サッポロビールのルーツを探る大人の社会科見学2016の最近の記事

「きちんと、朝食を。」byDOUTOR

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お盆に行ったスペインの話どころか、正月に行ったロンドンの話もまだ終わってませんが
その前に、ちょっと前のことですが8月下旬に興味のあるバスツアーがあり参加してきたのでそのお話を
そのバスツアーの名は「サッポロビールのルーツを探る 大人の社会科見学会」というもの
 

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このツアー、まるで私の普段の旅を彷彿させるかのような弾丸旅行
朝8時から夜の7時半まで丸一日あちこち見て回る、中身がたっぷりなツアーなんです

ということでまず朝8時に札幌駅北口から出発しますが、今回迎えに来たバスは一度乗ってみたかったファイターズバスでした
 

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さてその丸一日かけた旅の内容はというと
・富良野の「富田ファーム」でラベンダー鑑賞
・フラノフレンチのオーベルジュ「フラノ寶亭留」でランチ
・北海道の爽風に揺れる上富良野の大麦畑の鑑賞
・上富良野にある「サッポロビール北海道原料研究センター」でホップ畑の見学
・サッポロビール博物館でプレミアムツアー参加(復刻札幌製麦酒・黒ラベルの試飲)

どうです、これでもかってほど詰め込まれているでしょう
 

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そんなバスツアー
まずは朝7時半に札幌駅北口の団体受付のスペース「鐘の広場」で受け付けしてもらいます
どのくらいの方が参加されるのか聞いてみたところ、思ったよりも少なく25名の方が参加とのことでした
なんだか少数精鋭っぽくて良いですね
ちなみに参加者や運転手・バスガイドに加えて今回バスに乗り込んできたのは
サッポロビールの関係者が4名にカメラマン1名の計5名このツアーに添乗されているようでした
このツアーに対してのサッポロビールの力の入れようが見て取れますね
 


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そんなサッポロビールのスタッフから
バスが動き出すとともに開口一番冷えた缶ビールが手渡されました
まずは参加者全員で朝っぱらからビールで乾杯しようとのことです
こんな感じであちこちでビールを提供していただきましたが・・・・
 

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こんな感じでビール飲みっぱなしの旅になることはある程度想像していたので受付を済ませた後
札幌駅北口にあるドトールで朝飯を済ませておきました

それがタイトルにある「きちんと、朝食を。」
これ実はドトールの玄関に貼ってあったポップのコピーなんです
 

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いただいたのは
「朝カフェセット」
390円とコストパフォーマンスあふれる朝食です

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我が家の奥さんが頼んだのは
Aセット ハムタマゴサラダ
 

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私が頼んだのはシンプルに
Bセット 蒸し鶏とバジルポテト
(さっぱり蒸し鶏と、バジルソースを和えたシャキシャキの食感の細切りポテト・トマト・水菜・人参と野菜をふんだんにサンド)です
パンも旨いしなかなかのものでした
おかげでこのあとビールを飲みまくりましたが、悪酔いすることなく1日過ごすことができました

朝飯って重要なんですね
(ちょっと違うだろって突っ込み入れられそうですが)
 

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そうそう私が仕事でよく伺う大学の食堂では
「100円朝食キャンペーン」なるものをやっていて
自分自身の健康を維持し、食生活のみだれ(偏食・欠食)を改善することを目的に、実施しているそうです

私は普段朝飯を食べずに職場に向かっていますが
やはり朝はきちんととったほうが良いんでしょうね

北海道の夏の風物詩
その一つに「富良野のラベンダー」があります
北海道に住んでいるのなら見たことがあるでしょうと思われるでしょうが、山の斜面一杯に広がる紫色のラベンダーはやはり圧巻
何度見に行っても感動させてくれます
 


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さて今回のバスツアー
「サッポロビールのルーツを探る 大人の社会科見学会」
ビールとは関係ありませんが、このラベンダーが咲いている時期に、せっかく富良野までやってきたのですから、ラベンダー畑を見ずして帰るわけにはいきません
ということでバスツアーの冒頭には「富田ファーム」に立ち寄るスケジュールになっていました

ラベンダーの見ごろは早咲きの「濃色早咲」7月の初旬、そして遅咲きの「おかむらさき」が7月中旬から下旬と期間が限定されます
ということで週末上富良野周辺の道路は絶えず渋滞、駐車場も限りがあることから
自家用車で行くとイライラが溜まってしまいます
ラベンダー鑑賞にはバスツアーが最適なんです

朝8時に札幌駅を出発、10時半には富田ファームの駐車場に到着
この日の空は快晴、そのうえ遅咲きのラベンダー「おかむらさき」がまさに満開とあって
絶好のラベンダー鑑賞となりました
 

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ということでラベンダー畑は満員御礼
しかもここって日本って思えるほど、外国語が溢れていました
 

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まずはそんな観光客の目には止らないだろう自販機の前で記念撮影
このずらっと並ぶ自動販売機
微妙に傾斜していて段々畑状態に並んでいるんです
 

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ここが富良野のラベンダー畑の原点
「トラディショナルラベンダー畑」
トラクターがありますが、実はこの翌日からラベンダーの刈り取りは始まったようでした
 

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この日も一部刈り取りが行われていましたが
そんな刈り取られたラベンダーは香料やドライフラワーになるのだとか
園内には蒸気を通して、オイル成分を揮発する設備も展示されていましたが、もちろんこれは現役のものなんです
 

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トラディショナルラベンダー畑から望む
ラベーダー畑駅に停車する富良野・美瑛ノロッコ号
 

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ラベンダー色に染まった園内を駆け回るスクーター
ここのスタッフの来ている制服(長袖のシャツと帽子)もラベンダーカラーでした
そういや昔、札幌近郊の大学で求人活動を行っていた時(もう15年以上前)
大学の学生課の掲示板に貼られていた求人票に「富田ファーム」のものがあり
ちょっと驚いた記憶があります
そういった事を思い出しつつスタッフを眺めてみると若い方も多いことに気づきます
炎天下の中、土にまみれて働く若者って見ていて清々しいですね
 

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森の彩の畑は初めて来ましたが、なかなかいい眺めです
そんな畑にはなにやらスマホを抱えて歩いている人もちらほら
画面を盗み見ると
そうかこれがあの「ポケモンGO」なのかと納得しきりでした
(ポケモンGOが日本で配信されたのはこの3日前でした)
 

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彩の畑や
 

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十勝岳を背景にラベンダー畑を望み
バスに戻ります
 

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ここでラベンダーソフトを食べるか否か悩みましたが
このあとフラノ寶亭留でのランチが待ち構えているので、ここは我慢我慢

フラノ寶亭留でフレンチ

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「サッポロビールのルーツを探る 大人の社会科見学会」
富田ファームで満開のラベンダーを鑑賞した後は
今回の旅の目的地である上富良野とは反対方向となる富良野スキー場北の峰へバスは向かいます
 

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ということで富良野周辺を行ったり来たりしてまで
向かった先は「フラノ寶亭留」
「35,000坪の広大な敷地に、25部屋のみ」といったリゾートホテルです
公共交通機関ではたどり着けない農地の端っこにあります

某大手保険会社の研修所だか保養所の施設を第一寶亭留グループがリニューアル
『コンセプトは「藝(わざ)」。“修練によって得た技”という意味を持ち、おもてなしの「藝」、料理の「藝」、空間造りの「藝」、たくさんの「藝」を磨き、皆様をお迎えいたします。」(フラノ寶亭留公式HPより抜粋)
というコンセプトで高級感あふれるホテルに生まれ変わりました

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まずエントランスには暖炉が迎えてくれます
そして全長11mの無垢のテーブル
 


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テーブルの上をよく見ると
牛乳ビンをシャンデリアのように吊り下げてありました
 

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ツアーでしたのでそんな余韻に浸る暇はありません
早速「レストランFURANO」へ

本音を言うとこのフラノ寶亭留での小松シェフのフレンチが食べたく
このバスツアーに参加したといっても過言ではありませんでした

ワインセラーもご覧のとおり充実しています
もっともこの日はビールが主役
今日はワインセラー前の目の前のビールのスタンドコックが燦然と輝いて見えます
 

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席に案内されると目の前にはラベンダー畑が飛び込んできました
 

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さて「今日はサッポロクラシックが美味い」ってなことで
参加者全員サッポロクラシックで乾杯
グラスをよく見ると第一寶亭留のロゴが・・・・
 

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さて料理ですが、まずは
『サーモンクラブラックス・アボガド・桜の発酵乳』
 

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付け合わせに出てきた自家製のパンの旨いがバターは絶品でした
 

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さて次は
『野付産帆立貝・カリフラワーのヴルーテ』

 

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カリフラワーがこんなに柔らかなスプになるなんてちょっとびっくり
それにホタテの火の入り方が絶妙で美味かった


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メインは
『上富良野産豚肩ロースノグリエ
粒マスタードソース
時季の野菜はヤングコーンに芽キャベツ』

ちなみに上富良野の豚は地「かみふらのポーク」の名で一躍有名になったブランド
仕上げ期の飼料に10%以上麦類を供給することによって締まりのあるおいしい豚肉に仕上げられるのだとか
 

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デザートは
『道産メロン クレムダンジュ』
 

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最後は
『食後の飲み物とお菓子』
バスツアーとあってか皆さん料理を写真に収めていて
私も普段なら恐る恐る周りに気を使いながら写真を撮るところを
今回気楽に捨身撮影することができました

まぁこれもバスツアーならでは
普段ならほんの数枚のところしっかりスマホに納めさせていただきました
 

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そんなこんなでフラノ寶亭留でフレンチのランチも終了
次回は宿泊してディナーなど愉しみたいものです

そうそうエコがこのホテルのテーマなの玄関先には電気自動車用の充電施設が
こういった施設ってちょっといいかも
 

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「サッポロビールのルーツを探る 大人の社会科見学会」
フラノ寶亭留での美味しいフレンチのランチを堪能した後は
いよいよ社会科見学の本番、サッポロビールのルーツともいうべき上富良野に向かいます
そこにはサッポロビール株式会社バイオ研究開発部北海道原料研究センターがありました

このバイオ研究開発部北海道原料研究センター
もとは大正時代に十勝岳が噴火した年に建てられた由緒ある建物を上富良野に移築
上富良野ホップ乾燥所として使われていた建物をさらに改装したため重厚な木造建築となっていました
梁などは当時のままなんだそうです
 

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そんな歴史ある建物の中で面白おかしく
センター長の須田成志さんからビールの原材料である大麦やホップについてレクチャーを受け
 

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その後、ツアーバスはサッポロビールの契約圃場へ
ここでようやく目的であるホップとご対面です
そんなホップ畑の奥には雄大な十勝連峰
しかもここから十勝岳の安政噴火口が望めました
 

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さてここでも北海道原料研究センターセンター長の須田成志さんから
ホップについてのうんちくを賜ります
 

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この松かさ状になった球花がホップだそうで
このホップを乾燥させたものをビールの原材料として使っているのだとか
棚からつるした紐に巻きつき7~8mまで生長することから日差しを遮るグリーンカーテンとしても使えるのだとか
なんだか今度挑戦してみたいものです
けれど窓を開けるとホップの香りがしていつもビールが飲みたくなったりするのが心配ですが
 

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ホップについた黄色い油滴状の粒が「ルプリン」
ビールの苦味のもととなる樹脂や、香りの成分の精油が含まれています
これが見れただけでも今回のツアーに参加した甲斐があったとも思えます
 

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そんなホップの中で一番出会いたかったのがこの「ザーツ」
ヱビスビールやサッポロクラシックに使われるホップです
今後ヱビスやクラシックを飲む際はこの景色が頭に浮かぶんだろうな~
 

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そしてこれが須田センター長一押しの
.上富良野町生まれのホップ「ソラチエース」を使ったクラフトビール
「伝説のソラチエース」というものがあり今年の8月から売りに出されるのだとか
(ちなみにこのツアーは7月24日)
機会があればぜひ飲んでみたいものです
 

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ホップ畑を見た後はツアーバスは同じ上富良野町にある千望峠駐車公園へ
この駐車場公園はサッポロビールの協働契約栽培の農場と隣接していますが
その大麦畑がまた見事なんです
 

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そんな大麦畑を前に須田センター長から『サッポロビール黒ラベル THE北海道』を手渡され
今日3回目の乾杯と相成りました
 

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それにしてもビールの原料として重要な大麦とホップがここ上富良野といった割合狭い地域で作られていることにちょっと驚きましたが、ここ上富良野がサッポロビールの故郷であることを認識させていただきました
ちなみにここ上富良野は良質な麦を生産することでも有名であのソーメンで有名な「揖保乃糸」の原材料となる小麦もここ上富良野で作られているのだとか

その後、札幌へ向かうバスの中で行きに行ったゲームのクイズの表彰があり
我が家は5位と6位でこんなに商品をいただいてしまいました
あとでWebで調べてみたらこのワイン
3千円超サッポロビールさん太っ腹
というかありがとうございました
 

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さて次に向かうのは今年リニューアルしたサッポロビール博物館
まだまだビールは飲めそうです

「サッポロビールのルーツを探る 大人の社会科見学会」
札幌に舞い戻りやってきたのはサッポロビール園
ここに来た目的は今年4月にリニューアルオープンした新「サッポロビール博物館」でプレミアムツアーに参加するというもの
以前のサッポロビール博物館にはいったことがありましたが、リニューアルして初めて入場ちょっと楽しみなツアーです
 

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復元された開拓使麦酒醸造所開業式の際の樽
『麦とホップを製す連者(れば)ビイルとゆふ酒に奈る』と書かれています
その横には大麦の畑も
これがなぜここにあるのかこのバスツアーを通してわかったような気がします
 

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6Kワイドスクリーンで日本のビール黎明期の物語を上映
ベルリンビール醸造会社で修業した中川清兵衛の話が先般のNHK連続小説「マッサン」のようで面白かった
 

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オリジナルビデオを見た後、あっと驚く仕掛けでドアが開きツアーかしです
ガイドさんの案内のもと
大きな「麦汁煮沸釜」(高約10メートル、容量85キロリットル)から見学開始
ちなみにこの窯、昭和40年(1965)の操業時から平成15年(2003)まで、ビールの仕込みに使っていたものなんだそうです
 

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続いて「サッポロ・アド・ココレクション」
昭和を感じさせる・・・・というか戦前のレトロポスターがずらりと並べられています
 

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商品のコーナーでなるほどと感心したのが「サッポロ黒ラベル」の商標の話
黒ラベルは当初「びん生」として売り出されていたそうですが、消費者が勝手に「黒ラベル」という名で親しまれていたのだそうです
そこで平成元年正式に「黒ラベル」として商標をとり商品名にしたのだとか
 

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そんなサッポロビールの歴史を見た後はお楽しみの試飲です
 

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その試飲「テイスティングプログラム」と名付けられ
まずはビール瓶を使ったシャンデリアのあるビヤホールに案内されます
 

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そこでプレミアムツアー参加者しか味わえない創業当時の味を復元した「復刻札幌製麦酒」を試飲いたします
復刻札幌製麦酒はホップの香りの強いいかにもビールといったビールでした
 

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次にサッポロビールのフラッグシップ商品「黒ラベル」をご試飲
飲み比べとなりましたが、いや~やっぱり「男は黙ってサッポロビール」ですね

その後ガイドさんから
「缶ビールでも注ぎ方一つで味が変わります。少しの手間でもぜひお試しください」と,缶ビール注ぎ方教室がスタート
ビールって泡が命なんですね、大変参考になりました

 

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最後にお土産を渡され12時間に及ぶツアーも終了
 

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天候にも恵まれましたが、サッポロビールさんの力の入れようを感じたこのツアー
まさにサッポロビールのルーツから製品たるビールまで楽しませてくれました
しばらくはビールを飲むたびにあの十勝連峰をバックにしたホップ畑や大麦畑を思い出しつつ
ビールをいただくことにいたします

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