2021年3月アーカイブ

マレーシア森林研究所「フリム」のインフォメーション前の小さな川の周りをガイドさんと話しながら、なんとなく歩いていました
 

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すると川の一部堰き止められている所に大きな魚の姿が見られました
背びれを水面から出しています
昔「釣りキチ三平」という漫画の中で幻の魚イトウがネズミを誘い出し捕食するシーンがありましたが
もしかしたらこの魚も背中を水面に出して、上を歩けとネズミを誘って振り落として食べようとしているのかもしれません
 

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ガイドさんが魚付近に何かを投げ込んだところ
ものすごい音とともにその魚が投げたものに食いつきました
 

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さてその魚の正体は
小説家開高健の代表作『オーパ!』に登場する
世界最大の流域、大河アマゾンに生息する淡水最大の巨魚ピラルクー
最大体長5メートル、体重200キロにも達するといわれています
進化において1億年間ほとんど姿が変わっていないと考えられ、生きる化石とも言われています
水族館で見た事はありましたが、現実にこうした川、しかも1〜2mといった至近距離でみたのは初めて
オーパを読んで以来、いつか出会いたいと思っていたピラルクーに会えて感動もひとしおです
 

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ガイドさんはその魚の正体はわからなかったようですが
ここに住んでいたことは知っていたようです
昨年まで2匹いたそうですが、現在はこの一匹のみ
ピラルクーと確信を持ったのが、このプレートに書かれたピラルクーの解説書
ガイドさんは知らなかったようでしたが、何処かからやってきたのは知っていたようでした
 

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アジアのB級グルメの代表格「バクテー(肉骨茶)」
マレーシアで古くから愛される骨付きのスペアリブを中国醤油ににんにくと漢方の旨味を加え、強力な火力でじっくりと煮込んだ薬膳スープ
ここマレーシアでは朝飯として食べたり、夜飲んだ後の〆に食べたりするそうです
前回「新峰肉骨茶」で食べたのが飲んだ後の〆でした
 

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さてマレーシア森林研究所「フリム」からの帰り道
ツアーの昼食として立ち寄ったのは、これまたバクテーの名店として有名な「金得好味肉骨茶(Restaurant Kim Tek)」
 

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午前11時ころの来店ですが、店内は地元の方らしき人々で溢れていました
そう豚肉料理であるこのバクテー
ここマレーシアで朝にこれを食べてスタミナをつけてから職場に向かうのがデフォルトのようです
 

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そんなわけで店の営業時間は朝6時~午後2時(木曜日定休)と朝が早いのが特徴のようです
しかもなくなり次第終了で、12時を超えると大抵なくなるんだそうです
ガイドさんが慌ててやってきたのはそのためだったんですね、車を停める場所もなく大変苦労していたようです
やはりここは結構な人気店のようです
 

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マレーシアのレストランの多くが、こうした入口を開けっ放しにした風通りを良くした開放的な店舗
店舗内には数多くの扇風機が回っていますが、エアコンはもちろんありません
こんな室内でバクテー鍋をガスで熱してしまうと、店内は暑くなってしまうのでしょう
ガスレンジは店の外で使われていました
 

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それにしても、なんでイスラム教の国で豚料理なのでしょう
店の奥で大ぶりの豚肉の塊を切り刻むところも見て取れました
ちなみに常連さんは自分の好きな部位を指定して煮込んでもらうのだとか
 

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そろそろバクテーが煮込まれるのか
まず先に薬味が出てきました
ニンニクに赤唐辛子、それとお揚げ麩
 

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スープに生のレタスと前述の揚げ麩を浸して食べると最高なんだとか
さっそく試してみます
 

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といううことで十数分待ったところで、いよいよバクテーの登場
 

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とろとろになるまでに煮込んだ肉厚スペアリブがホロホロの状態で出てきました
2日前に食べたバクテーの超有名店「新峰肉骨茶」のバクテーも美味しかったのですが
私としてはこちらの店の方が好みの味でした
 

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マレー半島の端にあるシンガポールでも独特のバクテーがあるそうですが
次回はそちらにも挑戦してみようと思います

マレーシアに来てからは、いつもの貧乏性がたたり時間がある限り見て歩こうと
あちらこちら歩きまくった結果、足腰に疲れが溜まってしまいました
ということでたまった疲れを取ろうと、イブニング・カクテルの際にラウンジにいたコンセルジュに頼みマッサージ屋さんを予約してもらいました
そうここマレーシアはマッサージ料金が格安なんです

イブニング・カクテルでビールやカクテルを堪能した後
ペイトロナスツインタワー周辺で行われる大晦日のカウントダウン花火までの時間を使い
KLCCのショッピングセンター「アベニューK」にあるタイ古式マッサージ店
「エラワン ウェルネス マッサージ」へ向かうことに
ちなみに日系企業が多いことで有名なこのショッピングセンター
寿し屋は無論、100均のDAISOまでありました
 

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店内は高級感の漂う落ち着いた雰囲気のタイ古式マッサージ店
けれど大晦日に加え深夜と言うこともありタイ古式マッサージはスタッフがいないため
タイ古式マッサージは出来ないとの事でした
 

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代わりにボディマッサージをたっぷり1時間受けることといたしました
ちなみに料金は一人150リンギット(日本円で4千円弱)
ここマレーシアでは少し高めですが、多少きつめではあるものの丁寧なマッサージで
すっかり身体が解されました
 

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ということでこの後、マッサージですっかり軽くなった身体で
大晦日恒例の海外カウントダウン花火を鑑賞するためKLCCへ向かうことに

なんだかんだでblog開設16周年

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一昨年前にマレーシアに行った際の話を書き綴っていますが、ここで小休止
このblogのお話などを

2005年3月6日
「おおたに家の日記」として始めたこのblog
なんだかんだで本日16周年を迎えました
気が付いたら16年経っていたと言った具合です
ただ更新数は3,270エントリー、自画自賛ですがよくぞこんなにも書き綴ったものです

当初はキャンプやキャンピングカーの話が中心でしたが
予期せぬキャンプブーム到来により、すっかりキャンプ難民と化してしまった昨今

ちなみに下の写真は2005年の朝一で入場した週末の美笛キャンプ場
もうこんな感じでキャンプサイトを構えることは夢の世界になってしまいました
 

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そうしたなかキャンプに行きづらい状況となったためか
はたまた16年の年月のなせる業か、私の休日の過ごし方も飛行機&ホテルを利用した旅にかわり最近では完全に旅blogの様相を呈しています

それでもサーバステータスのアクセスログを覗くと
1日あたりの訪問者(Visits)が、平均すると約650名ほど
いつも見ていただいている方
たまに覗かれている方
通りすがりの方
閲覧ありがとうございます
やはりこうした数字は更新の励みになります
 

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とは言え、閲覧内容を確認すると
やはりキャンプや海外から仕入れたキャンプ道具、キャンピングカー修理記録の検索が多いのも事実
皆様の期待に応えるべく今年は何とかキャンプに出かける機会を増やして、キャンプネタ・キャンプグッツネタを増やしていく所存です

ただ更新にばかり気を取られ「MOVABLE TYPE」のバージョンアップに手が回らなくなり
かなり古いバージョンでの更新になっています
もうここが限界、そろそろ手を付けたいのですが
知識も時間も少なく苦慮しているところです
どなたか知識の豊富な方がいらっしゃいましたら、声をかけていただければ幸いです
もちろん多少の失費は覚悟しております

ここ数年我が家の定番
海外での年越しカウントダウン花火鑑賞
一昨年前はクアラルンプールのKLCC公園が舞台
そうあの光り輝くペイトロナスツインタワーをバックに花火を観ることにしました
 

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途中マッサージ屋に立ち寄ったのが悪かったのか、道路規制があちこちにあり大勢の人々が列をなして回りにまわらされ、ようやくKLCC公園の噴水付近にたどり着いたのは午後9時ころになっていました
といってもカウントダウン花火までまだ3時間余ります
ということで公園周辺は大勢の人で溢れかえっていました
 

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芝生に座って待っているのですが、その後も次々に人はやってきて
足を延ばすスペースもないほど
そう今で言うところの「密」な状態です
ちなみにカウントダウン花火を見に来ているのは
現地の方々は当然として、割と白人系の観光客が多いように思えました
 

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そしていよいよ午前0時
花火が打ち上げられましたが・・・・・
思っていた場所に打ち上げられるわけではありませんでした
と言うのも、周りの皆さんがペイトロナスタワーの方を見ながら座っていたので
てっきりそのKLCC公園の噴水あたりに打ち上げられると思いきや
私どもが座っている全く逆の池の方向に花火は打ち上げられました
これでは樹木に阻まれて花火を見ることはかないません
 

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皆さんがそうするように池の方向に場所を移しつつ
ようやく花火を鑑賞することが出来ました
これはここクアラルンプールのカウントダウン花火が打ち上げられる時間が10分と長いから見れたわけです
まぁこれはこれで満足満足


 

ちなみに花火終了後、それほど離れていないホテルに戻るのに40分ほど掛かる事となりました

例年年末年始の休みを使い海外で正月を過ごしす事の多い我が家
2011年香港
2013年ローマ
2014年ニューヨーク
2015年ベルリン
2016年ロンドン
2017年バンコク
2018年メルボルン
2019年シュムリアップ
こんな感じで、年末年始はほとんど海外ですごしていて
今ではすっかり日本の正しい正月の過ごし方を忘れてしまっています
という事で、今回これは日本人として恥ずべき事と一発奮起し
お屠蘇として飲む日本酒は日本からわざわざクアラルンプールへ密輸いたしました
(マレーシアの法律で酒類は1リットルまでと定められています、4合瓶1本だと問題ないようです)
銘柄は私の地元、北海道にある「上川大雪酒造 純米大吟醸 彗星」
おそらくはマレーシアで初めて開けられた銘柄だったのではないでしょうか
  

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おせちは日本から持参したお重に料理を入れますが
伊勢丹KLCC店やスーパーでおせちっぽい日本食を購入
カマボコ、出汁巻きたまご、煮しめ、土佐煮、栗きんとん、小エビの佃煮、黒豆、ごまめ、昆布巻き、伊達巻、クルミの田作りを盛り付けましたが
これらは当然のように日本酒の肴となりました
やはり日本酒には和食が合いますね
 

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紅白のかまぼこやだし巻きたまごはこのためにわざわざ日本から持参したアウトドア用のナイフで切り分けました
ちなみにまな板にしているのは、帰国してからキャンプ用の盛り皿として使おうとクアラルンプール・セントラルマーケットで購入したものです(この話はまた後日) 
 

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カップ入り即席スープ「マルちゃん 食べるスープ おだしのきいたおもちすうぷ」はこれは流石に日本から持参し正月にいただきましたが
やはり日本人には正月はお雑煮が欠かせません

ちなみに酒器にしている錫の盃はロイヤル・セランゴールで自ら作成したものです
この話もまた後日とさせていただきます
 

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私の自宅の本棚に長く居座る1冊の本
「マレー半島すちゃらか紀行」若竹七海・加門七海・高野宣李著
本の冒頭のこんな文章から始まります
『この三人がマレーシアを旅行するに至ったのだが、そこにはさして深い動機などない。ある日私の脳裏に天啓がひらめくがごとく、マレー鉄道に乗りたい、という思いが飛来し、即座に同行者を募ったところ、名乗りをあげたのが残りのふたりだった、というだけのことである。・・・・・・』
 

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私が今回マレーシアを旅するにあたり最初に天啓のごとく頭に浮かんだのが、この本に登場する「マレー鉄道」でした
このマレー鉄道の路線はあの、世界の豪華列車オリエント急行でおなじみのベルモンドが運営する「イースタン&オリエンタル・エクスプレス」で使用される路線
海外テツを名乗る我が家ということもあり、このマレー鉄道に乗るのも今回の旅のテーマ
そこで選んだのが「マレー鉄道で行くイポーB級グルメツアー」という、マレー鉄道に乗れるという触れ込みの現地ツアーでした
マレー鉄道だけなら、自ら切符券を買いどこか目的地に向かうのですが、そこから先が問題
何せここマレーシアは暑いんです
ちょっと歩いただけで汗ばむような熱帯の気候
やはりツアーバスは強い味方なんです
ということで朝ホテルに向かいに来たツアーバスは、KLセントラル駅に到着
ここで降車し私どもはマレー鉄道に、ツアーバスはそのまま目的地のイポーへ向かうという実に無駄なツアーとなりました
ちなみにこのKLセントラル駅、設計はあの黒川紀明氏ということです


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ツアーガイドさんから、KTM ETSチケットを受け取り出発
いよいよ乗車を心待ちにしていたマレー鉄道に乗り込みます
指の先に「GOLD」の文字が記載されていますが
これは快速電車の証
シルバーだと所要時間2時間35分かかるの対して、快速電車のゴールドは所要時間2時間20分となります
 

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都市間高速鉄道、KTMエレクトリック・トレイン・サービス(ETS)の車両は6両編成の ETS01「クラス91」と呼ばれるもの
この電車の車両自体は現代ロテム製
走行機器となる制御装置と主電動機は三菱電機製といった車両です
 

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けれど車両内部には現代ロテムのみが書かれたプレートが貼られていました
 

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現代ロテムらしいのがこの座席
日本の車両なら座席は進行方向にに向け回転するタイプなんでしょうが
フランスのTGVをモデルにした韓国の現代ロテムらしく座席は回転しません
しかもTGVなら真ん中のお見合い席があり、そこから入り口に向かって同じ方向に固定された席が並んでいますが、この車両は全く逆
真ん中から左右に両入り口に向け席が並んでいました
まぁ結果進行方向と逆を向く座席は約半分といった配置と言うのはTGVと同じですね
幸いなことに指定された座席は「D/8B」
D車両の8列目、進行方向に向かった座席でした
 

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車両には食堂車もあります
コーヒーなどとともにサンドウィッチやナシレマ、ナシゴレンなど軽食が売られていましたが・・・ビールなどは有りません
そうここはイスラム圏、当然のように車内は「アルコール禁止」でした
やはりビールやワインを飲みつつ車窓を愉しむのにはイースタン&オリエンタル・エクスプレスの乗らねばならぬようです


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走り始めてほどなくして
ヤシの木などの熱帯の植物が連なる車窓が見えてきました
そう今回乗ったウエスト・コースト線はこの程度ですが、イースト・コースト線はプランテーションの作物などを輸送することを主目的として敷設されたため、実際には海岸沿いではなく、幹線道路や大きな街と離れた、人口の少ない山間部を走る区間が多いため「ジャングル・トレイン」とも呼ばれていて、まさにジャングルの中を抜けて走る列車なんだそうです
この話は前述の「マレー半島すちゃらか紀行」に詳しく紹介されていますが
こちらも次回挑戦したいものです
 

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ETSの乗車区間を示すプレート
KLセントラル駅から目的地のイポーがプレートの端と端に記載されています
どうやら人気の路線のようです
距離にして200kmほどのKLセントラル駅~イポー駅間ですが、最高速度は140km/hで
前述の通り2時間20分で結びます
 

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車両は市街地を抜け出し、ほどなくして郊外に出たあたりで乗務員が切符を確認にやってきます
さてこの辺りで気になったのが、エアコンの効き具合
東南アジアに共通している事なのですが、それがサービスと勘違いしているのでしょう
もう滅茶苦茶にエアコンが効いています
それが涼しい程度なら良いのですが、もはや寒いくらい
北国育ちの私ですが、上着を羽織っていなければ耐えられないほどのエアコンの効きでした
 

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さてそんな車両、座席付近には「3-PIN」と書かれた表示がありました
 

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そうマレーシアのコンセントの形状は、Gタイプ(BF)
3本の太いピンが特徴ですが
 

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座席下を覗くと、ありました
日本からGタイプのiPhone充電器を持参して正解でした
このあとイポーの街を巡りますが、その前に乗車中に満充電にすることが出来ました
ただこのコンセントが使いずらいのなんのって
なんでこんなところにコンセントを付けたのか・・・(まぁ付いているだけ嬉しいのですが)
 

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そして用はないけれど覗きたくなるのがトイレ
洋式のものが車両に備えられていました
ホースらしきものが見られますがこれはおそらくは清掃用のものなのでしょうね
 

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ということでマレー鉄道の旅は終了
終点らしきイポー駅で降車です
ツアーでご一緒した皆さんはそのエアコンの恐怖に慄いて、ようやくたどり着いたといった面持ちでした


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さてこれから巡ることとなるそのイポー
駅自体が観光名所に選ばれるほどの景観でした
 

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マレー鉄道で行くイポーB級グルメツアーはマレー鉄道に揺られ
いよいよ目的地であるマレーシア第3の都市「イポー」へやってきました
このイポー「美食の街」として知られていてクアラルンプールの美食家たちは食事のためにわざわざ2時間半かけてイポーに来たりもするそうです
ちなみにここは2011年公開の映画『セカンドバージン』のロケ地にもなったそうです
さてタイトルにあるコロニアル調の美しい街並みが残るノスタルジックな街ですが
19世紀末にスズの採掘地として隆盛を極めたイポー、当時は「錫城」または「大富豪の都市」とも呼ばれていたそうです
当時の宗主国であるイギリスから、多くのイギリス企業が進出していたそうですが、そんなイギリス統治時代を彷彿とさせる白くて優美なのが街歩きの出発点「イポー駅」
マレー鉄道一美しいと言われ、地元では「イポーのタージ・マハル」とも呼ばれているそうです
 

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駅舎に向かって右側はつい最近まで「マジェスティック・ステーション・ホテル・イポー」が営業していました
残念ながらここに伺った2020年の元旦当時は休業中でした
 

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駅舎の外にはマレー鉄道を利用して回る観光案内板が貼られています
この周辺は観光地として魅力のある街という事ですね
 

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イポー駅の東向かいにあるコロニアル建築のイポー市庁舎
市庁舎があまりにも豪華な造り
錫が産出されていた当時、このイポーはどれほど栄えていたのでしょう
 

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灼熱の中、イポー駅から5分ほど歩き
「バーチ・メモリアル・クロック・タワー」へ
このタワーはペラ州で最初のイギリス住民となったJames W. W. Birchを讃え1909年に設置されたんだそうで
 

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このクロックタワーはビクトリア調の彫刻が施されているのに加え、上部側面には四方にモーゼ、ブッダ、シェイクスピア、チャールズ・ダーウィンなど計44人の世界史上有名な人物が描かれているそうです


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と・・・イポー観光は始まったばかりではありますが、もう暑さで参っています
そろそろ冷たいビールが飲みたくなってきました

ツアーバスはマレーシアの九分ともいうべき
イポー旧市街の路地裏「二奶巷(Concubine Lane)」にやってきました
有名な割に本当に狭い小路でした
さてその『二奶巷』日本語に訳すと「2号さん通り(側室通り)」
2号さんというか側室の館が多くあった通りだったんでしょうね
まぁ一夫多妻制のイスラム圏であるマレーシアの話なんで
きっとこれは宗主国イギリス人や華僑たちの側室って意味なのかもしれません
そうここイポーがその昔、側室を住まわせるような館のある富豪が多くいた証拠なのでしょうね


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ところでそんな小路ですが、真ん中に立ちふさぐように樹木が立っていたり
壁の隙間から木が生えてきたりなどは、流石熱帯の国マレーシア
 

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通りにはお土産屋さんやら、食べ物屋さんが多く点在し
2020年の正月時点ではこの通りはかなり賑わっておりました
 

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季節柄なのかドリアンの屋台もありました
くわえたばこをしながらドリアンを捌いているのも、東南アジアらしい情緒
 

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ちなみにドリアンの銘柄は「D24 山頂XO」
D24は商品コードで糖度が24度以上と高いという銘柄なんだそうです
猫山王ほどではありませんが、この銘柄も人気品種のようです
ツアーじゃなかったらここで1個さばいてもらい食べてたでしょう
 

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そうそう、通りでにこうした電気配線の乱雑さをあちらこちらで見ましたが
これもまた東南アジアによくみられる景色
こんなのを見るだけで楽しくなっちゃうのは、東南アジアに毒されている証拠ですね
 

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さてそろそろ昼飯時
次はこの通りにある風情のある食堂で昼食をいただくことにします

19世紀のイギリス植民地時代、鉱山町として急速に発展を遂げたイポー
不足する抗夫を確保するため中国とインドから大量の移民を受け入れました
そうした理由で現在ではイポーの人口の約6割が華人といった中国色の強い地域になっています
おかげで首都マレーシアよりも本格的な中華が食べられると
クアラルンプールの美食家たちは食事のためにわざわざ2時間半かけてイポーに来るほどの美食の街になっていました
ということで「マレー鉄道で行くイポーB級グルメツアー」の昼食はイポーの小路にたたずむ
『天津茶室』で食べることに
 
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店頭にあるカラスのショーケースには香港の屋台街を彷彿させるように「蒸し鶏」が吊るされています
 

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ショーケースのテーブルはそのまま調理台
鶏が中華包丁で軽快に捌かれていました
 

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他にもオープンキッチン?では
炭火で豚肉のサテが焼かれていたり
 

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空心菜がどっと置かれているテーブルの上には
魷魚蕹菜(イカと空心菜のサンバル炒め)という看板が吊るされ
その下では料理が作成中でした
 

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イポーでも人気のこの天津茶室
当然のように、かなり混んでます
と言うことでテーブル席が空くのを待ちますが
ツアー全員の分が一気に空くことはなく、数席ずつツアー客を押し込めていく
そのツアーガイドの手腕に感動
 

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壁に貼られたメニューを見ると1リンギッド~高くても3リンギッド(日本円で80円弱)の料理が並びます
 

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そんな中、ツアーの昼食として提供されたのが、ここイポーが発祥の地となっている「ホワイト・コーヒー」
このホワイト・コーヒーは少量のマーガリンを加えて焙煎したコーヒー豆を使用していて、味が濃い割に苦味が少ないのがその特徴
東南アジアの常識として練乳などを溶かし込んで甘くして飲むのが
ここイポー流
 

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そんなホワイトコーヒーに合わせるのは
これまたマレーシア名物の「カヤトースト」
マレーシアで一般的にパンに塗るジャムがカヤジャム
ココナッツミルクとカモの卵などの卵を使って作られるジャムでここマレーシアやシンガポールでは朝食の定番となっています
韓国のカフェでもカフェや屋台で提供されていますが、もとはここマレーシアが本家のようです
 

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そしてイポーの名物グルメを語るさいに、欠かせないのが、この「もやし炒め(油芽菜)」
 

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そしてこれまたマレーシア名物の「海南鶏飯」
中華民族の中でも「海南島」エリア出身のマレーシア移民が産み出した「海南鶏飯(ハイナン・チキンライス)」
タイではカオマンガイと呼ばれる、東南アジアを代表する料理
これが美味かった
 

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極めつけは
「イポーフォーファン」
海老鶏肉ライスヌードル(蝦鶏絲沙河粉)ですが海老のお出汁のスープに
平たいビーフン麵に海老、鶏肉、ニラの具材が載った逸品でした
 

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そして初めて耐えたマレーシア版春巻きともいうべき「ポピア」
メインの蕪にもやし、レタス、卵、キュウリ、騰げ豚油、鶏肉、えび、チリソース、グラマラッカ(ヤシ砂糖)、などが具材として使用され、チリソースを効かせたその味は、ちょっとピリ辛で、東南アジア感満載でした
 

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これらの料理は店の看板にもあるカールスバーグと共にいただきましたが
カールスバーグ大瓶が一瓶RM17とマレーシアにしては激安
私好みのお店でした
 

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続いてやって来たのは、イポーの三奶巷
通りの上にはカラフルナ傘がいっぱい吊るされていますが
これはポルトガル・アゲダの「アンブレラ・スカイ・プロジェクト」を模したものなんでしょう

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さてこの通りには、ウォールアートが多数点在しています
先ほどのカラフルな傘と合わせ、インスタ映えする風景てんこもりです
まずは「旧市街は三輪自転車と共にノスタルジアを追体験する(Old Town Relieves Nostalgia with Trishaw)」という題名のウォールアート
手前の三輪車はどこぞから持ってきた実物です
 

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続いて「三奶巷文化芸術走廊」という作品
子供が飛び跳ねている様子が壁に描かれていますが
ここで子供と一緒に飛び跳ねている写真を撮ろうとする観光客の姿が目に浮かびます
 

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次に「客似雲来(客は雲のようにやってくる)」といった看板のお店に来店
作品の一つとなっている椅子に座って私もウォールアートに溶け込んでみました
 

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こうしたウォールアートを見た後、ツアーはお決まりの土産物屋さんへ
南方饼家(Kedai Biskut Lam)という店に来ました
暑い中、散策していた後だけに
屋根があるのとエアコンが効いているのが嬉しい
 

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ツアーで立ち寄る土産屋さんの定番、マンツーマンでの売込みのなく
店の中で焼き菓子を焼いている、エッグタルト(ポルトガル風)を試食して
次のB級グルメへと向かいます
 

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イポーといえば豆腐花
香港や台湾で人気の中華系スイーツ
華人の多いここイポーにおいて
そんな豆腐花を食べにツアーで立ち寄ったのは、「頂豐潮州豆腐花」
2015年にオープンした、比較的新しい豆腐花屋さんですが
今では御覧のように人が並ぶ人気店のようです
 

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店内は満席でしたが、客の回転も速く
ツアーで来られた皆さんも次々、空いた席に座れることに
 

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席が確保できたところで、ガイドさんが店頭のオープンキッチンで豆腐花を購入
 

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さてその豆腐花
豆乳を固めたものに、シロップをかけていただくヘルシーなスイーツです
 

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ジンジャーの香りの強い豆腐花
甘さ控えめで、私にはちょうど良いデザートとなりました
ということでイポーB級グルメツアー終了
次の目的地には、またバスに乗りイポーの仏教洞窟へ向かいます
 

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そびえ立つ岩山に押しつぶされそうに建っているこの建物
「霹靂洞(ペラトン)」と呼ばれる天然の洞窟を利用してつくられた仏教洞窟の入り口になります
イポーの周辺は、石灰岩質の岩山に囲まれていて、石灰岩でできた洞窟が多数点在しているんです
ということで「マレー鉄道で行くイポーB級グルメツアー」の最後を飾るのは、霹靂洞(ペラトン)潜入となりました
 

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イスラム圏であるマレーシアにあって仏教?と思うかもしれませんが
ここイポーは中国系の住民が多く住む街
そんなわけで仏教寺院に加え、イポー郊外には「サンポトン」「ペラトン」といった仏教洞窟があり
今回伺った「ペラトン」は1926年に中国から来た仏教徒Chong Sen Yeeと妻Choong Chan Yokeによって建てらた洞窟寺院で
鮮やかな赤い門の奥には・・・


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洞窟への入口があります
 


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そんな洞窟内には40体もの仏像が鎮座しています
古来より洞窟には神が宿る神聖なる場所としての意味合いがあるのでしょうね
ちなみに日本でもあの空海が室戸岬にある「御厨人窟」で悟りを開いたと言われています
ただ私としては熱帯の暑さから解放される
自然のクーラーたる洞窟への入り口でもありました
 

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ここで特筆すべきものが中央にある高さ12.8mの黄金仏の本尊
これはほぼ鎌倉の大仏様サイズなんだそうです
 

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両脇には金色に輝く四天王が、それぞれ2体ずつが本尊を守護しています
琵琶を奏でているのが東方を護る守護神持国天
剣を持っているのが南方を護る守護神増長天
 

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傘を持っているのが、東方を護る多聞天
日本では「毘沙門天」という名でよく知られています
龍を掴んでいるのが、西方を護る守護神広目天です
どれも日本で見る四天王と違いますね
 

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四天王に限らず、ここに鎮座するどの仏像にも日本のような厳しい表情や緊張感は感じません
どちらかと言うとシュムリアップのアンコールトムで観た神々と印象がダブりますね
東南アジア華僑系の中華系仏教は日本ほど宗派の縛りが無く
こうした優しい表情になるのかもしれません

 

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金色の釈迦三尊像
 

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これまた金色の千手観音像
 

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洞窟内の側面は漆喰のようなもので固められていて
 

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その漆喰の上には様々な絵が描かれています
 

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中にはこんな天女の姿が描かれていたりもしますが
 

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ここは仏教寺院なんですが
壁画がなんだか漫画チックなうえ艶めかしい
 

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こんなな感じで1時間弱
霹靂洞(ペラトン)で涼みつつ仏像や絵を鑑賞
ここから山の展望台まで行けるそうですが、380段もの階段を昇らねばならないのですが
暑さに懲りていたため登頂は断念いたしました
ということで「マレー鉄道で行くイポーB級グルメツアー」は終了
ツアーバスでクアラルンプールに戻ります

正月早々ですが、ホテルを引っ越すことにします
インターコンチネンタルホテル・クアラルンプールも快適でしたが
2019~2020年の年末年始を利用したクアラルンプール観光
暦の関係もあり7泊できることから、5泊目からはマンダリン・オリエンタルホテル クアラルンプールに宿泊することとします
そう今回の旅のテーマは高級ホテルが世界一安いと言われる、ここクアラルンプールでホテルライフを楽しもうと言うものだったんです
もっとも本来なら最初からこのマンダリン・オリエンタルホテルに宿泊したかったのですが、昨晩、そう年越しの宿泊費はホテルの部屋からカウントダウン花火が楽しめるとあってバカ高かったからでした


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ということで、「マレー鉄道で行くイポーB級グルメツアー」終了後ホテルまで送迎されますが、降りるのは乗車したインターコンチネンタルホテルではなく、マンダリン・オリエンタルホテルでツアーバスを降りることとなります
実は今朝がた、前もってツアーの始まる前にスーツケースをマンダリン・オリエンタルホテルに預けて置き、ついでにチェックインも済ませてあったんです
 

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部屋は「クラブ ルーム キングベッド パークビュー」
どうせ格安ならと、クラブラウンジが使えるクラブフロアに宿泊するプラン(3泊4日で2名7万円くらい)ということでこの部屋といたしました
また後程紹介しますが、ここマンダリン・オリエンタルでも毎夜イブニング・カクテルを楽しみました
ということで今日からまた、3泊4日新たなホテルでホテルライフを愉しみます
 

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ちなみにあてがわれた部屋は最上階である30階
パークビューの景色はまさに絶景
マンダリンホテルのメンバーにはなっておいた甲斐がありました
 

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さてここからは私の覚書
五つ星高級ホテルとあって、厚感のあるバスルーム
 

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湯船も割合深そうなので、歩き疲れた際も癒してくれそうです
 

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次はミニバー
 

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ネスプレッソが常備され
リフィルは無料で使えますが、ラウンジが使えるので
こいつを使うことは有りませんでした
 

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冷蔵庫にはソフトドリンクに加え、ビールやワインが詰められています
ここはイスラム圏ですが、海外からの客の方が多いのでしょう
 

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ミニバーの引き出しには、ワインのつまみなのでしょう
ナッツ類にチョコレート
そしてなぜかカップ麺が常備されていました


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ビジネス机のコンセントはタイプBF(G)のコンセントに変換プラグが刺さっているのに加え
最近はやりのUSB電源もあり、使い勝手は良いようです
 

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ベッド脇のテーブルにあるコンセントも同様にUSB電源があり
スマホの充電で利用させていただきました
 

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続いてクローゼット
マンダリン・オリエンタル仕様の浴衣がかかっていました
 

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セーフティボックスはかなり大きめ
 

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ウェルカムドリンクは、ノンアルコール・シードルと青りんごの二本
 

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さてクアラルンプールらしいのが
お祈り用のスジャーデ
 

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部屋の天井にはムスリムが1日5回サラート(礼拝)を行う方向を示す「キブラ(KIBLAT」が記されていました
 

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さて部屋を見て回った後はいよいよお楽しみのラウンジでのイブニングカクテルへ

クアラルンプールの象徴ペトロナスタワー近くに位置するマンダリン オリエンタル クアラルンプール
 

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クラブラウンジでのイブニングカクテルは
そんなペイトロナス・ツインタワーを窓辺に眺めつついただくことに
 

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クラブラウンジはこんな感じ
イブニングカクテルは17時半から19時まで行われ
3泊した毎晩ここで飲んだ後、屋台街に繰り出すことになりました
 

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ラウンジは23階にあり
ダイニングエリアから望む夜景は素晴らしく
 

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リビングエリアについてはKLCC公園が望めるうえ
重厚な雰囲気が漂います
 

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そうそうイブニングカクテルの時間帯にはピアノの弾き語りもありました
 

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ところで何だか寒いな~と思っていたら
エアコンの設定温度は「18.5度」でした
外気温が夜でも30度もあるというのに、いくら何でも冷やしすぎ
おそらくこれがサービスだと勘違いしているのではと思えてしまいます
 

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そうそうここクラブラウンジにはビジネスコーナーがあり
パソコンやプリンターが使い放題でした


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さてイブニングカクテルですから
肝心なのはまずは飲みもの
ワインはオーストラリアワインのウルフブラス「ビリヤラ・シラーズ」
チリワインのルイス フェリペエドワーズ「カベルネソーヴィニヨン」「ピノノワール」

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スピリッツ類が並んでいますが、もちろんカクテルも頼めます
今回スタッフにウイスキーのソーダ割りを頼みましたが、初めて作るカクテル?だったようです
ちなみに席に持ってきてもらいましたが、これが日本では「ハイボール」という名で流行っているんだと話すと、覚えておくよと言っていました
このマンダリン・オリエンタルホテル、日本人も多く使うホテルですが、他にも頼む人がいるはずなので、そのうち定番のカクテルになっているかもしれません
 

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氷を入れたクーラーで冷やされているのは
スパークリングワインはイタリアの「サンフェレット コネリアーノ」
ビールはタイガービールにハイネケンビールの2種
 

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グラスが空になっていると、スタッフがまめに来てくれ
オーダーを聞いてくれるのでついつい飲み過ぎてしまいます
 

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そうそう紅茶はシンガポールのTWGでした
食後にでも飲もうと思っていましたが、毎夜お腹一体食べて飲んだおかげでとても紅茶を飲む気分にはなれませんでした
 

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さて次はフード類
酒のつまみが並ぶはずで
こうしたワインなどにあうチーズや果物は無論
 

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実際にはこの通りホットミールの鍋がずらりと並ぶビュッフェ状態
 

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まずは地元マレーシアの焼きそば
「ミーゴレン」辛南蛮がちりばめられていますが、辛いほど本格派の焼きそばなんです


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マレーシア風辛味ソースで炒めた「サンバル・エビ」
流石南国どれも辛く、ビールによく合います
 

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中華系では「揚げ春巻き」
あっこれ正確にはベトナム料理か
 

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続いてインド系
「ビリヤーニ」
もちろんカレーソースをかけいただきますが
 

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ソースはチキンカレーに
 

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グリーンカレー
 

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ベジタブルカレーと多種なカレーが並びます
 

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イタリアンは平麺パスタに
 

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ペンネ・アラビアータ
にイタリアンサラダ
 

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鶏肉のホワイトソース煮など
夕食のビュフェと見間違うような料理が並んでいました
 


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パンはこの程度でしたが


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デザートのコーナーはすごかった
そうイスラム圏ではお酒をたしなまないことからか、甘いものには目が無いよいうで
 

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ケーキなどはホールで出ています
 

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これだけ見事なケーキだと手を付けるには勇気がいりますね
 

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カラフルなマレーシアの伝統菓子「ニョニャ・クエ」もありました
17世紀にマレー諸島に移りすんできた中国系の子孫、プラナカンの人たちによって作られてきたお菓子
花や植物などの天然色素を使って色付けしているので安心して食べることが出来ます
 

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こうして3泊した毎夜、ここで過ごすのが日課となりましたが
毎夜、イブニングカクテルで景気をつけ、屋台街に繰り出すことになりました
 

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クアラルンプールのセントラルマーケットで見かけた
金属製のスターウォーズ・キャラクターフィギュア
これはマレーシアが世界に誇る伝統工芸品「ピューター」の造形品です
マレーシアの物価からすると、極端に高価なものだったこともあり
そのピューターなるもの、急に興味がわいてきました
 

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ということで、ホテルのクラブラウンジに常駐するコンセルジュ経由で、ピューターの工場を見学させていただくこととなりました
しかもなんとその工場見学料は無料の上、送迎までしてくれるというありがたいものです
 

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伺ったのは創業130年の歴史をもつ「ロイヤルセランゴール社」
その名の通りマレーシア王室ご用達の老舗錫メーカーで、ピューターを製造するメーカーとしては世界最大の規模を誇ります
 

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まずは受付を済ませ、ロイヤルセランゴール ビジターセンターの2階にあるミュージアムを見て回りましたが、これがかなり美術的な価値が高そうな展示物
特に茶器と言うか、私には酒器にしか見えない展示品には圧倒されました
ちなみにピューターは日本にも古くから中国から伝えられていたそうで、奈良の正倉院には錫製の瓶子型容器をはじめ、宝物として納められているのだとか
 

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何故かここにピュター製のワニが鎮座しています
ちなみにその昔、サイズは小さいのですがワニの形をしたお金が流通していたんだそうです
とするとこのワニ、お幾らなのでしょうか?
 

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圧巻は7062個ものビールジョッキを積み上げて作られたペトロナスツインタワー
 

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工場は丸々、見学コースに入れられていますが
なんと現在(2020年1月)約300人の職人が勤務しているのだとか
 

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実際にピューター製品を作るところを間近に見るデモアリア
まずは鋳造から
ピューターの液体を型に入れる作業が実演されていました
簡単そうに見えますが、こ錫の溶解温度は250度
一つ間違えば、やけどくらいでは済みません
 

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轆轤のようなものを使って研磨し整形している様子
削りかすはもちろん集めて再度溶解されます
 

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実演エリアでは限られた職人ひとりひとりが丹念に手での研磨が行われていました
 

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ただ黙々とピューターを削っていました
 


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一つ気になったのがハンマーで叩き模様をつける様子
このハンマーで表面を叩いて槌の跡を残す、槌目の作業なんですが
一つ一つ手作業で跡をつけるので、同じ製品が世界に一つもないといったオリジナリティの溢れる製品となっていました
 

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ゴルフ、F1、テニスなどの競技大会で使われる優勝杯
そういや数年前までここマレーシアでもF1をやっていましたね
 

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ドンペリのボトルカバーにワインクーラー
シャンパン好きにはたまらない製品ですね
 

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そんな工場見学の跡
工場を出てショップに行く途中、ワークショップを見かけました
 

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インストラクターの説明の元
ピューターの作り方を学びます
今回は一枚の円形の錫の板をたたいて盃にしていくというもの
 

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まずは「ロイヤルセランゴール ハードノックス」と書かれたエプロンを渡され記念撮影
 

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刳り貫かれた木製の型を使い、丹念にたたいて成形します
いわゆる「鍛造」工程を体験します
 

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で、15分ほど叩いてできたのがコレ
完成したところで先ほど説明を受けたインストラクターが、完成品を見た後
何故か持って行ってスタッフに見せて回っていました
そしてインストラクターから「うちの会社に働かないか?」と声をかけられることに
まぁ皆さんにそう言っているのか、黙々と作業する職人さんに倣って一生懸命叩いただけに、お世辞でも嬉しいですね

名前も予め刻印してありましたので、まさに世界に一つしかないオリジナルのピューターの完成です
 

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最後に鍛造したピューターと製作過程で使ったエプロンをお土産に貰い
ワークショップを後にします
これで一人 確か65リンギット(日本円で1,750円くらい)と大変コスパに優れた体験でした


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続いてロイヤルセランゴール社のピューター製品を販売するショップに伺います
この孔雀?などはまさに芸術品ですね
 

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日本でも「能作」のピューター製品が東京の百貨店で売られ評判になっていますが
ピューター製のビアマグにビールをそそぐと、泡が非常に細かくなって口あたりまろやかに飲めるうえ、ピューター製品は保温、保冷性に優れており、2時間くらいは注いだ時の温度を保つことができるんだそうです
ビールを飲むにはこれ以上ないと言われるジョッキですから
私自身も帰国後はピューターのビヤジョッキが手放せなくなりました
ちなみにこれは非売品で「キリン・ブリューワリー」と台座に刻まれていましたが、他にもハイネケンなどのピューターも有りました
 

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セントラルマーケットで見かけたスターウォーズやマーベルとのコラボ商品もありました
 

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これなどは映画の1シーンを彷彿させます
自宅にも飾っておきたいのですが、何せお高い
 

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そうそうアイアンマンは映画よりもピューター製のほうが原作のイメージに近いかも
 

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ショップでは実演エリアで観たハンマーで叩き模様をつけていた製品を探していましたが、有りました
しかもこれは職人の手作りとあって工場併設ショップ限定品
ということでもちろん我が家の自宅用に購入
今ではクラフトビールや日本酒などを飲む際に愛用しています


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