高知酒蔵巡りの最近の記事

四万十川上流域に位置する、大正・十和・西土佐地区の高知県北幡地域は、高知県内一の栗産地
写真のとおり四万十の豊かな自然と寒暖の差のおかげで
甘くて丸々とした大粒の栗が育まれています
 

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そんな大正地区特産の栗をたっぷり使用した、栗焼酎ダバダ火振
「ダバダ」とは人の集まる場所の意の「駄馬(だば)」、「火振(ひぶり)」は、四万十川流域での伝統的鮎漁法である、夏の闇夜にたいまつの火を振り、鮎を定置網に追い込む「火振り漁(ひぶりりょう)」が由来となっています。
私も上品な栗の香りと、その後にくる、しっかりとした深い味わいのある
この栗焼酎が大好きで
そんな栗焼酎ダバダ火振の醸造元、無手無冠酒造を訪ねるのも今回の旅の目的地の一つとなっていました
と言うことで宿に向かう途中ではありましたが、その前に立ち寄りました
 

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もともと日本酒を造っていたこの蔵
当時の町長に四万十では余剰気味だった地元の栗を活用して欲しいと頼まれ、始めた栗焼酎造り
当初は全く売れなかった栗焼酎でしたが、その後の営業努力と造りにより
今では入手困難とたった栗焼酎ダバダ火振であまりにも有名なこの無手無冠酒造
「冠におぼれず、飾らず、素朴な心を大切に、ひたすら自然を生かした地の酒造り」これが無手無冠(むてむか)の酒造りの姿勢であり、社名の由来です。明治26年(1869年)以来、四万十川の水、土地で採れたお米で温かな人の手による酒づくりを続けている蔵元です。
ということで栗焼酎のみならず
元は本業だった地元四万十のお米を使った日本酒を今も醸しています
 

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そんな無手無冠酒造
普段ならやっていた酒蔵見学もこのお盆休みの時期
新型コロナ感染を恐れ酒蔵見学は中止されていました
いや~残念
 

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もっともそれはここに来る前、電話で確かめてありました
それでもこの地に誘ったのが、無手無冠酒造事務所に併設する「酒のやまもとへ」
 

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店内には何故か「鮎」のモニュメント
まぁここは四万十川の川辺の街
鮎はごくごく身近な食材なんでしょうね


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酒棚は酒店の名の通り、無手無冠の総ラインナップ
(店内は許可を得て撮影しています)
 

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ということで
「栗焼酎 無手無冠 ダバダ火振エヴァンゲリオン8号機β 臨時戦闘形態」
「無手無冠 ダバダ火振ちびうんすけ」を購入
アンケートに答え
ダバダ火振のグラスも頂いちゃいました

ちなみに他のお酒はこの後回って歩いた酒蔵で購入したものです
後日の更新を楽しみにしていてください
 

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土産にはこんなものもプラス
栗焼酎の自然なうまみを生かして焼き上げたケーキを自宅用の土産に買いましたが
これはなんと栗焼酎を振り掛けて食べるのだとか
 

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試飲コーナーには
高知が生んだ偉大なる酔っぱらい「吉田類」の写真も見られました
 

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その後
「四万十川焼酎銀行」にも立ち寄り
今宵の宿を目指します


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司牡丹・酒ギャラリー「ほてい」

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土佐藩筆頭家老の深尾氏の城下町として栄えた江戸後期の街並みが残る佐川町
写真はそんな古くからの商家の町並みを形成する建物の一つ「浜口邸」です


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そんな佐川町には、土佐随一の歴史を誇る日本酒・清酒の蔵元、司牡丹酒造があります
四万十でカヌーやフィギュアを楽しんだ後は次の宿泊地高知市へ向かいますが
その途中、司牡丹酒造のある佐川町へやって来ました
ここでいつものように司牡丹酒造の酒蔵見学などしてみたいのですが、残念ながら新型コロナの流行により
見学は中止となっていました
 

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とはいえ酒蔵に隣接する
司牡丹のアンテナショップ「酒ギャラリーほてい」はやっていましたので、こちらを訪問
まぁ最初からそれが目的だったんですけどね
 

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間口に反して、中に入ると思っていたよりも広く
「お酒コーナー」には
司牡丹酒造のお酒が大量に置いてあります
(店の方の承諾を得て写真を撮っています)
 

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他にも司牡丹の歴史たる写真の数々
江戸時代から続く創業400年の司牡丹
坂本龍馬の最後を看取った田中光顕はじめ多くの偉人との縁があることでも知られています
 

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昔懐かしいポスターやら
看板が販売されるお酒とともに展示されていました
 

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冷蔵庫には土産にしたい美味しそうなお酒も並んでいましたが
この日、日本の最高気温を記録した高知県
車で持ち運ぶのは残念ながら無理
 

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坂本龍馬とも縁もあることから売られていた
「純米 超辛口 船中八策」
「十年熟成米焼酎 古酒 龍馬からの伝言」を購入
 

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来年のお正月にでも、ここ土佐を思い出しつついただこうかと思います

代表銘柄「豊能梅」を醸す酒蔵
香南市赤岡町にある高木酒造酒蔵へやってきました
 

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さてイワシの稚魚どろめ(しらす)や塩が特産物の香南市赤岡町
酒豪が競う大杯飲みが名物の奇祭「どろめ祭り」が有名で
「ぐぅーっと、ぐぅーっと」太平洋を背にした土佐の海辺のステージで、漆塗りの大杯いっぱいの地酒を一気に飲み干す「酒飲み」をTVなどで見られた方も多いのではないでしょうか
そのメインイベント「大杯飲み干し大会」では、今回お邪魔した赤岡町高木酒造の代表銘柄の「豊能梅」の普通酒「楽鶯」が酌み交わされています
 

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明治17年創業、130年以上の歴史を誇る
そんな高木酒造の酒造りをこの目で見ようと
酒蔵見学を予め申し込んで有りました


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高知県には『返杯』という自分がお酒を飲んだ杯を相手に渡す時に酒をつぎ、相手が飲んだらまた返してもらい酒をついでもらうという文化がありますが、外食における飲酒代では全国平均18,700円に対してここ高知県・高知市は倍の36,065円とぶっちぎりの1位の座を誇る飲兵衛の県だったりします
そんなわけで高知県には酒豪が多いのか、高木酒造の倉庫の前には一升瓶のケースがずらり並んでいました
 

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さてそんな高木酒造の酒蔵見学、酒造りの休憩期間でもあるうえ、この日は土曜日という事で蔵は休んでいましたが、予め予約していたこともあり六代目新杜氏の案内で親切に見学させてくれました
まずは「蒸米」の工程
お米を蒸す大きな窯というか甑
年代物の甑が今も健在です
向かいには大型のせいろも見て取れます
 

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蒸した酒米を冷やすコンベア
 

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こちらもかなり年季が入っています
 

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タンクが並ぶ蔵
 

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貯蔵タンクは琺瑯製
こちらも年季がはいっており
蔵の歴史を感じました
 

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原酒を絞る酒槽は無論「YABUTA」
 

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ただこれも年代物だそうで
使えない配管も有るようですが
それもまたここ高木酒造の味として酒が絞られるようです


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酒蔵の説明を聞いた後は
事務所に戻って高木酒造で醸される日本酒を試飲
 

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純米大吟醸 龍奏と純米吟醸 豊能梅などを試飲
聞くところによると今年は新型コロナ感染を恐れ飲食店での飲食が減ったことから
そうした飲食店へ酒を卸すことが減り、日本酒の消費も減っているのだとか
お陰で日本酒の生産量も減り、結果酒米の消費も減ってしまいかなり余り気味となっているとの事
そんな酒米の供給過剰に危機感を持った高知の酒蔵では高知の酒米「吟の夢」(高知県産のヒノヒカリと山田錦を混ぜたものだそうで高知県の酒造好適米で純米大吟醸 龍奏もこの吟の夢で醸されています)をこうして販売しているとの事でした

ちなみに試飲で気になったのが
これは今回酒蔵を案内してくれた六代目考案の酒で、純米大吟醸 龍奏、純米吟醸 吟の夢仕込み等の責め(セメ)をブレンドして造られた酒「純米酒セメブレンド」でした
 

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事務所には「豊能梅」をはじめとした高木酒造のラインナップがずらり
 

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先ほど紹介した高知の酒米「吟の夢」や徳利も並んでいましたが
 

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ここにも有りました「國酒」の色紙
内閣総理大臣 安部晋三の名が見られますが、その「國酒」って何?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、それはこのblogでもたびたび紹介される「國酒プロジェクト」に基づくもの
発端は30年前、大平内閣のとき、日中国交回復の晩餐会にてホスト国である中国が自国の酒「白酒(パイチュウ)」でカンペーし日本を歓待した。これを受けた当時の大平首相は、日本には伝統の酒である日本酒や焼酎があるのに、我が国での外交晩餐会はフランス料理にワインなどで乾杯をしている。これはいけないと思い立ち、日本酒・焼酎を「國酒」と命名し、乾杯の際に使用することを提案
それが國酒プロジェクトとしてこうした選ばれた一部の酒蔵に内閣総理大臣の色紙がならばれるといったもの

 

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そうこの高木酒造もまた國酒プロジェクトに選ばれた酒蔵と言うことですね
と言う事で
純米大吟醸 龍奏と気になっていた純米酒セメブレンドといった國酒を2本購入
暑かった土佐を思い出し、正月にでも呑もうかと思います
 

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BS-TBSの番組「吉田類の酒場放浪記」によく登場する日本酒
高知県の地酒「酔鯨」
高知市で明治5年から続く老舗の蔵元ですが
昔から、土佐のお酒は「料理に合わせて」が基本
そう食中酒として醸されている酒ですから、なるほど酒場放浪記によく登場するのですね
もっとも吉田類氏が高知県出身というのが一番の理由でしょうが

さてその酔鯨酒造、2018年に最新醸造設備を導入し建てられた新工場「土佐蔵」が見学できるとあって、あらかじめ予約してありました
 

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まずは、ギャラリースペースで受付
色艶やかなドレスと酔鯨酒造の高級酒が迎えてくれます
 

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カフェ兼の酔鯨ストアでは酔鯨酒造のオリジナルグッズ
酒蔵の名となった土佐の海のシンボル的存在のクジラのぬいぐるみや扇子
酒器としてのグラス
 

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酔鯨の日本酒ギフトやTシャツなども売られています
 

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おっとこの辺でいよいよ酒蔵見学に時間
使い捨ての白衣に着替え帽子をかぶりいよいよ蔵へ
 

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近代的な設備がつまった酒蔵見学でしたが残念ながら蔵の内部は撮影禁止
楽しみにしていた皆さん、代わりに高知県内の地域アクションプランに関する取り組みを動画で紹介するコーナー「さんしんGO!」による酔鯨酒造の動画で勘弁してください

そうそう蔵の紹介の中で、「純米吟醸 吟麗」に使われる酒米は、いくつもの酒造好適米の候補から選定した北海道産「吟風」が選ばれているという話も聞きました
この吟風を使用することで芳醇な味わいを実現、酔鯨最大の魅力である酸とスッキリ感に狙いを定めた、長浜蔵の自信作になっているのだとか
道民として誇らしいお話でした
 


 

蔵を見学した感想としてはここは酒蔵というよりは日本酒工房といった面持ちの蔵
ちょっとファンになってしまいました
さて酒蔵見学の後はお楽しみの試飲
ですが、こちらも車で来ているので飲めませんでした
高知の酒造組合の皆さん
飲ん兵衛の県NO.1を誇る高知県なんですから
是非とも酒蔵をバスで巡るツアーなど企画してくれることを切に願います

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ということでこちらでも天然の鮎が多く遡上する清流「野根川」の水を使い高知県産の米で醸した酒
「純米酒 香魚」を購入
夏の暑い日のキャンプで飲ませていただきました
 

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お盆休みを利用して巡った高知の旅
ハードスケジュールに加えて、この連日体温を超える熱波ということで
涼しい北海道が恋しくなってしまいました
ところが四国を存分に楽しもうと、当初予定していた便では自宅に着くのは深夜となってしまいます
翌日は当然仕事、会社に行くのが辛くなると思い、帰路の便を変更し
2つ早い便に乗り6時間ばかり早く帰れるように致しました
ということで午前中にやってきた高知龍馬空港、今回が初訪問となりました
そういや桂浜や高知城の屋台で高知名物のアイスクリンが売られていたのを見ましたが
時間の都合で食べていなかったとを思い出しました
しかしアイスクリンの販売形態はおもに屋台など移動式店舗が一般的
空港で食べらないだろうと思っていたら、空港のカフェであるブルースカイにアイスクリンはありました

 

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空港のショップということもあり土佐ジローのアイスクリンとちょっと高級そう
もちろんここでオーダー
お店の方のご厚意で葡萄(粒が大きいので藤稔でしょうか)もサービスしてもらいました
 

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その後、そういや土産を何も買っていないことに気づき、土産物店ビックサンに立ち寄ったところ
地酒がずらりと並んでいました
流石は飲ん兵衛県高知の空港といった感じの充実ぶりです
冷蔵庫も常設されているようですし
空港の土産売り場というより、まるで酒屋のようです
 

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そんな土佐酒コーナーには土佐酒造「桂月」の試飲即売会場が設置されていました
その桂月、POP看板には
「土佐の山間から世界へ」
嶺北地域と高知市だけで消費していた酒も今では輸出率の一番高い蔵元に!!
・Sparkling Sake 匠
・CEL24 純米大吟醸50
・吟え夢 純米吟醸55 など
高知県産の酒米、吉野川の源流水、地元にこだわり愛され142ねん」とあります


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ということでもちろん試飲、桂月を計8種類試飲させてもらいました
この桂月を醸す土佐酒造、四国の中央部を流れる吉野川の源、四国の水瓶と言われる早明浦湖畔の静寂な自然環境に囲まれているそうです
高知を再度訪れることになったら行きたい酒蔵がまた一つ増えました
ついでにスーツケースに入れる酒がまた一本増えたのは言うまでもありません
 

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そうこうしている間に、いよいよ搭乗時間
まずは伊丹空港を目指しますが、近距離という事もあり
搭乗する機材は懐かしさもただようボンバルディアDHC8-Q40となりました


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