カンボジア・シェムリアップ香港マカオの最近の記事

少し前になりますが、昨年末のから正月にかけ
カンボジアのシェムリアップを訪れアンコルワットで初日の出を拝んできました
 

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渡航の朝、慌てて旅の準備
今回は香港経由でカンボジア入り
復路もまた香港経由で帰ってくるというもの
通貨は前回の香港渡航で余った香港ドルと外貨預金からおろしておいた米ドルを持参
そうカンボジアの通貨はリエルのはずですが、欧米人観光客の多いシェムリアップにおいては米ドルがリエル同様に使える街なんです

他にもコンセントアダプターやらiPhone用の充電器は
カンボジアで使用するCタイプと香港で使用するGタイプの双方を用意
香港で使用するICカード「オクトパスカード」を抱え職場に向かいます
 

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仕事納めを終え、札幌駅から新千歳空港へ
国際線ターミナルでチェックイン
香港でのトランスファー、香港の街には繰り出さず空港内にとどまる予定なので
香港国際空港では荷物は受け取らず、目的地であるカンボジアのシェムリアップで荷物を受け取る手配をここのチェックインカウンターをしたところ、キャセイのグループ航空会社と言うこともあり受けていただきました(航空券は別々に申し込んだのでちょっと心配でした)
香港の空港でとある悪巧みを計画していたので、ここで思い通り香港で荷物をスルー出来たのは幸いでした
 

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セキュリティとイミグレを潜り抜けたら、すぐにロイヤルラウンジへ
満席で席を確保するのも苦労しましたが、それらの方々は年末に日本を出国する人々かと思いきや、ほとんどが外国人旅行者で溢れていました
 

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フードコーナーには「柿の種」「マーブルチョコレート」「コーンフレーク」
 

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パンは「チーズdeポン」「ごまもっち(あんこ入り)」「プチクロワッサン」
おにぎりは「鶏五目」「鮭」「ツナマヨ」
 

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そして中国人観光客相手に欠かせない「お湯のサーバー」
そう中国や台湾の方は、たいていお茶の葉とステンレスマグを持参していますので
こうした中国・台湾の旅行者の多いラウンジではお湯のサーバーは必衰です
インスタントヌードルもおかれており、マグカップに入れてそのサーバーからお湯を注いでいただくようで、ほとんどの方が食べている人気のインスタントヌードルでした


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ワインはトカップと北海道ツヴァイゲルトと北海道を代表するワインの赤白
日本酒も男山(本醸造)、国稀の純米酒「吟風」とこれまた北海道を代表する日本酒に
ご存知、スーパーニッカと言った具合
 

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生ビールはもちろん、ONLY北海道「サッポロクラシック」
こうしたサーバーに手慣れていない外国人用に説明書きもあります
 

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ということでカンボジアのアンコールワットをはじめとした遺跡巡りの旅の無事を祈念して生ビールで乾杯
この日は世界一とも謳われる香港のラウンジ巡りも予定していますので
ビールのつまみはソフトチーズのみ
先般、札幌のカンボジア領事館で頂いたビザを確認し
初のカンボジア観光に思いを馳せます
 

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搭乗時間となり搭乗口に向かうと御覧の行列
どうやら香港行きはほぼ満席のようです
もっともキャセイはマルコポーロ会員とワンワールドアライアンス・エメラルド会員用のプライオリティレーンを設定してくれているので、行列には並ばずに済みますが


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ということで真っ先に搭乗口に向かいますが、CAさんがチケットの確認を終えたらすぐにエコノミーの搭乗席へ
誰もいない座席をパチリと撮影させてもらいました
機材はボーイング777-300ということで座席は3-4-3
ラッキーなことに窓側3席は私ども夫婦以外搭乗客もいなく
3席分でゆったりのフライトとなりました
 

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水平飛行となったら飲み物のサービス
サンミゲルビールを頼んだところ、カートには載っていなく後ほど持ってきてもらうことに
それが写真の「香港サンミゲルビール70周年、地域限定缶 油尖旺区」というもの
香港に醸造所を設立したのが1948年でそれで今年は70周年と言うわけですね
このビール帰りに香港にも寄っていくので空港で買おうと思っていましたが、忘れてしまいました
つまみはロストソルト・ピーナッツ
これまたサンミゲルビールとの相性抜群です
 

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ほどなく機内食
私が頼んだのは
牛肉のトマトソース煮、インゲン豆、ニンジン、マッシュポテト
 

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我が家の奥さんが頼んだのは
鶏肉のすき焼き風
ライスが添えられていました
 

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香港までは6時間弱のフライト、機内食を食べたら、寝て過ごそうとも思いましたが
寝不足にしたいこともあり、映画を見て過ごすことに
見たのは「空飛ぶタイヤ」
まだ劇場公開中の作品でした
ちなみに話の内容は以前の職場にいたときによく聞いていたので
思い深く、いやもといこわごわと見させていただきました
 

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新千歳を飛び立ったキャセイCX581便は無事香港国際空港へ到着
この時すでに夜中の1時(日本時間)
明日は昼過ぎにここ香港国際空港からカンボジアのシェムリアップまで、ひとっ飛びするわけですから、これから往復2時間以上かけて香港のホテルに泊まり戻ってくるのも面倒なことから、明日の出発までこのまま空港に居続けることにします
そう俗にいところの「空港泊」
じつはこれが初めての経験になります
とはいえ空港のロビーは物騒なので、制限区画の中しかも入場者の限られる空港ラウンジをハシゴしながらの空港泊
まずはトランスファー(乗り継ぎ)のゲートを抜けて搭乗口やラウンジ・売店のあるフロアーへ
 

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空港泊とは言え、その前にせっかく香港国際空港に来ているのですから、まずは仮眠の前にこの香港を拠点とするキャセイのラウンジへ
向かったのが、トランスファーゲートからほど近い
キャセイパシフィック航空のビジネスクラス・ラウンジ「ザ・デッキ」
ここで初潜入のはずでしたが、深夜での入場ということで、すでに運営時間は終えておりました


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仕方がないので、少し歩いてキャセイパシフィック航空のファーストクラス・ラウンジ「ザ・ウイング」へ
このラウンジの運営時間はキャセイパシフィック航空最終便の搭乗時間までやっているとのことで、あと90分ほどあるようです
まぁもっともこのラウンジが24時間やっているのなら、朝までずっと飲んで過ごすだけなんですけどね
 

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ということで時間もありませんし、せっかくのキャセイのファーストクラスラウンジ、急いで巡ることに
まずは「ザ・カバナ」と呼ばれるバスタブ&ディベッド付きのスイートルームへ
 

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このカバナの浴槽、風呂桶があまりにも大きく
通常の風呂桶の2倍はあるでしょうから、日本から持参した入浴剤は2個投入
10分ほどお湯が満たされるまで待ち、大きなお風呂でゆったり
 

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ザ・カバナにはガウンも用意
アメニティには髭剃りも準備されていました
 

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ひとっ風呂浴びたところで
次は香港のキャセイのシンボル的存在「ザ・ヌードル・バー」へ
 

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ここで、四川風麺とワンタン麺をひと啜り
合わせるのはヒューガルデン・ビール
これで人心地付きました
 

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続いてファーストラウンジからビジネスラウンジに場所を移し
キャセイのラウンジのシンボルたる「ロング・バー」へ
 

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ここでは専任のバーテンダーがシグネチャーカクテル「キャセイデライト」を作ってくれたりもします
 

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ここの運営時間終了が迫ってきているので
ゆったりは出来ませんが、一杯やることに
 

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ちなみにここは美食の街香港の空港ラウンジということもありホットミールが豊富です
閉店間際でしたがこんなに並んでいました
 

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けれどヌードルバーでお腹を満たしたことですし
ここは軽い軽食(プチハンバーガー&)とチーズ・ハムを肴に香港のクラフトビール
「香港ビール ALE」をいただきました
 

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その後「ザ・コーヒー・ロフト」でエスプレッソとも思いましたが、このあたりで運営時間は終了、キャセイのラウンジを追い出されることに
 

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そこで次に向かったのがラウンジ専門会社が運営する「プラザ・プレミアムラウンジ」
ここは航空会社のラウンジではないためプレミアムパスを使っての入場です
ちなみにキャセイのラウンジ「ザ・ウイング」にほど近いゲート1近くにもプラザ・プレミアムラウンジは有りますが、さすがにそこは「空港泊」に人気のラウンジ
ということで仮眠は無理だろうと、ちょっと歩いてレベル7・ゲート40にあるプラザ・プレミアムラウンジへ
 

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流石に深夜とあってスタッフは受付のみ
対面式のフードコーナーは簡単な調理や飲み物をサーブしてくれる人もいないようです
 

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飲み物はコーヒーメーカーが置かれていますが
他にオレンジジュース・烏龍茶など
そしてもちろんお湯のサーバーが設置されていました
 

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冷蔵庫には缶ビール・缶ジュース
ミネラルウオーター
 

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フード類は冷蔵ショーケースにサンドイッチがあったくらい
 

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ということでそのサンドイッチを肴に
珍しいビールBlack Beer Stout(韓国HITEブリューワリー)があり寝酒といたしました
 

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ラウンジ利用時間は3時間までというルール
暗がりの長いすでしばし仮眠といたします
 

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本国際空港の「プラザ・プレミアムラウンジ」で仮眠を取っていましたが、やはり慣れぬ土地、しかもまばらですが人が行き来するラウンジ内で熟睡できるわけもなく、制限時間の3時間を待つことなく次のラウンジへ
向かう先はキャセイパシフィック航空のファーストクラスラウンジ「ザ・ピア」
運営時間は朝5時半からということでそれに合わせてやってきましたが、実はここがお目当てのラウンジでした
開錠少し前にラウンジへと降りるエスカレーター前で待っていると、スタッフがやって来てラウンジご利用でしたら入れますとの事
 

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写真のこれがザ・ピアのエントランス
まるで高級ホテルのエントランスのようです
 

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早速入場、「ザ・リトリート」の前から奥にある通路へ
ここには目的の厚手のカーテンで仕切られるプライベートスペースが有ります
 

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そうここは「ディ・スイート」と呼ばれる区画
一つのボックスを一人が貸切で利用できるため、個室の寝所として利用が可能です
公には利用時間は90分と謳われていますが、寝不足のためかここで完全に爆睡してしまい
結構な時間使わせていただきました
そう「ラウンジ泊」には最適の場所でした
 

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このディ・スイート
コンセント(GE型)とUSB用充電ソケットがあり、ここで久しぶりにiPhoneの充電
スイッチは窓のロールスクリーンの電動スイッチと照明の照度コントロールです
 

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目が覚めてロールスクリーンを開けてみてびっくり
防音対策が施されているようで、こんなに近くに駐機しているのに
騒音はほとんどありませんでした


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目が覚めたついでに「ザ・ダイニング」へ
ここは完全アラカルトの本格ダイニング
そう朝飯を食べに伺いました
 

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まずは朝からビール
いわゆる「朝ビー」
青島啤酒(チンタオビール)の生ビールをいただきます
 

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さてスタッフから朝用メニューを渡されますが
ここは頼みたいものがありました
 

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それがこの「ザ・チャイニーズセット」
おかゆとヌードル、飲茶がセットになった
その名の通り中華風モーニングセット

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おかゆの具もピータン・油条
味付けには豆板醤と中華醤油
これが疲れた胃腸にほっこり染みいります
 

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我が家の奥さんはエッグベネディクト
これも美味しそう
 

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お腹を満たしたところで、朝方予約しておいたマッサージサービスを受けに「ザ・リトリート」へ
ここではフットマッサージ・ショルダーマッサージ
それに旅行者活力眼部護理なる摩訶不思議なるもののうち一つを無料で受けることが出来るんです

 

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ということで私はショルダーマッサージ
我が家の奥さんはフットマッサージを受けることに
 

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これだけ過ごしても搭乗時間までまだまだ時間が有りますので
「ザ・パントリー」でまったり過ごすことに
 

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こちらはビュッフェ形式の
軽食類やソフトドリンクなどが常に充実していて
まだ朝の時間帯ですが、ビュッフェテーブルはご覧の状態でした
 

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流石はキャセイのファーストラウンジ
ホットミールは飲茶にチャーハン
 

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極太のソーセージにゆで卵
生ハムサンドに野菜を巻いたラップサンド
 

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ショートケーキにパイ、マカロンなどのスイーツ
それと美味しそうなチーズの数々
これらのチーズは自分自身で切り分けます
 

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パンはクロワッサンにプチフランスパン、ライ麦パン、食パンなどがありましたが、そういやキャセイの機内食で出て来るバターって美味いんだよなぁ


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冷蔵庫に
ビールやソフトドリンク
それらに加えフルーツ、ヨーグルト、サラダ


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そしてここには
めずらしい青島啤酒(チンタオビール)のビーサーバーがります
確か「ホシザキ製」?だったかと

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けれどビールは最近、香港はおろか中国でもクラフトビールブーム
ここ香港にも「香港ビール」という銘柄がありますが、今回はその「ドラゴンズ・バック」なるものを
冷蔵庫にあった我が家お気に入りの「スモークサーモン」でいただくことに
「カンボジア・シュエムリアップ」の旅行ガイドを読みつつ
これからの旅の計画を立てることに
 

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その後、昼食時間となったので再度「ザ・ダイニング」へ
メニューは昼メニューに替わっていました
 

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頼んだのは「和牛のチーズハンバーガー」
ここの人気メニューで、なかなか分厚いパテのハンバーガーでした
香港で食べるハンバーガーというのも、おつなものですね
 

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昨年行ったベルギーでも食べた
ムール貝の白ワイン蒸しと
 

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スパイシー・チキンウイングをいただき
おなか一杯
このあたりでようやく搭乗時間が迫ってきたので
ながらく滞在したキャセイのファーストクラスラウンジ「ザ・ピア」を後にします
 

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昨年年末、香港への渡航を決めたのは
単に手ごろな価格で渡航できたからにほかなりません
香港で特段どこかに行きたいとか、何かしたいなどのあてもなく
航空券だけ抑えてありましたが、何気に頭に浮かんだのがアンコールワットやアンコールトムが見たいというものでした
というのも私の好きなマンガに「さいとう夫婦著・バックパッカー・パラダイス」というものがあり
内戦の傷の癒えぬ中でのアンコールワット遺跡巡りの話を、考え深く読ませていただいたことがりましたが、その話を思い出し平和になったカンボジアに是非とも行ってみたくなったわけです
 

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香港からは、キャセイパシフィック航空の子会社である「キャセイドラゴン航空」でシェムリアップへと向かいますが
そのためかターミナル1から発着するわけではなく、シャトルバスで離れ小島たる『ノース・サテライト・コンコース』からの発着となりました
 

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そのノース・サテライト・コンコースは501番から510番の10箇所の搭乗口があり
今回はこの502番搭乗口からの搭乗
キャセイ・ドラゴンはワンワールドアライアンスということで優先搭乗を受けることが出来ました
 

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搭乗するキャセイドラゴンの機材はA320
左右3席づつの配置の短距離便です
 

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ラウンジでたっぷり食べてきたため
機内食は当初食べないつもりでしたが、この便の機内食は香港で作って搬入する機内食だけあって意外と美味しいとの事でしたので
「大きなペンネの鶏クリーム煮 枝豆付き」をチョイス
噂通りの機内食でした

 

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2時間半余りのフライトでシェムリアップへ
高度を落としていくと眼下に見えてきたのは東南アジア最大の湖(琵琶湖の18倍という広さ)『トンレ・サップ湖』
この湖から延びる川は、やがてメコン川に合流します
そんな湖へとつながる川岸には100万人と言われる水上生活をしている人の集落の一部が望めました
現在は乾季でこれでも水量は少ないんだそうですが、やがてやってくる雨季には水かさが増し、住めなくなるので小屋ごとトラックで山手に移動するんだそうです
 

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ほどなくシェムリアッ国際空港へ到着
観光を意識したクメール様式?の平屋建ての空港ターミナルでした
 

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平屋建てということで、ボーディング・ブリッジはありません
タラップ車がやってきてバスでターミナルへ
 

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カンボジアは入国に際しヴィザが必要ですが
観光地の空港と有ってここで申請すればヴィザを発給してくれます
けれど結構並ぶとの事でしたので、予め日本でヴィザを発給してもらっていました
おかげで並ぶことなく、入国
 


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荷物を受け取り
ホテルへ向かいます
そうそうここシェムリアップはアンコール遺跡観光を目当てに大勢の欧米人観光客がやってくるところ
なにせ普通にドルが使えるそんな街
もはや年の暮れでしたが、風変わりなクリスナスツリーが出迎えてくれました
 

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シェムリアップ国際空港での手続きは入国審査で予めカンボジアのビザを発給していたのと、手荷物の優先取り扱いを受けたおかげで、空港の制限区画からスムーズに出ましたが、そこからすぐのところで今回宿泊するホテルのスタッフがピックアップに来ていました
誘導され車に乗車しますが、その車種はなんとレクサス
今回特段高級ホテルを予約したわけではないのでちょっとビックリでした
 

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そうした今回のシェムリアップでの宿は「ゴールデンテンプルヴィラ」
緑が溢れるビィラでパブ ストリートなどの繁華街からほど近い距離にあるホテルです
左の写真がホテルへのエントランスですが、連れてきてもわわねばここがホテルだとは気づきませんでした
ヴィラを名乗っていますが、3階建てで全23室のこじんまりとしたホテルでした
 

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フロント奥にあるレセプションルームでチェックイン
この部屋はチェックインのほかアンコール遺跡ツアーの集合部屋であるようでした
 

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チェックインの間、ウェルカムドリンクに美味しいアイスティ
ウエルカムフルーツにチマキをいただきます
 

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ほどなく部屋に案内されますが、部屋はデラックス ダブル
キングサイズのベッドがドンと置かれる部屋です
 

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さていつものように覚書的なこのblog更新ですが
部屋に風呂桶はなくシャワーのみ
細長い部屋の反対にはトイレが設置されています
トイレの脇にはこうした国のお約束のごみ箱が置かれていました
 

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お湯沸かし用のポットが置かれていますが
インスタントコーヒーや紅茶
瓶入のミネラルウォーターは無料でした
 

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こういた国でセーフティボックスはありがたいですし
コンセントは別途脇に加え複数ヶ所ありこれも数年間にリノベーションした効果のようです
 

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設備はドライヤーの他に
面白いのは部屋に虫除けスプレーが常備されている事でした
それがまたデカい
一体全体どれほど虫がいるの?と言った感じです
 

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ホテルのサービスは数あれど
携帯の無料貸し出しは必要なかったかもしれませんが
他のサービスは朝飯付は無論
一回の晩飯とテイクアウトできる軽食が一回付いている上
ビィラ内にある1時間のマッサージや空港送迎が付いて一人一杯5千円換算(税サービス料込)と大変コストパフォーマンスの高い宿でした(単に物価が安いだけなんですけどね)
 

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リゾートのホテルらしく
ロビー手前にプールがあり
「プールバー」では涼し気にビールも飲めるんだそうです
 

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そんなプールも夜はなかなかいい景色を醸し出していました
 

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ホテルのチェックインを済ませ
荷物をほどいたら、一杯ひっかけようと出かけることに
目指す先はシェムリアップの中心部にある「パブストリート」と呼ばれる繁華街
 

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通りの上には電飾が煌めいていますが、そんななか宿泊しているホテルの名とロゴがよく似た「テンプルクラブ」なるクラブを発見
このテンプル〇〇、他にコンビニにも同様な名が有ったので多分系列店なんでしょうね
このパブストリートのシンボル的なお店のようですが、店から流れる音楽の大音響がものすごく、引けてしまい入店には至りませんでした
 

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そんなパブストリートで今回伺ったのが
「ザ・レッド・ピアノ」なるバー
映画「トルームレイダー」の撮影で当地に滞在していたアンジェリーナ・ジョリーが撮影中に足げく通っていたことでも知られる名店なんだそうです
 

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その「トルームレイダー」
世界各地の遺跡で冒険を繰り広げるアクションアドベンチャーゲームを前述のアンジェリーナ・ジョリー主演で映画化されたもの
こういっちゃ身も蓋もないもない話ですが、帰国後観てみましたがどちらかとすると荒唐無稽でご都合主義的な物語、ゲーム好きには面白いのかもしれませんが映画としては今一つでした
 


コロニアルな建物のレッド・ピアノ
1階は南国ムードたっぷり開放的なオープンエアのテラス席
ですが、残念ながらこちらは満席
 

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2階に行けと促され
階段を上り2階席へ上がりましたがこちらも満席
しばし待機し席が空くのを待ちます
 

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待った甲斐が有って、窓際の特等席へ
 

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ちなみにこの店の一番人気は一晩で数百杯は供されるという「トゥームレイダー カクテル」$3.75
けれどこのカクテル、ちょっと観光価格と言うことと
レッドピアノは17時~19時まではハッピーアワー
「アンコールビール」が、なんと一杯$1(日本円で110円くらい)と激安
貧乏症の私はアンコールビールをたっぷり飲むことに
 

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ということで通りの喧噪を窓から見おろしながら
ビールで乾杯
 

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つまみは
ベルギー風フライドポテト「フリット」
二度揚げした
このお店のオーナーシェフがベルギーの方だけあって本格的なフリットを頂くことに
 

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会計は確か2人で$10もしなかったと思いますが
別段この店のコストパフォーマンスが良いわけではなく
これがここシェムリアップの相場だと気づくまでしばしかかってしまいました

シェムリアップ到着の夜はラウンジや機内で食べ過ぎたためか
その日の夜はポテトフライのみの晩飯
てなわけで翌朝はおなかがすいて目覚めました
ということで朝食の開始時間に合わせホテルのレストランへ
レストランはフロントの奥にあり、あてがわれた1Fの部屋からはすぐの場所でした
 

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レストランの席は全部で12席
こじんまりとしたホテルなのでこれで構わないんでしょうね
奥のカウンターにはワインなどの酒が並んでいました
朝からビールもリゾートっぽくてよいのですが、この後歩き回らねばならないので
しばし我慢です
 

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朝食はどこにであるようなビュッフェですが
並んでいるのはフレッシュジュースにモンキーバナナなどの南国ムードたっぷりのフルーツがずらり
 

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パンも数種並んでいましたが、お気に入りはホットサンドとなりました
 

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朝一で伺ったため席は選び放題
庭(中小路)に面した席をチョイス
 

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フレッシュジュースにスイカをメインにフルーツを皿に盛り
小瓶に入ったカットフルーツはヨーグルトを注いで
いかにも南国風の朝食を楽しみます
 

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ところでここでの朝食はブッフェの他、オーダー形式の食事も提供してくれていました
初日はエッグベネディクト、カリカリに焼かれたベーコン、ソーセージ、フライドポテトにフライドトマト、ケチャップビーンズといった一皿
 

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翌日以降にお粥や
 

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ビーフン麵のチキンヌードルを頂きました
 

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そうそうビュッフェにエスプレットメーカーがあり
自分で淹れようとしたところ
スタッフが私が淹れますとのこと
ということで頼んだのはアイスカフェラテ
スタッフの淹れてくれたバリスタばりのアイスカフェラテもなかなかのもの
カンボジア滞在中の定番となりました

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アンコールチケット

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シェムリアップに来たのは
このアンコールワットをはじめとした遺跡群を巡るため
カンボジアに着いた翌日はベルトラで「アンコールワット3大遺跡一日観光ツアー」(一人$49)を申し込んで有りました
タプロームホテルでツアーを待ち合わせ、バスに乗り込みツアースタートです


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ということでいつもの車窓写真家の私の独壇場
アプサーラ・ロードのロータリーでは
野良牛(コブ牛)がおいしそうに草を食んでいる姿が見て取れました
近年急速な経済成長を遂げているカンボジアですが、まだまだこうした発展途上感の残る風景が見て取れるんですね


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そうそう南国らしく「ドリアン」の屋台も郊外にポツンとありました
ここを訪れたのは年末
乾季と言うこともあり旬ではありませんが、丸々とした大きなドリアンが山のように積まれていました
 

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続いてツアーのピップアップでメリディアン・ホテルに立ち寄ったところ
とあるジープが睨みを効かるかのように停車していました
というのもそのジープはベトナム戦争で大量に投入された「ケネディジープM151 A2」
本格的な無線アンテナが見て取れますが、やはり軍の車のようでボンネットにRCAF(カンボジア国軍)と刻まれていました
 

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さてこのアンコールワット3大遺跡一日観光ツアーには
アンコールワット遺跡群を見学するためにはアンコールパス(Angkor Pass)と呼ばれる入場券が必要です
入場券の種類は1日券、3日券、7日券の3タイプあり、ツアー参加者はこの入場券を選択の上自身で購入することになっていました
とはいえあらかじめ購入するのではありません
ということでツアーバスはシェムリアップ中心街から2kmの発券場所「アンコール・エンタープライズ」に立ち寄ります


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アンコール・エンタープライズには多くの外国人がチケットを手に入れようと並んでいました
ここを訪れる中国人観光客が幅を利かせているのか、中国語での案内が多かったように思えます
しばし並んでいましたが年末年始と言うこともあり日本人の姿も見られました
そしていよいよ私どもの番、購入時にカウンターで写真を撮りその場でチケットを作成してくれます
ちなみにここでクレジットカードも利用可能でした
 

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さてチケットの種類をどうするか、明後日にはアンコールワットで初日の出も見る予定
それに加えアンコールワット遺跡群だけでなく、ロリュオス遺跡群、バンテアイスレイなどこのチケットでシェムリアップ近郊のほとんどの遺跡に入場できるということもあり3日券を購入
それにしても$62とはずいぶん、高いですね


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チケットを手に入れたら、シンガポールGPで買ったチケットホルダーにチケットを入れ無くないように首から吊るすことにしました
エリア内に入るときの、チケット・チェックポイントで都度都度見せねばなりませんので
これが正解だったかと思います
ただ朝一はチェックポイントを通過するときに係員がチケットに穴をあけてくれるので
この時はさすがにチケットを出すので手間取りましたが
 

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ということでいよいよ世界遺産アンコールワットをはじめとした遺跡群を見て回ることに

アンコールワット3大遺跡一日観光ツアー
チケットを購入後、まず最初にやってきたのは「アンコール・バルーン」
気球に乗って、空からアンコール遺跡群を見物しようというものです
 

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ただしツアー料金にこのバルーンの代金は含まれていませんでした
でもそれはこちらにとって好都合
天気の様子を見ながらバルーンに乗らならないか判断できるからです
 

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ちなみにこのアンコールバルーン
バーナーで空気を熱して上がる気球タイプではなくヘリウムガスをを詰めたガス気球で
そのままにしていると黙って空高く昇っていくものを手綱で上がるのを制御していてウインチの回転と共に、手綱を緩め空高く気球が高く舞い上がっていく、そんな単純な理屈の気球でした
 

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ちなみに料金は10分間の飛行で一人20ドル、と結構なお値段
ただし上空から雄大な遺跡群を眺めることができるといったもの
しかもこの日の天候は快晴
載らなきゃ損と気球に飛び乗りました
 

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上空約100メートルまで上がったところで
自身が高所恐怖症であることを思い出させてくれました
 

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ただし眼下には桃源郷が目の前に鮮やかに浮かび上がり
アンコールコールワットをの全景を知らしめてくれました
 

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あっという間に10分のアンコールバルーンのフライトは終了
ガイドさんに記念撮影してもらい、次の目的地「バイヨン」の遺跡に向かいます


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「クメールの微笑み」
門の上にある観世音菩薩の四面塔に施されてい彫刻は何というわけではありませんが
過去何かで見たことがある風景に思えます
それにしても石造であれど笑顔って良いですね
そんな微笑みに癒され遺跡巡りをすることに
 

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さて今回参加したアンコールワット3大遺跡一日観光ツアー
気球で上空高くから「アンコールワット」を眺めた後は
アンコールトムのメインゲートたる南大門へやってきました

そんなアンコールトムは周囲12km、幅130mの堀に囲まれた城塞都市跡
かつては10万人以上の人が暮らしていたそうです
バイヨンに続く四つの門(南大門、北大門、西大門、死者の門)のうち
メインゲートとなるのが、この南大門です
 
 
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門へと続く道の左右にはナーガという蛇神の頭がどんと置かれています
 

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その邪神を神々と阿修羅が並んで引っ張るという
ヒンドゥー教の天地創世神話である「乳海攪拌」がモチーフの石像が並んでいました
 

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南大門の中を通り裏側へ
高さ約23mの門は、車1台がやっと通られる程度の幅しかありません
この狭い門を観光客を乗せた車やトゥクトゥクが通る為、ここまでの道のりはかなり渋滞していました
そんなこともあり、ここを伺った朝の時間帯は一方通行になっているんだそうです
幅は狭いのですが、高さは結構ありなんと8メートルなんだとか
わけは王が象に乗ったまま通ることができる高さにしているからなんだとか
 

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ガイドさんから門の裏にある、鼻を伸ばした鼻で蓮の花を掴んでいる姿
3つ頭の象の石像の話がありました
「アイラーヴァダ」と言うそうですが、インド神話に登場する白い象で神の乗り物なんだとか
 

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ツアーということでガイドさんにそんな解説を受けつつ
遺跡を巡ることとなりました
なお、ガイドさんがいるのでこうした南大門の前で記念撮影もいつもより簡単にできます
いや~ツアーって本当にいいですね
 

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城砦都市遺跡アンコール・トム
南大門をくぐり最初にたどり着いた遺跡はその中央に鎮座するバイヨン寺院でした
 

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このバイヨン寺の修復に日本が携わっているようで
寺の入り口にはJASA(日本国政府が援助するアンコール遺跡群 救済チーム)の看板を見ることが出来ました
ここに来るまで全く知りませんでしたが
アンコール・トムなどの遺跡群は、日本が遺跡修復に大きく貢献しているようです
 

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正面の門から入り
まず目にしたのはアプサラス(天女)の足を深く曲げて舞うダンスの彫刻
なかなか妖艶で女性の艶めかしい美しい姿が彫り込まれていました
ちなみにアプサラというのは天女のことで、カンボジニアには現在もアプサラダンスとして残っているそうです
 

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ツインで踊るかわいいアプサラ
この踊りは神に捧げるものだそうです
中には男性の踊りも見て取れました
 

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ヒンズー教の寺院の多いアンコール遺跡の中でバイヨンは珍しい仏教寺院
そんなバイヨン寺院の壁面は見事な彫刻で埋め尽くされています
 

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彫刻をガイドさんの解説で見ることとなりましたが
クメール人は髪が短く、耳が長いのが特徴なんだそうです
ほとんどがふんどし姿の人々、象に乗っているのは身分の高い人だそうです
 

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ガイドさんはこんな荷馬車の陰で何かを狙う泥棒の姿も描かれている彫刻まで解説してくれていました
 

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異様な衣装を着て髪を結ってた人々を描いたのは中国人の部隊
 

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船を使った戦闘風景も描かれていました
クメール軍とチャンパ軍の戦いの様子
カンボジアは隣国の中国軍やベトナム軍(チャンパ軍)との戦いが絶えなかったそうです
彫刻はクメール軍とチャンパ軍(ベトナム軍)の戦いの様子
チャンパ軍(ベトナム)は海上戦に強く、カンボジアは陸上戦に強かったため、このレリーフではカンボジアが負けて 捕虜として連れていかれる姿なんだとか
 

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この彫刻は妊婦さんがお産をしているところ
仏教寺院にあってお産が描かれているのは全く持って珍しい景色です
この彫刻はガイドさんの腕の見せ所のようで、常に人だかりが出来ていました
 

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巨大な彫刻の壁を見た後
遠くに四面塔のある中庭へ
 

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バイヨン寺院には49の巨大な観世音菩薩の四面仏塔がそびえ立っていますが
 


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そんな観音菩薩の一つに
ガイドさんが「この顔は京唄子さんに似てるでしょ」という菩薩が有りました
 

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京唄子さんほどではありませんがバイオンで微笑みにも出会いました
 

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謎めいた微笑を浮かべる最大2m余の大きな顔が彫られた四面像の前にガイドさんのシャッターで記念撮影
 

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裏庭からバイヨンをのぞんだ後は次は「トゥームレーダー」の撮影現場で名高い
「タ・プローム」へ

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バイヨン寺院わ探求した後はツアーバスで次の目的地へ
途中「像のテラス」が見えてきましたが、このツアーではここは立ち寄りません
と言うことでいつもの車窓写真家の私の出番となりました
トゥクトゥクの向こうに見える像のタラスの側面にはその名の通り、行進する象のレリーフが垣間見えました


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さてツアーで次に立ち寄るスポットは
アンコール・トムの東側に位置する「タ・プローム」
城壁都市の内側に入るということで、外壁から中に入ることとなりますが、正面入口となる西塔門には、観世音菩薩の顔が絶妙な微笑みで迎えてくれました
この西門から長い参道である森の中をややしばらく歩くことに
 

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日差しがきつくなってきて気温も上がるなか何とか寺院の入り口に到着
ここにも3つ頭の象の石像が「アイラーヴァダ」ありました

ちなみにタ・プローム
クメール王朝ジャヤヴァルマン7世が母の菩提を弔うために仏教寺院として建立
建立は建立は1186年頃というから、鎌倉幕府成立以前のに建てられたことになります
いや~古いですね
 

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当時は、「ラージャヴィハーラ(王の僧院)」と呼ばれていました
往時はかっては五千人もの僧侶が寺院内に暮らしていたと伝えられます
タ・プローム遺跡の全体図の前でガイドさんからそんな話を聞きました
 

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観光している最中、白人系の観光客から「トゥーム・レイダー」という言葉が漏れてくるのをよく聞きました
そのトゥーム・レイダーその名の通りのトレジャーハンター(宝探人)
アンジェリーナ・ジョリー演じるトレジャーハンターであるララ・クロフトが、密林の中の遺跡でライバルと争いつつ目的の宝を探す物語
アンジェリーナ・ジョリーが主演した映画「トゥーム・レイダー」はアンコールワットが舞台になっていますが、実際にはこのタ・プロームが舞台となっていました
 

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アンコールワット周辺の遺跡群として世界遺産にも登録されている遺跡のひとつ
「タ・プローム」
いよいよ探求開始です
 

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西門を抜けて回廊にあるナーガが彫られた参道を進みますが、そのまま正面の回廊を通り抜けることはできません
何故かはわかりませんが、回廊の途中から手前から左に入って行くようにルートは設定されていました
 

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タ・プローム遺跡の建造物の多くは、紅土石(ラテライトで出来ていますが、遺跡はこれでもかというほど崩壊していました
石材の数々が、倒壊したままの姿で修復されることもなく散乱しているんです
 

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タ・プロームの修復前、修復後の比較写真が掲示されていますが
 

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修復された回廊がこれ


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回廊の柱に描かれている壁画の人物の足は複雑な形をしていますが、これは、もともと仏教の座り方で描いたものを、その後ヒンドゥー教の座り方を上から修正して描いたためのもの
何だか摩訶不思議な足の組み方になってしまったようですが、仏教寺院として建立された後にヒンドゥー教寺院に改修された寺院の性が垣間見られます


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当時をしのばせる美しいレリーフがある
門に目が留まりました
 

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壁に掘られたデバター(女神のレリーフ)
ちなみにこのタ・プロームには当時1万2000人もの踊り子がいたそうです

もう一つのレリーフは上下関係の厳しい宗教界を描いたもの
偉い人は高い位置のだそうですが、創建当初は仏教の僧院だったが、のちにヒンドゥー教の寺院に改宗したため、そうした高位にある仏像のレリーフは削り取られているのが見られました
 

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さてこのタ・プロームといえば
樹齢300年にもなるスポアン(ガジュマル)の木との共生?
別名「締め殺しの木」とも言われるガジュマルですが、まるで遺跡を食べているよう
樹の強い破壊力を実感できます
樹木の重さに耐えられないためか、鉄骨でしっかり支えがありました
 

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巨大な樹木が長い年月をかけて寺院そのものを侵食してしまっている遺跡
ガジュマルが寺院を破壊しているのか、それともこのガジュマルは崩れつつある遺跡を支え共存しているのではないかかという議論があり
自然と遺跡の共存を目指し、損壊部分はそのままにする方針
樹が生えている部分は発見当初の様子に近い形で保存されているのだとか

 

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大蛇いやもとい日本神話の八岐大蛇を思わせるように根を這わしている木
 

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観光客が大勢集まる
第2回廊には・・・
 

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木の根に包まれたデバター(女神)像がコチラを 覗いています
2年前に訪れたアユタヤの菩提樹に取り込まれた石仏の仏頭を彷彿とさせます
 

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タ・プロームといえば、この場所の写真
木の根が遺跡に蜘蛛の巣のように絡み付いている
映画トゥームレイダーで使われた場所ということなのでしょう
大勢の方が記念撮影のため並んでいました
 

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それにしても
自然の生命力をまざまざと見せつけられます
 

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王朝の栄華とその後の没落、文明を覆い尽くすカンボジアの自然の生命力
天空の城ラピュタのモデル?と言う方もいらっしゃいますが、何だかかわかる気がします
とはいえ、ここで滅びの呪文「バルス」とは叫べませんね


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さて参道の帰り道
タ・プローム遺跡の参道で音楽を奏でる男たちの姿を見つけました
カンボジア民族音楽で観光客を楽しませてくれる方々は・・・
ガイドさんのガイドが無くてもすぐにそれはわかりました
というのも近づいたところ、すべての人が障害を持っていることに気付くからです
世界で一番コストパフォーマンスの高い兵器は「地雷」と言われていますが
ポルポト政権下設置された地雷は数知れず、放置されたものも多くその被害者たちの楽団です
しかもここで受けた寄付は地雷根絶のために使っているのだとか
こうした寄付にある意味懐疑的な部分もあり、普段は避けている私でさえ自然と募金箱に足が吸い寄せられていました
 

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朝8時に始まった「アンコールワット3大遺跡一日観光ツアー」もそろそろ昼時
ツアーバスは遺跡群を抜け出し、一路シェムリアップ近郊に舞い戻ります
向かった先はレストラン「マホブ クメール クイジーン」
伝統的な本格カンボジア料理(クメール料理)を謳っていますが、クイジーン(日本で「キュイジーヌ」)の名の通りフレンチ風にアレンジした食べやすいカンボジア料理を観光客に提供するお店のようです


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店は2階建といううか
カンボジアの高床式住居を改装したようなレストラン
1階は窓も壁もない、オープンな雰囲気が楽しめるスペースで白人系の外国人が座っていました
 

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階段を上がり2階にも庭を望むオープンなテラス
が・・・・ありましたが、室内に案内されてほっとしました
というのも気温はすでに30度を超えており
エアコンの冷気が恋しくなっていたからでした
 

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ということで希望通り
エアコンが鎮座する室内へ案内されます
 

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まずはメニューを見て飲み物を頼みます
よく知る世界的な銘柄のビールもありますが
ここは私の旅のルールである
その土地のビールを呑むといったルールに乗っ取り
カンボジアビールで乾杯することに
しかもそのカンボジアビールが安い
レストランで飲んでいるのに一本$2.5といった価格でした
(ちなみにここカンボジアの物価は安く、これでも高いといったことに気づくのは翌日の事でした)
 

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最初に出てきたのは「ニョアム・スヴァイ」
マンゴーサラダと言ったほうがわかりゃすいでしょうか?
まだ熟していないマンゴーを中心としたサラダ
それに海老がアクセントきかせています
 

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続いて「ガリークメール」
カンボジアカレーとでもいえばよいのか
ココナッツミルクがたっぷりで甘くマイルドなカレーでした
それに「チャー・トロコーン」
アジアの国々ではどこに行ってもこの空心菜の炒め物が出てきますが、これがカレーなどのソースに絡み美味い
それに御飯も添えられていました
 

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デザートは
「ラパウ・ソンクチャー」
かぼちゃココナッツプリン
カンボジア名物のデザートが用意されていました
 

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さてお腹を満たしたら次はいよいよアンコール・ワット潜入です

カンボジア王国の象徴として国旗にも描かれるアンコール・ワット
 

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クメール王国のスールヤヴァルマン2世が12世紀前半に建立したた寺院で
今では、年間400万人もの観光客が訪れるという人気スポットとなっています
まさかスーリヤヴァルマン2世も自分が建てたこのアンコール・ワットのおかげで国の経済が潤うなど考えもしなかったでしょうね

「アンコールワット3大遺跡一日観光ツアー」は当然ここに立ち寄りますが
食事を挟んで午後の時間帯に訪れたわけは
午前中に写真撮影をしようとすると逆光になってしまうからなんだとか
 

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先ほど乗ったアンコールバルーンからこの景色を上空から眺めていたので、よくわかります
アンコール・ワットの広さは南北に1,300メートル、東西に1,500メートル
そのうえ四周を幅約 190mの水濠で囲われています


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そうアンコール・ワットへ行くためには
ところどころに蓮の花が咲く、この水濠を渡らねばなりません
 
 
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ところが唯一の橋たる全長200メートル西参道は修復中で渡れませんでした
ちなみに修復工事を担当しているのは、アプサラ機構と日本の上智大学のプロジェクト
完成は2020年を予定しています
 

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ということで代わりの橋として設営されたプラスチック製の素材を組み合わせた仮設の浮き橋を利用し西塔門へ
 

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西塔門の前にはアンコールトム南大門でみたようなナーガがどんと横たわっていました
 

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内には16世紀後半に仏教寺院に改修されたため仏像が安置されていました
ただ両腕が壊されているほか、よく見ると首や足に修復跡がありました
クメール・ルージュによって破壊されていたのか、はたまた盗掘行為によるものなのかわかりませんが、信仰心の薄い仏教徒である私にとってはちょっともの悲しいものです
 

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そんな仏像のある西塔門から本殿までは
なんと600mもの参道がありますが、この参道には日本が大きくかかわっているようでした
 

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参道の途中にこの参道の修復に日本のODAが参画していると明示する看板が有りました
そうこの参道の石組みの修復は日本人の石工が指導していて
その昔、NHKのTV番組『プロジェクトX』で取り上げらたりもしたりした日本の誇りでもあります
 

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冒頭の写真は、北の聖池(リフレクティング池)の西側から中央伽藍を臨んだ景色
俗にいう「逆さアンコール・ワット」ですが
ここは絶好の撮影スポットということもあり、周辺には観光客向けの売店が立ち並び
その売店の近くで遊ぶ、ちっちゃい子供の姿をちょくちょくみかけます
子供ずれで毎日ここに通っているのか、はたまたここに住んでいるのか
どちらにせよ毎日ここから世界遺産アンコール・ワットを眺めているんだと思いつつも
現地の人にとっては世界遺産だろうが何だろうが、これが日常なんでしょね
 

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そしていよいよアンコール・ワット潜入
北の聖池を回り第一回廊入口から入ります
 

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第一回廊の門ではデパター(女神)がお出迎え
 

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頭上に目をやると
西塔門の内側の上部には精巧な彫刻が施されています
彫刻は猿の透かし彫り
日光東照宮の彫刻の「三猿」の起源の一つはアンコールワットにもあり、シルクロードを経由し日本に伝来したとも言われていますが、ここでその三猿を見つけることはできませんでした
 

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この第一回廊の壁面はインドの叙事詩
「マハーバーラタ」や「ラーマーヤナ」などの図の浮彫が見ることが出来ます
 

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たとえばマハーバーラタ「カウラヴァ族とパーンダヴァ族の戦い」や
 

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ラーマーヤナからは
「ハヌマーンの肩の上に乗るビシュヌの化身ラーマ」
 

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インド神話に登場するヴィシュヌ神の乗り物「ガルーダ」などなど
 

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第二回廊にある沐浴池
現在はここに水が張られることはありません

 
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第二回廊にある760mに及ぶ彫刻はヒンドゥー神話をメインに8つの異なる物語が精緻なレリーフとして全面にわたって施されており、回廊全体が絵巻物となっておりました
 

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ガイドさんが説明しているのは
天国と地獄を分ける閻魔大王
18の手に剣を持ち水牛に乗っていました
 

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あちらこちらに見られるデパター(女神)
デバター像は一つとして同じ表情、ポーズ、髪型や服装のものはなく
実在の女官をモデルに一つ一つ彫り込まれたのだとか
 

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有名な日本人の落書きも、この十字回廊にありました
江戸時代に「祇園精舎」と勘違いして訪れた日本人・森本右近太夫が父の菩提を弔うために仏像を寄進したという内容の落書きです
 

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連子状窓から差し込む日差しの影もよく見るとアンコールワットのシルエット
これも建設に関わられた方々の愛嬌なんでしょうか
 

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須弥山を具現している中央祠堂とそれを取り囲む4つの堂塔をつなく第三回廊は凄い急勾配
転落事故も多かったようで
 

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仮設の階段で第三回廊に登る中央塔のある「第三回廊」
残念ながらこの日はカンボジアの仏教の日「仏足日」にあたり第三回廊に昇ることは叶いませんでした
 

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回廊の東側からアンコールワットの裏側を望み、これでアンコールワットの観光は終了
 

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ツアーバスに乗り、次の目的地プレループへ

プレ・ループ遺跡での夕日観賞

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「アンコールワット3大遺跡一日観光ツアー」の最後に訪れるのは
シェムリアップの人気夕日鑑賞スポット「プレ・ループ遺跡」
ピラミッド型の遺跡で建てられたのは961年
アンコール・ワットやアンコール・トムよりもさらに古い時代に建てられたということになります
ここにはデバター像のレリーフやシンハ像が有ることからヒンドゥー教の寺院のようですが
元々王が亡くなった後、火葬の儀式を執り行う結構神聖な場所だったようです
 

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ツアーはここで夕日を鑑賞するプランですが
道路脇には私どもの他にも多くのツアーバスが停まっていましたが、遺跡を登ったところにある鑑賞スポットにはすでに大勢の観光客が場所取りしていました
 

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まだ夕日を見る場所はあるだろうと西側の塔の険しい階段を登りますが、これって結構大変な階段
よく定年になったら、海外などを観光して回るという話を聞きますが
旅にはやはり体力と言うか脚力は欠かせません
いつ行くの?と聞かれればやはり今しかないんだと思わせる階段でした
 

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恐々と急勾配の階段を登ったテラスから眺めると地平線まで続くシェムリアップのジャングルが一望できました
なるほど人気のわけです
ここで待つこと30分くらい
天気が良ければ、そのジャングルに沈む夕日が見えるはずでしたが
残念ながら、生憎夕日は雲に隠れ
かすかに夕焼けが見れた程度で終わってしまいました
昼はこれでもかと晴れていたのに、いあや~残念
乾季と言えど天候ばかりはどうしょうもありません
明後日のアンコールワット寺院のご来光でリベンジすることとします
 

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アンコールワットをはじめとした遺跡を見て歩いてきた後は街に繰り出す元気もなく
晩飯はホテルのレストランでカンボジア料理(クメール料理)をいただくことに
ちなみにいつもそうなのか今回のプランでは1回分夕食がサービスされていました
 

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レストランの朝食時ビュッフェ台になるカウンターにはワインが並んでいます
そうかつてフランスの植民地であったこともあり、ワインも日常的に飲まれているうえ
シェムリアップには欧米人観光客が多いことからここでワインを嗜む方が多いのでしょう
銘柄を見るとフランスのボルドーワイン「シャトー・デ・トゥルテス キュベクラシック」なんてのもなにげなくポンと置かれ並んでいました
ちなみにカンボジア西部のバッタンバンにはワイナリーもあるんだそうです
 

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けれど一日炎天下中を歩いてきたことから、ここは何といってもビール
レストランに生ビールはないので、ビールをいただくことに
さてカンボジアのビールと言えば、何はなくとも「アンコールビール」(カンブリュー・ブルワリー製造)
缶での提供のうえにうやうやしく氷を詰めたワインクラーに入れられ出てきました
ちなみに価格は酒税が安いのかはたまた物価なのか、その両方なのでしょう、レストランで頼んでも1本$2(220円ほど)でした

そうそう付け合わせの煎りピーナッが美味かった
明日オールドマーケットあたりで探してみることにします
 

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さて肝心のカンボジア料理
「ソムロー(スープ)」に「チャー(野菜の炒め物)」、「バーイ(ご飯)」は白米の上に赤米が盛られ、アンコールワットを見立ててか?ピラミッド状にしてありました
そして手前には「ミー・クイティウ」
カンボジア料理には米麵のクイティウが使われることが多いのですが
そのクイティウ炒めにザボンと海老が添えられ斬新な味でした
ちなみにそんな麵料理に加え、ご飯が添えられているのにも関わらず、フランスパンとバターが置かれているのはやはりここを利用する方に欧米の方が多いということなのでしょうね
 

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それに付いてきたカンボジア名物の黒胡椒のソース
これは何に使うのかスタッフに聞いたところ
「エブリスィング」という回答が返ってきました
何にでも合いますよと言いたかったかな

今回カンボジア版ステーキ「ロックラック」につけて食べましたが
このソース、スパイスの香りが新鮮で肉のうまみが引き立ちます
これまた土産に黒胡椒を買わずに帰るわけにはいきませんね
 

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デザートは南国のフルーツととこれまたカンボジア名物の「バナナとタピオカのココナッツミルク煮」
いや~ごちそうさまでした
 

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「アンコールワット3大遺跡一日観光ツアー」で
俗にいうところのアンコール小回りコースをまわったことから
翌日はトゥクトゥクを借り切って大回りしようとホテルのフロントを訪ね
大回りにプラスして郊外まで足を延ばしバンテアイ・スレイにも行きたと告げたところ
それならトゥクトゥクではなく車のほうが良いですよとアドバイスを受けた
こうした専門家のアドバイスは的確であることが多いことから、トゥクトゥクはあきらめ車をチャーターすることにしました
 

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ということでアンコールトム・アンコールワット観光2日目は
ホテルで車をチャーター
車はなんとレクサス、1日$40でしたが、朝7時から昼飯抜きで14時半まで
上記写真通り8カ所を日本でなら労働基準法違反になる6時間超の休憩なし(私たちが寺院を見ている間は暇なんですが)の7時間半の強行軍で走ってもらいました
 

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まずはプラサット・クラヴァン
昨晩夕日を観光しに行ったプレ・ループ遺跡と同じように
921年にハルシャヴァルマン1世によって建てられとされていますが
それは「ヴィシュヌ神に捧げられた」との記述が扉の碑文に残っているからです
ヒンドゥー教のピラミッド型の寺院です
 

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保存状態はたいへん良く内部の凝ったレリーフが素晴らしく
何百もの小さな信者に囲まれ8本腕のヴィシュヌ神のレリーフや


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大きく3歩を踏み出すヴィシュヌ神のレリーフ
ヴィシュヌの化身である矮人ヴァーマナが、アスラ(阿修羅)のバリから世界を取り戻すため、3歩大きく足を踏み出したというヴィシュヌの物語を示している
 

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中央の堂北壁面には聖鳥ガルーダに乗ったヴィシュヌ神が彫られています
  

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ヴィシュヌ神を祀るために建てたヒンドゥー教の小さな寺院ですが
朝一で伺ったためか、私たちの他には1組の観光客の姿を確認しただけ
そんな中、朝日を浴びてレンガ作りの5つの塔が一列に並ぶさまはなかなかのものでした
 

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アンコール遺跡観光大回り2軒目は僧の学校として使われたと言われ「僧坊の砦」という名の「バンティアイ・クディ」
アンコールチケットのチェックポイントではこの観世音菩薩の四面像が迎えてくれました
 

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バンテアイ・クディ寺院が造られたのは鎌倉時代
時が流れ榕樹(スポアン)の根がヘビのように石の上を這っていますが
同時に建物の一部を蝕んでいて、しだいに寺院が崩されていっているのだそうです


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巨大樹とかしたスポアンに蝕まれたというよりは、なにか同居していて自然な感じがしたので
そんな様子を撮ってみました
 

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中には、そのままでは見学出来なく
木組みで支えられている部分もあります
 
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見事なナーガの欄干が見て取れますが
その奥には『踊り子のテラス』と呼ばれたテラスが有ります
 

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踊り子のテラスと言っても、実際にこの上で踊り子が踊ったのではなく
柱に彫られているレリーフのアプサラが壁面で踊ているのでそう呼ばれているのだそうです
 

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そんなアプサラ、妖艶なうえ躍動感がもの凄く
まるでマンガ家と思えそうな構図ですが、本当にこんな感じで踊っていたのでしょうか❓
多少興味が湧いてきました
 

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元々はヒンドゥー教の寺院として建てられたバンティアイ・クディですが
アンコール朝最盛期と言われた12世紀末のジャヤーヴァルマン7世の時代に改築
回廊のなかには仏像が安置されていて
仏様の前には、煙の上がっている線香が何本かありました

ちなみにその後またヒンドゥー教の寺院に改築
仏像の多くは地下に埋められているのだとか
 

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続いて中央祠堂
こちらも今にも崩れそうなためワイヤーで補強されています


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ここでたくさんの艶やかなデバターに出逢いました
中央祠堂のデヴァターは、美しくて清楚な雰囲気のデバター
保存状態がとても良くて、クオリティめっちゃ高い美しいレリーフが多くみられます
まるで美女に囲まれているような錯覚を受けます
 

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豊満で美しいデパターにも出会いました
 

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中央祠堂にはヨニ(梵)も祀られていました
ちなみにその「ヨニ」
ずばり女陰を意味していて
『ヒンズー教で崇拝される女性性器をかたどった図や像。豊穣を象徴する(コトバンクより)」
 

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私が気になったのがこの
ガルーダの石像の片割れ
その辺にポイっと捨てられているのが、いかにもカンボジアと言ったところでしょうか
 

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バンテアイ・クデイの東
歩いてすぐのところに王室が沐浴に使われたという聖池『スラ・スラン』がありました
池の広さは東西700メートル、南北300メートルといった長方形の人口池
王様だけのためのプールといったところでしょうか

ちなみになにか条例が有るのか?それとも神に対して穢を避け身を慎む「忌む」べき神聖な場なのか
現代においても、この池で水浴びする人は居ませんでした
そんなカンボジアの聖池を見守るシンハー像
絵になりますね~
 

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気持ちよさそうに寝ている犬
ただしカンボジア旅行での危険の一つに「野良犬」があります
「狂犬病」は先進国では心配ありませんが、東南アジアの途上国では注意にこしたことはありません
ちょっと遠巻きに犬を見るだけといたしました
 

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ここを訪れたのはまだ朝早かったこともあり
観光客の姿はなく売店も休眠状態で売り子さんもまだ営業前といった状態でした
 

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そんなスラ・スランからバンテアイ・クデイ方面で見かけたバイク
観葉植物をまるで日本の4トン車のごとく運んでいる姿が写っていますが
いや~カンボジアのバイクは実に力強いですね
 

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さてしばらくの間、とある事件が有り中断していましたが、本日からBlog更新を再開します
まだ書いていない話は3年ほど前に行ったカンボジアの話が途中だったので
今は出来ない海外旅行について、また行ける日を夢見て再開いたします

カンボジアシュムリアップの真っ青に澄んだ空
そこを優雅に空からアンコールワット・アンコールトム観光をしているのでしょうか
上空にはヘリコプターが舞っています
 

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さて王が沐浴に使われたという聖池『スラ・スラン』の次にやってきたのは
925年にラジェンドラバルマン2世により造られたヒンドゥー教寺院
「東メボン」
元々は東バライ貯水池の中心にあった人工の島が東メボン
大な貯水池に浮かぶ、神秘的な寺院の景色が見られたんでしょうが
残念ながら現在ではその姿を見ることは叶いません
というのも現在では東西7km×南北2kmの長方形の灌漑用に掘られた人口湖である「東バライ」が干上がってしまったため、平面の寺院が見れるだけとなっていました

入り口が何だか高い位置にありますが、それもそのはず有ったはずの水面の高さが加わった高さになっていました
 

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入口にはここ東メボンには観光者向けの注意書き(英語・中国語)が、ありました
まだまだマナーの悪い観光客が多いというわけですね
 

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沈みつつある陽に照らされている
風化した中央祠堂
 

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内部にはヒンドゥー教の像が安置されていて
その前で線香が焚かれています 
 

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第二基壇の四隅には、砂岩でできた高さ2メートルはある象の彫像が置かれていますが
ここ東メボンの守り神でしょうか
そういえば象はヒンズー教の神話に良く登場しますね
 

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各塔の入り口上部にあるレリーフが見事ですが
これは「北東祠堂南面ライオン」
 

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そして「中央塔西面ヴァルナ」
カーラの口から湧き出るナーガやその上に水牛に乗る閻魔大王の姿などほとんどが鮮明に残っていました
 

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アンコール遺跡観光次ぎにやってきたのは
ヒンドゥーの宗教色を濃くするアンコール・トム遺跡にあって
ちょっと珍しい仏教寺院『タ・ソム』
元々は僧院だったそうです
塔門はバイヨン様式の観世音菩薩の四面塔でした
 

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ここにはデバターの姿(レリーフ)があちらこちらに見られました
 

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そうしたデバター(レリーフ)の保存状態もよく
天女の舞を舞うアプサラも見て取れますが、ここは仏教寺院
しかも日本と同様の仏教を信仰する国ですが
日本の大乗仏教とここカンボイジアの上座部仏教ではかなり違うのか、ちょっとその妖艶さは日本では考えられないほどでした
 

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長い髪を縛る女性のレリーフがありますが
耳を見ると福耳、しかも耳飾りが見て取れます
これはここを支配していたクメール王国はクメール人の特徴なんだそうです
 

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さてここタ・ソムの特徴はなんといってもこの東塔門
そのわけはリエップと言う高い木の根に完全に侵食されている姿が痛々しいからです


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根は棟の中にまでしっかりと浸食されていました
 

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こうして組みなおされたレリーフを見ることが出来ますが
もともとは搭門の上に載っていたのでしょうね
 

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今もなお、こうしてバラバラになった遺跡が多いアンコール遺跡
アンコール遺跡は、1970年以降の長い内戦やポルポトによる知識人や職人の大量虐殺、内戦後も遺跡周辺に残された大量の地雷などの影響で、長い間修復されることがありませんでした
そうアンコール遺跡はユネスコの世界遺産であると同時に「危機にされされている遺跡」でもあるんだそうです
そんなこともあり我が国、日本においては、ユネスコ文化遺産保存日本信託基金によるプロジェクトとして、1994年、日本国政府アンコール遺跡救済チームを結成、遺跡の保存修復を支援しているんだそうです
 

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巨大な貯水池に架かる木で出来た真っすぐな橋
これは遺跡へと向かう参道だったりします
こんな橋に手すりが無いのがカンボジア流だったりします
ここは池に落ちないよう注意して進みます
 

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そんな参道を進んだ先に有るのは「ニャック・ポアン」
傷を治すヒマラヤの神泉「アナヴァタプタ」を模した治療池と言われているんだそうです
池の中央には円形の基壇が築かれ、その上に中央祠堂が立っていました
 

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その中央祠堂のあるその島を二匹の蛇(ナーガ)が取り囲み、迎えられているのは・・・
 

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これが、神馬ヴァラーハ(観世音菩薩の化身)
何だか首に人がしがみついているように見えます
  

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四方にある祠のような場所に水が流れ出す仕掛けになっていますが
その水の入水口だろう祠のような所に祭壇が置かれていました
 

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祭壇の奥にある祠の中には、人、ライオン、ウマ、ゾウの頭部をかたどった物があり、その口から水が流れる仕組みになっているのだそうですが
今回、池は満水でそこまでたどり着くことはかないませんでした
 

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こうした祠の天井にあたる部分が歩道に突き出していました
 

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そうそう仏教が国教として定められているカンボジアには臙脂の袈裟を着たお坊さんをよく見かけますが
ここニャック・ポアンではそうしたお坊さんがアナヴターブタを模した中央祠塔を背景に記念撮影をしていました
 

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ニャック・ポアンのあるプリヤ・カーン・バライの湖畔に置かれた小舟
観光用ではないようなのでこれは漁にでも使われるのでしょうか


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そんなバライから参道を進んだところに
「聖なる剣」という意味を持つ仏教寺院「プリア・カーン」が有りました
12世紀後半クメール王朝初の仏教徒の国王ジャヤーヴァルマン7世が父の菩提寺として創建したんだそうです
その巨大さは異様とも思えるほどで、先日見て回ったアンコール・ワットやアンコール・トムと勝るとも劣らない建造物でした
それもそのはず敷地も大変広く、周囲を囲む環濠は、東西800m×南北700mもあり、外周壁内の敷地は、56haもあり寺院として最大
当時は僧侶、奉公人、踊り子を含め10万人近くの人が住んでたと言われています
ちなみにその名の由来となった聖なる剣は、プノンペンの国立博物館にあるんだそうです
 

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見事なナーガに乗るガルーダの欄干
 

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そしてガルーダの彫刻が迎えてくれました
 

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ナーガを引く神々と阿修羅の欄干です
 

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こちらの欄干にはは5つの頭を持つナーガの姿が
 

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中央祠堂入り口を守る頭のなくなった像
 

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クメール王朝は王様によって信仰している宗教が異なることから、同じ寺院でもある時は仏教寺院だったり、ある時はヒンドゥー教寺院なったりとしている
こちらプリヤ・カーンもジャヤヴァルマン7世の没後にヒンドゥーに改宗した国王は、仏教的要素を排除
仏像などの頭は排除されていたり
 

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仏陀のレリーフが剥ぎとられていたりもしますが
 

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ところどころにその痕跡は残っていました

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そしてこの中央祠堂にあるストゥーパ
これは後世に持ち込まれたもので、当時のものではありません
 

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宗教的な排除だけではなく
遺跡は倒壊が進んでいて
 

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特に南国だけあって植物の繁殖がものすごく
タ・プロームほどではありませんが、ガジュマルが遺跡をかなり侵食していたりもしました
 

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ちなみに最後の写真は今流行っている『窓』と言った技巧で撮る写真
彼等は白人系の観光客ですが、中華圏のかたはこれだけが目的できているようです
 

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この日、車をチャーターしてアンコール遺跡観光大回りを行いましたが、次の目的地はその大回りからさらに外側の遠く離れた場所までちょっと遠出
郊外へ1時間ほど車を走らせたところにある、バンテアイ・スレイを目指します

そんな道中なんと途中パンクに見舞われてしまいました
悪路を暴走する彼等にはパンクは日時茶飯のようで、スペアタイヤが荷室に置かれていましたが、それはテンパータイヤではなく通常のタイヤでした
ただそのスペアタイヤに空気が入っていなくていたらしく、近くの修理屋さんに立ち寄っていく事になり
さして時間に余裕はありませんが、旅にトラブルいやもとい、ネコブル(虎と言うには大袈裟なので代わりに猫)は旅の基本
昔の日本の田舎もきっとこうだったんだろう修理屋さんでパンクを直しますが、私にはこうした場は格好の撮影ポイント、手伝うフリして楽しんでました
 

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伺ったのは「女の砦」という意味を持つバンテアイ・スレイ遺跡
 

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赤い砂岩により建造されているうえ、状態も良く「クメール美術の至宝」と呼ばれています

 

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フランスの作家・冒険家であるアンドレ・マルローが、その後『東洋モナリザ』と評されるデパダー像のあまりの美しさに魅了され、盗掘し国外に持ち出そうとした事件で一躍有名となった遺跡です
おかげでシェムリアップから遠い小寺院であるにもかかわらず、観光客でごった返す人気スポットとなっていました
 

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ここにはヒンドゥー教の神話世界をモチーフにしたレリーフが程度よく残されており
インドの叙事詩「ラーマーヤナ」から、魔王ラヴァナによるラーマ王子の妃シータ誘拐の場面
 

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これはライオンの獣人「ナラシンハ」
 

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象の聖水で身を清めるヴィシュヌ神の妃「ラクシュミー」
 

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猿王の兄弟ヴァリンとスグリヴァの戦い
などなどインド神話におけるラーマナヤのエピソードがあちこちの描かれていました
 

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ただし、私がここに来たわけは、何といっても『東洋モナリザ』を一目見るために他なりません
 

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南北の祠堂には「東洋のモナリザ」と評されるデヴァターの像
これはアンドレ・マルローが盗掘しようとした事件で有名になった女神像デヴァターですが・・・・
 

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さて肝心のバンテアイ・スレイで見た東洋のモナリザ
いまひとつ妖艶さにかけていましたが、実は本物はプノンペンのミュージアムにあるのだとか
 

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せっかく車をチャーターしているのだからと、アンコール遺跡大回りをしたあと
街に戻ってきたところで、さして時間も有りませんでしたが、シェムリアップのスーパー「アンコール・マーケット」に立ち寄ってもらいました
  

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ここを伺ったのは大晦日でしたが、まだクリスマスツリーが展示されています


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ちなみに市場や安価な屋台が並ぶここシェムリアップでスーパーマーケットの価値は低いようで、生鮮食料品や惣菜コーナーはいまひとつ
地元の方より外国人の方が多かったかもしれません
 

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果物のコーナーには
パインやマンゴー、スイカなどが並んでいましたが
どれも$1以上と結構なお値段でした
 

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生鮮食料品はと言うと、予想に反してパック詰め
氷の棚に並べられた魚介類を考えていただけに残念
 

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けれど中には見たこともないような魚や
巨大な骨付き肉なども並んでいました
 

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そうそう総菜コーナーにはなんと海苔巻きなどの寿しが並んでいました
 

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さて今回のお目当てはスパイス、というか黒胡椒
そうですカンボジアといえば胡椒!
実は、カンボジアの胡椒は世界一美味しいと評されるほどの品質なんです
本当なら生の黒胡椒が欲しかったのですが、残念ながらスーパーマーケットにはありませんでした
 

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いかにも天然素材&地元産品のコーナーには
目的の黒コショウが竹かごに入れられ売られていたので、こいつをお土産に買っていくことにします
 

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そうそうこのスーパーの品ぞろえで一番と思えたのは
虫除けスプレーなどの虫除けグッズの数々
ここカンボジアは「マラリア」の心配もある国だと思い起こさせてくれました
 

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シェムリアップでの宿は「ゴールデン・テンプル・ヴィラ」
1日19組だけのこじんまりとしたホテルです
客が少ない分、スタッフの対応は濃密で良いホテルでした
そのうえコスパに優れた宿で、今回の年末年始の宿泊費は1泊1人が5千円くらいでしたが、サービスがとてつもなく良かったのが特徴でした
そんな滞在中のサービスは
・朝食ビュッフェが無料
・往復の空港送迎が無料
・ホテルでのディナーが1回分無料
・そしてなんとホテル内のSPAでマッサージが1時間無料(メニューを見たら$16でした) という太っ腹なサービス
 

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ということでチャーターした車でアンコール遺跡を大回り+バンテアイ・スレイで東洋のモナリザを見るなど半日以上にわたり歩き回り疲れ切って戻ってきた後は、ホテルに併設するマッサージの受付カウンターにやってきました

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ここでは前述の通り個室でボディッマッサージやアロママッサージ、ハーバルコンプレスマッサージなど(各1時間)、本格的なスパを受けることが出来ます
 

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お隣の国、タイの国の様な強烈なマッサージでは有りませんが、太腿やふくらはぎなどを中心に揉んでもらい、疲れた脚もすっかり元どおり


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マッサージを受けた後はプールでひと泳ぎ
炎天下の中歩き回り、火照った体を冷やすこともできました
 

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ちなみにホテルのあるソック・サン・ロードにはマッサージ屋さんも多く激安の価格の看板を多く見ましたが、肝心のマッサージ屋さんの腕も今一つとのことでした
もっともちゃんとしたお店でも、1時間$12でマッサージが受けられるようなので
次回来たときはこんなお店にも行ってみようかな
 

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さて次のエントリーはそんなソック・サン・ロードからパブ・ストリートにかけての街歩きです

灼熱の太陽が沈み、あたりは夕暮れの涼しさが包んでき時を待っていたかのように
シェムリアップでの宿ゴールデン・テンプル・ヴィラを出てソック・サン・ロードからパブ・ストリートにかけて、街歩きすることに
空を見上げると、それを邪魔するかのように電柱とそれに掛かる電線が覆っています


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発展途上国らしい景色と言えばそれまでですが、私の住む札幌の街も電柱と電線が溢れています
ただその違いはこの節操のなさ
日本の電気設備屋さんが見たら卒倒しそうな景色ですね
でもこれって東南アジアあたりではよく見る景色だったりします
ちなみによくこれでどれがどの線だと判るか、心配になりますが
心配には及びません
勝手に線を引いて盗電していたりもするので、本家本元も判らなくなっているという話も聞くからです
 

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そんなソック・サン・ロードを歩いていると
なにやら美味しそうな匂いが漂ってきました
写真は炭火でソーセージなどを焼く屋台ですが、こんなにたくさん売れるのと思うくらいにたくさんの食材が屋台に積まれていました
 

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これはゆで卵の屋台
玉子の殻が青く見えますが、もしかしてこれがカンボジア名物の「ポンティアコーン」
ちなみにポンティアコーンは孵化直前のアヒルの卵
ゲテモノ好きの私でもあとずさりしそうな逸品
買わなくてよかったかも
 

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さて今回歩いたソック・サン・ロードからパブ・ストリートまでの道路は
レストラン街だったりもします
そんなレストランでよく見かけるのが、この生ビールの樽の数々
実はアジアの国々で樽の生ビールを見かけることが少なく、あってもホテルとか高級レストランがほとんどで
 

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こんな小さなレストランに樽の生ビールを見かけることはまれでした
これってやはり白人の観光客が多いシェムリアップならではという事なのでしょうね
 

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さてこれからが本題です
ここカンボジアのシェムリアップは物価が安いのに加え
イスラム圏のような酒税制度もなく、ビールなどの酒類がとてつもなく安く提供されています
特にシェムリアップのレストランでのハッピーアワーは魅力いっぱい
何といってもそうした樽生ビールが冷え冷えのうえ、なんと1杯$0.5と言った看板を街のあちらこちらで見かけました
 

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このオリジナル・クメールレストランなんぞは
終日$0.5といった大盤振る舞い
 

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そんな大盤振る舞いはビールだけで、食べ物でぼったくるというワケでもありません
このカレー屋さんなんかは食事も1品$1~$2.5と言った格安価格
 

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ビールも安いのですが、モヒートがなんと$1と言った具合
しかもこのシェムリアップのモヒート、後日別にエントリーしますが、これでもかと香草が入った日本では見ることのできないような逸品だったりします
ということで長期滞在したい、そんな候補地NO.1がこのシェムリアップとなりました
 

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そんな街角で見かけた不思議は売り物、一見ジュースか何かを売っているのかとも思いましたが
よく見ると何だか汚そうな瓶やペットボトルに入った、訳の分からない液体
田舎道の屋台にも同じようなものが売られていましたが
もしかしてこれってガソリン?
色からしてもしかしたらガソリンもどきだったのかもしれません
まぁここシェムリアツプではガソリンスタンドをほとんど見かけませんでしたが
車は別としてバイクくらいならこれくらいの販売量で充分ですよね

私自身、ガソリンは、ガソリンスタンドで買うものといった常識にとらわれていたので
これはこれで新鮮な景色の一つでした 
 

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日本では滅多に手に入らないカンボジア産のフレッシュグリーンペッパー(生胡椒)
土産にするのは難しいのだけど、現地でいただくことは可能です
ということでシェムリアップにあるスーパー「アンコール・マーケット」で探しましたが見つかりません
ということで、ここならあるだろうと、いかにも現地の方々の台所「オールドマーケット」にやってきました
 

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建物の中に入ってみると野菜や果物が雑然と並べられている八百屋や、見たことも無いような魚介類が並ぶ魚屋が、いかにも南アジアの混とんとした様相を示しています
ここは地元の人が普段の買い物に利用する生活市場なんでしょうね

 

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そんな野菜売り場で目的であった生のグリーンペッパーを見つけました
通常はkg単位の販売なんだそうですが、必要なのは現地で食べる分だけ
無理を承知で交渉をします
そのうえ価格も観光客相手とぼったくられそうだったので、これくらいなのだろうと紙幣を差し出した上、それじゃ足りないと言われたように感じましたがここは押しとおしました
 

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買ったのはこの3房で100リエル
日本円で言ったら13円くらいでしょうか
 

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続いて魚介類のコーナー
ここシェムリアップは海からは一番近いところでも200kmほど有るのですが
シェムリアップの南にはトンレサップ湖と言う湖があり、淡水湖であるものの漁業が大変盛んで、そこから運ばれてきたのでしょうか、エビやカニ、貝をはじめ種類豊富な鮮魚が並んでいました
 

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でもよく見たらイカも並んでいたので、湖ではなく海でとられたものも運ばれているのでしょうね
 

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売買の方法はと言うと
価格は有って無いようなもので、会計はザルに入れた食材の重さをを秤ではかり価格を決めているようですが
主導権を握っているのは店の主人のようでした
 

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日本では高級食材として知られる手長海老もここではなんとグラム売り
買っていっても食べる手段は有りませんが、この後行った屋台で探してありつくことに
ちなみにこの話はまた後日エントリーいたします
 

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そうそう生きのよさそうな「うなぎ」も樽のなかでのたうち回っていました
 

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他にはいかにも自家製の魚の開きなどが売られていました
 

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こうしたマーケットにつきもののレストランはもちろんありました
ただ衛生面を気にしてか観光客の姿はまばらです
 

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といっても観光客の姿は全くないわけではないようで
こうした土産屋さんや
 

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旅行用品を売る店もあり、私のような観光客もこのオールドマーケットをうろうろしているようです
 

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あと、ここで初めて見た景色といって良いでしょう
オールドマーケット内にはこうしたミシンをかる縫子さんがいて
店内で売られている布地をマーケット内で衣類に仕上げてくれるのだとか
よく見ると後ろに日本製の「JUKI」のミシンが備えられていました
 

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このミシンの縫製所の奥には眉毛サロン
何でもありのオールドマーケットでした
 

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土産に何か買っていきたいのですが
こうした肉製品は残念ながら検疫の関係で持って帰れません
 

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替わりにかっえ帰ったのが、ガーリック&ミックススパイス仕立てのピーナッツ
ホテルのレストランで食べたのですが、あまりに美味しくいーるに合うと購入
一袋$2のところ4袋で$5+α(余ったリエル)って、これでもボラれてるんだろな〜
それにしても市場には物凄いパワーを感じます
 

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そうそうANA Global Channelにここしぇむりアップのオールドマーケットを題材とした「スピリチュアル&パワー カンボジア(びっくり!こんな光景も?マーケットの奥をのぞいてみました)」を見つけたので貼っておきますね
 


 

さてお腹も空いて来た事ですしそろそろ屋台街のほうに移動することにします

夕暮れ時、2018~2019年カウントダウンパーティが行われる
大晦日のナイトマーケット周辺の繁華街にやってきました
 

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ここで年越しも良いかもしれませんが、明日はご来光をおがみにアンコールワットへ行くつもりなので、晩飯を食べたらホテルに戻る予定です
 

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シュリムアップ最後の夜はパブストリート近くの B B Qの名店「Real khmer Cook BBQ」で屋台飯
店先の厨房では大きな炎をあげたパフォーマンスが見られました
 

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そんな厨房には黒衣のコックコートを纏いシェフハットを被ったシェフがずらり
 

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そして厨房の周りに並べられた食材もいかにもBBQしてくれと言わんばかりの食材
なんだか期待が持てます
 

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結構な人気店のようで席が埋まっていましたが、スタッフに導かれ着席
 

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まずは何はともあれ樽生ビールと
相変わらず一杯$1のアンカービールで2018年に別れを告げます
 

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頼んだのは
「Stir-Fried Calamari With Green Peppercorns」
烏賊のグリーンペッパー炒め
そうあのオールドマーケットで見かけたイカにフレッシュなグリーンペッパーをたっぷり使った料理

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それにこれまたオールドマーケットで見かけた手長海老のBBQ
「Fresh Water Prawn」手長海老の炭焼き
 

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この手長海老が味噌たっぷりの上、プリっぷりで美味しい
アンカービールが進みます
このあと部屋でもお節料理を肴に飲むつもりなのでこの辺でホテルに帰宅
 

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途中怪しげな屋台を見かけましたが
屋台には蛇やサソリなどのゲテモノがずらりと並んでいました
さすがにこれはパスさせてもらうことに
 

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カンボジア・シェムリアップ最大の繁華街であるパブストリートに寄り添うように広がる観光名所
「ナイトマーケット」
ここを訪れたのは大晦日という事もあり、ナイトマーケットは夜な夜な年越しカウントダウンが行われるよう
もっとも私どもは明日の早朝、夜明け前にアンコールワットに赴き
ご来光を眺めようと画策していましたので、残念ながらこのパブストリーで行われるカウントダウンには参加できません
 

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雰囲気だけでも味わおうと彷徨いましたが
夜が更けパブストリートにも次第に人が集まりつつあるようです
 

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そんなパブストリーで見かけたDr.フィッシュ
以前から興味津々ですが、やはり今回も怖くて足を突っ込めずじまいです
 

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ところで昨今、アジアの国々でよく見かけるルーフトップバー
バンコクやホーチミンでも興味本位で訪れました

たとえばバンコクではこんな高層階にあるバー
バンコク一の夜景を望む天空のBAR「Distilディスティル」で
 

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という事で、さっさとホテルに戻り寝てしまえばよいのですが
ホテルまであとわずかという所で、気になるルーフトップバーが有りついつい立ち寄ってしまいました
もっとも今回伺ったのは、そんな高層階のルーフトップバーではありません
たしか5~6階くらいだったかと思います
ナチュラルハウスホテルの屋上にあるルーフトップバー「SkyBar&Restaurant」
 

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ここはホテルのレストランも兼用しているようで
食事をしているファミリーも見かけました
 

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さて肝心のバーですが
店の奥、そうスコールが降っても大丈夫そうなところにバーカウンターが有り
 

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魅惑的なビールのいタップが並んでいます
 

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まぁ多少は洒落ているので、メニューは高いのだろうと思いきや
なんと、メニューはすべて$2と言った低価格
もしかしたらこれでもカンボジアではぼったくり価格だったのかもしれません
 

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さて今回さすがに樽生ビールも飽きてきたところなので、モヒートをオーダー
香草がたっぷり入り香り一杯のモヒートがつまみ付きで一杯$2
しばらくシェムリアップに滞在したいのですが、残念ながら今晩が最後の夜
またこの街で飲み明かしたいものです
 

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ということでカンボジア・シェムリアップでの最後の夜に乾杯です
 

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ナイトマーケットをうろつき、ルーフトップバーで一杯やりほろ酔い気分で部屋に戻ってきたところ
部屋になにやら届いておりました
それが客室料金に含まれるサービス一式の中の一品
アンコールワットへの早期訪問のためのスナックボックスでした
 

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内容はと言うと、チーズとハムのサンドイッチになにやらもち米を使った料理
それにリンゴとオレンジが入れられミネラルウオーターとともに袋に入れられていました
翌朝は朝飯が付いていますし、人込みでごった返している中食べるものいやなので
夜食としていただくことに
 

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合わせるお酒は東広島西條土産
山陽鶴酒造の『おり酒限定生原酒』
海外であっても、やはり年を締めくくるのは日本酒でありたいものです
 

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そしてこれまた日本の伝統である年越蕎麦は神田まつやの鶏南ばんそば
カップ麺ですが割といけました
 

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アンコールワットでの初日の出

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写真は2020年の年賀状に使用したアンコールワットでの初日の出です
実はこれが撮りたくてわざわざカンボジアのシェムリアップまでやってきました
 

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2019年の元旦は朝の3時半に起床
まずはスマホで天気を確かめますが、曇り空でピーカンとはいきませんが雨では無そうです
日の出は6時26分
とはいえアンコールワット周辺は私同様に元旦ご来光を拝む観光客で道は混雑してそうですし
撮影ポジションも確保せねばなりません
 

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4時半にはホテルを出ようとトゥクトゥクを予約していましたが
時間になっても約束のロビーには向かいが来ません
早朝でしたが、何とかホテルのスタッフを見つけその旨を話したところ
すぐにトゥクトゥクを予約、やってきたのが笑顔で迎えに来た写真の彼でした


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かなり出遅れてしまいましたが、目的地である定番撮影スポット「聖池」には6時前には到着
ちなみにここからだと池にアンコールワットが逆さに写る、逆さ富士ならぬ逆さアンコールワット
プラスご来光も池に写り込む絶好のポジションなんです
 

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もっともその時「聖池」はかなりの数の観光客で目指すスポットは埋まっていました
 

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ご来光は6時40分くらい
アンコールワットの建物の高さ分、天気予報の時間よりも遅れて出てきました
 

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日が昇るにしたがい、順次観光客は帰っていきます
 

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私どもも乗ってきたトゥクトゥクと待ち合わせの場所へ
あまりの観光客の数にもしかしたら会えないかもと思いましたが
トゥクトゥクの運転手は私どもをしっかりと覚えてくれていました
 

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ちなみに今回はホテルで頼みましたが、このトゥクトゥク、大きく車体の看板に記載されていたとおり、東南アジアでメジャーな配車アプリ「Grab(グラブ)」でも予約できるよう
配車アプリでの予約ならぼられる心配がないので安心ですね
 

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しかもトゥクトゥクは狭い路地でもまったく問題なく進める
まさに東南アジアの「足」だと実感いたしました
 

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そうそう今回利用したトゥクトゥクはRemorque(リモーク)と言うタイプ
馬車みたいな客車をバイクに引かせるものですが
まさに客車、前の席は倒してあり4人掛けの際は対面座席になるようです
 

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シェムリアップ国際空港へ戻ってきました
オレンジ色の三角屋根が印象的なこの空港はアンコール遺跡から近く利便性は良いのが特徴です
しかしその近さゆえ遺跡保護のために離着陸に制限があり、振動により遺跡に影響を与えるという懸念もあることから新空港の建設が決まっているそうです
ということでこれがおそらく最後の訪問になりそう
ラウンジを中心にしっかりと調査させていただきます


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シェムリアップ国際空港のチェックインカウンターにはJALが所属するワンワールドアライアンスのプレミアムレーンが有りましたが、これが結構並んでいました
流石にこの空港はアンコール遺跡観光に密着した空港、人気のほどがうかがえます
ちなみにここはワンワールドのエメラルドステータスの他にキャセイパシフィックのマルコポーロクラブも利用可能なんだそうです
 

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チェックインしたらすぐに「プラザ・プレミアムラウンジ」に向かいます
ここはプライオリティパスが使えますが、ワンワールドのエメラルドステータスが使えますのでチケットを見せただけで入場できました
 

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三角屋根をそのまま使った高い空間のリゾート気分満点のラウンジ
 

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個人用ブースは六角形のパティーションで仕切られた独特のもの
 

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けれど食事も出来そうな中庭を望むソファー席が有りましたので今回はここでまったり
 

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さてラウンジにつきものの飲物と食事ですが
まずはともあれビール
バーカウンターにはタップがあり、
アルコール飲料(ビールとワイン)は2杯まで無料なんだそうです
 

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ということでシェムリアップ再訪を祈願し乾杯
 

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さて肝心のラウンジでの食事ですが、伺ったのが午前中という事で残念ながら軽食のみ
まずはサラダバー
 

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ちなみにこのラウンジはライブキッチンが充実しておりました
ということでオムレツコーナーでシェフにオムレツを焼いていただき
 

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アンコールビールとともにいただきます
  

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もう一つのライブキッチンはヌードルバー
フィッシュボールヌードルとラクサを作ってくれるようです
 

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おいうことでフィッシュボールヌードルを頼みました
平たい米粉麺がしこしこしていて美味しいのですが
東南アジアらしくピーナッツやレモングラスなどをトッピングしていただきます
 

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シェムリアップのラウンジでまったりさせていただきましたが、そろそろ搭乗時間となりましたので搭乗口に向かいます
ところでここシェムリアップ国際空港にはボーディングブリッジが有りませんのでこうしてタラップを昇り搭乗します
乗り込む機材は今はなきキャセイドラゴン航空(國泰港龍航空)エアバスA320
 

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離陸する寸前、滑走路の脇にロイヤル・カンボジア・エアフォースの軍用機「アントノフAn-24」を見かけました
この機体は1959年に初飛行が行われたという年代物です
ここに伺った2019年時点では世界中で運用中だった109機のうちの貴重な1機です
そしてその奥にはアンコールワットを上空から一望できるアンコールバルーンが今日も浮かんでいました
 

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上昇し高度を上げていくと眼下に広がるトンレサップ湖が見えてきました
このトンレサップ湖、シェムリアップから車で約30分ほどのところに位置していますが
東南アジア最大の湖で、世界最大規模(その数100万とも言われています)の水上生活者を要する湖です
トンレサップ湖自体の漁業資源は豊富なうえ、湖周辺とメコン川沿いは年に二回から三回の稲作が出来る豊かな地域で上空からはそんな田んぼらしきものも見ることが出来ました
 

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さて今回搭乗したキャセイドラゴン航空
シェムリアップ国際空港から香港国際空港まで2時間半ほどのフライトですが、なんとそんな短いフライトなのに機内食が出てきました、LCCであるのに関わらずです
提供されたのはビーフシチューとポテトサラダ
ハーゲンダッツのアイスクリームも付いていますが、中華系の航空キャリアはたとえエコノミークラスでも機内食が美味いのが嬉しい
しかもなんと缶ビールもいただいちゃいました
 

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香港が近づくと2018年10月開通したばかり(この話は2019年1月でしたので)に香港とマカオ、珠海を結ぶ「港珠澳大橋」が見えてきました
港珠澳大橋は総延長約55km、香港・マカオ間は約42kmといった世界最長の海上橋
明日はこの橋を渡り香港からバスでマカオに行こうとこの時点では画策していました
 

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ほどなく香港チェクラップコク国際空港に到着
エプロンにはこれでもかと思えるほど、各国の航空キャリアの機材が並んでいました
 

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そんな機材の中で目を引いたのが
エプロンに並ぶ航空機の中にブリティシュ・エアウェイズのエアバスA380-800と

ただいま開催中のドバイ万博をアピールする「エキスポ2020」塗装を施した、エミレーツ航空のエアバスA380-800の姿もありました
このターミナルはもしかしたら2階建てのエアバスA380専用のボーディングブリッジを備えたターミナルだったかもしれません
 

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ということで香港入国
香港国際空港は利用客が多く、出入国審査に長い列ができ並ぶことにより時間がかかるのが玉に瑕ですが
出入国審査を簡素化した指紋認証による「e-チャンネル」という自動ゲートが時間に余裕のない香港のビジネスマンのために備えられていて
これを各航空会社のマイレージサービスの上級会員にも利用範囲を広げていることから
私も香港出入国管理局「フリークエンドビジターe-チャンネル」2010年に登録済み
おかげであっさりと通過することが出来ました
本当にこいつは便利、けれど今年パスポートを更新したのでまた登録に行かねばならなくなりました
ちなみに2013年「e-チャンネル」に再申請していますので、今度申請すると3回目の登録となります
 

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2019年3月に法案が起草された「逃亡犯条例改正案」
この法律がきっかけで、香港は情勢が急展開
「雨傘運動」に見られるような大規模な抗議活動が常行われるようになり
その後「香港国家安全維持法」が施行
自由で寛容な社会だった香港が大きく変化し、現在に至っています
 

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(ウィキペディアより拝借)
 


 

そんなことをまだ知るよしもない2019年の正月、香港に滞在し堪能していていました
まぁある意味ラッキーだったかもしれませんが、これが香港を自由に楽しむ最後の機会になったとだけは言いたくないですね
ということでそんな香港滞在を懐かしんでblogの更新をさせていただきます

さてそんな2019年正月明け香港での宿はホリデイイン・エクスプレス香港ソーホー(香港蘇豪智選假日酒店)
インターコンチネンタルホテルズグループのホテルですが、安価で立地が良さが今回の宿とした理由です
特に明日行く予定のマカオ行きフェリー乗り場はホテルから歩いて5分くらい
ついでに九龍半島へ渡るスターフェリー乗り場も徒歩圏内でした
写真の通りホテルは38階のペンシルビル
もっとも昨今の香港はこんな建物があちらこちらに乱立して建っていて、高さ100メートル以上の超高層ビルの数は2,354棟と2位のニューヨークを大きく突き放しダントツの1位なんだそうです
 

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さてこれからの書き込みはどちらかと言うと覚書です
部屋はさほど広くはなく、設備はキングサイズのダブルベッドとビジネスデスクに大型TV
 

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最近アジアを中心に増えてきたウォシュレット機能付きトイレでは有りませんでした
 

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風呂桶はなくシャワーのみ
 

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クローゼットにはセイフーティボックス
 

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湯沸かしポットにマグカップ
 

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空の冷蔵庫
 

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チェックイン時にインターコンチネンタル アンバサダー会員の特典として
ウエルカムドリンクが提供されましたが
なんとこれは「常温の缶ジュース」
香港の接客クオリティが如実に表れています
 

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高層階に宿泊したのでさぞかし景色がいいのだろうと思ってカーテンを開けたところ
飛び込んできたのがビルに挟まれた景色
まぁこれが香港の景色と言えばそうなのですが
 

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香港名物「築棚」
香港の街を歩くと大抵1つや2つ見かけますが、これをみると、あぁ香港に来たんだな~と感じます
そんな築棚、竹をナイロンのひもで縛ると言った単純な構造で組まれた工事現場の足場
こんなので大丈夫と思われがちですが、結構丈夫なんだとか
そういや私の住む北海道でもその昔は「カラマツ」あたりが使われていたんだよな~などと思ってしまいました
 

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今回宿泊するホリデイインエクスプレス香港ソーホー
その名の通りソーホー地区にありますが、そのソーホーの意味合いは
ニューヨークやロンドンなどのソーホー地区と同じような意味合いだそうで
空き家となっていた工場や倉庫などをデザイナーやアーティストがアトリエやスタジオとして利用するようになってから、その周辺にレストランやギャラリーが集まり、おしゃれな流行の拠点として発展していったのだとか

宿泊するホテルから汚らしい香港の裏路地の階段を昇り(別にこの階段を昇らなきゃいけないわけではありませんがなんとなく)
ソーホー地区を街歩きするとにします
 

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新しい店舗なのに、どこか香港らしさを主張する魚屋や肉屋
 

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そしてこの果物・野菜のお店「Wah Kee Fresh Fruit and Vegetable Ltd(果菜有限公司)」はミシュランの星付きレストランの方々に賞賛されているそうで
店にはそんなレストランのシェフたちと撮られた写真が所狭しと並べられていました
 

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そして香港島の住人で知らない人はいないと言っても過言ではない
「蘭芳園(ランファンガーデン)」創業は1952年といった老舗茶房
伝説のミルクティーを飲み来たのでしょう大勢の方が並んでいました
 

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そろそろ晩飯のため尖沙咀に渡ろうと中環まで足を延ばしたところ
檢閱廣場にはいまだクリスマスツリーが立っていました(ここをおとおずれたのは元旦です)
 

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香港の政治と経済の中枢を担う街である中環(セントラル)には日本人も多いのでしょう、あちらこちらで「マッサージ・サウナ」などのカタカナ文字の看板を見かけます
 

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さて香港事情で気になるものに中環(セントラル)の公園などで溢れかえっている「アマ」さんの姿
今回は日曜ではなく正月でしたがその姿を見ることになりました
ちなみにその「アマ」さん、香港では富裕層に限らず、女性の高い労働率の関係からか一般家庭でも雇うことの多い住み込みの家政婦さんのことを指します
一応は同じ英語圏ですから、会話も可能なので他国であっても雇えるんですね
彼女たちは休みには、中環(セントラル)のこうした歩道橋下などに座り込んで料理を食べたり、談話したりしているのですが
別段雇い主から嫌われているといったわけではないようで、たまにはこうして集まって本来の母国語であるタガログ語で会話をしたいんでしょうね
 

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スターフェリーで中環から尖沙咀にわたり
目的地あたりの廟街(テンプルストリート)の上海街露店街をフラフラ
猥雑でいて混とんとしていますが、熱気が充満しておりこれぞ香港といった景色ですね
右上には「吉野家」が近くにあるよと知らせる看板が見られます
 

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ちなみに日本では経営危機が噂される吉野家ですが、香港での人気は不動のもの
もっともこんなメニューが日本でもあれば、私も伺うのですが
(下の画像は香港吉野家HPから拝借、クリックすると香港吉野家HPにジャンプします)
 

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今回伺ったのは佐敦にある「四川料理 老川皇」
ちなみにあまりTVを見ない我が家がけっこうはまっている『沸騰ワード』で
ラウンジの鬼こと高橋真麻さんが訪れたお店です
 

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地元の方にも人気という事で、いつも満席と聞いていたのですが、2名だったこともありすぐに入店出来ました
 

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ということでまずはビール
つい先程の昼までシェムリアップでアンコールビール飲んでましたか、今晩は香港にある四川料理『老川皇』でサンミゲルビールやってます
サンミゲル一本HKD20

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メニューを見ると一皿がHK$26~78(日本円で370円~1,110円)とリーズナブル
 

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という事でまずは
沸騰ワードで辛いもの好きの高橋真麻さんが頼んでいた「激辛麻婆豆腐」
これは激辛で美味しい、ビールにもよく合います
 

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そしてこうしたものは日本ではめったに食べられない
「泡椒鳳爪」
これは香港っ子たちの大好物
四川料理の名物でコラーゲンたっぷりの逸品
こうしたものが普通に頼めるのが、香港の良いところ
 

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そして水餃子
やはり中国で餃子といえば水餃子ですよね
本場の水餃子はいったいどこが違うんだと思えるほど美味しい
 

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さて写真のこのお店は帰りに見かけた日本料理の店
香港にはこうした日本料理店はかなりの数があるそうです
もっとも日本人の料理人を雇っているのはごくわずか、当たり外れが多いのも香港の日本料理店の特徴だそうです
まぁ香港のレストランの家賃は東京の5倍と言われていますから、料理の価格に反映できないようなお店はコストの高い日本人を雇えないんでしょうね
日本食がブームだそうですが、是非とも海外でも私たち日本人が本物と思える日本食を提供してもらいたいものです
(もっともこの日本料理店がどうのという話ではもちろんありません)
 

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ザ・ペニンシュラホテル香港の夜の風景です
ホテル周辺から港沿いのプロムナード(尖沙咀海濱長廊)にかけ大勢の方がわたわたと歩いています
 

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さて夜の香港と言えば「100万ドルの夜景」が有名ですが、残念ながらこの日「ビクトリア・ピーク(Victoria Peak)」へ登るピークトラム乗り場前は長蛇の列
1~2時間は待たされそうなのでビクトリア・ピークからの夜景は諦め、シンフォニー・オブ・ライツ(幻彩詠香江)を鑑賞することに
そのシンフォニー・オブ・ライツ
ヴィクトリア・ハーバーを挟んで、両方にそそり立つ高層ビル群から、香港フィルハーモニー管弦楽団による演奏曲に合わせたレーザービームやサーチライトを放つ世界最大の光と音のショー
何とこれは2004年1月17日以来毎夜行われていているのだとか
私も過去2009年と2013年に尖沙咀側から鑑賞していました
2009年
2013年
 

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夜8時から行われるこのシンフォニー・オブ・ライツをこんな感じで十数分堪能させていただきました
ただ参加棟の総数が47棟に増えにも関わらず、観覧場所の制限が以前より厳しくなったのと
過去観たシンフォニー・オブ・ライツが脳内で美化されたのか、何だか以前よりもショボく感じたりもしました
 


 

ショーが終わっても交通機関は混雑するのでしょう
その場でまどろむ方が多くいるようです
 

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とは言え明日は朝早くに起きてマカオ行きのフェリーに乗らねばなりません
人込みの中、急いで尖沙咀天星碼頭へ
ここからスターフェリーに乗りホテルのある中環(セントラル)に戻りますが・・・・
よく考えてみるとこのスターフェリーは旨いタイミングで乗り込めばヴィクトリア・ハーバーから尖沙咀と中環の両岸のシンフォニー・オブ・ライツが見れたんですね
まぁ皆さん考えることは一緒かもしれませんが
 

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スターフェリーをセントラル(中環碼頭)ピアNO.3で降り、中環(セントラル)へ繋がる2階テラス連絡橋を歩いているととあるものを見つけました
それが写真の『従軍慰安婦問題を象徴する少女像(2019年1月現在)』
香港の在香港日本総領事館近くに設置されていると聞いていたので、この近くに在香港日本総領事館が有るという事なのですね
ちなみに在香港日本総領事館は中環の交易廣場(エクスチェンジ・スクウェア)にあるそう、確かにすぐ目の前でした
 

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この『従軍慰安婦問題を象徴する少女像(撤去済み)』を設置したのは香港の反日(いや抗日か)活動団体「保 釣 行 動 委 員 会」
沖縄県・尖閣諸島の領有権は中国にあると主張する香港の民間団体なんだそうです
私が伺った2019年の元旦には「釣魚台 中国領土」と書かれた幟が連絡橋に設置した像の近くで主張していました
 

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2017年からこの中環2階テラス連絡橋に設置されていましたが
つい最近になって香港の警察はこの民間団体に設置にあたって申請がなかったとして、撤去するよう求めたようです
もちろんこれは設置当時から日本政府が香港政府に撤去を申し入れてあった事案です
結果少女像3体については、2021年7月末に撤去したと同委員会の関係者が明らかにしたそうです
 

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これってもしかしたら例の米ハーバード大教授の「慰安婦」論文の影響でしょうか?
香港の警察と言うか、政府の意図は測りかねますが・・・・
思いのほか香港市民は親日ですし、なんらかの意向が有ったのかもしれません

香港でいただくお節とお屠蘇

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コロナがまだ猛威を振るう前
長い休みがとりやすい年末年始は大抵は海外で過ごしていました
まぁ海外らしい生活もリフレッシュの意味で良いのでしょうが
そこは日本人、日本伝統の行事も忘れないようにはしたいものです
特に正月は「おせち料理」をつまみに「お屠蘇」といきたい
という事に加え香港の税関はアルコール度数30%以上は1リットルまでは無税となっておいるので、日本から「獺祭純米大吟醸磨き三割九分」を持ち込みました

ただお節については、肉製品はすべて検疫で引っ掛かるので持ち込めません
そこで香港のスーパーの日本食コーナーで紀文のお節セットを購入
ちょっと寂しいですが持参した重箱に入れて気分を盛り上げます

それに加えマルちゃんのお餅スープをお雑煮代わりに購入
「お茶漬けナチュラリスト」と罵られようが
やはりこうした伝統の日本食は海外と言えど正月には欠かせません


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2019年の元旦、再訪問することになったマカオ
実は過去に財布をすられたという苦い経験があります
それが「マカオでカジノでもないのにスラれちゃいました」事件です
それから約10年、トラウマを解消する意味を含めそんなマカオを再訪、カジノと世界遺産を楽しみます
当初は新たに開通した港珠澳大橋を使い香港中環からバスでマカオへ行くつもりでしたが
2019年当時マカオへのバスはもともと人気の上、正月という事でかなり前から満席
されどリベンジの意味あいから是非とも訪れたいため、マカオ行きを強行、フェリーで伺うことに
宿泊するホテル近くの上環の港澳客輪埠頭(マカオフェリーターミナル)からタイパターミナル行きで渡航することにいたしました


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フェリー料金はエコニミー席が片道HK$171(日本円で2,500円くらい)
バスだとHK$65 1,000円かからずに行けたのに残念です
 

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搭乗時間は午前7時
乗り込むのは青色のフェリー
「金光飛航」
コタイウォータージェットです
 

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朝一という事もあり、座席はガラガラ
そうですねこんな時間にカジノに行く人はそんなにいないでしょうからね
まぁ私どもの目的はカジノではなく世界遺産なので早ければ早いほど見て回りやすいんです
 

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さて、そんな私がバスの旅にこだわった理由が、私自身船に弱い
そうすぐに船酔いしてしまうからなんです
警戒して船の中央付近の窓際に陣取りますが、おかげさまでさほど揺れることなくタイパターミナルへ到着いたしました
 

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帰路ももちろんフェリー
ただし帰りはマカオ・フェリー・ターミナルからとなりました
 

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そんな帰路には赤色フェリーたる「噴射飛航」ターボジェットで帰ります
 

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午後一だったこともあり、こちらもガラガラ
 

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港珠澳大橋をくぐりつつ香港を目指しますが
次回は是非ともこの橋を渡り向かいたいものです
 

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帰りもさほど揺れることなく快適な船旅
60分ほどで上環の港澳客輪埠頭(マカオフェリーターミナル)に到着いたしました
 

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ところで香港・マカオは同じ中国と言えど入出国審査があります
ただしこちらも自動ゲートである「e-チャンネル」を登録しておいたおかげで、とてもスムーズに入国できました
やはりこのe-チャンネル便利この上ないアイテムですね
 

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マカオと言って最初に思い浮かべるのが「カジノの街」だったりしますが、観光地としても魅力いっぱい
というのも東洋と西洋を結ぶ玄関口として栄華を極めてきたマカオ
2005年7月に22の歴史的建造物と8つの広場が「マカオ歴史市街地区」としてユネスコの世界文化遺産されました
ということで今回はカジノではなくそんな世界遺産を見て回ることに
 

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今回はそんなマカオの世界遺産を巡る旅の移動手段のお話
ちなみにマカオの面積は30.8平方km、私の住む札幌市厚別区が24.38平方kmですから
私の住んでる「区」より多少多い程度です
もっともそんなマカオ、元々は国だったのですから小さな国だったんですね
そん狭い国になんと65万人もの人が住んでいたというから、とんでもない人口密度だったという事になります
そんなマカオですが、狭すぎるのか電車やトラム等の交通機関はなく、バスやタクシーを利用するしか手段は有りません
ということでまず考慮するのはバスですが、路線バスは約90系統ほどあり、マカオ内を網の目のように走っていっていて世界遺産を巡るのに良いようにに思えますが、使いこなすにはハードルがかなり高いようです
ということで次の手段のタクシーが一番かと思い私もそのつもりでいました

ところがマカオに渡航する前にWebで面白そうな交通手段を見つけました
それがカジノやホテルが出している無料シャトルバスで巡る旅
まぁダメならタクシーを使えば良いと思いチャレンジすることに
まずはこの「ベネチアン・マカオ・リゾート・ホテル」行きのといった、高級そうなホテルの無料バスで向かいます
 

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ヴェネチアン・ホテルへ入る入り口に以前観たことのある橋が見えてきました
 

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4年前にヴェネチィアを訪ねたときに観たリアルト橋でした
 


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ということで、ベネチアン・マカオ・リゾート・ホテルとパリジャン・ホテルそしてスタジオ シティ マカオを観光
宿泊はしませんでしたが、ちょっと遅めの朝食をスタジオ シティ マカオで取ることに
まぁこの話はまた後日
 

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バスは海岸線を走りますが、途中車窓にマカオタワーを見かけました
前回のマカオ旅行ではここの展望台マカオタワー「360°カフェ」で昼食をいただいたんですよね
 

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そして西佛大橋を渡りマカオ半島へ
そういよいよ世界遺産の集中するエリアに行きますが
グランドエンペラー・ホテル(澳門英皇娯楽酒店)のバス乗り場が世界遺産に近いことから、ここまで無料バスで移動することに
ここからは聖ポール天主堂跡などの、世界遺産が集中するエリアがあるのでここからは歩いて世界遺産を見て歩きました
 

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最後となる無料バス乗り場は「グランド・リスボニア」
 

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世界遺産を堪能した後は
マカオ・フェリー・ターミナルに向かいますが、無料バスに乗るにはグランド・リスボアに行った証明が必要になります
ということでリスボア・カジノの2階(実際には4階)で写真のホテルまたはカジノの施設を利用したときにもらえる乗車券を頂かねばなりません
 

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と言うことで、乗車券を提示し
無料バスに乗り港澳客輪埠頭(マカオフェリーターミナル)へ
こんな感じでマカオでの移動手段は本来ならカジノを使う金持ちたちが乗る高級バスをお金をかけずに乗り移動する事ができました
まぁ大した金額ではありませんがおかげで前回ここマカオのセナド広場で財布をすられたといった、トラウマは解消された気がします
 

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今から20年以上前、当時の東京都知事であった石原慎太郎氏が「お台場カジノ構想」を発表
度肝を抜かれたのは某業界でしょうが、その後も着々と事は進められ
2016年にはカジノ法(IR推進法)が成立、1年半の期間を経て「IR整備法」が成立いたしました
この法律成立により日本では長く賭博として禁止されていたカジノは法律の制定により、モナコやラスベガスそしてマカオのようなカジノが運営出来る環境が整いました
ただし日本では「カジノ」に対する偏見はまだ根強いようで
ここ数年カジノを含む統合型リゾート(IR)計画誘致の是非が争点となった選挙では「IR誘致行わない」 反カジノを掲げた議員が選ばれると言った状態が続いています
ちなみにカジノを含む統合型リゾート(IR)はカジノは当然として、ホテルや劇場・国際会議場・展示会場などの施設やショッピングモールなどが集まった複合的な施設
雇用対策や税収といったメリットに加えてインフラの整備などのメリットもあるかと思いますが
反IRの方々はマスコミの力を借りて上手に統合型リゾート(IR)のデメリットばかりを国民に刷り込んでいるようにも思えます
これは私自身、実際に見て感じ取らないと話にならないとばかりに、今回のマカオのタイパ島ではそんな統合型リゾート(IR)の一端を覗かせてもらいました

まずやってきたのはマカオ最強のIRリゾート「ザ・ベネチアン・マカオ・リゾート」
マカオにある世界最大のカジノを有した、アジアでも最大のホテル・リゾートでイタリアの水の都ベネチアを忠実に再現した統合型リゾート(IR)です
 

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「ザ・ベネチアン・マカオ・リゾート」のカジノエリアは先述したとおり、世界最大の広さを誇り、なんと東京ドーム1個分の広さがあるそうです
ただ残念なことにカジノは撮影禁止、画像は有りません

まずはザ・ベネチアン・マカオ・リゾートのエントランスからカジノに通じる通路
高い天井には天井画が描かれ、ローマに行った際観たヴァチカン美術館を思わせます
 

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グランド・カナル・ショップスと呼ばれるショッピングエリアがこれ
ベネチアをモデルにしたそうですが、天井には青空の模様が投影されていました
もっともここを訪れたのはまだ朝の8時半、ブランドシュップが軒を並べていましたが
当然まだ閉まっていました
 

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ショップ中央にはヴェネチアのゴンドラが行き交う運河を再現
ゴンドラ遊覧も可能で、しかもゴンドリエの歌付
でもこんなところで大声で歌われたらちょっと恥ずかしいかも
 

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続いて隣接する「パリジャン・ホテル」へ
 

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ホテルの敷地内にはなんと2分の1スケールのエッフェル塔がそびえたっています
5階から塔に登ることも可能ですが、残念ながら営業前でした
 

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ロビー中央には「コンコルド広場」をモチーフにした、噴水があり
 

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その噴水の上には
なんと逆さ富士ならぬ、逆さクリスマスツリーが吊るされていました
 

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さて次はパリジャン・ホテルの隣にあるアミューズメントも楽しめるホテル「スタジオ・シティ」へ

マカオのIRリゾートの中で唯一映画をテーマに作られたのが
「スタジオシティ・マカオ」
まぁ日本のUSJのようなアトラクションが楽しめる施設があるカジノ&ホテルです
建物の中心にアトラクションの一つである、8の字型の観覧車『ゴールデン・リール』が見て取れました
 

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さて映画がテーマということで
まずは「バットマン」
 

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もひとつバッドマンが有りましたが、実はここには人気アトラクションである
「バッドマン・ダークフライト」といった4D体験型アトラクションがあるからのようで、その宣伝も兼ねた展示のようです
ちなみにこのアトラクション、USJにあるようなアトラクションでバットマンとゴッサムシティを飛び回れるとのこと、ただし高所恐怖症の人には向かないとのことで、今回はパスすることに
 

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続いてスーパーマン
 

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クローゼットらしきところにあるのは透明なマント?
映画「ブレードランナー」でプリスがこんな衣装を着ていた記憶が有ります
 

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螺旋階段の中央に居座る恐竜
ジュラシックパーク関連でしょうか?
 

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「狂電派」と看板に描かれたコーナー
スーパー電気自動車をテーマにした世界初の大型屋内スタントで、なにやらマッドマックスのようなショーというかパフォーマンスのショーがここでは観られるとのことです
 

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youtubeで見かけたので貼っておきます
 


 

これは日産のフェアレディZでしょうか?私にはそう見えます
ポルシェもありましたが、ある意味憧れの車なのでしょう
ちなみにマカオの方々も親日の方が多いのだとか
 

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さて朝一で歩き回っていますが、今朝は朝飯抜きで来ている(船酔いを恐れて)ので
この辺で遅めの朝食を頂きにスタジオシティのフードコートへ


 

マカオに渡る前、船酔いの心配が有る私は、フェリーに乗る前に何も食べずに来ました
ということもあり小腹を満たしたいことからスタジオ・シティ・マカオにあるマカオグルメウォークにやってきました
ここにはミシュランガイドで一つ星を獲得している台湾点心専門店「鼎泰豊」や「碧迎居」といったレストランが多数入居しているグルメ街です


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といってもこの時はまだ朝の9時半
やっているお店も少なかったのですが、そこは中華圏
粥や麺を提供するお店はやっていました
ということで飛び込んだのは「新濠影滙大排檔」というお店
 

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そんな朝早くにも関わらずお客さんは結構おりました
 

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さて頼んだのは私が
サイコロチャーシュー麺
青梗菜入り
 

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それと我が家の奥さんは定番のワンタン麺
ワンタンはプリプリの海老とお肉がぎっしり詰まったものの2種類
少しばかりいただきましたが、このワンタンが澄んだ白湯によく合いました
 

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麺はまっすぐで細い「幼麺(ヤウミン)」
これをチャーシューの出汁と混ざった白湯でいただきましたが
お腹が空いていたせいか、大変美味しく感じました
 

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マカオのIR(統合型リゾート)を数件除いたあとは
カジノやホテルが出している無料シャトルバスで西佛大橋を渡りマカオ半島へやってきました
ということでマカオ半島の繁華街の中心にあり世界遺産の多い地域である、グランドエンペラー・ホテルでバスを降ります
 

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グランドエンペラー・ホテルもカジノを備えたIR(統合型リゾート)の一つですが
入口前には、豪華絢爛な黄金馬車が飾られ、イギリスの軍服を着た衛兵が出迎えていました
 

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さてここからはユネスコ世界遺産に指定されたマカオ歴史地区を見て回りますが
まず最初に見て回るのはそのマカオ歴史地区中心に位置するセナド広場
レアル・セナド・ビル(現「民政総署」)前に広がることからそう呼ばれているそうです
 

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セナド広場のシンボル、広場中央の噴水の周りには、サンタクロースなどのクリスマス装飾がなされていました
まぁマカオのお正月本番は旧正月「春節」ですから、お正月の三が日が過ぎるどころか1月半ばくらいまではクリスマスツリーが飾られているのが通常のようです
 

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ポルトガルを思わせるようなパステルカラーのヨーロッパ・コロニアルな建築を挟んだ道路には
LEDのアーケードが設置されています
夜になると先ほどのクリスマス装飾に加え、こうした光のアーケードも光のイルミネーションで彩られるのだとか
ここマカオも宿泊しなければ見られない景色も多いようです
 

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セナド広場の中心に波をモチーフにしたモザイク模様のタイル(カルサーダス)が敷き詰められていますが、前回(2009年8月)ここで財布を掏られるといった大失態を演じてしまいました
マカオでカジノでもないのにスラれちゃいました
財布を掏られたのは歩行中、後ろからやってきた輩に背負っていたディバッグから財布を抜かれたといったものです
このモザイク模様を見るとどうしても思い出してしまいますが
逆に海外に来ると荷物は後ろに背負わない、歩くときはたまに後ろを振り向くといった
海外では常識的な事がこの事件以降確実に実践できるようになったことの方が、得たものとしては大きかったように思えます
 

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そんな思いもありトラウマも解消され、このセナド広場を後にし次はカテドラル広場を目指します
そうそうそんなセナド広場にステージが用意されていましたが
夜な夜なここでコンサートなどが行われるのでしょうか
次回は是非ともマカオのIR(統合型リゾート)にも泊まらなければならないようです
 

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セナド広場から少し歩いたところにあるカテドラル広場にはクリスマスに欠かせない飾りの一つ、「ベレン」がありました
このベレン、ベツレヘムの馬小屋に飼い葉桶で眠るイエス・キリスト、両脇に聖母マリアとヨセフそしてプレゼントを持っ来た東方三賢人(レジェス・マゴス)と言ったイエスキリストの誕生の様子がジオラマで再現されたもの
ここまかおの旧宗主国ポルトガルの伝統でしょうか
 

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さてカテドラル広場と言うからには、当然大堂カテドラルがありました
表札には聖母誕辰主教座堂と書かれています
この大堂やカテドラル広場は世界遺産である「マカオ歴史地区」の構成資産のひとつとなります
 

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大堂(カテドラル)は司教区を代表する大聖堂で、司教座を持つ教会にのみ用いられる呼称
非常に位の高い教会で、つまりはマカオで一番権威のある教会なんだそうです
現在の大堂(カテドラル)は937年に建てられたものですが、元はアジアの主教管区とて大航海時代である16世紀に建設されたのだそうです
建物正面のファサードは、飾り柱と突出した2つの鐘楼が特徴でどちらかと言うと目立たず厳かな印象でとても世界遺産とは思えない建物でした
 

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内部は奥に祭壇が有りますが、ステンドグラスが見事でした
祭壇の下には16~17世紀の司教や聖者の遺骨が納められているのだそうです
 

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「Jesus, I Trust in Thee」(イエス 私はあなたを信頼しています)と書かれた壁画には
慈悲を現わすのか?イエス・キリストの心臓から何か光りのビームの様な物が出ていました
そうそうミトラ (司教冠)を被ったローマ教皇のリアルな人形もその脇に展示
この人形はベネディクト16世?のように見えます
 

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そうそうクリスマス装飾の「ベレン」は大堂(カテドラル)の中にも設置されていたりと
この大堂(カテドラル)は来館者が少ない割には見ごたえが有りました
 

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『ファティマの予言』と言うのをご存じでしょうか?
知ってるよ!と言う方も多いかもしれませんが、ここでおさらいです
今からおよそ100年前の1917年5月13日、ポルトガルの山の中にあるファティマという小さな農村で
ルシア、フランシスコ、ジャシンタという3人の子供の前に、ロザリオの聖母と名乗る者が姿を現わしました
そして毎月13日に会いに来るようにと言われ実行しますが
子供たちはロザリオの聖母に会い続けているうちに様々な予言を託されていくことになります

その予言と言うのが辛辣で、第一次大戦の真っただ中に託された予言は
1. 第一次世界大戦の終焉
2. 第二次世界大戦の勃発とその終焉
というもので、これらは現実のものとなりました
そこで問題となるのは3番目の予言
バチカンのローマ教皇庁による公式発表は「教皇暗殺」に関するものとのことですが、何か隠しているのではと憶測が蔓延っているのが現在という事になります
1と2の予言を勘案し、事態の深刻さから発表できずにいるとしたら、第三次世界大戦の勃発かもしくは人類滅亡そんな予言ではと考えるのが必然と頭に浮かぶからです
証拠と言うわけではありませんが、代々受け継がれるローマ教皇
特にパウロ6世は衝撃を受けて卒倒し、数日間人事不省に陥ったともいわれているくらいです



 

それに加えもう一つ「ファティマの奇跡」というものがあります
「1917年10月13日に聖母マリアが現れて奇跡を行う」という予言を目にするために集まった約7万人の大群衆の中で、太陽が空中でダンスしたりなどの超常現象が連発されます
この話は新聞記者もその目で見ていたことから、翌日のポルトガルの全ての新聞で大々的に伝えらえたのだそうです
こうしたことからカトリック教会・ローマ教皇庁は一連の現象を聖母の出現と公認し、5月13日をファティマの聖母の記念日としているそうです

『ファティマ聖母の行列』
もちろんこれはマカオの宗主国であるポルトガルのファティマで行われる宗教行事ですが、何故かここマカオでも行われています
『マカオ・ファティマ聖母の行列ファティマ聖母の行列は、1917年5月13日にポルトガルの地方都市・ファティマで起きたとされる「聖母出現」の奇跡を祝い、毎年5月にマカオで催されるカトリック教の行事です。聖母マリア像をかかげ、司教をはじめ、白装束の女性たちの後に大勢のカトリック教徒たちが長い行列を成し、市内中心部の聖ドミニコ教会から、マカオ南端の丘の上に建つペンニャ教会までを巡行します。』
という事で教徒たちを率いるよう神輿のようなものに載せられているのがこの聖母マリア像
毎年5月13日のファティマの巡礼の日には、18時頃にマリア像がペンニャ教会へと運ばれていきます。
何だか慈悲深い顔立ちをされていますね
実はこのファティマの予言や奇跡の話を中学生くらいの時に本で読み
このマリア様に一目会いたいとわざわざマカオにやってきたというわけなんです
 

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前置きがめちゃくちゃ長かったのですが
そしてその聖母が祀られている教会がこのマカオの世界遺産である「聖ドミニコ教会」という事になります
淡い黄色の壁と緑のドアや窓枠・雨戸は、なんだか見るものを癒してくれます
建物正面の外観(ファサード)は、マカオで最も美しい教会のファサードと言われているのも頷けます


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聖ドミニコ教会の中に入ると
そこは厳かな雰囲気の教会
  

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奥にバロック式の祭壇が見て取れますが、中央に祀られているのがバラの聖母と呼ばれているマリア像です
手前で暖炉のように見えていたのはクリスマスに欠かせない飾り「ベレン」でした
 


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美しい聖母マリア像は中央祭壇のバラの聖母の他にいくつもあり
 

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どれもく慈悲深そうな顔立ちをしていました
 

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さて次は聖ドミニコ教会の2~3階にある美術館を見て歩くことに
 






聖ドミニコ教会の礼拝堂を見学した後
教会の2階や3階などに上がり、今度は鐘楼に開設された「宗教美術館」を見学
ここには17~19世紀の彫像、聖書のオーナメント、礼拝用の器、宗教画など宗教に関連したマカオ・カトリックの貴重な文化財、約300点あまりのが所蔵・展示されています
というのも、これらは1834年にポルトガルで修道会が廃止された際、教会は多くの宗教関連の遺品を譲り受けた残されたようです
 

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展示物は彫像や聖書のオーナメント
 

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祭服
 

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鐘楼の大鐘
 

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大きな布に縫われた刺繍


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大きな鐘
この鐘は人気で皆さん写真を撮っていました


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そして十字架から降ろされ横たわる、リアルなキリスト横臥像など
訪れる人はまばらでしたが結構見ごたえが有りました
 

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マカオ世界遺産「モンテの砦」

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15世紀以来、海洋大国として世界各地にその覇権を誇っていたポルトガル
日本ではフランシスコ・ザビエルのキリスト教布教とともに「南蛮貿易」としてよく知られています
特にマカオはそんなポルトガル交易を東アジア周辺国で行う際の拠点
「聖パウロの砲台」とも呼ばれていますが、イエズス会修道士によって1617年に着工し、10年の年月をかけ1626年に大変強固な軍事要塞が築かれました
それが今回訪れたマカオ世界遺産「モンテの砦」
マカオに上陸したオランダ軍を、このモンテの砦から放たれた砲弾により撃退したのだそうです
 

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そんなモンテの砦を見ようと聖ドミニコ教会からはかなりきつい坂道を登ってやってきました
外から見るとかなり堅牢そうな砦に見えます
実はここまでの道のり道に迷ってしまいましたが、突き出た大砲をみて、ここが「モンテの砦」だとわかりました
 

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全部で22門の大砲が海をにらんでいますが
敷地内にはかつて、軍部宿舎や井戸、2年間の攻撃にも耐えられる兵器工場や貯蔵庫まで完備していたと言いますから、まさに要塞だったのですね
 

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海抜52mの丘の上ということもあり
マカオ市内は無論、中国の珠海市側まで一望できる絶景スポットでもあります


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そんなわけでマカオの歴史を伝える観光地として多くの人で賑わっていました
(2019年1月時点)

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金色に輝くグランド・リスボアにまっすぐに向けられた砲台
これが観光客に人気の撮影スポット
大陸の方々は写真が大好き、というかそれ以外にあまり興味もなさそうです
 

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重厚そうな砲塔をよく見ると1860と刻まれています
何か歴史の重みも感じます
 

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ここは聖ポール天主堂跡の隣にあることから
モンテの砦から俯瞰で眺めることが出来ました
ということで、次は聖ポール天主堂跡に伺う事にします
 

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マカオの世界遺産と言えば「聖ポール天主堂跡」
まさにマカオのシンボルともいうべきものでマカオ世界遺産の筆頭的な存在です
私の訪れた2019年1月は多くの観光客がこのファサードの前で記念写真を撮っていました
特に階段下から眺める写真のようなファサード(正面の壁)を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか
聖ポール天主堂跡は建物としては火災で被災し壁だけしか残っていないのに関わらずです


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そんな聖ポール天主堂跡はモンテの砦(大砲台)から真下に眺めることが出来ますが
そんなモンテの砦のある丘の上から歩いて伺うことに
 

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17世紀に建てられたポルトガルの教会ですが、1835年に台風により火災が発生、石造りのファサード(建物の正面)のみを残して消失してしまいました
もっともこの一種異様な遺物は、こうして直に見てみると何か詩風堂々とした感じがいたします

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それに加え残された壁には興味深い彫刻がいくつも施されていて、壁だけでも世界遺産としての価値は充分にあります
まずは緑色で囲った部分
「7つの頭を持つ竜を踏みつけるマリア」
怪物は、日本でキリスト教を弾圧した徳川家康だとも言われています
日本との関係が深いと言えば、イエズス会の4人の聖人の一人「フランシスコ・ザビエル」の像も赤で囲った部分に有りました
 

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壁1枚で立っているファサード
そんな今にも倒れそうですが、実は裏から支えてありました
 

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続いてファサード裏側にある天主堂芸術博物館および地下聖堂納骨堂
まずは地下聖堂納骨堂
ここには殉教者やアレッサンドロ・ヴァリニャーノ神父の遺骨が埋葬されています
聖ポール天主堂の建立に貢献しただけではなく、日本に渡り織田信長を訪問、謁見してキリスト教の布教活動した日本にかかわりの強い神父だったりしました
 

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天主堂芸術博物館の宝物室も閲覧
 

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聖ポール天主堂跡(大三巴牌坊)前の階段
大勢の観光客でにぎわっていました
 

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この階段から土産ショップが並ぶ土産街はマカオで一番賑やかな路地
通りの名は「大三巴街」
聖ポール天主堂の中国名である大三巴牌坊の名がつけられています
まぁ日本でいう所の参道と言ったところなのでしょう
 

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大三巴街を歩き始めると路の片隅に「女媧廟」がありました
道教の寺院で、祀られる「女媧」は古代中国神話に登場する人類を創造したとされる女神だそうで
この廟は縁結びのご利益が有る事から人気の廟となっています


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セナド広場から少し歩いて、マカオ新馬路大堂巷通りにやってきました
「カレーおでん横丁」とも言われている通りです
ちなみにここマカオとカレーは縁が深く、大航海時代にマカオ同様ポルトガル領だったインドのゴアやマラッカ半島から多くの香辛料が運ばれてマカオにカレー料理が定着しました
ちなみにマカオではカレー料理は「カリル」と呼ばれているそうです

それに加えて「おでん」そう日本料理のあのおでんです
台湾や香港、そしてシンガポールのコンビニでよく見かけますが、アジアでおでんは結構な人気
その日本料理であるおでんとマカオならではのカレーのハイブリッド、それがカレーおでん
このあと苦手なフェリーに乗るためしぶすぶ諦めましたが、次回訪れることが有れば必ず食べようと心に決めました
ちなみにこのカレーおでん横丁には30軒ほどの専門店が密集しているのだとか

なかでも人気なのが「錦華牛雜」
牛モツ煮込みのセットが有名で私が訪ねた時も行列が出来ていました
 

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そんなカレーおでん横丁から一歩足を踏み入れたところに「盧家屋敷」がありました
1889年に建てられたとされる建物は、マカオに大きな建物を複数所有していた両替商などで莫大な富を築いた中国人実業家、盧華紹の邸宅
ちなみにこの盧華紹氏、財を成した後は慈善事業家となり、学校や病院に多額の寄付をし多くの公益事業に貢献したそうです
 

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そんな人間としての魅力を持つ盧華紹氏の邸宅は
東洋と西洋の融合した芸術性の高い建物という事でユネスコ世界遺産に登録されております
 

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こんな感じで5時間あまり
マカオのIR(統合型リゾート)とユネスコ世界遺産を見て歩きました


 

マカオからフェリーで香港上環に舞い戻った後は、小腹が空いてきたのでホテル付近の中環(セントラル)の擺花街を散策
目指すお店はさほど大きな店ではないので見つかるか不安でしたが、そんな心配は不要
お店の場所はすぐにわかりました
というのも店の前にはものすごい行列が出来ていたからです
  

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目指したのは1954年に香港の擺花街で創業した「泰昌餅家」(タイチョン・ベーカリー)
クッキー地のエッグタルトで長年にわたって名を馳せた名店
創業時のお店は2005年に家賃の高騰により店舗を閉鎖しましたが、その半年後に現在の店舗で再開
今回伺ったのはその再開した中環(セントラル)本店です
 

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お店はタイチョン・ベーカリーと名乗っていますが
別段エッグタルト専門店ではなく、基本街のパン屋さん
菓子パンなども数多く並んでいました
 

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焼き上げるのは1日に3000個以上。いつでも熱々
1個 9香港ドル(日本円で126円ほど)
 

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ということで熱々のエッグタルトを店の前で実食
出来立てはまだほんのりとあったかいエッグタルトは
イギリス領時代パッテン総督に「世界一おいしいエッグタルト」と言わせたまさにその味
美味しかった
 

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中環(セントラル)の擺花街食べ歩きはまだ続きます
「泰昌餅家」でエッグタルトを楽しんだ後は道路で挟んだ向いにある
上海生煎包のお店「祥興記」にも立ち寄ることに
 

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上海生煎包のお店「祥興記」
店内に入ると厨房はガラス張りで生煎包を作る様子が手に取るように判る造りになっていました
 

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「上海生煎包」
写真のような特殊な平鍋に生煎包をぎっしり詰めて蒸し焼きにしたもので
いわゆる日本でいうところの「焼き小籠包」なのだが、割と日本では見ることの少ない料理です
私自身は13年前に上海の豫園商城を訪ねたときに焼き小龍包の屋台を見つけ食べたのが初めてでしたが、それ以来中華圏で見かけたときには必ず購入する一品でもあります
 

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店内のあちこちや、テイクアウトのパッケージにありますが
どうやらミシュラン掲載の上海生煎包のお店のようです
ミシュランと言っても気軽に行ける庶民派なお店「ビブグルマン」に認定されているようです

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一番シンプルな焼き小籠包「祥興記上海生煎包」
4個入り35香港ドル(日本円で510円くらい)を購入

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この焼き小籠包、とにかく肉汁が凄いんです
熱いスープが弾けるように詰められていて、テイクアウトするのがもったいない
店内のイートインでいただくことにいたしました
 

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それにしてもこの焼き小籠包
日本じゃなかなか流行らないな~
 






 

海と山に囲まれた香港島は急な坂道がたくさん
特に上環や中環周辺は坂道や階段だらけ
もっとも古くからの港街に坂道が多いのは香港に限らず
私の住む北海道にも小樽や函館、さらには長崎や広島の呉なども同様です
吃水の深い船が停泊出来る港には山から海に落ち込んだ天然の地形が必要だったんですね
そんな坂道の一つ「グラハムストリート(嘉咸街)」に人だかりを見つけました
 

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皆さんの目的は「Goods of Desire」というお店の壁
最初はキティちゃんの看板かとも思いましたが、それは違いました
お目当てはウォールアート(壁画)
インスタグラムで話題になってから急激に世界中から訪問者が増えていて
いまや香港の有名な観光スポットとなってるようです
  

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大勢の方が順番待ちしていましたが、別段係員もいなく
暗黙の了解で着いた順に写真撮影をしているようでした
こんなところにも香港と大陸との違いが有るようです
 

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こんな感じで香港自体が街がまるごとフォトジェニックなインスタ映え都市になっているようです
 



今日は朝からフェリーでマカオに渡り、無料シャトルバスで世界遺産を見て回った後
香港中環へ舞い戻り今度はソーホーを食べ歩き
そんな感じで一日中歩き回り歩き疲れた事もあり、この日の夜は香港の癒しアクティビティの定番であるマッサージを受ける事としました
ということで今回伺ったのが、香港での宿ホリデイイン・エクスプレス香港ソーホー近くにある「足康健養生中心」というお店
 

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店内に貼られた看板に「HERLTHY FEET」と掲示されていましたが、どうやらこのお店は足裏マッサージが得意分野のお店のようです
ちなみに「足は第二の心臓」といわれます
足は心臓から最も遠いところにあるため、心臓のはたらきだけでは血液が十分に届かないため、歩行がそれを助けるポンプの役割をしているというわけです
そのうえ足の裏には全身の臓器につながるツボが集まっており、足裏をマッサージすることでツボとつながる臓器が刺激され、血流が良くなり体の調子を整える効果もあるのだとか
流石は東洋医学の本場という事なのでしょう

 
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実は私、足裏マッサージは痛くて苦手なこともあり、当初は全身マッサージで考えていましたが
折角香港でマッサージを受けるわけですから、一大決心し本場の足裏マッサージを受ける事に
 

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今回受けたマッサージは足裏マッサージにありがちな指圧が強くて痛くて辛いマッサージではありませんでした
かといって適当に揉んでいるわけでもなく、腕っぷしの強い若者がそれなりの力で揉んでくれたのですが、その割に痛くない快適なマッサージでした
そんな証拠なのか、マッサージを終えた後は足のサイズが5mmくらい小さくなったようで、履いていた靴がカパカパになったくらいでした
 

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こうして足も軽くなり、軽快に街歩きをしていたところ
ショーウインドーに「ドリアン」を発見
切り分けたドリアンもありましたが、ホテルへの持ち込みは厳禁
残念ながら諦めることに
 

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足裏マッサージを済ませ足取りも軽やかに香港上環のクイーンズ・ロード(皇后大道)を歩いていると
何だかとても美味しそうな香りが漂うお店があったので、その店先で足を止めました
それが「新園興記焼鶏飯店」と言うお店
 

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店先にはアジアならではの光景である吊り鶏が見て取れます
並んでいるのは、鶏・七面鳥、ガチョウなどのロースト
そうこのお店は鶏・豚肉などのローストを出すレストランのようです

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結構有名な店のようで、なんとここは2011年から2019年まで(ここに伺ったのが2019年1月)
ず〜とミシュランに掲載されている名店のようです
ということで本日2回目の偶然見つけたミシュラン店、当然立ち寄る事に
さすがは香港、街を歩けばミシュラン店に当たる
言わずと知れた美食の街ですね
 

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ショーウインドウの下にも
美味しそうな、料理が並んでいました
 

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お店にはテーブルや椅子が並んだレストランのようですが、店先で様子をうかがっていると
店内で食べている方より、外買(テイクアウト)しているお客さんのほうが多いようです


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ということで私のそれに倣い焼き鶏(若鶏)を外買(テイクアウト)し、ホテルの部屋で晩飯といたしましたが
添えられたソースをかけいただきましたが、これがめちゃくちゃ旨かった
次回はテイクアウトではなく、お店で腰を据えて食べたいものです
 

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香港の街歩きに欠かせない交通系ICカード八逹通
タコのように八方に伸びる交通網を指していて『オクトパスカード』と呼ばれています
 

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このオクトパスカード、香港のMTR(地下鉄)やバスは無論
空港までの足であるエアポートエクスプレス、2階建ての路面電車トラムそれと香港島と九龍を結ぶスターフェリーにも使える便利なICカード
最初にこのカードを購入したのは2009年ですからもう12年も使う続けていることとなります

ちなみにこのオクトパスカード
語呂合わせで「傍らに置くと、合格(パス)するカード」という意味合いで
受験生の合格祈願グッズとしても使われるのだとか
 

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そしてこのカードの便利なところは
交通機関だけではなくコンビニでも利用可なところ
写真は香港国際空港に入居しているセブンイレブンですが
このコンビニでICカードの残額分のデポジットを土産に替えるのが、香港でのルーティンワークとなっています
ちなみにこの後、新型コロナの関係で香港には行けずじまい
オクトパスカードの有効期限は「最後にチャージした日から1000日」
それまでに行けるだろうか?

忙しかった旅もいよいよ終了、香港国際空港に戻ってきました
 

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いつ来ても混雑している香港国際空港ですが
それもそのはず、空港の利用者は世界の空港の中でも8位(年間72百万人が利用:2018年)
そんなこともあり常に大勢の客で混雑する空港ですが、特にこの日は1月3日ということもあり、日本人の姿もあちらこちらで見かけ、特に空港のチェックイン・カウンターには長い列が出来ていました
 

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ちなみに香港国際空港は今回利用するキャセイパシフィック航空の本拠地
当然キャセイの利用者の割合は多く
チェックインカウンターの多くはキャセイのカウンターとなっていました
それに加え『FARST頭等』と書かれたチェックインカウンターが新たに出来たとのことで
ワンワールド・エメラルドのステータスを使いこのチェックインカウンターを利用させてもらう事に
ちなみに「頭等」はファーストクラスをさす中国語なんだそうです
 

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『FARST頭等』ですが・・・・
それにしてもこれが本当にチェックインカウンター?と思わせる
シンプルかつ高貴さ漂うブース
何せ端末があるだけで、手荷物を預ける設備すらありません
ちなみに手荷物はスタッフが手で運んでいました
スタッフの手際も良くすぐにチェックイン完了、セキュリティを抜け制限区画に向かいます
 

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さてこちら香港国際空港には保安検査場にプライオリティレーンはありません
ただし出国審査は香港を行き来するビジネスマンの為のイミグレ
自動ゲート『E-Channel』をワンワールドのステータスで登録してありましたので、出国審査の長い列に並ばず出国審査の時間を大幅短縮できました
 

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という事で出国審査を済ませたら
免税店になど眼もくれずキャセイのラウンジ『ピア・ファーストクラスラウンジ』へ
 

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香港国際空港にワンワールドアライアンスのラウンジは、全部で7ヶ所
選り取り見取りですが、今回はあえて『ピア・ファーストクラスラウンジ』へ
 

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理由は簡単、ピアはビジネスクラスラウンジのみならずファーストクラスラウンジがあり
ワンワールドアライアンスのエメラルドステータスでファーストクラスラウンジが利用できることに加えて
マッサージサービスが利用できるので、迷いもせずにピア・ファーストクラスラウンジを目指すことに
  

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ラウンジに入室した後、真っ先に向かったのがマッサージコーナー
ちなみにピア・ファーストクラスラウンジのマッサージは人気で搭乗時間に余裕が無ければ搭乗できません
この日も申し込んだのが8時半でしたが、スタッフはチケットの搭乗時間を確認したところ、しばらく悩んだ後、予約OKとなりポケベルをもらったのですが、どうやらギリギリだったようです
というのも実際マッサージを受けるまで2時間以上待つこととなったからです

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さて私は朝風呂派ですが、今朝は顔を洗ったくらいでホテルを出てきましたので
ラウンジに入室したらまずはシャワーを浴びます
 

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シャワーはレインシャワーというか天井に備えられたオーバーヘッドシャワー
一般的なハンドシャワーよりもヘッド部分の面積が広く、さらに高い位置に設置してあるため、オーバーヘッドシャワーならではの効果があります
まずはハンドシャワーのように局部的にお湯が当たるのではなく、全身でシャワーを浴びることにより、高い保温効果が得られる事
それに柔らかなお湯のシャワーであることから癒し効果もあるのだとか
我が家にも1台欲しいのですが、工事費等を勘案するとちょっとお高いので我慢している所です

シャワーを浴びた後、朝食をたべたりラウンジのバーでクラフトビールやカクテルを飲んでいたら、ポケベルが鳴り、いよいよマッサージ


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ここでは香港ならではの「フットマッサージ」に加え
「首肩頭皮のマッサージ」が有ったのでそちらをチョイス
15分間ではありますが、たっぷり揉んでもらいました
 

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こんなサービスが有るのも香港のフラッグシップ・キャリアであるキャセイパシフィック航空ならでは
流石と言うしかありません

昨今の航空会社のラウンジ事情
私が思うに欧米のラウンジより、アジアの国々のラウンジの方が贅沢
そんな風に思えます
その筆頭が香港国際空港のピア・ファーストクラスラウンジ
食の街、香港にあってそのグレードがものすごく高いんです
 

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今朝は朝飯も食べずにホテルから空港に直行
そのわけは無論、このラウンジで朝食を食べるためです
ということで奥にあるレストラン「ザ・ダイニングルーム」へ
 

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まずは今回の旅の終了を祝いビールで乾杯ですが
銘柄は「青島ビール」でもなく、ましてや香港を代表するビール「サンミゲル」でもありません
今や世界の潮流となったクラフトビールブームの波に乗り、中国はもとより香港も空前のクラフトビールブーム
世界各国のクラフトビールだけでなく、香港でオリジナルのビールが作られるようになりました
今回はそんな香港のクラフトビール「香港ビール」を朝からですがいただくことに

ちなみにここに伺ったのは2019年の1月ですが、同年11月には
キャセイパシフィック航空、特製クラフトビール「ベッツィービール」を刷新
ラウンジでも呑めるようになったとのこと
このビール、世界で初めて高度3万5,000フィートの上空で堪能できる特別醸造なんだとか
次回このラウンジを訪れた際は是非ともこのベッツィービールを味わってみたいものです
 

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ちなみに「ザ・ダイニングルーム」はビュッフェ形式ではなく
メニューを渡され、好きな料理をチョイスしてオーダーする
今各航空会社のファーストクラスラウンジの最新のスタイル
コースで頼むことも可能だったりします
今回は朝食という事もあり
中華風モーニングセットたる中華粥と醤油焼きそば、飲茶がセットになった「ザ・チャイニーズセット」を頼みました
ちなみにこのラウンジの食事は以前ペニンシュラの運営でしたが、昨年からプラザ・プレミアムの運営に替わっていました
 

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中華粥のトッピングには
「ピータン」「揚げ麩・ピーナッツ」「中国醤油」「XO醤?」
トッピングにピータンがあるのは嬉しいし、ピーナッツがこうして料理に使われるのも中華圏や東南アジアの特徴ですね
 

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ファーストクラスラウンジだからと言って、オーダーする料理ばかりではなく、ビュッフェ料理もかなり豊富
ということで次は「パントリー」と名付けられた部屋へ
 

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ここにはまだ朝早くだというのにかなり豪華
一日の始まりにたっぷり食べる朝食はパワーの源と考える
元気な香港を裏付けるような料理が並んでいました


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まずは中華料理
「牛肉焼売」


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「蒸し餃子」
 

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「炒飯」
 

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続いて洋食、まずはパン
宗主国、英国の色が残る香港ならではのトースト
日本とは違い英国では薄い食パンが主流で、しっかり焼いた薄いトーストが
イングリッシュ・ブレックファーストの主役
このパントリーにもそうした英国流のトーストが並んでいました
 

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もちろんクロワッサンなどのパンも並んでいます
 

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そしてソーセージとゆで卵
茹でるのはなく、フライパンで焼いたのだろうチキンソーセージ
この辺りもドイツのそれではない、英国の香りがします
 

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そのほかコストコのハイローラーのような料理にスクランブルエッグの載ったマフィン、チーズの数々
何だかいかにもビールを飲んでくれと言わんばかりの料理ばかり
 

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デザートも充実
マカロンやチョコレートケーキ
どれも一口大でまるでアフタヌーンティに出てくるようなサイズ
 

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冷蔵庫には缶ジュースやフレッシュジュースに加えて
青島啤酒、ヒューガルデンホワイト、カールスバークにアサヒスーパドライ
などが有りますが、こうした海外のラウンジには珍しく
樽生のビールサーバーが置かれていました
ちなみに銘柄は青島啤酒でした
 
 
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ということで搭乗時間までは
快適な空間を醸しだす、落ち着いた雰囲気のソファーエリアで過ごすことに
 

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冷蔵庫にあったスモークサーモンつまみにするのは
樽生ビールサーバーを差し置き
香港ビールカンパニーの「ドラゴンズ バック ペールエール」
 

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ちなみにここのラウンジには「ザ・バー」と名付けられたバーエリアがあり
バーテンダーが好きなお酒やカクテルを提供してくれるんです
 

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ということで最近の私のマイブーム
「モヒート」をオーダー


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現在はなかなか海外には行けない状況ですが
コロナが明けたらまたこのようなラウンジのある香港をまずは目指したいものです

2018~2019年の年末年始に6日間のお休みを使っての旅行の話もいよいよこれが最後
香港国際空港からキャセイパシフィック航空の直行便で新千歳空港を目指します
元はと言えば、この香港~新千歳の直行便が格安で出ているのを見つけたのが、この旅を決めた理由ですが
香港も良いけれど、6日もあるし香港だけならつまらないとばかりに、香港国際空港でLCCに乗り換えカンボジアのシュムリアップまでひとっ飛び
長年の宿願だった「アンコールワット」「アンコールトム」の遺跡を見て回ったり
財布をすられた経験からトラウマになっていたマカオも再訪問し
なんだかんだ尾ひれはひれがついた旅となりました
もっともカンボジアも香港・マカオと無理して回っておいてよかったと言うのが本音だったりもします
 

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そんな長かったけれど、あっという間に過ぎた旅も終わり
名残惜しい香港から、いよいよ帰国となります
年始という事もあり、乗り込む機材は満席のようで、搭乗口近くには大勢の方が搭乗を待っていました
そんな時、見かけた「FARST頭等」と書かれた看板
どうやらワンワールド・エメラルドのステータスを使うと優先搭乗が出来るよう
そんな長い列を尻目にさっさと乗って待ったりできる素敵なサービスです
 

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香港~新千歳の直行便のフライト所要時間は4時間35分
この程度飛行時間で海外から私の住む北海道まで帰ってこれるのは良いですね
ピーナツつまみにビールを飲みつつ映画を見て、昼食をいただいたら着いてしまうそんな感じです
 

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さてそんなキャセイパシフィックCX582便エコノミークラスの機内食
エコノミーと言えど香港を拠点とするキャセイパシフィック航空
当然機内食も美味しい、たとえそれがエコノミークラスであってでもです

ということで帰路の機内食は、そろそろ中華も飽きてきたので私はシーフードパスタをチョイス
パスタは機内で食べることを勘案しているのか、いつもこのようなペンネで提供されるようです
添え物に冷やしうどん(もうしかしたら素麺)が付いていますが、醤油の香りが日本への郷愁を誘います

 

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我が家の奥さんは、鶏肉のすき焼き風
これもまた美味しそうです、こちらが良かったかも
デザートはハーゲンダッツのアイスクリーム&コーヒー
アイスクリームはガチガチに凍っているのですが、気が短い私は解けるのを待てづにスプーンで無理くり掬って食べてしまいました 
 

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さて長々と書き綴ってまいりましたが、これが最後のエントリー
次回いつ香港を訪れることが出来るか定かではありませんが
現在の香港の治安は「レベル1(十分注意してください)」程度ですが
今年の夏、香港島の繁華街で警察官襲撃事件が発生したりといまだ安心できる状況とは言えないようです
コロナももちろんですが、また香港の治安が戻り安心して観光できる日を夢見てこの話を終えたいと思います

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