ワインツーリズム2012の最近の記事

日本でワインの生産地といえば山梨の甲州ワインや長野のワイナリーを思い浮かべる方が多いかと思います
けれど最近私の住む北海道にも、ここ数年次々とワイナリーが誕生し美味しいワインが作られています
写真にある北海道のワイナリーの一覧には17軒ほどですが、これらの他にも将来のワイナリーを目指すヴィンヤードの方々も多いんだそうです
 

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ところで長いこと北海道で暮らしていていると近年、冬の厳しさが薄らいでるのではと思うことが度々あります
地球温暖化の影響なのか北海道の気温が年々暖かくなり、葡萄の栽培に適した山梨や長野あたりの気候に近づいて来ているようにも思えます
そのうえ北海道には梅雨の季節が無くカラっとした気候で有名ですが、これは葡萄作りに適していると言えるのかもしれません
そんな気候を利用してか、北海道でワイン用の葡萄を生産する意欲あるワイナリー・ヴィンヤードが増えてきたようです
ちなみに北海道で作られるワイン用の葡萄の生産高はすでに日本一
もしかすると今後、ワイン作りが北海道をいやもとい日本を代表する産業になるかもしれませんね
果物・牛肉など農畜産物の品質や世界でのその評価(売られている価格)をみても決してあり得ない話ではなさそうです
 

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そんなワインを作っているワイナリーを尋ねるツアーがあると聞いて、今回参加いたしました
参加したツアーはの「北海道ワインツーリズム」初夏のワイナリーツアーというやつです
もっともツアーといっても、ワイナリーで試飲してお土産を買うだけのお仕着せのものではなく、直に葡萄を散策したりワイナリーの方々の思いを聞けたりと内容の濃いツアーでした


ところでワインツーリズムと言って思い出すのが、昨年行ったアメリカはカルフォルニアのナパ・ヴァレーのワインツーリズム

まずは「カリフォルニア・シャンパン」

ワイン・ツーリズム「ドメーヌカーネロス」(クリックするとこのエントリーにリンクします)
 
 
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ワインのエチケットはこの建物からだったんだと思わせる

カリフォルニアワインの父「ロバート・モンダヴィ」(クリックするとこのエントリーにリンクします)
 

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ワインを楽しみながらピクニッを楽しんだ
 
青空のもとでピクニックランチ「ヴィー・サトゥーイ・ワイナリー」(クリックするとこのエントリーにリンクします)
 

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ワインそっちのけで「タッカー」を見ていた

コッポラ氏のワイナリー「ルビコン」(クリックするとこのエントリーにリンクします)
 

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そして最後はお目当てのオーパスワン
ここでは$35支払い試飲してまいりました

オーパスワンのワイナリー(クリックするとこのエントリーにリンクします)
 

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こんなツアーを楽しんできましたが、こうしたカルフォルニア・ワインツーリズムは年間500万人もの観光客を集める一大観光産業になっているんだそうです
私の頭ではちょっと考えられないのですが、その一端をこの目と舌で実感してきました

さすがに現在の北海道で何百万は無理にしても、まだまだ眠っている観光資源はあるだろうこの北海道
この風土をとともに育まれる北海道産のワイン&観光(食べ物も含め)のコラボの可能性はあるように思えてなりんません

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さて前置きが長くなってしまいました
実際のワイナリーツアーの話は次エントリーへ

横に這わされたワイヤーに結わえ付けられた葡萄の樹
真っすぐに伸ばすわけではなく斜めに植えられていますが、これにはわけがあるそうです


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タイトルにある「宝水ワイナリー」は豪雪地帯で有名な岩見沢市郊外にあります
2mは雪が積もる地域ですが、冬が来る前その雪の重みで樹が折れないようにワイヤーから枝を外して樹を倒し地面に寝かします
その際、倒しやすいようあらかじめ斜めに植えられているんです
冬は雪で覆いつくされる北海道で葡萄を育てるための知恵ですね

でもなんでこんな苦労してまで、しかも寒い地域で葡萄を育てるのかと思われるかもしれません
しかしワインで有名な産地、たとえばフランスのシャンパーニュー地方などの緯度は北海道よりさらに北、いくら地中海気候だからといって日照時間は変わりませんし、今年正月に訪れたエペルネそしてランスの街は寒かった
 

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ちょっとくらい寒いくらいがワイン用の葡萄の栽培には良いのかもしれません
今回訪れた「宝水ワイナリー」でも
緯度からいえば、もっと北国でもワインはできる・・・と豪語されています 

さてワイナリーツアーに話を戻すと、この宝水ワイナリーでは
「雪は天からの手紙、ワインは雪の贈り物」
エチケットには雪の結晶をイメージにしたものが描かれています
 

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今回の初夏のワイナリーツアーで最初に訪れたのは、そんな宝水ワイナリー
ちょっとシックな建物は、小樽市にあった倉庫を解体し保存していた古材を利用して建てられたのだとか
そう外観も重要です、カルフォルニア・ワインツーリズムで訪れたワイナリーなんかは皆、お城みたいな建物ばかりでした
 

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ここに来てすぐに、社長の倉橋さんから
このワイナリーの生い立ちやポリシーなどを聞いたり
畑では石塚氏より、色々な話が聞けました

それにしてもここといい山崎ワイナリーといい
若い醸造家が随分と頑張っていますね
 

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お楽しみの試飲には
『RICCA雪の系譜レンベルガー2011』
『RICCA雪の系譜ケルナー2010』
『オレンジピンクロゼ2010』
を楽しみました
普段ワインを飲みなれていない私にはこのピンクロゼが飲みやすくて美味しかった
 

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ワイン醸造所の様子は2階からガラス越しに覗けました
ステンレスタンクや木樽などが覗けます
手前にはTAKIZAWAワインの瓶も・・・・
 

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お土産にワインを買ったりと
1時間程度ぶらぶらしましたが、次は是非とも収穫時期に訪れたいものです
 

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さて次の目的地は山崎ワイナリーです

シャンパンやスパークリングワイン作りの重要なアイテム
「ピュピトル」
瓶を逆さまにして、定期的に瓶を回して(1/4回転)瓶口に澱を集める作業に使う道具です
タイトルの山崎ワイナリーの倉庫で見かけました
来年、山崎ワイナリーではシャンパーニュ方式の本格的なスパークリングワインを発売されるそうですが、ちょっと楽しみな話です
 

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さて今年の正月訪れた
フランスはシャンパーニュー地方のエペルネにあるシャンパンハウス
「アシル・ブランシェ」の地下カーブにも同様のピュピトルがあり
たくさんの数のシャンパンが刺さっておりました
周りに誰もいないことから、回してみたい衝動に駆られましたが、間違ってもそんなことはできませんね
 

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ところでシャンパンで有名なエペルネそしてランスの街にはモエ・シャンドンやヴーヴ・クリコなど有名なシャンパンハウスがありますが、そういった会社やそこで働く人々の所得は高く税収に満ち溢れているようで、街の景観はまさに豊かさに満ちていました
ちなみにエペルネの市庁舎はこんな建物
いや~シャンパンって偉大ですね
 

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スパークリングワインも同様にいわゆる付加価値のある商品
葡萄の収穫など人件費のかさむ産業において、日本の人件費は決して安くはなく
イタリア、スペイン、チリなどいかにも人件費の安そうな国からワインがこぞって輸入されていますが、価格ではとうてい太刀打出来ません
その点、北海道産のスパークリングワインって何となく夢のある話に聞こえてきます
 

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さて前置きがながくなってしまいましたが、今回の初夏のワイナリーツアーでの山崎ワイナリー訪問
ここは葡萄の栽培から醸造、出荷まですべての作業を5人家族のみで行なっているワイナリーで
エチケットにはそんな5人の人差し指の指紋が象られているのだとか

そんな家族の絆のワイナリーのエチケットを眺めつつ試飲
若い栽培家、醸造家のこだわりを感じるワインですね
 

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もちろんショップでワインを買うのも忘れません
 

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来年またこの山崎ワイナリーを訪れ、ここで作られたスパークリングワインを是非とも飲んでみたいものです

滝川リストランテ「ラ・テラ」

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「北海道ワインツーリズム」初夏のワイナリーツアー
昼食は当然道産ワインが楽しめるお店
予め「たきかわワインツーリズム振興会」加盟店のパンフレットを渡されていましたが
その中から選び、予約をしてもらっていました
 

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チョイスしたのはリストランテ「ラ・テラ」
たきかわ文化センターのの中にあるお店です

話は違う方にそれますが、駐車場は文化センターと共用とあって
とても広く私のキャンピングカーでも余裕でおける店です
 

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お店の中はイタリアンなお店と言うよりもどちらかと言うと喫茶店風
まぁお店の場所が文化センター内と言うことなのでしょう、気軽な雰囲気が漂っていました
 

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まずは前菜5種と白ワイン
真ん中のはウニの味?がしたような
カルパッチョもワインと相性良いです
 

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次に生ベーコンと生野菜のピザ風サラダ
ど~んと、サラダボールごと豪快に出てきましたので
ここは遠慮なく頂きます
 

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2杯めのワイン(ランチにセットのワインです)は
次に訪れる予定の「鶴沼ワイン」
 

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身の厚いカレイのフライ、トマトソースがけ
 

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メインは鹿肉のベーコン巻き
この鹿肉、癖もないうえ柔らかく美味しかった
そういえばここ滝川は全国でも珍しくエゾシカの生肉が普通のスーパーで通年購入できると新聞で読んだ記憶があります
鹿肉といえば高級食材とも思えますが、滝川では鹿肉の購入ルートが確立していそうですね

 
添えてあるアサリ入りのトマトパスタは生パスタと思いますが結構いけました
次回は単品で頼んでどんと頂きたいものです
(このお店キャンピングカーでも来れそうですしね)
 


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たきかわワインツーリズム振興会加盟の他の3件のお店は聞き覚えのあったり行ったことのあるお店
今回選んだリストランテ「ラ・テラ」は魚料理に加え鹿肉料理
もちろんグラスワイン、これが2杯ついてお得な料金でした(もっとも普段はやってないと思います)
今回折角のお勧めで選びましたが、正解のようです
帰りにちょっとしたサプライズもありましたし

もっとも他のお店もきっと美味しかったのかとは思いますが

 

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ちなみにデザートのグレープフルーツのワイン付けは写真取り損ねてしまいました

かわりにこの後、訪れた北華楼本店のミニソフト
これはサービスでしたが、甘い物の苦手な私にはちょうどよさそうな量でした

さてお腹一杯になり満足した後はいよいよ日本最大の葡萄畑を擁する鶴沼ワイナリーです

私の大好きなマンガ「宗像教授伝奇考」星野之宣著(北海道は釧路出身の漫画家です)
この中に 「鼠浄土」 という話があり
『春 笹に花あり 夏 鼠沸く』と書かれた一節があります

この意味は
笹はは六十年に一度、その寿命の尽きるときに一斉に花を咲かせ実を持ちます
その笹の実は栄養価が高く鼠の格好の餌となりますが、その結果としてネズミが沸くように大発生します
そりゃ何たってネズミ算、ネズミのつがいが子を12匹産む、これを12ヶ月続けるとなんと276億匹になってしまうんですから
そんなネズミ算は冗談として、それでもたくさん生まれた鼠の子供たちに、餌はありません
その鼠たちは木の根をかじり、草をかじり、餌を求めて里に降りてきて、人間の食料をあさるそうです

こういった話は昔から繰り返されてきたのか、ネズミは日本の昔話にもよく登場します
 

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ところで今回、鶴沼ワイナリーを訪れた際、冒頭の今村社長の話にネズミによる被害について話がありました
到着が遅れた今回の「北海道ワインツーリズム」初夏のワイナリーツアー
持て余しただろう時間を私どものために費やしてくれたようで、付近を散策し薫り高い山ぶどうの枝や笹の茎を探してくれていました

そしてなんと、その笹の茎には花が咲いていました
前述の話から行ってただ事ではありません
そう今後、ネズミの被害があるかもしれないと警戒されていました
 

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広大な面積を誇るこの鶴沼ワイナリーの葡萄畑
養分の蓄えられた葡萄の樹は鼠にとってはごちそうのようです
こうして樹の根本には丹念にカバーがかけられていますが、こんなんものでは野ウサギやアライグマくらいにしか役に立たないそうで、鼠には無力なようです
 

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その鶴沼ワイナリー
樺戸連峰の麓、浦臼町にある447haを誇る
日本最大のワイン醸造用の葡萄畑が広がっています
 

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この葡萄畑の真ん中のテントの下で
ワインを飲みながらピクニックと相成りました
 

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どこまでも続く垣根式の葡萄、新緑が眩しい葉を伸ばしていましたが、これは山葡萄との交配種なんだとか、ちょっと興味ある葡萄です
何故かというと現在たとえ山葡萄であっても葡萄は葡萄
酒の種類を問わず酒税法の規制がかかっていて、焼酎に漬けてしまうだけで法の網にかかってしまうんです

もちろんこの鶴沼ワイナリーのように許可を得て作ることは可能なんですけどね
 

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このワイナリーでもワインをお土産に
結局5本のワインを抱え帰ることになりました


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「北海道ワインツーリズム」初夏のワイナリーツアー番外編です
今回のワインツーリズムで訪れるワイナリーは、大型の観光バスが次々にやってくるようなところではありません
駐車場も狭く、バスも30人乗りの小さなバスがやっというところがほとんどでした
そこで困るのがトイレ
バンバン観光客がやってくるようなことは想定してませんので、ワイナリーには大人数がさばけるようなトイレはありませんでした
そこで道の駅などにたちよりトイレを利用するのですが、その際はそこで売っているもの、例えば缶ジュース1本買うのもマナーかなと思っています
今回立ち寄った「三笠の道の駅」
地元の美味しいものに精通したバスガイドさんの情報によると
この道の駅の7-ELEVEN にはなにやら冷凍の「美唄焼き鳥」が売られているのだとか
これは買いに行かねばなりません
 

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ありました
その焼き鳥は7-ELEVEN の冷凍庫になにげなく
しかも沢山、鎮座して要りました
 

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美唄の名店「三船」で修行したその味を持ち帰れるお店
美唄焼き鳥持ち帰り専門のお店「鳥乃屋本店」
モツ串が有名ですが、モツ・セイ各5本入が525円で売られていました
 

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モツ・セイ各1袋づつ買ってお持ちかえり
この日の酒(ワイン)の肴になりました

それにしてもバスガイドさんって本当に詳しいな〜

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