2020年1月アーカイブ

最近何かと話題の航空会社のラウンジ
TVなどで紹介されているように国際線の航空会社のラウンジには、美味しそうな料理がビュッフェ形式で並んでいたり、オーダー形式で提供されていたりします
 
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けれど国際線と違い国内線では基本的に食事の提供は有りません
(JALのDPラウンジにはパンやおにぎりは有りますが)
 

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ラウンジはコーヒーやビールを飲んだりと搭乗前のひと時の憩いの場ではありますが、小腹が空いてちょっと何かつまみたくてもビールのツマミの柿の種程度しかありません

そんなこともあるのでしょうラウンジでたまに見かける景色に
サンドイッチやおにぎり片手に、ノートパソコンなどで仕事をしているビジネスマンの姿をよく見かけます
けれどラウンジって弁当を持ち込んでよいものなのでしょうか?
ちなみにJALでは2年前まで、基本ラウンジへの飲食物を持ち込みについては遠慮してくれという方針でした
ラウンジに持ち込んでいたサンドイッチやおにぎりなどの弁当についてはスタッフが見逃していたというのが、実態だったようです

けれどラウンジを使う方(当然忙しいビジネスマンが多い)からの需要が多いのか
昨年1月、下記の通りラウンジの利用規則の改定がありました

『サクララウンジにお持ち込みになられた飲食物は各サクララウンジの「ダイニングスペース」(飲食可能エリア)にてお召し上がりください。
ダイヤモンド・プレミアラウンジではすべてのエリアにてお持ち込みになられた飲食物をお召し上がりいただけます。』


加えて利用規約には
『また、周囲のお客さまのご迷惑になる場合がございますので、お持ち込みになられたにおいの強いもののラウンジでの飲食はお控えください。』
まぁ関西空港では「551 蓬莱」の肉まんなどがテイクアウトできますが
これをラウンジで食べるには匂いがきつすぎますからね
 

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さて今回、訪れた
羽田空港JALダイヤモンドプレミアラウンジ
前述のとおり弁当の持ち込みが可能
ということで、羽田空港第一ターミナル地下にある「天丼てんや」に立ち寄り
 
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「お得天ぷら盛合せ」をテイクアウト
ちなみにこの盛合せ、海老・いか・白身魚(きす)・かぼちゃ・いんげんが2人前ずつはいって何と840円
まさにお得な天ぷらセットでした
しかも天丼てんやの天ぷらは注文が有ってから揚げる本格派
ラウンジで揚げたて天ぷらを美味しい味噌汁、おにぎりと共に頂くことにしました
(もちろん天つゆも付いてます)
 

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ただこの後、車の運転があるので
ビール会社4社のプレミアムビールの飲み比べが出来ないことが残念でなりません
 

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4年前になにげなく訪れた奄美大島
自然が色濃く見どころ満載だったのに加え
その時味わった島料理が味わい深く
しかもそれに合わせて飲んだ奄美黒糖焼酎が絶品のうえ安く、土産に購入した数本の奄美黒糖焼酎を飲み干した後も酒屋で見つけては晩酌に楽しんでいるほどでした
 

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そんな良いことづくめの奄美大島ですが、ここ数年、観光地として着目され始めたようで
連休などについては航空券がなかなか取れなくなっていました
まあJALは羽田からは一日一便ですから、座席には限りがあるので仕方ありませんね

そんなおりたまたま取れた、JALの「おともdeマイル割」によるチケット
(2区間を2人で54千円くらい+2万マイルと激安)
てなわけで先週末、奄美までひとっ飛びしてまいりました
たどり着いた奄美空港の到着口にはこうして奄美黒糖焼酎が並べられていました
 

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空港からはこれまた激安のレンタカーで観光
最初に向かったのが、「奄美大島酒造」
大きな焼酎瓶3本のオブジェが出迎えてくれました
 

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伺ったのが土曜日で工場は休み、予約を入れておいたので浜千鳥館で受付をし酒蔵見学をさせてもらう事に
 

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今年の造りは1月14日からと、伺った日の翌日からと工場入り口付近には黒糖が山のように積まれていました
ちなみにこの黒糖にはこだわりが有り、奄美大島の島内で生産されたサトウキビを原料を、奄美大島酒造のグループ会社である「富国製糖」の大型製糖工場で黒糖焼酎専用に製糖されたものなんだとか
奥にあるの運搬用フレコン袋に入っているのはタイ米です
 

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そんな黒糖はこの黒糖溶解タンクに入れられ高温の蒸気で溶解
麹の入った仕込みタンクに投入されます
 

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麹はタイ米に白麹を入れて仕込まれます
説明を受けたこの蔵自慢の「川内式 電動製麹装置」
ホームページには「ドラム内部で米貯蔵タンクから吸い上げられた原料米を水に浸積させ洗米を行い、水切り後に蒸しに入る。蒸米が終わると麹をかけて33~34度の一定の温度を保ちながら2晩寝かすという3日間の作業
浸漬から出麴までを一貫して同一容器内で行うドラム式製麴装置」とあります
機械で一貫して製造されますので、雑菌が入る可能性が激減するうえ、人件費削減に大いに役に立っていると説明を受けました
 
 
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そんな麹や黒糖はこの大きな仕込みタンクに入れられ醸されます
 

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奄美大島酒造にはこの3台の蒸留機で蒸留されますが
奥の蒸留機は常圧蒸留機ですが、手前の2台は河内式 常圧・減圧兼用蒸留機
特に一番手前の蒸留機で減圧蒸留された焼酎が「じょうご」という銘柄で売りに出されるています
この「じょうご」減圧蒸留のおかげで原料由来の成分や雑味の元となる成分の抽出も抑えられるため、軽く爽やかな口当たり
いわゆる飲みやすいタイプの焼酎となり女性にも人気なんだとか

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蒸留され気体となった焼酎はこのタンクに水を張り
その中のパイプを通ることにより冷やされ液体となります
 

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液体となった焼酎がこんどは冷却タンクへと移されますが
 

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蒸留後の焼酎には フーゼル油 という醸造の過程で生成される油状物質があります
冷却タンク上部に浮いてくる油成分を丁寧かつ丹念に取り除くことにより
焼酎の風味に悪さを与えないようにしています
ちなみにこのフーゼル油、焼酎本来の独特な香りの根源となるものでもあることから
この濾過については賛否両論が有り、蔵でも試行錯誤しているようです
そうそう写真の一升瓶はそうして取り除かれたフーゼル油です
 

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こうして蒸留された焼酎はステンレスタンクや亀壺、さらには木樽と3種の貯蔵方法があるのがこの奄美大島酒造
人気銘柄「高倉」などはタンクで3年以上貯蔵した原酒を
更にこのオーク樽で熟成させることにより、コクと甘い香りを持つ琥珀色の黒糖焼酎になるのだとか

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工場見学の後はお楽しみの試飲
まぁ私は運転が有るので飲めません
替わりに我が家の奥さんが試飲
飲んだ中で「浜千鳥乃詩 ゴールド」が美味しいと\の事なのでこいつを一本購入
これもまた2年以上タンクで寝かせた原酒をオーク樽で3年寝かせた古酒
自宅に戻ってから飲むのがこれまた楽しみです
 

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この晩、宿泊先の名瀬にある居酒屋「木の花」で
島料理と奄美大島酒造のじょうごや高倉を堪能していたところ
なんと奄美大島酒造の杜氏を務める安原淳一郎さんもお店で一緒となり
4時の見学の方ですね遠いところからありがとうございますと挨拶をうけたりと
まさに奄美黒糖焼酎な一日となりました

そうそう工場見学は私どものために、丁寧な解説を含めて見学させていただきありがとうございました

奄美大島と徳之島に生息し、国指定の特別天然記念物でもあるアマミノクロウサギ
(天然記念物に動物第1号指定(1921年))
現在のウサギ類のうち最も古い系統とみられ「生きた化石」といわれています

さてそのアマミノクロウサギ、日本でよく見かけるウサギのようにぴょんぴょん跳ねることはなく、のっそのっそと歩きます
しかも森の中より道路わきのほうが草が適度に生い茂っているからか、夜には道路わきに出てきて草を食むようです
おかげで年に10羽ほどが交通事故の餌食になってしまうんだとか
そうしたことからアマミノクロウサギが生息するエリアではこんな看板も見ることが出来ました
 

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そんなアマミノクロウサギに一目で会おうと
【鹿児島・奄美・ナイトツアー】天然記念物を見に行こう!クロウサギナイトツアーに参加することとしたしました
そうこうしたものはガイドさんがいるのといないのでは遭遇率が全く違いますし、色々な話が聞けて楽しいですからね
そのうえそのガイドさんも私ども夫婦専属となり、ツアーがスタートしました
ただし残念ながらその日は雨
気温も下がりアマミノクロウサギが見られるか不安でしたが・・・・・
見つけました!
しかも何と私が先に見つけてしまいました
ガイドさんも客に見つけられたのに少し同様もみられましたが
その後、もう一羽はガイドさんが発見
2羽のアマミノクロウサギに出逢えることとなりました
 

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そうそうそのガイドさん、昼も奄美の山に入る仕事ということで
この山にもかなり精通しているようで、アマミノクロウサギだけではなく
この「ケナガネズミ」も見つけてくれ、じっくり観察することが出来ました
ケナガネズミもあきらかにこちらに気づいていて様子を伺っているのがわかります
その様子が何となく愛らしくネズミ界のアイドルというのもうなずけます
よく見ると長く太いしっぽは先の方が白いのも見て取れました

ちなみにこのケナガネズミも国指定の天然記念物で
ウサギよりこちらの方が出逢える確率が少なく、貴重な出会いだったんだとか
ガイドさんのプライド回復と言ったところです
 

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続いて「オットンガエル」
これまた奄美大島だけに住む固有種で鹿児島県の天然記念物に指定されている貴重種です
体長は大きくなると14cmにまで成長し、日本のカエルの中ではかなりの大型
ちなみに名前の「オットン」は奄美の方便で大きいと言う意味なんだとか
 

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最後は貴重な動物ではありませんが
奄美の動物の代表格「ハブ」
これらは某所で捕獲後に収容されているものを見せていただいたのですが
気温が低いわりに激しく動いており、ちょっと怖かった
なかには金ハブと呼ばれる大変おめでたい名前を冠したハブもおりました
 

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そうそう近くにヘビ捕獲棒が置かれていましたが
奄美市など奄美の役所ではハブは一匹3千円で買い取ってくれるんだそうです
ある種小遣い稼ぎにする方もいて、ハブが道路にいたりすると
「あっ3千円落ちてる・・・そんな感覚の方もいるんだとか」
 

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こうしたことでクロウサギナイトツアーは終了
道々ガイドの方に奄美の自然について色々な話を聞きました
アマミノクロウサギが生き延びたわけは
島自体に天敵が少なかったことが大きな要因ですが、それに加え幼児期は授乳が終わると
穴の入り口をふさぎ穴の中に赤ちゃんを埋めるという、最低限の防御で種を保存してきたその歴史を聞き
このアマミノクロウサギ、よくぞ生き延びたな~というのが、私の感想となりました
 

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さてしっかりとこの目でアマミノクロウサギやケナガネズミ等を観た後は
そろそろお腹がすいてきたので予約していた居酒屋木の花に向かいます

奄美大島最初の夜はアマミノクロウサギを見るためのナイトツアーに参加したことから
夜遅くまでやっていて、しかも評判の良い
「小料理 木の花」を予約してありました
当初10時で予約してありましたが、ナイトツアーが思いのほか早く終わったので
9時過ぎに訪問、早すぎたかな~とも思いましたがしっかり席を確保して待っていてくれました
 

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店内には、奄美大島出身の歌手「城南海」のポスターがずらり
大河ドラマ『西郷どん』挿入歌『愛、奏でて』は彼女が歌ってたんですね
ちなみにこの木の花とは、なにやら関係がありそうです
 

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ということで先ずはビール
ここはオリオンビールといきたいところですが、ここの飲み放題はアサヒのスーパードライでの提供でした
 

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予約の際、奄美の料理は詳しくないので
お勧めをお願いしたい旨、話をしていたところ
「おまかせコース 2名様~」お一人様 3千円
なるものがあるとのことなので予めそれをオーダーしておきました
 

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まぁ価格が価格だけに
料理は期待していなかったのですが、出てきたのはこのボリューム
(まだこれに何皿かつきました)
それぞれが、奄美大島の郷土料理たる島料理が次々と出てきました
ちなみに奥にある「しまらっきょうの漬物」が奄美黒糖焼酎のによく合います
 

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しかもこのコース、なんと飲み放題付き
ビールに加えて奄美大島の黒糖焼酎が飲めるんです
先ほど工場見学させてもらった奄美大島酒造の「じょうご」
そうそうたまたまこの日、奄美大島酒造の杜氏さんもこの木の花に来ていて
ここの女将さんが、北海道からわざわざ来ているのよと紹介されました
この日、奄美大島酒造には工場見学に行っているのですが
そう4時で予約していた方ですねと、私どもが見学に行っていたことは知っていたようでした

他には山田酒造「長雲」
弥生焼酎醸造所の「まんこい」
最終日にこれまた工場見学予定の富田酒造は「龍宮」
などたらふく飲ませていただきました


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さて肝心の料理ですが、先付は
豚味噌とパパイヤの漬物の千切り
地元の方の話ですとパパイヤの漬物の千切りは、刺身のツマにもなるのだとか
 

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続いて野菜サラダとポテトサラダ
それにホルモン煮込、これ葱が効いてます
 

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お造りは豪華
シビ(キハダマグロ)にソデイカ、夜光貝、島ダコといった具合
これはもちろん九州独特の甘い醤油につけていただきました
 

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豚足の黒糖煮
 

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アオサの天ぷら
これはヨロン島の焼き塩「やきましゅ」をかけていただきます
奥のは魚と玉ねぎの唐揚げ
 

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ここに伺ったのは1月11日でしたが
奄美の正月料理「ワンフネ(豚肉の軟骨のやわらか煮)」も出してくれました
奄美大島では大晦日にこのワンフネを食べて、家族そろってお正月を迎えるのが奄美シマッチュの伝統なんだそうです
 

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もちろんここの名物
「油ソーメン」も出てきてましたが、これが絶品
これで締かと思いきや・・・・
 

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最後に
奄美産黒米おにぎりととびんにゃが出てきてびっくり
もうお腹ははちきれそうですが
ここまでご馳走してくれるならと
何とかお腹に詰め込んできました
 

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さて奄美大島、今回で2回目ですが、こうした食事処ではシマッチュの伝統なのか
いつもこうしたもてなしをしてくれます
ということで奄美大島、病みつきになりそうです

今回の奄美大島での宿はホテルウエストコート奄美Ⅱ
 

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前回紹介した「小料理 木の花」など、
名瀬の繁華街へのアクセスが良いうえ、大浴場があったりと満足の宿です
 

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(ホテルウエストコート奄美のHPより拝借)
 

部屋はセミダブル
まぁ俗にいうシングルルームにセミダブルベットを入れた
ビジネスホテルらしい部屋
 

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部屋には空の冷蔵庫、浴衣もついているうえ
アメニティはボトルにたっぷり入っていて使いやすい
 

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さて基本ビジネスホテルなのですが、朝食が凄い
ビュッフェには鶏飯をはじめ奄美大島名物がずらりと並びます
 

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まず奄美渡島と言えば「鶏飯」
お椀にご飯を盛り、蒸し鶏・錦糸卵・味付け椎茸を載せ
 

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ご飯が浸るようにたっぷりスープをかけます
お好みでミカン皮を一つまみ
具だくさんの味噌汁とともに、美味しく頂きました
ちなみに今回の奄美での鶏飯は、専門店で食べることもなくここのみで終了です
 

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他にも奄美の島料理がずらり
「上原鮮魚店(奄美市名瀬幸町)のつきあげ」
「あんだぎやのサーターアンダギー」
特につきあげが美味かった
土産にしたかったのだけど、日曜が休日と言うことで伺えませんでした
ここはまた次回の課題ですね
 

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「もずく酢」
 

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「もやしとオクラの梅肉和え」「野菜豆のごった煮」
 

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「赤うるめの南蛮漬け」「小松菜のお浸し」
 

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こうした料理でスタミナをつけ
今日も奄美大島を駆け巡ります

ちなみに私どもが宿泊したこの
YKKや富士通の陸上チームも合宿で使用していました
気候も含めコンデションづくりにいい島なんでしょうね
 

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貴重な動植物が多く生息する豊かな自然を有する奄美大島
その自然を(人間から)守ってきたのは、ある意味「ハブ」でした
奄美大島の方はハブが棲むという理由で山を恐れ、いたずらに野山に入ることがなく、結果として豊かな自然を残したのだと思われます
そのハブ、私の住む北海道ではヒグマがアイヌから「キムンカムイ(山の神)」と呼ばれ、神の使いとして崇められていましたが、同じような存在なのかもしれません
昨晩ナイトツアーでアマミノクロウサギを見せてくれたガイドさんの話だと
今でも子供は海に遊びに行き防波堤から飛び込んだりすることはあっても、めったに山に足を踏み入れることはないそうです
そんなハブをまじかに見ようとやってきたのは
「奄美観光ハブセンター」
設立はなんと1974年
昔は訪れる方が多かったようで、そのころから設備は変わっていないようで
昭和の香りがたっぷりする観光施設でした

 
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入場料500円を支払いハブ飼育展示場へ
ハブ飼育展示場では檻の中にハブが飼われていて
ここで生きたハブとご対面
ところがこの重なり合ったハブ達は全く動かずまるで置物でした
 

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イラブーと呼ばれるウミヘビも展示
写真は「エラブウミヘビ」で、夜行性ののこの蛇
恐ろしいことに昼間は陸に上がってくるとのことでした
 

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ハブセンター2階ではハブの生態などを説明したビデオが上映されていますが
ビデオの見所は「ハブ対マングースの戦い」
もともとはここでそのショーをここでやっていたようですが、きっと残酷だとかと言う理由なのでしょう
今では本物ではなくビデオでの対決のみとなっていました
しかもこのビデオも古い
昭和の香りのするビデオ上映でした
 

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ちなみにハブ対策として奄美大島に放たれたマングースですが
そのマングースは昼行性
ハブは夜行性ですから、お互い出会い事はほとんどなく
全く役に立たなかったというおちがついていました

ここ数年、我が家の晩酌としてよく登場するのが
写真の「奄美黒糖焼酎れんと」(実際に飲むのは4合瓶ですが)
5年前工場見学に伺ったさい話を聞きえらく感激したことから
遠く離れた札幌の酒屋で見つけては飲むようになりました
 

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ということで奄美黒糖焼酎酒蔵探究第二弾は「奄美大島開運酒造」
名瀬に本社は有りますが、工場は自然に囲まれた宇検村にあり
その名瀬からレンタカーを1時間ほど走らせやってきました
 

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ここ奄美大島開運酒造で予め予約していた工場見学
奄美黒糖焼酎「れんと」の製造工程をご案内してくれるとういうもの
前回5年前の見学に続いて2回目の訪問となりました

さてまずは奄美黒糖焼酎に欠かせない黒糖
この蔵では1年を通して造りを行うため、冬場は地元宇検村産、沖縄産や加計呂麻島産を主に、夏場は外国からの黒糖を調達し使用しているとのこと
今回訪れたのは1月のはじめということで
ボリビア産の「伊島の黒糖」を使うとの事
この黒糖を溶解する機械の中に入れ熱を加えて攪拌、黒糖を溶解
ちなみにここまでの工程で二日間かかるそうです
 

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続いて仕込みタンクへ
ここでは米麹に水を加えて5~7日間一次仕込みした後、前述の工程を済ませた黒糖を二回にわけて加えて仕込みます
 

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そして蒸留酒と言えば、蒸留器
ここでは奄美大島酒造同様に減圧蒸留製法と常圧蒸留製法を使い分けるため
2通りの蒸留機が3台ありました
 

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この小さなタンクに入れられているのは
いわゆる「ハナタレ(初垂れ)」とも呼ばれている
焼酎を蒸留する時に出てくる最初の「しずく(初留もの)」
タンクの香りを直に嗅がせていただきましたが、ウイスキーのニューポッドと\はまた違った
良い香りが満ちた初留ものでした
ちなみにこのはなたれ
「FAU」という銘柄で売られていて、前回のさいに購入
美味しくいただきましたが、残念ながら今回は瓶に詰められるほんの少し前でした
 

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減圧蒸留で蒸留された貯蔵タンクに詰めて熟成は
その後、貯蔵タンクに詰めて3か月間熟成されますが
奄美大島開運酒造の特徴は何といっても「音響熟成」
貯蔵タンクに取り付けたスピーカーで3 カ月程音楽を聞かせて熟成させます
 

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焼酎に利かせる音楽は、奄美伝来の島唄ではなく「クラシック音楽」
モーツァルトやベートーベンなどのクラッシック音楽が一番焼酎を美味しくさせるんだとか
貯蔵タンク内に耳を当ててみると、焼酎が躍っているような振動が伝わっきました
 

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ちなみに焼酎の銘柄となる「れんと」は
イタリアの音楽用語「Lento」からきているのだとか
日本語では「ゆるやかに、ゆっくりと」という意味で
3ヶ月間じっくり熟成させることから付けられたのでしょうね

もう一つのテーマが女性にも飲んでほしいという願いから
口当たりの良い爽やかな焼酎を目指し作られたという事

奄美大島酒造協同組合のホームページには
『創業時から島外へ向けた販売促進と女性ファンへ向けた商品開発を意識し、初代杜氏の渡悦美さんらが中心となり、減圧蒸留と音響熟成による爽やかな香りとまろやかな口当たりを実現させ、女性が手に取りやすいようボトルのデザインなどにも工夫を重ね、首都圏など大都市圏での販売を拡大してきた。』と謳われていました

いかにもこれが焼酎といった玄人好みの焼酎造りではなく
プライドを捨てた飲みやすい焼酎をあえて作った・・・と言ったところが
とても好感が持てました
 

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とはいえこれだけの蔵ですから玄人好みの焼酎ももちろんあります
それが、長期熟成の黒糖奄美焼酎あれこれ
常圧蒸留製法で出来た原酒をシェリー樽で長期熟成させた、その焼酎はウイスキー独特の琥珀色の色が付いていますが、実は色が付きすぎると黒糖焼酎として売れないのだとか(なにやら根拠のない話だそうですが)
それを杜氏の技術、マル秘の手法で脱色して
「酒税法での焼酎」として販売しているのが「紅さんご」
私の一押しの奄美黒糖焼酎がこれです
 

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工場見学の後は
お楽しみの試飲
スタッフのOさんは「れんと」「うかれけんぶん」「武彦」
奄美大島大和村と奄美大島開運酒造のコラボレーション商品「開饒(ひらとみ) 」
「LENTO限定復刻」「1/fゆらぎ」「紅さんご」「FAU」
「すっきりパッション」「すっきりれんと たんかんフレーバー」
など様々な黒糖焼酎を試飲させてくれました
けれど今回も車で来ているので
残念ながら香りだけを楽しみむことに
 

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最後に土産に前述の「紅さんご」を2本買い
奄美大島開運酒造を後にします
 

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さてこの紅さんご
自宅で瓶熟成させ色を付けまろやかになってから飲んでみようかな

加計呂麻島に渡る為、瀬戸内町の古仁屋港
「せとうち海の駅」へやってきました
 

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「クロマグロ養殖日本一の町」と書かれた看板が誇らしげにありますが
奄美大島南部に位置する瀬戸内町は「近大マグロ」のふるさとでもあります
 

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ということでそんな養殖マグロを食べようと2階のシーフードレストランへ
当日は団体さんの半分貸し切り状態でしたが、窓際の席が空いていたのでまずは席を確保
 

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メニューに目を通しますが
シーフードレストランの名の通りのメニューの他に
地元の方用の定食や麺類、カレーなどのメニューが並びます
おそらくは観光客ばかりではなく、地元の方も使われているのでしょうね
 

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私はもちろん
奄美大島瀬戸内町産本マグロを使った
マグロ丼(1,600円)をチョイス
私自身は 天然と養殖のマグロの違いが判るわけもなく
しかも近くの生簀で獲れたばかりの鮮度なマグロとあって
このどんぶりで充分本マグロを堪能いたしました
 

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私の奥さんは
今だけ特別限定
瀬戸内近海でとれた地魚
美味しいもの全て詰め込んだという
「海鮮丼」なんとこれが千円
千円で食べられる海鮮丼としては北海道のそれとそん色ないドンブリでした
私もこちらでも良かったかも
 

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お腹を満たしたら次は加計呂麻島へ

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