルガー広場近くのホテルを予約しておきました
ホテルをカウントダウンの会場近くにしておくと、交通機関を使わずとも歩いてすぐ行けますし、なによりも歩いてすぐ帰れるのは何よりです
 

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ということで今回の旅の宿はチャリング・クロス ホテル ロンドン
地下鉄のチャリング・クロス駅真上という立地のホテルで、カウントダウン花火大会の会場となるテムズ川まで歩いて10分と掛からない場所にありました
 

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19世紀のエレガントさを残す建物を改装したこのホテル
4つ星ホテルなんだそうですが、英国王朝風のとても威厳のある建物でイギリスの第2種指定建造物として登録されているんだそうです

チャリング・クロス ホテルの入ってすぐのエントランスに置かれた
王冠をかぶり髭をたくわえた王様らしき人形に出迎えられました
 

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すぐにチェックインを済ませ部屋へ
泊まる部屋はこのチェックインしたメインウイングの隣の建物
エンバンクメント駅へ続く道路にかかる渡り廊下を渡ったバッキンガムウイングに部屋はありました
 

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部屋はデラックス・ ツイン ルーム
ちなみに宿泊費は2名1室で1泊35,000円程度
もともとロンドンのこうしたホテルは高いうえ、大晦日のカウントダウン価格が上乗せさせられていたのかもしれません
まぁ朝食付きだったのでこのくらいが妥当かもしれませんが


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広々としたトイレ・洗面・シャワールーム
それもそのはずここにバスタブはありません
おかげで広々していますが、日本人にはちょっと辛いところ
でもこれがロンドンのホテルの標準なのでしょう


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さて部屋の設備ですが
壁には大きな液晶テレビ
そしてデスクにはiPadが置かれていました
もちろんフリーWi-Fiです
 
 
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さてこの辺りから次回また訪れた時の私個人の覚書となります
デスクやベット脇の電源には、240Vのコンセントの他に
最近増えてきたUSB電源が設置されているのは嬉しいですね
 

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冷蔵庫には水が毎日足されていますが、ミニバーのスナックやソフトドリンクは無料となっていました


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紅茶の国らしく
ティポットに湯沸しのポット
このポットが後日、非常に役立つことになります

コーヒーメーカー(ネスプレッソ)もありますが、このカートリッジも無料
冷蔵庫の牛乳と合わせ毎日カフェオレを楽しめました
 

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クローゼットにはセーフティボックス
アイロンにアイロン台
ドライヤーは机の引き出しにありました
バスローブが吊り下げられていますが、部屋のどこにも引出式のタンスが無いのでちょっと不便を感じました
 

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写真は階段下の広間に置かれていたクリスマスツリー
そうもう正月だというのにまだ飾られているんです
 

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さて部屋で一息ついたら
夜のロンドン
テムズ川あたりに出かけることにします

私は基本的に高いところが苦手です
けれど高いビルや塔があるとどうしても登ってみたくなってしまいます
今回登るのはヨーロッパ一高い観覧車「ロンドン・アイ」
テムズ川南岸のサウスバンクにある直径135メートルの開業当時(1999年)は世界一の大観覧車でした
 

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ちなみに現在はシンガポールにあるシンガポール・フライヤーがその座にあるのだとか
私も5年ほど前にシンガポールGPを見に行った際、乗ってきました
 

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と言うことで世界一の座は明け渡しましたが、いまだヨーロッパ一の高さを誇るのが、このロンドン・アイと言う事となります
 

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ロンドンのホテルにたどり着いたのはもうすでに夕暮れでしたので遠出はできそうにありません
そこでホテルから歩いて行けるところにある「ロンドン・アイ」を真っ先に訪れることにします
そうロンドン初日はこの観覧車に乗り、明日から巡るロンドンの街並みを高いところから眺めてみようと思ったからです
 

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ところがそのロンドン・アイのあるサウスバンクに来てびっくり
このロンドン・アイに乗ろうとする人が列をなしていますが、どうみてもそのゲートに並ぶ列を見ると千人近くいるようなんです
通常でも週末などはチケットを買うのに1時間、並んでから乗るのにさらに2時間と言われるほどの超人気のスポットだったうえに、ここに伺ったのが年末である12月30日と混雑する要素はたんまりありました
 

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ちなみに今回、英国政府観光庁オンラインショップのホームページから予めチケットを取ってありました
しかもその日本からWebを使って取ったチケットは「ファストトラック」というもの
実はこれ、当初わけもわからず買ってありましたが、実はこのファストトラック
この列に並ばずともすぐに乗れる優れもののチケットでした
そういや£19(日本円で3,700円くらい)と通常のチケットの倍くらいする高いものでした
けれどこれが正直大正解

チケットの交換もファストトラック専用売り場でほとんど並ばずに交換できるうえ
そして写真のファストトラックと書かれた入り口を通りすぐに入場
着いたとたんにロンドン・アイに乗り込むことができました
ここに着いた時間も遅かったことから通常のチケットだと乗れなかったかもしれません
 

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と言うことでゲートを潜るとすぐにゴンドラに乗り込みます


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さてこのファストトラック
列に並ばなくとも乗れるだけでは有りませんでした
ゴンドラに乗るさいも、最初に案内されますので、通常のチケットの方に先んじてゴンドラに入れます
おかげでゴンドラの中の一番気にいった場所を確保する事が出来ました
 

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因みに私どもが陣取ったのが、入り口から一番おくのテムズ川側
こちらからはビッグベンが目前に望めるんです
 

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ゴンドラは結構大きく
30名ほどが入れる大きさがありましたが、実際に入ってきたのは20名ほど
かなり余流を持ってゴンドラからの眺めを堪能できます
1周するのに30分ほどかかりますので、こうして座って外を眺めている方もおりました
 

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一番頂上付近で動画を撮ってみました
昼は昼で街並みがくっきり見えるようですが、ロンドンの夜景の見えるロンドン・アイも格別です
特にバッキンガム宮殿辺りは高い建築物もないのも魅力の一つですね
 


 

さてこの辺でお腹もすいてきたことですし
名物のフィッシュアンドチップスとエールビールを飲みにロンドンのパブに潜入することとします

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英国の小説家アーサー・コナン・ドイルの不朽の名作「シャーロックホームズシリーズ」
19世紀の英国はロンドンを舞台に活躍する探偵の推理小説(冒険小説?)なのだが、私も小学生くらいの時に図書館で本を借りて読んだ記憶があります
 

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このシャーロックホームズシリーズには熱狂的なファンが多く、シャーロキアンなどと呼ばれているそうです
そうしたシャーロキアンには著名人も多く、たとえばフランクリン・ルーズベルト元大統領にSFの大御所アイザック・アシモフそして開高健がそこの名を連ねるほどファンは多いようです
下の写真はそんなシャーロキアンが一度は訪れたいと思うロンドンのパブ

「シャーロック・ホームズパブ」の2階に展示されているホームズの書斎が小説どおりに再現されている部屋が上の写真です
 

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シャーロック・ホームズパブがあるのは、ベーカー・ストリートではなくなんと今回宿泊するチャリング・クロス ホテル ロンドンから歩いて10分と掛からないところにあることから、ロンドン・アイを堪能した後はこのシャーロック・ホームズパブでロンドン初日の晩飯を食べることにします

さてそのシャーロック・ホームズパブ
1階は名前の通りパブになっていました
皆さんビターやエールを楽しんでおりましたが、こちらにはシャーロキアンがどれほどいるのでしょうか
もっともお店の雰囲気も古めかしく良い感じです
シャーロックの所縁がなくとも楽しめそうなところです
 

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どうやら1階のパブは満席のようです
階段を上るとレストランになっているので、上がってみました
予約はしていないが食事は出来るかと尋ねたところ15分ほどお待ちくださいとのこと
スタッフの愛想も良いしちょっと待ってここで晩飯といたします
 

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席に着いたらまずはビールを頼みます
一杯目は「イングリッシュペールエールOLD Speckled Hen」
英国のエールやビターは温いと聞いてましたが、ギンギンに冷えてはいませんでしたが温いってほどではなく美味しかった
もしかすると外人向けの観光地サービスとも取れましたが、翌日行ったパブのエールもそこそこ冷えていましたのできっとこんなものなのでしょう
 

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で頼んだのが英国料理の定番「フィッシュアンドチップス(The Retired Colourman’s Fish & Chips )」
大ぶりなタラのフライにフライドポテトそれにえんどう豆のマッシーピーズが添えられています
ロンドンまでの機内の中でちょっと食べすぎだったことから
1人前を2人で分けて食べることにします
 

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ここ英国は世界の30%のタラを食べるといわれるほどタラ好きで知られていて
おかげでお隣の国とは仲が悪くしかも一時は乱獲で数が激減したらしいのですが、最近だいぶ個体数も回復し質の良いタラが採れているのだそうです
そうしたタラのフライは大きいうえに身が柔らかく、フォークよりも普段使慣れたお箸を使いたいところですがここはロンドン、ナイフとフォークで頂くことに
味付けはあまりなされていないので塩とレモン、タルタルソースをお好みで
そしてこのモルトビネガーをかけていただくのが本場の味
まあこのあたりは『基本だよワトソン君』と言ったところでしょうか
 

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2杯目はIPAをいただいてみました
食事は少し高めに感じましたが、エール類は£4〜5程度とそこそこのお値段
ついつい長居してしまいそうですが、旅の疲れもありますしこの辺でお暇します
 

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そうそう昼に立ち寄った時に撮ったのがこの写真
12月の寒い時期だったのでそんな気になりませんでしたが、外にテーブルや椅子があることから
ここで飲むことも可能なようです
 

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さてロンドンにいる間、何杯こうしたエールが飲めるかな〜

イギリスの料理はあまり評判が良くないというのが定説ですが
一つ例外があります
それが朝食です
「イギリスで美味しい食事がしたければ、1日に3回朝食を取ればいい」
イギリスの作家のウィリアム・サマセット・モームがイギリスの食文化を皮肉りこんな言葉まで残したくらいです

そんなイギリスで唯一美味しいと謳われる
「イングリッシュ・ブレックファースト」
当然食べなければなりませんので
今回宿泊したチャリング・クロス ホテル ロンドンでは朝食付きのプランにいたしました

ロンドン2日目の朝さっそくメインウイング2階の「ザ・テラス・オン・ザ・ストランド」に向かいます
 

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このザ・テラス・オン・ザ・ストランド
アフタヌーティなどで有名なレストランのようで、室内の装飾は豪華
ビクトリア朝ぽい雰囲気の中、朝食を頂くことに
 

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ちなみに奥にはこうしたバーもありました
こんな洒落た場所でスコッチなんぞたしなんでみたいものですね
 

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朝一で伺ったおかげで他にお客さんもなく窓際の席へ案内されます
ただしここイギリスの冬の夜明けは遅く、窓から見えるだろうストランド通りの景色も真っ暗でまったく見えませんでした
席に着いたところで出されたコーヒーをいただいたら
イングリッシュ・ブレックファーストらしくトーストを頼みます
で、出てきたのがカリカリに焼かれた薄い食パンのトースト
本来ならこれにマーマレードあたりを乗せて食べるのがイギリス流なんでしょう
 

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ちなみに朝食はビュッフェスタイル


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美味しそうな料理が並びます
 

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皿にとったのは
まずはイギリス料理の定番「白インゲン豆のベイクドビーンズ」
ハッシュドポテトをこのソースに絡めて食べてみました
イギリスで人気のこのベイクドビーンズ、実はアメリカの船員向けの料理でハインツが輸入販売しイギリスに広まったとの事でした

オーブンでしっかり焼かれた「イングリッシュ・ソーセージ」
肉の含有量が少なく何か詰め物をしているようです
まぁ日本人ならこの方が食べやすいかも
ハーブの香りもしましたが、こんなのを食べると朝から美味しいエールが飲みたくなってしまいますね

あとはスモークサーモンにチーズ
半熟の目玉焼きとベーコン
グリルドトマト、マッシュルームソテー
これでイングリッシュ・ブレックファーストが完成
もちろん美味しくいただきました
 

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朝食をしっかり取ったら
まだ薄暗い中ではありますがロンドンの街に繰り出します

ロンドンはテムズ川を使った水運(海運)で発達した港町?ですから当然、観光名所はロンドンの中心を東西に流れるテムズ川沿いにあります
ということで船でそうした観光名所を見て回るのが、一番効率的とエンバークメント埠頭へやってきました
といっても乗るのは観光に使われるクルーズ用の遊覧船ではなく
普通に通勤客用に使われる高速フェリー
オイスターカードを使い£5弱(日本円で900円くらい)で乗れますし、朝早くから運行していて便利なんです

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そうそうエンバークメント埠頭にはこんなディナークルーズ用の遊覧船も停泊しておりました
この日の晩ここテムズ川沿いでカウントダウンの花火大会が行われることから、この船はカウントダウン用の遊覧船なのでしょう
船内にはディナーを演出するよう
テーブルクロスの上ににグラス、ナイフ・フォーク・スプーン類が配置され
ちょっと高級そうな香りのするテーブルコーディネートがなされていました

ちなみに私はこの晩はテムズ川沿いのカウントダウン会場で凍えつつもカップ蕎麦すすってました
 

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そうこうしている間にエンバークメント埠頭に高速フェリー「 MBNAテムズ・クリッパー 」がやってきました
 

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乗り込んでみると私どもの他に乗客はいませんでした
すでに午前7時半を回っているのにかかわらずです
まぁこの日は大晦日、ほとんどの方が休みだったのかもしれません
 

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船は本来下流に向かうのですが、ダイヤの関係なのかエンバークメント埠頭から上流のロンドンアイ埠頭へ立ち寄ってからグリニッジ方面に向かう航路になっているようです
おかげでエンバークメント埠頭からそのまま下流に下りてしまっては高速フェリーからは見えないはずのビッグベンやロンドン・アイを望むことができました
 

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途中でこんなゼブラ模様の艦船も見かけましたが、あちこちに船が係留されている姿を見ると
ここロンドンが18世紀には世界最大の船の交通量を誇る港湾だったことを思い起こします
 

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橋脚の間からブラックフライアーズ橋が見えます
その手前に見える鉄橋、後日トイレに伺いましたが、サークル線・ディストリクト線の列車が発着する駅、ブラックフライアーズ駅のある鉄橋です
 

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続いて見えてきたのが故ダイアナ元妃が結婚式を挙げた教会「セント・ポール大聖堂」
大聖堂へ続く参道のような歩行者用の吊り橋はミレミアムブリッジです
 

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天辺が赤く光っているのが
95階建ての高層ビル「ザ・シャード」
現在建築中ですが、完成すればヨーロッパでもっとも高いビルになるのだそうです
 

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ザ・シャードのある反対側
シティ・オブ・ロンドン(通称シティ)もそうですが、この辺りはイギリスいやもといニューヨークと並び世界の金融の中心をなすところ
ここに勤まる方の中には年収何千万のしくはそれ以上なんてかたもいらっしゃるんだろうな~
そんな方々が出社されているのか朝早いのにもかかわらず、ビル室内の照明は灯っており眩しいくらいでした
 

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『ロンド橋落ちる♪落ちる♪落ちる♪
ロンド橋落ちる♪さぁ~落ちた♪』
の民謡で知られるロンドンブリッジも潜り抜けました

もともとここロンドンのテムズ川にかかっていたのはこのロンドンブリッジだけだったんだとか
そんな橋は民謡に歌われるように落ちてばかりではたまりませんね
 

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第二次世界大戦中に活躍したHMS巡洋艦ベルファスト号が見えてきましたが
その向こうにはタワーブリッジが見えてきました
 

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その巡洋艦ベルファスト号はここテムズ河岸に係留されたうえ陳列艦として大英帝国戦争博物館分館になってます
入場もできるようですが入場料が一人£15(日本円で2,800円くらい)と高価で、残念ながら眺めるだけとなりました
奥には先ほど見た高層ビル「ザ・シャード」がそびえ立っています
 

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と、こんな感じで夜明け前のテムズ川を通勤客用高速フェリーで安価に観光
ロンドン・タワー埠頭で下船したのちタワーブリッジへ向かうテムズ・クリッパーを見送り
 

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この後、タワーブリッジ周辺を散策することにします

さてしばらく国内の話題が続きましたが、そろそろネタ切れ
また今年の正月に行ったロンドンの話に戻します
そのロンドン、実は世界有数の心霊スポットでもあります
まあそれなりに血なまぐさい歴史に彩られた国ってこともありますからね

そんなロンドンで一番の幽霊スポットは「ロンドン塔」
元々は「女王陛下の宮殿にして要塞」(正式名称はこんな感じ)だったロンドン塔でしたが
・・現在では幽霊スポットとしてその名を馳せております
下の写真はそんなロンドン塔のセントトーマス・タワー
ここが一番の幽霊スポットです
なんだかそんな話を聞くと本当に何か出てきそうな建物に見えてくるかえら不思議です
 

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そんなロンドン塔に出没する数ある幽霊の中でももっとも有名なのは
「首なし王妃」と言われる、アン・ブーリン(1507~1536)
セントトーマスタワーにあるトレイダーズ・ゲートには罪人がテムズ川からこの門をくぐって投獄されたため「裏切り者の門」と呼ばれておりますが、そのゲート前にはこうして写真付でアン・ブーリンのことが書かれていました
 

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そのアン・ブーリン、ヘンリー8世の2番目の王妃でしたが、ヘンリー8世が違う女性に心移りしてしまい、こともあろうことかヘンリー8世はアンに不倫の疑いをかけたうえでロンドン塔に幽閉、その後、反逆罪として斬首刑に処してしまいます
ちなみにこの不倫の容疑はまさしく冤罪のようで
彼女の怨念は、いまでも幽霊「首なし王妃」としてロンドン塔に現れるのだそうです

そのアン・ブーリンの関わった歴史劇は『ブーリン家の姉妹』と言う題名で映画化されています



(映画「ブーリン家の姉妹」劇場版予告編)
 

ところでそのヘンリー8世
カトリック教会から離脱してイングランド国教会を作り「宗教改革」を行った人物
といえばかっこよいですが、実際は最初の王妃キャサリンと離婚して新しい妃アン・ブーリンを迎えたいのがその理由
カトリックは離婚を認めていませんからね
そんなアン・ブーリンに冤罪を着せてまで処刑するのですから
いや~本当にわがままな王様ですね
その娘があの大英帝国を作り出すエリザベスⅠ世とはとても思えません
ちなみにエイリザベスのお母さんは前述のアン・ブーリンなんです
なんだか皮肉っぽい話です

 

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ごみの収集車が気になって目で追いかけていたら、その車は建物の奥に入っていきました
その先にはロンドン塔の天守閣「ホワイト・タワー」が見て取れます
まだ朝早かったので入場はできませんでしたが、女王陛下の宮殿にして要塞らしい建築物を間近から眺めてきました
もちろんこのロンドン塔、イギリスの世界遺産として登録されています
 

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そんなロンドン塔からすぐ近くにはシティ・オブ・ロンドンいわゆる「シティ」のビル群
「リーデンホールビル」や「ガーキン」「スカイガーデン」が望めます
幽霊が徘徊する城と同居するような形で世界の金融市場を動かす金融街があったりするんですね

アン・ブーリンなどの幽霊などの話の多いここロンドンですが
ロンドンっ子は幽霊を恐れるというより、歴史に残る王や王妃に会えるといった国民気質があるようです
幽霊マニアと言われる人たちもいるようですが、さすがオタクの国といったところでしょう
 

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さてロンドン塔(タワー・オブ・ロンドン)の次はここからすぐ近く
テムズ川にかかるタワー・ブリッジを渡り南岸のサザークへ

朝焼けのタワー・ブリッジ

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イギリス一の幽霊スポットであるロンドン塔を川沿いに眺めつつ
向かったのは、ロンドンの観光の象徴たる「タワー・ブリッジ」へ
テムズ川の高速船でロンドン・タワー埠頭にたどり着いたのは、すでに朝の7時45分でしたが、まだ夜は明けきっていなく、朝焼けのタワーブリッジを渡ることに
 

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そうですロンドンの緯度は北緯51度
私の住む札幌が北緯41度ですから、はるかに北
サハリン(樺太)付近となりますからかなりの低緯度ということになります
しかもここを訪れたのは大晦日、日の出の時間は朝の8時5分でした
ヨーロッパの朝は遅い、普段から早起きの私にはちょっと辛いところですが
早起きの特権か!朝焼けの景色に浮かぶタワー・ブリッジを眺めることができました


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日の出とともに周りの景色も鮮明になってきました
そんなタワー・ブリッジをロンドンバスが渡ります
そのうえ上空にはヒースローへ降りていくのでしょう、航空機が見て取れました
なんだかいい景色ですね
 

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ロンドンバスの上に2つの渡りが見ることができますが
タワーブリッジは中央の橋脚が開閉しますから、開閉時歩行者が通行できなくなります
そのため開閉時の歩行者用として、塔と塔の間を渡す約80mの歩道橋「ウォーク・ウェイズ」が設置されたとのことです
もっともここを渡るためにはこも塔の階段を上らねばなりません(もちろんエレベーターはありません)
ということでこのウォークウェイズを使う人はほとんど存在せず、最近まで閉鎖されておりました
現在観光用としてタワーブリッジ・エキジビションツアーは£11(2千円くらい)で渡ることができます
 

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私も高所恐怖症のくせ、こうした高いところに行くとどうしても登りたくなるタチですが
ツアー料金がちょうと高いのと、残念ながらそのツアー開始までまだ30分ほどあったことからこのウォークウェイズは断念
ちけっと北西の橋脚塔にある展望ポイントから眺めるのみとなりました
けれどここからの眺望もすばらしく
テムズ川沿いにロンドン市庁舎「シティ・ホール」や高層ビル「ザ・シャード」それに「HMSベルファースト号」を見て取ることができました
 

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このあと地下鉄ロンドンブリッジ駅から大英博物館へ向かう予定ですので
橋を渡りテムズ南岸サザークへ
 

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テムズ南岸サザークから望むタワー・ブリッジです
ゴシック様式で造られたこの橋が中央部分の跳ね橋と左右のつり橋になっているのが良く判りますね
 

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テムズ南岸を川沿いにロンドンブリッジへ向かい歩いていると
係留されミュージアムとなっている退役軍艦HMSベルファースト号があり
そこからタワー・ブリッジを望みます
 

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ベルファースト号の他にもテムズ川にはたくさんの船が係留されていました
現在もまだこのテムズ川の水運は現役なんですね


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そうこうした船があることからお分かりの通り
タワー・ブリッジの跳ね橋も今なお現役
週に3回ぐらい橋が上がるようです
下の動画はそんな様子ですが、一度見てみたいものです
 


 

さて大英博物館の開館まで少し時間もあることですし
もうすこしこのテムズ川南岸のサザーク界隈を散歩することに

タワー・ブリッジを渡ったあとはテムズ川南岸のサザークを散策
少し歩いたところにロンドンを流れるテムズ川に最初にかかった橋「ロンドン橋」がありました
童謡にも歌われる歴史あるロンドン橋なのですが、その割に実物は御覧の通り地味そのもの
そんなこともあってかタワーブリッジがロンドンの象徴であることからしばしば混同されることの多い橋です
 

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ドーンと看板か何かで「London bridge」って掲示していればこうした混同も少なくなるでしょうが
実際には橋脚部分にひっそりと掘られているだけでした
 

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さてそのロンドン橋の童謡、日本ですら誰もが歌う童謡として知られています
歌詞はこんな感じ・・・覚えてますか?

『London bridge is falling down (ロンドン橋落ちる)
Falling down, falling down (落ちた、落ちる)
London bridge is falling down (ロンドン橋落ちる)
My fair Lady(マイフェアレディ)
・・・・2番へと続く』

歌詞にあるように、ロンドン橋はこれまで幾度となく、洪水に流されたり、大火に焼かれたりと何度も橋は落ちてしまいました
それがこの童謡に歌われるようになったとまでは判りますが

この童謡、なぜ最後がマイ・フェア・レディなのか?それも何度も何度も繰り返されます
しかも何か隠匿したいものがあったのか、現在では「さぁどうしましょう」と当たり障りのない言葉に言い換えられたりもします

何故隠匿しなければならないのか
まあこれだけしょっちゅう流されてきた歴史を持つロンドン橋ですから
橋に人柱があってもおかしくはありません
川の神に捧げるには、やはり穢れのない女性
それで乙女(My fair lady)が人柱になったのではと憶測もあります
※もちろんこれは現在かかっているロンドン橋の話ではありません
 

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話は変わりますがオードリー・ヘプバーン主演の映画「マイ・フェア・レディ」のタイトルの元はこの童謡なんだそうです
そういや映画「マイ・フェア・レディ」の舞台はロンドンでしたね


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(amazonより拝借)
 

テムズ南岸サザークはロンドン橋ばかりではなく見どころ満載
まだ大晦日?とあって、こうして「ロンドン・ブリッジ・シティ・クリスマス・マーケット」何ぞやっていたりもしました

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残念ながら朝早かったこともあり
クリスマスマーケットの屋台はまだ開店前、モーニングコーヒーといきたいところでしたが残念
でもここは1月3日までやっているようなので、後日また伺うことにします

さて後ろ髪をひかれつつも
そろそろ世界一の盗っ人博物館「大英博物館」へ向かいます
 

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今から40年ほど前、私がまだ中学生だったころ世界史の授業で習ったものに『世界四大文明』なるものがあります
「エジプト文明」「メソポタミア文明」「インダス文明」「黄河文明」
この4つが世界の文明の黎明であると学校では世界史の授業で教えています
でもその4つ以外にも「マヤ文明」「インカ文明」「アステカ文明」など大きな文明があったのだと容易に想像させる歴史的遺産の数々が存在するのも事実です
ところでその世界四大文明というのは、日本に亡命していた中国人の政治家で歴史学者の梁啓超の説だということはご存じでしょうか
清朝末期イギリスの植民地だった中国で「黄河文明」というエジプトやメソポタミアなど欧米の文化の源となった文明と同等の古い文明が中国にもあったのだと見栄を張りたくて
『二十世紀太平洋歌』により唱えられたものです
現在では世界には少なくとも20以上の大きな文明があったことは周知の事実で、世界四大文明などと言うものはとっくの昔に世界の歴史学会で、完膚なきまでに否定されきっている説だったりするんです
それがなぜか日本の世界史の教科書には「世界四大文明」として今もなお、学生はそれを信じて疑わずに勉強しているという理不尽な世界があります(しかもこれ試験によく出るらしい)
 


 

また前置きから長くなってしまいましたが、幾多もある古代の文明の中でも突出しているのはなんといってもエジプト文明
そんなエジプト文明の歴史的遺産である古美術品を一目見たくて、世界一の盗品博物館「大英博物館」へとやってきました
ロンドンにある大英博物館にはエジプト、アッシリア、ギリシア、ローマ帝国、英国、東洋およびアジアなど古今東西の美術品や書籍などが約800万点が収蔵されていますが、その中にはエジプトや旧植民地などから略奪したものが、多々含まれていることからイギリス人自ら「盗品博物館」と自虐的な呼び名を付けていたりもします
盗品だろうがなんだろうが、歴史教科書に載っているような古美術品も多数展示されておりますが
そんな中でもエジプトに纏わる古美術品の展示物は本家エジプトを凌ぐほど
ロンドンに来たのならここは訪れねばならぬとばかりに朝早くにやって来ました
 

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この大英博物館に入場料の制度はありませんが、募金箱に£5の寄付金を入れ入館いたします
そこには2000年の大改築の際に新たに作られたグレートコートが広がっていました
ここで音声ガイドをレンタルし開館をまちます
 

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開館とともに飛び込んだのは
もちろんエジプト関係のエリア
『エジプト古代彫刻ギャラリー』(1階展示室4)
大英博物館の目玉である「ロゼッタストーン」や、「ラムゼス二世の像」はじめ迫力のエジプト古代彫刻が並ぶエリアです
朝一で入館し最初に訪れたのですが、さすがにロゼッタストーンはこの混雑ぶりでした
 

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けれど皆さんマナーが良いのか、見たらすぐに次々後ろの方に場所を譲ってくれます
このロゼッタストーンは1799年、ナポレオン・ボナパルトによるエジプト遠征の際にエジプトのロゼッタで発見された石碑で、エジプト語の神聖文字(ヒエログリフ)と民衆文字(デモティック)、そしてギリシャ文字で同様の内容が書かれています
もともとはフランスにあったようですが、ナポレオン軍の敗北によりイギリスに引き渡されたそうです
 

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このエジプトエリアで一番目を引くのは
「ラムセス2世の胸像」
さ2.67m、重さ7.25tととんでもない大きさ
よくぞまあここエジプトにあるテーベの神殿からイギリスまで運んだものだと驚愕しきりです
胸像に空いている右胸の穴はそのときあけられたものだそうです
まぁやってくれますね、当時イギリスの人たちはこの歴史的な古美術品をなんだと思っていたのでしょうね
 

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展示物はむき出しのまま置かれているものが多いのですが
こうしてショーケースに収められているものもあります
それだけ美術品としての価値が高いということなんでしょう
そんな一つがこの黒猫
恭しく展示されています
『太陽神ラーの娘 バテスト神の化身』
初めは牝ライオンの姿をしていたそうですが、後に猫の姿になったそうです
 

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ちなみに大英博物館の土産売り場にはこんなかわいい
エジプト バステト 神 ぬいぐるみがあるそうです
エジプトに思いを馳せるぬいぐるみってそう無いですからね
いや~買ってくれば良かった
 

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(USアマゾンより拝借)
 

翼を持った人頭のライオン
アッシリアにあったノースウェスト宮殿の入り口を守った守護神


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大小合わせて、よくぞまあ持ってきたとしか言いようがありませんね
さて次はギリシャ、ローマエリア
盗品博物館の話はまだまだ続きます

盗品美術館として名高い大英博物館
当然のように文化財の返還要求が起きています
特出すべきは「エルギン・マーブルズ」と呼ばれるギリシャ・アテネのパルテノン神殿を飾った大理石の彫刻品
「エルギン・マーブルズ」の名の由来は
エルギン卿トーマス・ブルースという英国の貴族からとられたものですが、この貴族がとんでもないことをしてしまったことにこの問題の発端があります
 

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(ウイキペデイアより拝借)
 

ギリシャをもその支配地にしていたオスマン・トルコ帝国駐在英国大使に命じられたエルギン卿
結婚祝いにギリシャ風大邸宅を建てると新婦に約束してしまったこともあり
イスタンブール滞在中に、古代ギリシアのパルテノン神殿の調査との名目で紀元前5世紀の古代ギリシャ芸術魂の真髄が集約されたパルテノン神殿の壁面と天井を飾った大理石彫刻を駐在英国大使という立場と賄賂を利用し、次々とパルテノン神殿から引っぺがし英国に搬出してしまいます
10年間にわたり英国に搬出した大理石彫刻は何と253点
しかも運搬し易くするため切断さえためらいませんでした
結局ギリシャ風大邸宅を約束した新婦には逃げられ、しかたなく英国政府に安値で売り渡すという悪事三昧をやってしまったというわけです
もっともそのおかげでその後2世紀を経た現在、エルギン卿の名前は大英博物館が誇る最も大切なコレクションの一つとして残ることとなりました
 
そんなエルギン・マーブルズを鑑賞しにパルテノン・ギャラリーへ

まずは裸のアフロディテ(ビーナス)の大理石像
たくさんの方がここで写真を撮っていられました
もっともこれもレプリカらしいのですが
 

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レプリカといっても芸術性は失われていませんし
なんといっても色っぽいですよね
 

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ギリシア神話に登場する海に棲む女神「ネーレーイス」の像が建つ神殿を模したもの
 
 
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出土したネーレーイスの像も展示されていました


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こうしたギリシア神殿の白の大理石像は白い物と思いがちですが、実は大衆受けするために磨かれてしまい白くしてしまったものなのだとか
もともとはカラフルな色彩を放っていたらしいのです
いや~やってくれますね
 

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現在ギリシャにあるものの半数はレプリカで、その残りが、ここ大英博物館に展示されているのだそうです
ちなみに17世紀オスマン帝国の弾薬庫として使われていたパルテノン神殿
ベニスの軍隊がアクロポリスを包囲し、砲撃したうちの一発が弾薬庫に命中、この時からパルテノン神殿は廃墟と化します
たとえそのままこうした大理石像などが残っていたとしても、多くが失われてしまったであろうことは容易に想像できます
現在もこうしたギリシャの至宝を見ることが出来るのはエルギン卿のおかげと言えなくもありませんが、いや~難しいところですね

大英博物館の展示エリアでは「ロゼッタストーン」「パルテノン神殿の彫刻群」「ミイラコレクション」
この3つが三大お宝と言うことですが、最後に訪れることになったのはミイラコレクション
ということで大英博物館2階にある「ミイラの部屋」へ向かいます
 


 

古代エジプトでは死後の世界があると信じ死者は副葬品とともに埋葬されていました
そのミイラが墓から掘り起こされたうえエジプトを遥か離れた英国の地につれてこられ
しかも寝ることもかなわずこうして立たされているミイラもあります
ミイラと言えども死体にはかわりなく、それがこうして展示されているのには何か違和感を感じずにいられませんでした

とはいえここミイラコレクションのエリアはここ大英博物館の中で一番混雑しておりました
皆さん怖いもの見たさと言ったところでしょうか
 

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夫婦でしょうか
同じように金箔が張られた棺に納められたものもあります
 

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女性らしきミイラがたくさんありますが、この時代、女性の地位が高かったのでしょうか
 

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ミイラを収めてる棺はなかのミイラに似せて作られたそうなので
生前はこんな顔だったんだ・・・と覗かせていただきました
 

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でもここまでくると少しリアルすぎます
日本じゃこれって死体遺棄にあたりそうです
もっとも3400年程前の出来事ですが
 

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ミイラの脇に置かれているのは
ミイラにするため遺体から抜いた内臓を納める
カノポス容器のようです
 

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ミイラとカノポス容器そして下の写真にある「死者の書」
これでミイラ3点セットそろい踏みです

「死者の書」には
アヌビス神がアニの心臓と、真理を象徴するダチョウの羽を天秤にかけられている様子が描かれています
天秤が釣り合えば、現世での無罪が証明され、冥界に旅立つことができるのだとか
 

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このミイラコレクションのエリアに入る手前の部屋には
エジプト壁画が並んでいました
3400年ほど前に書かれた壁画ですが、彩色が極めて鮮明で印象的です

下の壁画は有名な
ネバアメンの墓の壁画「狩猟の図」
男性がネブアメンで、パピルスで編んだ船に乗って狩りをしている様子で
後ろには妻、足元にいるのは娘が描かれています
 

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女性が楽団の音色とともに踊っているらしき姿も描かれていますが
画風はまるで現代のマンガのようでした
 

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おそらく真剣に一つづつ見て回ったら2~3日はかかるであろう膨大な展示物
こんな感じで駆け足で回っても2時間余りかかりました
また英国に来れる機会があったら再度訪れることにして
次は英国のパブに昼飯を食べに行くこととします

大英博物館を見学した後は地下鉄でナイトビリッジでとやってきました
ここにはヨーロッパを代表する百貨店「ハロッズ」があるのですが、ここで知人と待ち合わせてパブへと向かう手筈となっています
待ち合わせまで少し時間もありましたので、そんなハロッズをぶらぶら
英国ブランドのグローブ・トロッターなどを物色しましたが、円とポンドの交換比率が悪すぎるおかげで残念ながら日本から通販で購入するよりも高い金額となっていました
ちなみに訪れたのは大晦日、クリスマス明けのセールの時期だったのにかかわらずです
おかげで今回の旅ではほとんど何も買うことができませんでした
 

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待ち合わせ場所に指定したフードコーナーのテナントがなかったため多少戸惑いましたが、何とか合流
ブロンプトン通りに店を構えるロンドンパブ「The Bunch of Grapes(一房のぶどう)」というパブに向かいます
 

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店内はブリティシュテイストの古めかしいカウンターのあるいかにもパブらしいパブ
しかしながらこうしたカウンターで飲むにはまだまだ修行が足りなさそうです

 

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ちなみにここへ伺ったのは午後3時ということで、空いているだろうとたかをくくっていましたが店は満席、20分ほど待って2階のテーブル席へと案内されました
 

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2階のバーにもビールのタップハンドルがそろい踏み
英国ですから当然のように「ギネスビール」
続いてフィリッピンの「サンミゲル」
これは元英国領香港で一番市民に愛されるビールだから?
ベルギービールの「ステラアルトワ」や
チェコのNo.1ビール「スタロプラメン」
などギネス以外はみなピルスナー系のビールが並びます


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けれど折角ロンドンのパブまでやってきたので
イングリッシュペールエールで乾杯することに
 

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イングリッシュペールエールのロンドンプライドはパイントグラスで
グリーンキング醸造所のIPAはハーフパイントでいただきます
 
 
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昼飯がまだだったのでここでも
「フィッシュアンドチップス」をいただきます
ちなみに£10.75(日本円で約2千円)とちょっと高め
まぁこれも為替の影響なんですが
 

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サンドイッチも頼みましたが、朝食べすぎたせいか
食べきらずこれはドギーバックに入れ持ち帰ることになりましたが、これがテムズ川のカウントダウンの際、ちょっと洒落た夜食となりました
 

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ということで次は今回の旅の目的である
「テムズ川カウントダウン花火」へ

さてこの辺で国内のネタもなくなってきたのでまた年末年始に行ってきたロンドンの話にもどります
そんなロンドン観光ですが年末年始に行くからにはどうしても見たかったものがあります
それがニューイヤー・カウントダウンのテレビ中継の定番とも言える、ロンドンのテムズ川の花火大会
「ロンドン・ファイヤーワークス ニュー・イヤーズ・イヴ・ファイヤーワークス」
ロンドンのランドマーク・ビッグベンの時計が、12時を指すと打ち上げが始まるロンドンのニューイヤー花火です
 


 


テムズ川のほとりに建つ大観覧車・ロンドンアイ周辺から1万2000発の花火が夜空を彩るこのイベント
花火を見るためにはひとり£10(2千円弱)のチケットをあらかじめ購入しておかないと
テムズ川沿いで観ることはできません
しかもこのチケット、£10というと結構高額なにもかかわらず、10月には売れ切れているという状況でした

そんな人気のチケットですが、チケットを手にした有料の観覧者はなんと総数25万人
もっとも地元のロンドンっ子たちのなかにはテムズ河岸の高いビルやら、はたまたビルの間隙から眺めたりするとのことなので、そうした無料で見ている観覧者を含めると50万人を超えているとの話もあります
といってもビルの隙間から眺めるには情報が無さすぎますし、やはり良いところから見たいということで、10月頃にテムズ川沿いのこのチケット「レッドエリア」を予約しておきました


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ちなみに中にはこんなカウントダウン用にしつらえた遊覧船でディナーを楽しみながらという方もいたようです
船内にはディナーを演出するようテーブルクロスの上ににグラス、ナイフ・フォーク・スプーン類が配置され、ちょっと高級そうな香りのするテーブルコーディネートがなされていました
他にも川岸の高いところにあるレストランからも見られるようでした
こうしたものはかなり高額なようで、HISのサイトを見るとディナークルーズの料金は£309(日本円で6万円弱)でした
 

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夜中の0時のイベントですが、とんでもない人数が訪れるイベントということで夜の8時半にはホテルを出発、長い行列に並んでようやくレッドエリアに到着
大勢の方が所狭しと群れを成していました
ちなみにカウントダウンまではまだ3時間ほど時間があるにも関わらずこの状況でした
 

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ちなみにレッドエリアはエンバンクメントからテンプルまでの川沿い
ウォータールー・ブリッジを抜けたあたりで花火の打ち上げ場所であるロンドンアイが見えてきたのでこの辺で見ることにします
ちなみにこの時の気温は摂氏7度、快晴で風もなくカウントダウン花火日和
って思わなきゃ3時間も待てませんね
 

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長らく待って体が冷えてきたのでこの辺で今回の秘密兵器
「カップ麺(そばですかい)」を出します
お湯はホテルで沸かしたものを日本からこのためにわざわざ持参した保温ボトルに入れて持ってきました
ちなみにこのカップ麺(そばですかい)は気圧の低い機内を想定して作られているため
お湯の温度が低くても茹でられるように作られています
そうこんな時にぴったりのカップ麺となりますね

ということでここ数年海外で年越しをするためご無沙汰していた「年越蕎麦」をここで食べることにします
三島由紀夫がいう「お茶漬けナショナリスト」などと言われようが、やはり心にしみる味
しかも身体も結構温まりました
 

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そんなこんなで3時間ほど待ちましたが
ようやく午前0時となり2016年を迎えます
周りからもカウントダウンの歓声が上がり、「0」の掛け声とともに花火が打ち上げられました
 

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午前0時を知らせる
『ビッグベン』が奏でる除夜の鐘
それに合わせるかのような1万2千発の花火
短い時間に一気に打ち上げられることからかなりの迫力がありました



 

ということでロンドンのカウントダウン・ニューイヤー花火を堪能したあとは
ホテルまで戻りますが、レッドエリアのエリアであるエンバンクメントからホテルまでは歩いても10分くらい
この雑踏の中を歩いていくので、会場近くのホテルというのはかなり便利でした
 

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この晩はあちらこちらで混乱していたようで
スコットランドヤードの騎馬警察官が出動していました
そうここ英国は元祖騎馬警官の国ですからね
ただこれ混乱を鎮めるのもありますが、観光客に人気があったようで皆さん女性の騎馬警察官と並んで写真を撮っていて
どちらかというと混乱を増長していた気もしなくはありませんでした
 

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かくいう私も記念に1枚
 

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ホテルに舞い戻り、渡り廊下から地下鉄エンバンクメント駅のほうを見ると
通りを警官が閉鎖、ここで通せんぼしているようでしたが、観覧客からPassed!Passed!と掛け声が飛ぶ中、警官のバリケードと押し競饅頭状態
そんな際、後ろからスコットランドヤードの騎馬警察官はじっと睨みをきかせていたようです
 

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と、長い一日がようやく終了
明日(もう今日ですが)はハリーポッターの撮影スタジオをめぐります

早朝のバッキンガム宮殿

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ロンドン3日日となる2016年1月1日
元旦ということで、どこもお休みなのは想像に難くありません
ということでこの日は元旦営業の観光地に行くこととします
ということでロンドン郊外に位置するワーナーブラザーズスタジオでやっている「ハリー・ポッター・スタジオツアー」に行くこととしていましたが、予約していたスタジオ・ツアーは午前11時の列車で向かえば間に合います
それまで少し時間があるということで、この日まずはエリザベス女王の居城たる「バッキンガム宮殿」を訪ねることといたしました
写真は右がバッキンガム宮殿、左はヴィクトリア記念碑
その上空を航空機が通過していますが、ヨーロッパの空は緯度の関係なのか、こうした飛行機雲を見かける機会が多いですね
 

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ホテルで朝食をとった後、地下鉄で「ヴィクトリア駅」まで乗車
その後なんだか歴史の重みを感じる建物を眺めつつバッキンガム宮殿へ向かいます
 


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ここは外周護衛を担当する近衛兵の交代儀式があまりにも有名ですが
冬季間は偶数日のみの開催ですから残念ながらこの日、近衛兵の交代儀式はありませんでした
 

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現在も王室の住居であり、公務を執り行う場所でもある世界でも珍しい現役の宮殿
そのためかこんな歴史と格調を併せ持つ「バッキンガム宮殿」ですが、世界遺産には申請されてはいません
まあ世界遺産になったらなったで色々と面倒なことが多いでしょうし
現実に女王陛下がお住まいになってるんで、難しんでしょうね
 

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宮殿正面広場にあるのは大理石でできたヴィクトリア女王記念碑
英国が世界各地を植民地化して繁栄を極めた最も輝かしい時代「ビクトリア朝」の女王
そして「君臨すれども統治せず」と謳われた君主ヴィクトリア女王を記念して建てられたもの

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金メッキで装飾された上部の彫像は勝利を意味し、その足元の彫像は勇気と忠誠を意味しているのだとか

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真面目なバッキンガム宮殿の宮殿近衛兵
近衛兵の交代儀式のときにとどまらず普段からこうして歩いたりしていて
女王陛下を御護りしているようです


バッキンガム宮殿を外から眺めた後は隣接するグリーンパーク公園を散歩しつつ地下鉄のグリーンパーク駅を目指します
公園には小道が何本もありますのでここはiPhoneでグーグルマップを見ながら進むことに
公園にはゴミ袋が見て取れますがこれは昨晩のニューイヤーカウントダウン花火の名残りなのでしょう、昨夜の出来事でしたがそうすでに片付けられていました
さすがはガーデニングの国の公園といったところでしょうか、シンプルですがよく整備されています
 

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そんな公園を突き抜け地下鉄のグリーンパーク駅にたどりついたところ
キャンピングカー?の大群と出会いました
 


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けどよく見るとなんとなく違いそうです
 

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犬を散歩させていたご婦人に「Your Motorhome」と聞いてみたところ
聞きなれない「No Horse Cargo」という言葉が返ってきました
『馬車』?ってことなんでしょうか?馬が牽くのではなく馬が乗る車「馬運車」のことのようです
 

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そういやこのあとこのあたりからロンドン名物のニュー・イヤー・パレードが行われるので、きっとその参加者なのでしょう
この娘も颯爽と乗馬されるのかな~
 

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窮屈だろう車内から顔を出している馬もおりました
 

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このあたりの車は外から見たらキャンピングカーにしか見えないですよね
けれどそう言われてよく見ると、車の横には馬のマークのラッピングがなされています
 

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どちらかというとこうしたホーストレーラーのほうが多かったかな
 

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馬の体重を考えてか
はたまた乗り心地重視なのか、こんな6輪のトレーラーまでありました
(6輪というとどうしてもF1のタイレルフォードを思い出してしまう私です)
 

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皆さん出番が待ち遠しいのか
ローバーでホーストレーラーを牽いて来られた方は寒いのにかかわらず外で談笑されております
現在はインド・タタ自動車の子会社と落ちこぼれたローバーですが、もとはといえば英国王室や英国のセレブリティご用達の車だったんですけどね
 
 

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そんな中、ホーストレーラを英国三菱 L200(日本名:トライトン) で牽く姿も見かけました
トライトンの日本国内での販売は2011年に終了していますが、英国ではまだ販売されているのかな
なかなか様になっていてカッコいいです
三菱自動車の方はこんな使われ方をしているのはご存じなのかな


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なかにはこんな年季の入った馬運車の姿もありました
さすがは乗馬の伝統のある国(英国貴族の嗜み)
馬を個人所有しこうして専用の車をもって搬送する
ペットとはちょっと言いがたいスケールの大きな趣味に感じます


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そんな趣味を持たれた方の年に一度のお披露目の機会もあとわずかなようです
残念ながらこのあとハリーポッターの撮影スタジオを目指す関係から見ることはできません
ということで写真奥に見えるリッツカールトンあたりから地下鉄に乗り込みます

 

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ということで次はホグワーツ城へ向かう始発駅「キングスクロス駅」に向かいます

お正月を海外で過ごすことがここ最近我が家の定番となっておりますが、その際に問題となることがあります、それが元日の過ごし方
1日から3日までとは申しませんが、アメリカやヨーロッパにあっても元日に休むのは世の習いのようで
短い日程の中でこの元日をどう過ごすかが問題となって頭を悩ませています
ということで今回も元日に楽しめるものをあらかじめ探しておくなど事前準備が欠かせません
それが元旦のも営業している「ワーナー・ブラザーズ・スタジオ・ツアー:メイキング・オブ・ハリー・ポッター」
この日は魔法の世界、ハリー・ポッター映画シリーズの舞台裏を堪能することにします
とはいえ昼過ぎのツアーを予約してありましたので、午前中は少し時間があります
 

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そこでこれまたハリー・ポッターの映画に登場するキングス・クロス駅を訪ねてみることに
そのキングス・クロス駅、ロンドンの中心部にあるイギリスの主要鉄道の1つであるイースト・コースト本線の南の終着駅
上の写真がそうなのですがなんだか映画で見たものと違うような・・・・・
下のプラットホームは見覚えがあるのになんだか変ですね
 

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それもそのはず『ハリー・ポッター』シリーズでホグワーツ魔法魔術学校に向かう列車が出発する駅
キングス・クロス駅は撮影の際は隣にあるセント・パンクラス駅の外観が「キングス・クロス駅」として使用されたのだとか
確かにこちらのほうが建物としての歴史と重厚感がありますね
 

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そんなキングス・クロス駅には
ハリー・ポッターに出てくる9と4分の3番線を再現した記念撮影のスポットがあるというので
西コンコースをあれこれ探してみました(これが結構分かりづらかった)
 

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どうやら最初に設置された場所から移動されていたようでした
あやうくこんな感じで「9と4分の3番線はどっちですか?」と駅員に訪ねねばならなくなるところでした
もっとも映画のようにそんなのあるわけないよとあしらわれる事なく教えてくれるでしょうが
 

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そんな時、コンコースに人だかりを発見
「PLATFORM 9 3/4」とありますの
どうやらココのようなので列の後ろに着くことにします
 

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待つこと30分ほど
その9と4分の3番線の撮影ポイントですが、煉瓦の壁にカートの半分が刺さっており、映画と同じシチュエーションの写真を撮ることができるとのことでしたので、御多分に漏れず私もやってみました
その写真がこれ
スタッフにも笑われていますが、上手く撮れ記念になりました
 

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さて「9と4分の3番線」がなぜここに移動されたのか
そのわけは簡単
このハリーポッター関連の商品を扱うお店が隣にあるからです
まぁ体の良い客引きといった頃でしょうか
ここで撮影された写真はこの店内で販売されております
 

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ただこの時のポンドの換算レートは£1が192円
為替レートの関係か商品の価格が異常に高かったように感じます
何人か「ハリーポッターの杖」を買ってきてと頼まれましたが
1本が5千円以上と高く、とても買って帰る気にはなりませんでした
 

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そんあこんなでキングス・クロス駅での撮影を終え
そのまま魔法の世界へホグワーツ特急で向かいたいところですが
9と4分の3番線には降り立つことができないため、仕方なく普通列車でホグワーツのある
ワトフォードを目指します

そうそうハリーポッターでキングス・クロス駅のモデルとなった
セント・パンクラス駅にはこんなミッキーマウスをはじめとしたぬいぐるみでできた巨大なクリスマスツリーがあります
こちらもなかなかなものです
 

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キングス・クロス駅でお決まりの写真を撮った後はロンドン中心部の北側に位置するロンドン・ユーストン駅へ向かいます
ロンドン・ユーストン駅はこじんまりとして何の変哲もない駅に見えますが、実は蒸気機関車の父として知られるロバート・スティーブンソン指揮のもと建設された由緒ある駅なんです
 

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ロンドン・ユーストンから今日の目的地ワーナー・スタジオのあるワトフォードジャンクションまでは
ツアーバスもあり便利なのはわかっていましたが、ちょっくら電車にも乗ってみたいというテツな部分もあって
ロンドン・オーバーグラウンドで向かうことにします

そのロンドン・オーバーグラウンドはネットワーク・レールが運営管理していていますが、そのネットワーク・レール券売機がコレです
これが結構判りづらくて苦労しました
出てきたキップを自動改札機に通しホームへと向かいます
 

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なんだかお洒落な列車がホームに停まってますが、乗り込む列車はコレではありません
この列車はイギリスのヴァージントレイン
母体はあのヴァージン航空というから、あっなるほど
デザイン的にもヴァージン航空の機材と重なる部分もありますね
ちなみにこのヴァージン・トレイン
ロンドン・ユーストンからはバーミンガムやマンチェスター、リバプール、グラスゴーとイギリスの名だたる都市と結んでいるとのこと
次回はこのヴァージン・トレイン乗ってみたいものですね
 

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この後ワーナー・スタジオのあるワトフォードへ向かう列車は「ホグワーツ特急」ならぬ
ロンドン・オーバーグラウンドの「キャピタルスター」で向かいます
列車には地下鉄チューブと同様のマークがありますが、あくまで地上を走るのでオーバーグランドなんですね
ちなみに5両編成なのでわかりやすく「5Car Train」と表示されていました
このキャピタルスター、カナダのボンバルディア社製(クラス378)のものですが
そういえばカナダも女王を君主とする立憲君主の英連邦王国でしたね
 

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元日とあって車内はガラガラ
けれど横座りの席だったり、その席も折り畳めたりと
普段は混雑するんだろうと思わせる車内です


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50分ほどでワトフォード・ジャンクションに到着
「ワトフォード」はロンドンのベッドタウン
人口8万ほどの都市とのことで駅もそこそこの規模でした


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ワトフォード・ジャンクション駅からワーナー・ブラザーススタジオまで
ハリーポッターのラッピングが施された2階建シャトルバスが出ているので、こいつに乗り込みましす
往復£4.5と聞いていましたが、元日料金が加算されました
まぁ仕方ないですね

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もたもた写真を撮りながらバスに乗り込みましたが、なんとか席にありつきました
そういやワトフォード・ジャンクションで降りたみなさん何気に早足でしたね


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20分ほどでワーナー・ブラザーズ・スタジオ・ツアー:メイキング・オブ・ハリー・ポッターに到着
今日はハリーポッターの世界を堪能することにします

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さていつものごとく前置きが長くなりましたが、ようやくワーナー・ブラザーズ リーブスデン・スタジオへたどり着きました
 

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映画ハリー・ポッターシリーズの第1作『ハリー・ポッターと賢者の石』から第8作の『ハリー・ポッターと死の秘宝』まで全8作を約10年間にわたり撮影が行われたのがこのリーブスデン・スタジオです
と言うことで登場人物であるハリー、ロン、ハーマイオニー
いやもといダニエル・ラドクリフやジュリー・ウォルターズ、エマ・ワトソンたちが映画撮影が行われた10年あまりの年月を過ごした、ある意味彼らの故郷ともいえる場所でもあります
スタジオのエントランスにはクリスマスツリーとともに、そんな彼らの少年期の写真が掲げられていました
 

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さてここワーナー・ブラザース・スタジオは前述のとおり
以前映画ハリーポッターシリーズの撮影が行われた場所でしたが、現在ではその撮影に使われたセットや小道具類がいまも残されていて見学ツアーが行われています
それが「ワーナー・ブラザーズ・スタジオ・ツアー:メイキング・オブ・ハリー・ポッター」というツアー
まぁツアーと言っても自分で歩いてまわるだけなんですけどね
まさに映画の舞台裏を覗くハリーポッターファン羨望のツアーなんです
かくゆう私もこのロンドン旅行の前にハリーポッターシリーズをDVDで鑑賞、にわかハリーポッターファンとしてやってきました
さてこのツアー、入場者を制限する関係からか当日券はありません
それに加えここを訪れたのは元日ということで混雑が予想されたため、入場できなくならぬよう早めに予約を入れておきました
予約した時間は午後1時ですたが、少し前に着いていましたので、日本語対応のオーディオガイドを借りて列に並びます
ツアーの開始時間まで30分ほどびましたが、途中にハリーが少年期を過ごしたとされるダーズリー家の階段下物置などのセットがおかれ退屈しのぎにちょっと記念撮影させていただきます
 

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スタッフの説明の後はホグワーツ魔法学校の大広間への扉へと進みます
ここでいよいよ魔法使いや魔女が魔法についての理論や実技を学ぶための全寮制の教育機関へ入ることになるのですが、ちょっとだけ胸が高まります
 

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扉があき魔法学校の大広間へと通されました
さていよいよホグワーツ魔法学校入校!です
 


 

この大広間といって真っ先に思い出すのが、魔法使いや魔女を適切な寮に振り分ける『組分け帽子』
創立者の名前にちなんだ「グリフィンドール」「ハッフルパフ」「レイブンクロー」「スリザリン」の名の付いた寮に組み分けを行い帽子自ら宣言する映画のシーンを思い起こします
が、残念ながそんなイベントはなく組み分け帽子をかぶる機会はありませんでした
まぁ体験入校といったところですからね・・・しかたありません
 

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魔法学校の大広間は映画では
生徒・教授が食事や式典をする為の広間でダンブルドア校長の合図とともに豪華な料理があったという間に並ぶシーンが思い起こされますが、今回伺ったのはクリスマスの時期と重なっていたこともありクリスマスツリーやリースが飾られていたことからこれらはクリスマス料理だったのかもしれません
 

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ちなみにここではクリスマスやハロウィンなどに「Dinner in the Great Hall」というイベントがあり
この大広間を使い本当にディナーが供されているのだとか
次回はぜひとも参加してみたいものです


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大広間の奥ではダンブルドア校長、マクゴナガル副校長、スネイプ先生などのマネキンを背にしてスタッフが熱を帯びて解説してくれます
が、スタッフによる解説はここまでこの後は自由にスタジオを見て回ることに
 

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さてまずは魔法の杖から見せてもらいます
ここでちょっと脱線しますが、私自身魔法というものは昔々本当に実在していたのではと思うこともあります
現代のコンピューターがそうですが、今後ますます発展していってらもしかして音声認識(呪文)と杖で何かを作動させる、知らない人が見たら魔法としか思えない何かが過去(古代)にあってその記憶の片鱗が魔法として現代に残っているのではと思うことがあります
とすれば魔法の杖とは現代ではマウス
呪文はコマンドということになりますね

さて映画の話に戻りますが、このそれぞれのキャスト毎に作られた魔法の杖
小道具さんの職人技で作られていましたが、杖の先にはLEDが埋め込まれていたものも撮影用に作られていたのだとか
そんな苦労して作られた魔法の杖でしたが、ハリー役のラドクリフ君、結構な乱暴者のようで
この苦労して作った魔法の杖でドラムを叩いたりしてずいぶんと壊したようです


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そんなハリーが入寮したグリフィンドール寮を覗いてみます
この寮に入るためには太った夫人の肖像画の前で合言葉に答えて入らねばなりませんが、今回は素通りできました
まぁ合言葉は忘れていたんですけどね
(その程度のにわかファンなのです)
 

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ちなみにこうした絵画は実際に手間暇かけ描かれたもの
特にホグワーツ内の動く肖像画はスタッフを模して描かれているのだとか
  

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まずは映画によく登場する
グリフィンドール寮の談話室
こうした骨董品のような調度品などは小道具の美術製作の方が自作されたり
オークションなどで購入したりして調達したのだとか
 

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グリフィンドール寮の部屋
ハリーとロンの部屋にもお邪魔しました
1作目のハリーやロンの体形を考えて作られたベットは次第に手狭となり
ラドクリフ君たちは撮影中ベッドからはみ出ないように体を折り曲げねばならなくなったようです
 

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ロンがクリスマスパーティに着ていたお古のローブ
どう見ても女性用ですね
ちなみにテーブルにはネズミの形をしたホワイトチョコレートらしきものが列をなしています
これは『ハリーポッターと炎のゴブレット』内での大広間のテーブルを埋め尽くしたたくさんのデザートが再現されているようです
 

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これまた映画でよく登場した鳥のブロンズ像
ダンブルドア校長の執務室へ入るには
「レモンキャンディ」と合言葉を唱えねばなりません
 

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が、そんな苦労なく校長には会えました
ここで特に目を引いたのがダンブルドア校長の執務室の調度品、いや~細部に至るまで凝っていました
それに部屋を埋め尽くす本の背表紙には手書きの文字が綴られこれまた雰囲気を醸し出しています

そうそう前述の組み分け帽子はここに置かれていて見ることができました
 

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魔法薬教室にはスネイプ先生が立っていられましたが
後ろに並ぶ小瓶の中に入れられたものはそれぞれ違い小道具さんの苦労がひしひしと伝わってきました


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続いてハグリッドの小屋
これは小さいほうのセット
 

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そして大きなハグリッドの小屋のセット
この2つを使いこなし
ハグリットの巨大さを映像にしたのだとか
 

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第1作「ハリー・ポッターと賢者の石」に出てくる
心の一番底にある一番つよい「のぞみ」を映し出す「みぞの鏡」が置いてありましたので、私も覗いてみました
が、御多分に漏れず特段何も映ってはいませんでした

 
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長くなってしまったのでこの辺で
「ワーナー・ブラザーズ・スタジオ・ツアー:メイキング・オブ・ハリー・ポッター」はまだまだ続きます

さて「ワーナー・ブラザーズ・スタジオ・ツアー:メイキング・オブ・ハリー・ポッター」
続いてのエントリーはハリー・ポッターの映画を支えた大道具・小道具たち
そう舞台裏に視点を変え見学いたします
まずは大道具からまいります
大道具といえば筆頭はホグワーツ城の巨大模型
細部まで非常に精巧に作られておりますが、これまた映画でホグワーツ城を遠景から撮影する際、使われました
 

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ちなみにこの巨大模型が作られた時の動画を見つけました
なかなか壮観ですね、作業はまさに建築、高所作業車やクレーン車まで使われています
いったいいくらお金がかかっているのでしょうか
 


 

そうんなホグワーツ城の巨大模型も周囲に歩道が用意され見学コースになっていました
ということで私もここで記念撮影させてもらいます
 

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映画にもよく登場した大きな時計の振り子
時間は何時を指しているのかわかりません
 

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魔法省のエントランス・ホールの噴水にある
「魔法使いの下敷きになっているっているマグル像」
この像の上には『Magic is Might(魔法は力なり)』と刻まれた石板が載っていました
これってギリシャ彫刻をも思わせるような美術品
大理石を削って造ったかのように見えますが、実は石鹸で作られているのだとか
 

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そんな魔法省のセットはこんな感じ

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ヒッポグリフのバックビークもここで作られました

 
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つ付いて小道具
まずはメイクの道具
なんだかさっきまで使われていたかのような展示です
 

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カツラなども多数展示
 

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『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』に登場した
三大魔法学校対抗試合のトリウイザード・カップと金の卵も大切に飾られていました
 

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ゴブリンやグリンゴッズのマスクなどなど
まさに映画そのものの顔がずらり
 

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クィディッチのセットはちょっとこれインテリアに一つ欲しいかも
 

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さてこのショーケースは『ヴォルデモート卿』の6つの分霊箱
『ハリー・ポッターと謎のプリンス』トム・リドルの日記に
『ハリー・ポッターの死の秘宝part1』にでてきたロケット
これらが大切に保管されています


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「隠れ穴」と呼ばれるロン・ウィーズリーの家のセットはこの通り
 

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ロン・ウィーズリー家ではマフラーの編み棒が勝手に編んでいたりとまさに魔法の家
ちなみにその奥の時計は針がハサミになっていて、いったい今何時を指しているのか判りません
この時計、次回DVDで観たときに再度確認しようかと思います
ちなみに台所では包丁が勝手に食材を切ったりする演出もなされていました
 

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ピンクの服でお馴染みのアンブリッジ先生のコーナー

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『ハリーポッターと死の秘宝』でのマルフォイ邸の会議シーン
チャリティ・バーベッジ教授が吊るされていてきみの悪いシーンが再現されていました

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なかなかお洒落な掃除機を発見
どの話しに出て来たのか判りませんが、これまたDVDで鑑賞した際に探して見ようと思います

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これらの大道具・小道具
映画の美術製作の方がこの映画を支えてきたのだと思わせるようなものばかり展示されていて、やはりこのワーナーブラザーズ、リーブスデンスタジオ
ファンなら一度は観に来る価値のあるところのようです

ハリーポッターシリーズの映画の中で特に印象に残っているのが
賢者の石の冒頭部分でハリーとハグリットがホグワーツ魔法学校入学に必要なもを揃えようと向かった場所、それがロンドンとダイアゴン横丁を繋ぐパブを通り抜けて出た先にある魔法使い&魔女の買い物天国「ダイアゴン横丁」
中世のヨーロッパの街並みを思わせるこの横丁
初めてハリーポッターの映画を見ていた私を魔法の世界に引き込んでくれました
 

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そんなハリーポッターの映画の中で重要な位置を占めるダイアゴン横丁ですが、このセットにはモデルとなった通りがありました
それがヨークの旧市街にある通り「ザ・シャンブルズ」
J・K・ローリング自身がダイアゴン横丁を『クリスマス・キャロル』チャールズ・ディケンズ著をイメージしていたらしいのですが確かに中世のヨーロッパを思わせる趣のある通りですね
 


シャンブルズ通り (トリップアドバイザー提供)
 

ワーナー・ブラザーズ・スタジオ メイキング・オブ・ハリー・ポッターには実際に映画撮影に使われた、セットがツアー用に残されていて、いつでも魔法界のウインドウショッピングが楽しめるようになっています



魔法薬の調合に使う鍋を売る店
ポタージュの鍋屋を抜けるとそこは魔法界
いや観光客がウインドウショッピングを楽しんでいます


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それにしてもこのダイアゴン横丁を訪れたのは今年の元旦
日本人を多く見かけるかと思いきや、日本人を見かけることはほとんど有りませんでした
このロンドンのワーナー・ブラザーズ・スタジオ メイキング・オブ・ハリーポッターって日本であまり紹介されていないのでしょうか?

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多くの観光客が足を止めるのが、オリバンダー杖店
 

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オリバンダーの杖の店の中をイメージした店内には17000個以上の杖の箱が積み重ねられているそうですが、これまた一つづつ手作りなんでしょうね

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そんな魔法の杖はスタジオを出た所にあるオフィシャルショップでも売られていました
けれど1本が£27(5千円くらい)とポンドのレートが悪かったため、とても買う気にもなれませんでした


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さてワーナー・ブラザーズ・スタジオ メイキング・オブ・ハリー・ポッター ツアーはまだまだ続きます

下にあるGIFはGIFMAGAZINEより拝借した
宮崎アニメ「魔女の宅急便」のワンシーン
このように魔女が空を飛ぶ際、小道具として使われる物には「ほうき」が欠かせません
 

via GIFMAGAZINE

なぜそれは「ほうき」でなければならないのか
これは中世のヨーロッパにさかのぼりますが、魔女のモチーフとなる老婦人ノイメージといえば炉辺
中世やおとぎ話の魔女たちはなにげに怪しそうな材料、そうトカゲのしっぽや干したカエル等々大きな鍋でぐつぐつと煮込んで魔法の薬を作るそんな炉端のイメージが魔女にはあります
そしてその炉辺にはたいてい「ほうき」「火箸」「火かき棒」などがあり
その中でほうきなら跨りやすいうえ、ほうき自体がロケットの噴射を想像させ絵的に様になることから魔女と言えば魔法のほうきとなったのではと思っています

そんな中世ヨーロッパを思わせるナヴォーナ広場のクリスマスマーケットにはこうした
魔法のほうきに乗った魔女のフィギュアが売られていました
 

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さて話は1年半前の2016年の正月にさかのぼります
2016年の年末年始を利用して行ってきた「ロンドンの旅
blogの更新は止まったままでしたので、この辺で再開いたします

2016年の元旦、ロンドンからワトフォードまで1時間弱の鉄旅そしてハリーポッターのラッピングが施された2階建シャトルバスでやってきたのが
「ワーナー・ブラザーズ・スタジオ・ツアー:メイキング・オブ・ハリー・ポッター」
ここでちょっとおさらいしますと
映画ハリー・ポッターシリーズの第1作『ハリー・ポッターと賢者の石』から第8作の『ハリー・ポッターと死の秘宝』まで全8作を約10年間にわたり撮影が行われたのがこのリーブスデン・スタジオです
そこをこのWBスタジオ・ツアーでは見学できるというもの
blogの更新はそのWBスタジオツアー
魔法使い&魔女の買い物天国「ダイアゴン横丁」で止まったままでした

さて館内はほとんど見て回りましたが、奥に人だかりのあるコーナーがありました
部屋の手前にはハリー・ポッターでおなじみのクィディッチの衣装そして箒が展示されています
そうクィディッチは箒に乗って行われる魔法界のスポーツ
そうこの辺でようやくタイトルの特撮スタジオで魔法のほうきに乗って空を飛ぶ話に入れそう
いつもながら前置きが長くて申し訳ございません
 

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特撮コーナーということで
これまたハグリッドが乗り空を借るトラアンフモーターサイクルズ社のオートバイ
賢者の石で冒頭ハリーを運んできたのがコレでした
後ろとなる背景にはブルーマットならぬグリーンスクリーンが見られます
ちなみに映画の特撮などでは最近は青色よりも緑色を使うことも多いそうです
 

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もちろん魔法のほうきもあります
これはニンバス2000でしょうか
座席と足置きがつけられていまが、特撮はモーションリグを使い撮影されたと説明書きがありました
 

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ここから先の有料の「特撮コーナー」は撮影禁止エリアとなっていました
ここでローブを羽織りほうきに乗っての写真撮影コーナー
背景には映画でおなじみの風景であるホグワーツ
そう新進のシーカーになった気分にもなれますし
ハリーさながら上空からホグワーツ特急やテムズ川、ロンドンの街並みを眺めつつのフライトとなります
これは雰囲気作りもありますが、希望者すればこの特撮動画をDVDにもしてくれる商売でもあったりします
 

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ということで体験入校して2人とも何とか箒に乗れるようになりました
この写真はその証拠です?


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写真は記憶が定かではありませんが一枚€15~20くらい
領収書に書かれたURLにIDとPASSWORDを入れればダウンロードも可能
ということではアーサー・ウィーズリーの愛車
空飛ぶフォード・アングリアでの撮影をダウンロードしてみました
 

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ちなみに映画に使われた空飛ぶフォード・アングリアやハグリッドトラアンフ
は外に展示物がありこれも乗ってみました
 

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ということで記憶がかなりあいまいになってきましたが
最後まで書ききれますように

ワーナーブラザーズ・スタジオ・ツアー
特撮コーナーで魔法のほうきに乗ったあとは、ここでいったん外へ出ることにします
少しばかり小雨がぱらついてきたワーナーブラザーズ・スタジオには背の高い3階建てバス「夜の騎士バス」が鎮座していました
 

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夜の騎士団バスと名付けられた理由は
もともとロンドンには今も「N」と名のついたNIGHT BUSってのが有りまして
ハリーポッターの原作者であるJ・K・ローリングさんがそのNIGHTを、発音が似ている騎士のKNIGHTともじって騎士バスとしたのがその名の由来なんだとか
 

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NIGHTバスといってもロンドンバスは同じ2階建てバスを流用
バスに別段寝台があるわけではありませんが、夜の騎士団バスにはこうしてベッドが設置されていました
 

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そしてこの夜の騎士団バスの脇にはバスの給油所とともにバタービールスタンドがあり
「バタービール」を飲んだり、ホグズミード風の食事をしたりできるレストランが併設されています
ちょっと歩き疲れたのでこの辺で休憩といたします
 

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ここワーナーブラザーズ・リーブスデンスタジオ
ロンドンからほど近いとあってビールの本場らしく
バタービールはビールサーバーから注がれます
いかにも英国風のビヤマスターらしきスタッフが注いでくれますが
泡は別のサーバーから注いでいました
 

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ちなみにオーダーする際にプラカップかこの「BUTTER BEER」と装飾されたジョッキか選択しますが
このジョッキは記念に持って帰ることができました
ということでこのジョッキはキャンプなどで樽生ビールを飲む際、少量でいいという人向けに活躍しています
 

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なにわともあれホグズミードに乾杯っ
とパブ「三本の箒」でバタービールを飲む気分を味わいます
 

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ところでバタービール初めて飲みましたが、滅茶苦茶甘いです
この後しっかり泡の髭も蓄えることもでき満足満足
 

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2001年に第1作目が公開された
「ハリー・ポッターと賢者の石」
この物語はプリベット通り四番地にあるハリーの親戚のダーズリー一家(おばのペチュニア、おじのバーノン、いとこのダドリー)が暮らす家から始まります
ワーナーブラザーズ・スタジオ・ツアー屋外のエリアにはそんなダーズリー家の一軒家を模した建物が展示されていました
本物というか実際撮影に使われた家はロンドンから電車で1時間ほどの距離にあるブラックネルという地域に立つ一軒家が使われたそうですが
昨年結構いい値段で売りに出されていたのだとか
もう売れたんでしょうかね?
ちなみに撮影の際は道路をその都度、通行止めにしなければならず
この作業に業を煮やしたのか2作目からはこの通りを模した同じ建物の通りまで大道具さんが製作してしまったのだとか、この建物もおそらくはそんな大戸具さんの作品の一つなのでしょうね


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次に訪れたのはホグワーツにある屋根付き橋
映画では幾度となくハリー、ハーマイオニーそしてロンがここで様々な会話がなされる場となりましたが、そんな重要な舞台がこれ
 

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しかも実際には映画のような長い橋ではなくこの短い橋を画像技術を駆使していくつにも重ね、長い橋に見せていたのだとか
そういわれて再度映画を見直すと、なるほどと納得しました
 

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そんな橋の脇にはハリーポッターと死の秘宝に出てきた
ハリーの生家も展示されていました
映画ではハリーの母親がここでヴォルデモートに殺害されて、まだ赤ちゃんだったハリーが1人残されてしまうそんなシーンが描かれた場所です
 

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そうそう屋外のエリアには
魔法使いの娯楽の一つ「魔法使いのチェス」の駒も並んでいました
 

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「ハリー・ポッターと賢者の石」に出てきた魔法使いのチェスですが
私もロンよろしくこのチェスを愉しんでみたいものです
 

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特にこのクイーンが倒れるシーンが印象的でした
さてぽつぽつ雨も降ってきたことですし
そろそろロンドンに戻るホグワーツ特急に乗るためホグワーツ駅に向かいます

「ワーナー・ブラザーズ・スタジオ・ツアー:メイキング・オブ・ハリー・ポッター」
リーブスデンスタジオを延々と3時間半ほど彷徨いましたが、おかげでそろそろ足に来てしまいました、このへんで切り上げ宿泊先のロンドンに戻ることといたします
復路はやはりホグワーツ特急に乗って戻りたいものです
という事でやってきたのはもちろんホグワーツ駅

のはずでしたが、ここリーブスデン・スタジオにあったのはまさにキングスクロス駅
 

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下の写真は今朝がたここに来る前に立ち寄ったキングスクロス駅にある本物のコンコース
見てきたばかりなので間違えようが有りません、まぁこれを模したセットなのでしょう
そういえばホグワーツ駅は屋根のない郊外の駅ということもあり作れなかった、いやもといキングスクロス駅の人気に取られ作らなかったようです
ということで残念ながら、ここはホグワーツの駅ではありませんでした
 

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当然ながらキングスクロス駅コンコースの人気の場所
9と3/4番線の煉瓦の壁にカートの半分が刺さった撮影コーナーがありました
 

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イギリスは鉄道発祥の地
セットと言えどこのホグワーツ特急、重厚なつくりとなっていました
それもそのはずこの機関車は1937年にグレート・ウェスタン鉄道のスウィンドン工場で作られ
1968年まで30年以上活躍していた本物のホール型蒸気機関車5972号「オルトンホール」だからです
 

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汽車は今すぐにでも出発する
そんな雰囲気です


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小道具だったスーツケースなどもこんして実際に撮影に使われたものが展示されていました
ちなみにこれらのスーツケースはネットオークションなどで苦労して手に入れたものなんだとか
こんな古いものまでオークションで出回るとは
さすがはオークションの国、イギリスを物語っていますね
 

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写真はホグワーツ魔法学校に行く生徒たちの荷物が積まれています
荷物にはそれぞれ顔写真と名が表示され誰の荷物か一目瞭然
ちなみに右の写真はハーマイオニー・グレンジャーのもの

さて映画を見て私があれっと違和感を感じたのが、こうしたスーツケース等々
映画を見ると旅客の荷物等についてはポーターが運んでいるようで、旅客は客室に持ち込み荷物のみを持参するスタイル
子供がチップを払いポーターに運んでもらっているように私は見てとらえました
映画の中でもホグワーツで降りた生徒たちは船でホグワーツ城に行きますが、荷物は自分の部屋に運ばれていました

実際日本では航空機にでも乗らないと、なかなかこんなケースは出会えません
さすがは召使いを抱えていた貴族文化の長かったイギリスならではと言ったところでしょうか
たしかにオークションなどで買ったという写真のスーツケースは個人で運ぶにはちょっとしんどく、荷台に乗せ運ぶスタイルであるのは間違いありません
そういえばイギリスのブランドスーツケースの代名詞グローブトロッターのスーツケースには、今でも4輪のマルチホイールモデルが用意されてません
手荷物は召使があとから持ってくる、そうした時代の名残りなのかもしれませんね

 

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列車のコンパートメントも本物の列車のものでしょうか
古びた風合いもまた映画を連想させます
 

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最後尾の列車はこうして撮影用なのかカットされていました
こうして展示されているとコンパートメントの様子がよくわかります
 

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列車の脇に撮影スタジオらしきブースがありました
ここは「蛙チョコ」や「吸魂鬼(ディメンター)」が出てくるシーンが撮影されたコンパートメント
窓にはグリーンスクリーンが貼られていますが、ここも魔法のほうき同様に特撮コーナーのようで、映画で見たような蛙チョコやディメンターのシーンを有料で撮影できるんだそうです
 

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これで今回の「ワーナー・ブラザーズ・スタジオ・ツアー:メイキング・オブ・ハリー・ポッター」の見学は終了
3時間半ほど見て回りましたが、じっくり見る余裕がないほど展示物は充実していました
ということでホグワーツ特急に乗り込みロンドン・キングスクロス駅に戻ります
 

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って本当はハリーポッターのラッピングバスでワトフォード・ジャンクションへ行き
そこからロンドンの鉄道キャピタルスターに乗り込みロンドンのユーストン駅に帰ったんですけどね
 

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さて、国内での話題も途切れてしまったので
また一昨年前の正月に行ったロンドンでの旅の話に舞い戻ります
ワトフォードにあるワーナー・ブラザーズ・スタジオで「メイキング・オブ・ハリー・ポッター」を見学し
ロンドンまで戻ってきましたが、ちょっと歩き疲れたためかどこかパブにでも行くという気力は失せていました
そこで伺ったのが、「ヘンルマン・ゼ・ジャーマン」
ロンドンにありながらドイツのソーセージ料理が楽しめるファーストフードレストランのチェーン店です
 

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ちなみに、このお店の看板メニューはカリーヴルスト
2年ほど前に本場ドイツで食べて以来、虜となっている料理です
キャンプの際もよく作りますが
ソースはドイツから密輸(単に直接買ってきただけです)したマギーやクノールのカリーヴリュストの素を使い、ソーセージは新十津川の「ヴルストよしだ」さんのお店で買ったミューヘナーヴルストうを使ったこだわりのカリーヴルスト
これがキャンプで味わう樽生ビーによく合うんです
 

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その「ヘルマン・ゼ・ジャーマン」
ファーストフードのチェーン店と言えど、ここは英国のミシュランともいえる「ザ・ガット」に掲載されている銘店です
今回はそのヘルマン・ゼ・ジャーマンのロンドンのチャリングクロス店に今回お邪魔しました
店名からわかるように今回宿泊したチャリング・クロス ホテルから歩いて5分とかからない場所にそのお店がありました
 

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お店はテイクアウトが中心なのかテーブルが2個に簡単なベンチ椅子がある程度の簡素な造り
レジ係とシェフが切り盛りするようなそんなお店でした
これでいてザ・ガットに掲載されるお店、なんだか期待が持てます
 

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ただし、店に掲げられたメニューには美味しそうなソーセージ料理は並んでいますが、何故かこのお店でアルコールは飲めないようでメニューにはありませんでした
ドイツ料理をビール抜きで食べろなんてある意味犯罪のようにも感じますが仕方ありません
 

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という事でここでは料理をテイクアウトし部屋で食べることに
飲み物についてもここで一つ問題が有りました
スーパーであらかじめ買っておいたエールなどのビールをホテルの部屋の冷蔵庫で冷やしておかねばなかったからです
というのもハイネッケンなどに代表されるビールはスーパーで冷やした状態で売られていますが
なぜかエールやIPAなどイギリスならではのビールは普通の棚に並べられ常温で売られているんです
ここロンドンにきてまでハイネッケンでは今一つ気分が乗りませんからね
 

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頼んだソーセージ料理はこうしてじっくりと時間をかけて焼かれていました
ソーセージ一本一本が結構太いですからね
 

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頼んだのはもちろん名物であり大好物の「カリーヴリスト」
ポテトにはサワークリームが添えられていました
 

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それにお店自慢のソーセージサンドそしてプリッツェル
これらをテイクアウトしてホテルでペールエールとともに頂くこととなりました
飲んだエールビールは
「SPITFIRE(スピットファイア)」
これは第二次世界大戦時にイギリス空軍の戦闘機から名づけられた一本、500mlのサイズも嬉しかったりします
もう一本が「Fuller’s Bengal Lancer 」ですが、食べたカリーヴリストやドイツソーセージはもちろんベルリンで食べたあのの味
ペールエールとの相性も良く美味しくいただきました
 

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ちなみにこれがロンドンでは最後の晩餐
最近海外ではこんな感じの夕食が増えております

ロンドンの観光には欠かせない、公共交通機関「ロンドンバス」
真っ赤な2階建てバスはロンドンの風物詩ともなっていたりもします
ちなみにロンドンといえば世界初の都市内地下旅客鉄道「チューブ」がありロンドンの街中を網の目のように網羅してますが
このチューブは地下深くを走るのにかまわずエスカレーターやエレベーターがあまり無かったりするなど不便さは感じえない交通機関でした
 

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特に今回のロンドン観光で地下鉄を使った際の印象は、スーツケースを引いて歩くにはかなり辛い階段や狭い通路の連続でしバリアフリーとは程遠い乗り物に感じました
まぁ運行を始めたのが今から150年以上前ですから、身障者対策などはもう少し後の時代になってからという事だったのでしょう、これは仕方ありませんね
おそらく私が思うにあのロンドンオリッピックあたりでそうしたロンドンの交通機関の見直しが有ったのでしょうが、このチューブではどこをどう変えても現代の身障者対策は取れなかったと思われます
そしてその矛先がこの観光的にも魅力ある2階建てバスにあてられ、大々的に路線を増やしたのではと私は思っています
 

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乗りやすさも格別です
こうしてバス停にはどこどこ行きのバスがあと何分で来ると表示が有ります
(写真はロンドンブリッジ行きのバスを待っていたところです)
10~20分おきに走っているのでかなり気楽に利用できます
料金はもちろんICカードである「オイスター・カード」が使えるのも魅力あるところ
日本でもこうしたサービスが行き届いたら海外の観光客にもバス使って貰えるだろうにと感じました
 

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ロンドン最終日はこのロンドンバスを使い
映画「ハリーポッター」のロケ地を巡ることとしました
まずはセントポール大聖堂を西側から望みますが、こちらは確かチャールズ王太子及びダイアナ元妃の結婚式が行われた場所でTVでよく見た風景ですね
 
 
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反対側でテムズ川を正面に臨むのがこちら
おそらくはこちらが正面となるのでしょうか
ホグワーツの動く螺旋階段はこの塔がロケ地として使われました
 

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ハリーポッターシルーズ6作目の『ハリーポッターと謎のプリンス』
映画の冒頭でデスイーターたちによって壊されたのがこのミレミアムブリッジ
まずはテムズ川岸に降りて下から望みます
対岸にはここからは高層ビル「ザ・シャード」が望めました


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ミレミアムブリッジはセントポール大聖堂から歩いて数分の場所にありました
歩行者専用の橋という事でしたのでちょっと真ん中あたりまで渡ってみました

 
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さてこのミレミアムブリッジ、テムズ川に架かる近代的でおもしろい形の橋ですが、横揺れがひどいことから、一時閉鎖されたそうです
2年後に開通しましたが、今回途中まで渡ってみましたが結構横揺れを感じました
 

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これはハリーポッターにはゆかりは無いかと思いますが
「ザ・モニュメント」
1666年に起きた「ロンドン大火」の被害と復興を記念してシティに建てられた石造りの塔です
そのロンドン大火は4日間にわたって燃え続けた大火災、ロンドン市内の家屋のおよそ85%(1万3200戸)を焼失させたのだとか
ちなみにそこで生まれたのが「火災保険」という制度、この大火が起源となったわけですがイギリスにはこうした起源となるものが多種有りますね(いくつものスポーツの起源もそうです)
さすがは産業革命の国と言ったところでしょうか


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ロンドンの道端を行く観光客たち
皆さん一様にバスの路線図をもってうろうろしています
遠くにはトランシーバー(ウオーキートーキー)の愛称を持つ「20 Fenchurch Street」が見て取れます
それにしてもこのビル変な形でなんだか今にも倒れそうなビルに思えます
 

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さてまたロンドンバスに乗って金融街であるシティ・オブ・ロンドンへ
ここにはハリーポッター第一作である『ハリー ポッターと賢者の石』
ダイアゴン横丁は漏れ鍋のロケ地「レドンホール・マーケット」があります
この日はすでに1月2日でしたが、まだ大きなクリスマスツリーが展示されていました
 

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このレドン・ホールマーケット
ロンドン最古の粋な屋根付き商店街いわゆるアーケード街なのですが
ハリーポッターとハグリッドが居酒屋の「漏れ鍋」に行く場面でロケ地として使われた場所です
まだ早朝ということもあり、ダイアゴン横丁どころかどこも空いてはいませんでした
ここにVIP御用達のアウトドアウエアーの店「バブアー」が有ったのですが、残念ながら立ち寄れませんでした
 

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そんなレドンホール・マーケット近くの歩道にはこうした
猫人間の銅像がありました
さすがはミュージカル『キャッツ』(Cats)の生みの国といったところでしょうか
 

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シティからはまたこのロンドンバスに乗って、次の目的地へ
写真で見てわかる通りロンドンバスはかなり頻繁に走っているので、観光客にも気楽に利用できるのが嬉しいところです
 

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車窓はロンドンブリッジを渡るところですが
テムズ川を行きかう船とタワーブリッジが見て取れます
 

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ロンドンブリッチを渡り対岸へ
サウスワーク大聖堂が見えたところで下車しますが、次もハリーポッターのロケ地の一つ
バラマーケットへ
 

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映画ハリーポッターのロケ地巡り第二弾は「バラ・マーケット」
シリーズ3作目「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」で濡れ鍋とナイトバスのロケが行われた場所とのことです
ストーネイ通りというバラ・マーケットに隣接する通りで撮影は行われたようですが、残念ながらそれがどこなのかはよくわかりませんでした
けれどこのバラ・マーケット自体がロンドンの台所であり観光の名所である場所
海外では必ず地元の方が訪れるような市場やスーパーを訪れるほど食に興味のある我が家ですからこのマーケットは当然じっくり見て回ることに
ちなみにこの日は正月休みだったこともあり、前を歩く方のように日本人観光客を多く見かけることとなりました
 

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さてこのバラ・マーケット
開設から1000年を超えるほど歴史は古いためか、ロンドン・ブリッジからほど近くのロンドンの一等地にその市場は有ります
市場からすぐ近くに高層ビル「ザ・シャード」があるのが判ります


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市場と言えど料理の屋台も数多く出ていました
たとえばこのボストン・バーガー
ここイギリスでわざわざボストンを名乗るお店があることにちょっと驚きが・・・
名物である「KAPPACASEIN」のラクレット屋台もありました
ちょっと心ひかれましたが、朝食をたっぷり取ってきたので残念ながらここは見るだけ
 

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写真はタコ焼きの屋台と思いきや
ココナッツ・パンケーキのお店でした
日本の割りばしなども有りましたので、これはタコ焼きの鉄板なのでしょう
こんな使い方があったとは・・・・
 

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オーガニック・フードを扱う店も多くあり、ロンドンでも最大の規模を誇っています
生鮮品をはじめハム喉の加工肉、チーズやパン、ワインなどさまざまな食材が集まります
なかにはこうして捕獲した野生の鳥獣肉「ジビエ」を売る店までありました
 

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大きなパエリアパンで煮込まれているのはパエリアではなく
マッサマン・チキンカレー
その隣にあるハンバーガーのポップをよく見ると
「Wild Highland Venison Burger」とあります
野生鹿のハンバーガーでしょうか、これまた興味をそそりますね
 

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市場の途中からアーケードになっていると思い上を見上げると
「BOROUGH MARKET」と書かれた看板が目に入りました
どうやらここからがバラ・マーケットのようです
 

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まずは野菜売り場のコーナー
葉物野菜をはじめ新鮮な野菜が並びます
 

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これはルバーブでしょうか、ジャムにでもするのでしょうか
日本の里芋と思える野菜もありました
そういやフィッシュ&チップスで知られる通りここイギリスは芋食い民族だったりします
 

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「ちりめんキャベツ」を発見
これはロールキャベツにすると甘くて美味しいのだそうです
 

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生鮮肉のコーナーには牛肉や豚肉
よく見るとオックステールまで売られていました
ハムなども大きな塊が置かれていましたが、ここで切り分けて売られるのでしょうか
 

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ハムと言えば「プロシュート」も売られています
これはグラム売りのようです
サラミソーセージも有りました
 

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ちなみにこのサラミソーセージ
土産に持って帰りたいのですが、検疫の関係で日本に持って帰ることが出来ません
美味しそうですが、ちょっと残念です
 

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パン屋さんも数多く見かけました
ちなみにここバラマーケットのパン屋さんは美味しいので評判のようです
ホテルで朝食を食べ過ぎたのが悔やまれます
 

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パン屋さんは、こうしてチーズとともに売られているお店が多かったのですが
イギリスではパンとチーズはセットなのかな
 

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チーズをはじめとする乳製品のお店はかなりありました
イギリスのチェダーやフランスのコンテなどその種類も豊富
若い方がやっているお店や
 

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いかにも老舗の雰囲気のチーズ屋さんまで
様々なチーズ屋さんが軒を構えておりました


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なかには出来立てなのでしょうか
水に浸されているモッツャレラチーズも売られていたくらいです
これピザに使うと美味しいんですよね
 

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トリフ・オイルらしきものを売っているお店も発見
これは日本に密輸出来たかな
 

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スパイスのお店もありました
そうここはロンドン
C&Bカレーパウダーの国であったりします
 

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こんな感じでロンドンの台所たる
バラマーケットを見学
こんな美味しそうな屋台が並んでいるんだったら、今朝は朝食抜きで来るのでした
いや~旅はいつも失敗続きです

正月の開けた1月2日ですが、まだまだやってるロンドンのクリスマス・マーケットにやってきました
 

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それは「ロンドン・ブリッジ・シティ・クリスマス・マーケット」という名のクリスマス・マーケットで
テムズ川ほとり、ロンドン市庁舎からもほど近いロンドン・ブリッジからタワー・ブリッジ間の南岸で行われるクリスマス・マーケットです
売られているのはハンドメイドのクリスマスギフト、クリスマスのお菓子そして食べ物等々
それらが一昨年前ベルリンのクリスマスマーケットでみたような本格的なドイツ式のシャレーで販売されていました


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対岸を望むとそこにはロンドン塔が見て取れます
 

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さてそのシャレーを覗いてみます
まずは「ショコクス」
ドイツ人が愛してやまないチョコレート菓子です
 

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そしていかにも屋台飯
ブリトーのような歩きながら頬張れるラップ
「Halloumi & Falafel Wrap」
 

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何か賞を取ったことのあるチーズとのことですが、よくわかりません
 

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駄菓子屋さんにはドイツのクリスマスマーケットさながら
「クッキーオーナメント」もありました
 

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ワッフルのお店やバー
 

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この辺で歩き疲れたので
バーで何か頼もうと思います
 

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「BRIDG CITY BAR」というお店で
イギリスのビールである「ロンドンプライド」とモルドワインをいただきます
けれど£4.5~6とちょっと高めの価格設定でした
 

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ということでタワーブリッジを正面に
大英帝国に乾杯!!
正月明けのクリスマスマーケットを満喫いたしました
 

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このブロンズ像は三越の招き猫、いやもとい三越のシンボルであるライオンのブロンズ像ではありません
トラファルガー広場に鎮座する巨大な4頭のライオンのブロンズ像のうちの一体です
ちなみにトラファルガー広場はロンドンに滞在する際、利用したホテルからも近かったのですが、夜しか来ることが出来ず全貌は見渡すことが出来ずにいたことから、ロンドン最終日にのこのこやってきました
 

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そんな巨大なライオンに守られているのは『ネルソン記念柱』です
世界3大提督の一人に数えられる「ホレーショ・ネルソン提督」
その功績をたたえるため建てられた記念塔ですが、観光客も多く周りをロンドンバスとロンドンタクシーが行きかっていました
 

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そうそうトラファルガー広場というからには、ここは広場
5万人もの人を収容できるといわれています
さすがに大きいですね
奥にはナショナル・ギャラリーがありましたが、残念ながら訪れる時間はありませんでした
 

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そんなトラファルガー広場から歩いてピカデリー・サーカスへ
ここはロンドン市内でもひときわ人の集まる場所であることから、ど派手なネオンサインと街頭ディスプレイがあります
なんだかニューヨークのタイムズスクエアを彷彿させますね
 

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ピカデリー・サーカスからリージェント・ストリートに入ると、通りは弧を描いて北へと伸びています
ロンドンバスやロンドンタクシーがこれでもかというほど走り抜けていきました
 

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次に訪れたのはメイフェア
ここにはフランスの名産、ディジョンマスタードの老舗「MAILLE」があったからです
ピカデリーアーケードにある店で「タップ」してくれる新鮮なマスタードを量り売りで購入です
 

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後日そのロンドン土産のトリュフマスタードで鶏のキノコ炒めなどで味わいました
ちなみにこのマスタードで£24もするんです
次回伺った際はこの瓶を持っていくと割引になるそうです


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メイフェアの町並みにはMGを扱う小さなディラーもありました
主に2座席のオープンカースポーツカー・ブランドであったMG(モーリス・ガレージ)
 

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そのディラーには「MG 3」や「MG TF」が展示されていましたが、MGは日本には正規輸入代理店がないため、街中であまり見る機会が有りませんが、私の好きな漫画家の西風氏の描く『GTroman』によく登場する車でした
ライトウェウトスポーツの走りともいえる車なので私も少し興味がひかれます
けどこの車、今は中国上海汽車傘下なんだよな~


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メイフェアのもう一つのお目当て老舗ショコラティエ 「シャルボネル エ ウォーカー」
「英国王室認定」のロゴが入ったパッケージが人気なんだとか
この日もお付きを従えた中東あたりから来られた風貌のご婦人が、生チョコを大人買いされていました
 

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「Cotswold Outdoor」といいうアウトドア用品店が有りましたので寄ってみましたが、さすがにオフシーズン、めぼしいものは有りませんでした
 

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ウェストエンドと呼ばれる劇場が集まるエリアにも顔を出しました
俗に娯楽のウエスト・エンドと呼ばれる地域ですが、残念ながらミュージカルには興味が有りません
替わりにM&S SIMPLYFOODというスーパーが有りましたのでここで土産を買うことになりました
お目当ては、店名のM&Sが刻印されたロンドンバスを模ったプリキ缶に入ったクッキーでした
 

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これでロンドン観光は終了
土産をスーツケースに詰めたら、ヒースロー空港に向かいます

「JAL国際線特典航空券上位クラスへの変更、空港当日申し込みサービス」
JAL国際線を特典航空券での利用の場合
搭乗日に搭乗便出発空港で搭乗手続きの際に上位クラスへの変更が、空席があれば申し込めるサービスが2年ほど前から始まりました
 

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貯まったマイルを航空券に替える「特典航空券」
申し込んだときはビジネスシートに空席は有りましたが、残念ながらマイルは足りず
エコノミークラスにて申し込み、往路はエコノミークラスでロンドンまでやってきました

特典航空券を申し込めるのは330日前から
今回のロンドン便もかなり前に申し込んでいましたが、ロンドンにやってくる頃にはマイルは貯まっていました
復路はビジネスシートに空席が有ることから、この「JAL国際線特典航空券上位クラスへの変更、空港当日申し込みサービス」を使いビジネスクラスに変更することとなりました
 

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ロンドン・ヒースロー空港から成田空港まで約12時間のフライト
帰国したら翌日から仕事が有りますので、あまり疲れは溜められません
ビジネスクラスですとシートはこうして半個室となるブース、しかも寝るときは完全にフラットとなるシートですから
ぐっすり寝ながら日本へ帰ることが出来るんです
まさに極楽シートですね
 


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ということで、ロンドン・ヒースロー空港ターミナル3へ戻ってきました


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ターミナル3はJALやブリティシュ・エアウェイズのある搭乗窓口ですが、チケットのアップグレードを考えていましたが、そのためには最低でもビジネスクラスに空席が無ければならぬため、少し早めに空港にやってきたわけです
JALの制服を着た現地のスタッフに向かい入れられ
すぐに搭乗手続きとも思いましたが手続きは16時からとのこと
もう記憶もあやふやですが下記の写真の撮った時間は記録を見ると15時20分、ここで少し待たされてしまいました


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JALの搭乗窓口にはこうした「鏡餅」「干支(この年は申)の置物」「門松」が飾られていました
いや~外国でこういうものを見るのもなかなかおつなものです
ちなみに鏡餅は「さとうのお餅」で、日本から空輸(考えれば当たり前ですが)されたものなんだそうです
 

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16時になったところでようやく搭乗手続き
笑顔がまぶしい現地スタッフの男性に上記のクラス変更を頼みましたが、要領を得ません
そうこのシステムになったのは、このちょっと前
話が末端までいきわたってはいなかったようですが、この後日本人スタッフに替わっていただき
電話で少し話した後、無事上位クラスにアップグレードすることが出来ました
 

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ビジネスクラスのチケットを抱え、ほくほくしながらセキュリティへ
正月で混雑している中でしたが、この「FAST TRACK」を使いスムーズにセキュリティを通過
次はイミグレと思いましたが、出国審査もなく制限エリアへ
あまりにもスムーズでなんだか気が抜けてしまいますね
 

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ということで搭乗までまだ時間もありますし
ブリティシュエアウエイズのファーストクラスラウンジでまったりすることに

ロンドン・ヒースロー空港は「去る者は追わず」といった風潮らしく
パスポートも提示せずに出国、なんだか気が抜けた気分でイミグレを通過
免税店などには、わき目も振らずに向かったのが、ブリティッシュ・エアウェイズのファーストクラスラウンジ
 

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受付を済ませたら、落ち着く場所を探します
結局のところワインセラーのある、ゆったりとしたソファーのある部屋へ
 

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席を決めたら次はビール
ではなくその前のシャワーを浴びることに
ただしこのラウンジに自前のシャワールームはなく、共同使用の「エレミス」のシャワールームへ
 

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シャワーを浴びたらまずはビール
オランダの「アムステル・ライトビール」を頂くことに
 

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つまみは
ここに来る前に決めていたものがりました
それがブリティッシュ・エアウェイズの名のついた
「BAバーガー」
メニューであるのを確認しスタッフに頼みます
待つこと20分ほど、出てきたのがこれです
 

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さて次なる飲み物を求めシャンパン・バーに移ります
 

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このシャンパンバーには
テタンジェ・ ブリュットにロゼ
BAラウンジはこの銘柄がお好みのようです
 

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ワインセラーのブースに入ったのですからもちろんワインも
 

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ブロカールのシャブリ サン・クレールやンタルナ シャルドネなどなど
 

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けれどせっかくの大英帝国
スコッチウイスキーも忘れてはなりません
 

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モルト・スコッチウイスキー「グレンリヴェット」にジョニ黒をロックでいただきました
 

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さて次はフード類
ダイニングに移ります
 

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チーズにデザート
 

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ホットイートのコーナには
カレー風味のチリビーズがありましたので
これを即席のカレーライスにしていただきます
そうここイギリスはカレーライス発祥の地だったりします
 

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食後にコーヒーを頂いたら
そろそろ搭乗口へ


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そうそうこのビジネスコーナーも中々いかしてました
流石は世界有数のファーストクラスラウンジといったところでしょうか
 

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歩き疲れた2016年の正月休みを利用して伺ったロンドンの旅も終了、11時間半のフライトで羽田空港へ戻りますが、最後はビジネスクラスにアップグレードし搭乗したJL044便の機内食の話で締めくくろうと思います
搭乗して最初にCAさんから頂いたのはこの「ゼロハリバートン」とコラボレーションしたJALオリジナルアメニティキット
なんだかこうしたビジネスクラスのアメニティキットは年々進化しています
こうした理由からか、しょっちゅうこうしたビジネスクラスを使う人はお土産にしたりもするそうです
我が家には数個ありますが、なかには耳栓やアイマスク、歯ブラシなどが入っています

 
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ロンドン ヒースロー空港から成田空港へ向けてのJL044便の機材はB777-300ER型機
ビジネスクラスは新型のSKY SUITEでした
このシートは「座席」というよりもパティションで区切られた「個室」プライバシーが保たてるうえジグザグに配置されていますので、どの席からも他のシートをまたぐことなく通路に出られるのも嬉しいところです
それに深夜便という事で夜はぐっすり眠りたいのですが、フルフラットになるシートに「SKY SUITE仕様エアウィーヴS-LINEのマットレスとピロー」が用意され快適に寝て帰ることが出来ました
ということでウエルカムシャンパン飲みつつ映画は何を見ようか考慮中
 

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さてタイトルにある
お楽しみのビジネスクラスの機内食
JALご自慢の空の上の特別なレストラン「BEED」
今回は復路便では久々となる和食をチョイスしました
前菜はマッシュルームのフランとミックスナッツ
あわせるお酒は宮崎は黒木本店の麦焼酎 中々の水割りをいただきます
黒木本店と言えばあの百年の孤独で有名な酒蔵ですね
 

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小鉢膳は
・焼き栗、小芋、しめじの白和え
・鯛の昆布〆
・玉子豆腐と海老、美味餡掛け
・なつめやしのみぞれ和え
・鶏カピタン漬け
・小蕪スープ煮、二見椎茸
・烏賊じゃが芋寿司
・鮭柚庵焼き、ずわい蟹砧巻き
・数の子、ズッキーニ味噌漬け
いや~久しぶりの和食に舌鼓を打ちます
 

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和食のメインは銀鱈の西京焼き、穴子白菜巻と袱紗焼き
そして久々となるご飯は新潟県南魚沼産コシヒカリの炊き立て
みそ汁も、香の物も久しぶりです
 

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我が家の奥さんは洋食をチョイス
オードブルは
・ザワークラフトサラダ
・蒸し鶏
・プロシュート
・ガモンハム
のプレート
 

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メインは
牛フィレ肉のグリル ペリグリーソース
こちらも美味しそうですね
 

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デザートはブラックフォレストデザート
生チョコレート、ケーキは常にこうしてビュッフェのようなカウンターに置かれていました
 

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さてこのロンドン発日本便にて名物となる機内食が有りました
それが「ロン丼」
ビジネスクラスの2食目アラカルトメニューにこれがあります
洒落をきかせたこの丼ぶり
地中海マグロや脂ののったノルウェーサーモン、烏賊、イクラなど海の幸を活かした海鮮丼です


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ただしこれだけで終わるわけもなく、JAL特製九州じゃんがらヘルシーラーメンまで頂いてしまいました
 

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羽田に着いたらまずはJALのダイヤモンド・プレミアラウンジへ
海外からの便は成田便が多いのですが、成田へ降りてしまうとその後、羽田までバスなどの交通機関でこのあとワタワタ向かわねばなりませんので、羽田便はやはり便利ですね
 

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ワウンジに入ったらまずは長旅を癒すため
シャワールームで熱いシャワーを浴びます


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そのあとはビール
このダイヤモンド・プレミアラウンジでは「キリン一番搾りプレミアム」と「キリンハートランド」、「サッポロヱビス」
それに正月らしく日本酒とカラスミがあったのでこいつも頂きます
 

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さてこの羽田空港第二ターミナル
JALダイヤモンド・プレミアラウンジの窓から国際線ターミナル方面を望むと
天気が良ければこうして富士山が望めます
1月3日と言えど正月
しかも早朝の朝日が昇る富士山
神々しくも見えますが、このラウンジからこの年である2016年の無病息災を祈ります


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ということで今回のロンドン観光が無事に終了したことに感謝、富士山を眺めつつ乾杯です
 

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さてこれで2015~16年の年末年始を利用して伺ったロンドンの旅の話も終了
大英博物館から始まりテムズ河での年末年始のカウントダウン花火、そしてワーナーブラザーズでのハリーポッターシリーズの撮影現場見学など盛りだくさんの観光を楽しませてもらいました
いや~それにしても旅から帰ってから1年半がすぎましたが、飛び飛びの更新になってしまったロンドンの旅のblogの更新もようやく終了
長い間最後まで読んでくださった皆さん、ありがとうございました

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