2014年5月アーカイブ

日光東照宮で最も神聖な場所とされる
本殿です
その本殿へは陽明門を通って行くのですが
その陽明門は工事の養生のため見ることは出来ませんでした
 

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そう世界遺産「日光の社寺」では現在、約40年ぶりの大規模な修復作業
「平成の大修理」が行われています
これは平成36年まで続くのだそうだ

ということで目玉となる陽明門も残念ながら工事中
観ることは出来ませんでした

といっても悪いことばかりではありません
工事のため観ることが出来ない半面
工事のため外した羽目板の下からとある絵が出てきていて現在その絵画が公開されています

それが修復中の陽明門西側の「松と巣ごもりの鶴」と東側の「梅と錦花鳥」の壁画
今回のはとバスツアーの目玉です
 

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特に西側の「松に巣ごもりの鶴」が見れるようになったのは217年ぶり
次に見れるのはまた50年後なんだとか
 

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クラブツーリズムツアー案内ページにはこう書かれています

1796(寛政8)年の修理ではめ込まれた別の羽目板が、現在の平成の大修理で取り外され、日光東照宮陽明門・西の側壁に幻の壁画「松に巣ごもりの鶴」が出現しました。
巣で口を開けたひな3羽を見守る親鶴や、巣の方を見返して空中を飛ぶ鶴の姿が描かれており、1752(宝暦2)年に装飾されたものですが、今回修理を施す牡丹唐草の彫刻で覆われていたため白や赤の色彩が鮮やかに残っています。
この壁画・桐油蒔絵は、狩野派の絵師、狩野祐清が下絵を描いたと見られ、見守る鶴に子孫繁栄の意味をこめたのではないかと言われています。

ただここまで見に来た価値があるのかと言うと、ちょっと微妙です

はとバスツアーのお話もこれで終了
最後は東北自動車道に乗って東京を目指していたときトイレタイムに寄った
羽生パーキングエリアの上り線にある「鬼平江戸処」
 
 

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故池波正太郎氏の人気小説「鬼平犯科帳」の世界を表現したPAです

ちなみにこうした著名な小説や物語、映画など架空の話は重要な観光資源となります
たとえば赤毛のアンで有名になった、プリンスエドワード島
年間1万2000人もの日本人観光客が訪れる地であるが、そのほとんどが赤毛のアンのファンの女性が多いのだとか
 

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さてここ羽生PAと鬼平犯科帳の関わりはと言うと
江戸の入り口となる「栗橋関所」が設けられていた埼玉県久喜市栗橋北が羽生PAから近いことから、羽生PAを現代の関所に見立てたところから発案されたということです
どちらかというと縁もゆかりもないようにも感じますが、鬼平犯科帳の著作権を管理する「オフィス池波」と提携しているというのがその理由でしょう

中は江戸時代をモチーフにしたフードコートがあったり
土産物屋だったりですが、どこも混雑しておりました

美味しそうなものが満載でしたが、この後行きたい居酒屋があるので
ここは我慢我慢
 

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ということで初めてのはとバスツアーも無事終了
バスは首都高を経由し、終点の東京駅へ
さて思ったよりも早く帰ってこれたので、この後は浜松町の秋田屋を目指します
 

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はとバスツアーも終了、東京駅に舞い戻り
その足で向かったのが浜松町の「秋田屋」でした
写真には大門にあるこのお店、脇に東京タワーも見て取れます
 

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ご存知、昭和4年創業の老舗もつ焼き店。開店前から常連客が並ぶ。初代が秋田県横手市の出身ということから屋号を「秋田屋」に。平成18年に建替えられたが、オープンスペースに10人程度の立ち呑みスタイルは健在。8割は地元サラリーマンだが、羽田空港を利用する地方のビジネスマンにも認知度は高い。豚のナンコツを叩いた特製たたき(肉だんご)は一人1本限りの限定品。(文・下記写真 BS-TBSホームページより拝借)
 

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ふとなにげなくTVを見ていたときにやっていたのがこの吉田類の酒場放浪記
この回は「浜松町 秋田屋」がその舞台だった
昼の3時半からの営業のこのお店、開店前から人が並んでいて
開店とともにお店が満員となり、立ち飲みのお客が出てくるお店です
 

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皆さんのお目当ては
「やきとん」といわれるもつ焼きのお店
店頭ではこうして煙を立てつつ焼いている姿が見られます
 

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そんなお店になんと7時半というゴールデンタイムに飛び込んだのですが
なんとか2階の席を合い席では有りますが確保することが出来ました


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まずは生ビール
キリンの中ジョッキに名物の「煮込み」を頼みます
茶碗に盛られた一味をたっぷりかけて頼むのが、ここ秋田屋流
 

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焼き物はさすがにこの時間
お一人様一本限りの「たたき」は当然ありませんが、他の串ものもほとんどソールドアウト
けれどラッキーなことにレバー串があったのでこいつも頼みます
 

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店内を見渡すとほとんどの方が「そら豆」を頼んでいます
ここの特徴なのか、それとも東京あたりではわりとポピュラーなつまみなのか
この辺はよくわかりません
 

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4月限定の「ほたるいか」
固い嘴と目が除かれています、この辺の仕事が人気の秘密なのでしょう
 

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ビールで喉を潤したら次はここでは定番の日本酒「高清水」
秋田屋の屋号で判る通り、秋田の銘酒です
ちなみにここ秋田屋に焼酎は有りませんでした
 

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軽く一杯二杯
ここ秋田屋で楽しんでましたが
接客ぶりはその人気に奢ることなく丁寧な接客
どちらかと言うとアットホームな雰囲気のお店で
人気のほどがうかがえました

浜松町の秋田屋で一杯やってきたが、ちょっと飲み足りなく感じていましたので
もう一軒
それが東京に行くと定宿となる「東横イン品川高輪口前」の隣
スペインバル「PioBorracho」(ピオボラーチョ)
 
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土曜日のよるということもありお店は会社帰りというよりはいかにもデートと言った感じの若いカップルばかり
タイミングよく入店したようで、かろうじてテーブルが一つ空いていて座ることができました

店内の腰壁にはゴッホっぽい装飾とカウンターの上には黒板にチョークでの手書きのメニュー
このいかにもスペイン居酒屋ってのが物珍しいのかな 

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そのメニューはパエリアを筆頭にコカ(ピザ)、パスタとスペイン風
ビールもスペインはマドリッドのビール
「MAHOU」
魔法(まほう)って読むのかと思っていたら、店の方からマオウっていうのだと教えられました
 
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イベリコの生ハムもいけます
スパークリングワイン(当然カバ)がグラスで飲めるお店でしたが、残念ながらこの日はソールドアウトでした
ここはマオウをもう一本
 

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スペイン風ピザ「コカ」も美味しく
また東横イン品川高輪口に泊まった時に訪れることにしよう
 

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いつものように東京での足はsuicaを利用しての電車や地下鉄
最近では札幌圏で主に使われるkitacaも使えるようになり便利この上ない
そんな電車に乗っていた時、とある天吊広告を見かけた
 

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それが全国の高島屋で開催されている
「Smile浅田真央23年の軌跡展」その先陣を切った日本橋高島屋の車内広告だった
そういやTVのニュースか何かで、パネルや衣装を展示していたところを見た記憶がありました

ところでその高島屋「真央ちゃん効果」で、増税吹き飛ばすほどの人出
この写真展に9悲観で10万人が訪れたんだとか、おかげで増税により鈍っていた客足が戻ってしまったんだとか

この写真展を産経はこう評していた
『高島屋は16日、日本橋店(東京)で8日に始めたフィギュアスケート女子の浅田真央選手の写真展を訪れた客が10万人を突破したと明らかにした。消費税増税で鈍った客足が戻っており、亀岡恒方店長は「普段来ていないお客さまも来店し、婦人服や食料品などの売り場にも効果が出ている」と期待以上の集客に興奮気味だ。』(産経ニュースより)

やはり本物ってすごいでね
どこぞの国のデフォルメされたニセモノとは大違いです
 

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ということで、この電車の天吊り広告を見た私も
朝食もそこそこに日本橋高島屋へ
高島屋地下のホールは真央ちゃん一色
一階もショーウインドウはもっとすごかった
 

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その一階のショーウインドウの写真が撮れなかったのにはわけがあります
この時は4月中旬の日曜日
混雑を回避するためか、この時まだ朝の9時半だというのに
日本橋高島屋はこの写真展のみのために開店時間を繰り上げて
写真展に並ぶ客のみを店内に誘導してくれました

おかげでほとんど並ぶことなく写真展を堪能することができました
 

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ちなみにこの日、日本橋高島屋の写真展には1万8千人が訪れたのだとか
やはり「本物のスター」ってすごいですね

今年のゴールデンウイークは国外に出ることなく
おとなしく地元北海道でキャンプを満喫して過ごしました
そんなキャンプの目的は
これ、春の恵み第一弾となる
「ギョウジャニンニク」

キトピロと呼ばれることもあるこの山菜ですが、これはどうやらアイヌ語らしい
そうそう北海道ではアイヌネギと言ったほうが通じやすいのかもしれない
 
 

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なんだかアイヌとのかかわりの強い山菜ですが
昔々アイヌが住んでいた地域で採れることが多く
今回もそんな場所で採らせていただくことに

キャンプも例年のように、そのギョウジャニンニクが採れる某所のキャンプ場ギョウジャニンニクに釣られてかGWに7家族が集まり楽しい時間を過ごさせていただいた
 
 

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ところで山菜採りで重宝するのがこのオフロードバイク
今回もキャンピングカーに背負い持って行った
キャンプ場周辺でも山菜は採れるのだが、近くの山々は山菜の宝庫だからだ30分ほどで2枚葉の上物が採取できた
 

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ちなみに写真は地元の方が採ってこられたもの
どこか秘密の場所があるのだろう
小指ほどもある太さのギョウジャニンニクをたくさんいただいた
 
 

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さて今回のキャンプは名づけて
「ギョウジャニンニク・オフ」
もう10年は続けているのではないでしょうか

そんなキャンプでの定番は
ギョウジャニンニクたっぷりのギョウジャニンニク餃子
 
 

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に美味しいのだけれどニンニク臭が強く
GWのような連休でなければ楽しむことは難しい食材です 
 
 

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翌朝は北海道の餃子屋さんの人気メニューにあやかり
餃子カレーにも挑戦

余った具材でこれまた余ったご飯とともに炒め
ギョウジャニンニク・チャーハンなるものも作ってみました
 
 

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日本料理にはあまり使われることのないニンニクですが
中華料理をはじめ重宝されるニンニク
イタリアンにも合うことからピザとの相性は抜群
 
 

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ちょっと変わったところでは今回同行したYさんが
牛タンの塩釜に挑戦
牛タンに巻いてギョウジャニンニクの香りを浸み込ませたようです
 
 

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出来上がった牛タンの塩釜
樽生ビールによく合います
 

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そうそう今回も40Lのサッポロ・クラシックを持参
皆さんののどを潤しました
 

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さてそんなギョウジャニンニク料理でいつも苦労するのが
天ぷら
葉物なので油のなかでどうしても膨らんでしまいます

そのまま萎めば問題ないのですが
衣も一緒に取れてしまうのです
 

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ええい面倒だということで
他に海老や玉ねぎ、キノコ
そしてこれまたキャンプ場で採取した三つ葉とともに
ギョウジャニンニクのかき揚げにしてみました
 

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こんな料理を食べつつ過ごした至福の4日間
お付き合いいただきました皆さん
ありがとうございました

さてGWのキャンプから話を4月に行った東京に戻します
4月中旬の日曜日の朝
日本橋高島屋で「Smile浅田真央23年の軌跡展」を見に行きそのまま向かったのが 


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同じ日本橋にある洋食の老舗「たいめいけん」
以前JALでシンガポールで向かった時に食べた機内食が洋食の老舗である日本橋「たいめんけん」とのコラボレーションによるこだわりの洋食だったことがあります
エコノミークラスの食事にあったのにもかかわらずかなり美味しかった記憶がりました
 

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ということで機会があれば日本橋に出向きたいめいけんで
老舗の洋食の味を確かめたいと長年思いをはせていましたが今回その機会がついにやってきました
とはいえまだ午前10時半とまだ開店する前に向かったのにかかわらず店の前には長蛇の列ができていました
 

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ということで11時の開店とともに入店は出来ませんでしたが、客の回転もそこそこ速く30分ほどで入店できました
そりゃそうでしょう店の外には何十人もまだかまだかと入店待ちしている人がいて店の中を覗いているのですから
 

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メニューはこんな感じ
さすがは洋食の老舗オムライスといえどそこそこのお値段です
 

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まずは生ビールとワインで乾杯
50円メニューの「ボルシチ」と「コールスロー」をつまみにいただきます
 

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さて肝心のオムライスがこちら
これは我が家の奥さんが頼んだもの
 

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私はというとこれまた看板メニューのオムハヤシ
 

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トロトロの半熟卵のオムライスにハヤシルーをかけていただきます
 

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美味しさは写真が物語っているので何も申しません
ただもう少し空いていたら最高なんですが

今回訪れた国立屋内総合競技場
代々木競技場
1964年の東京オリンピックの会場の一つとして建設されました
第一体育館では水泳、第二体育館ではバスケットボールが開催され、現在でも様々なスポーツやイベントに利用されています 
 

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さてこの代々木競技場
丹下健三氏をはじめとした日本建築界を代表する人々によって設計された日本を代表する建築物です
吊屋根方式といった特徴的な建築方法は難易度の高い設計でコンピューターのなかった時代に設計されたなど今では考えられないような苦労があったかと思いますが
その緻密な設計について先般TVで検証されていましたが、手計算だったのにもかかわらず現代のコンピューターで出された数値との差はほとんどなかったのだとか
まさに日本を代表する建築物です

ただ2020年のオリンピック
新国立競技場が話題となっていますが、安心ください
この『国立代々木競技場ではハンドボールが開催される』ことになっています
日本の宝はまだまだ現役で活躍するようです


さて今回この代々木競技場にやってきたわけは
豪華メダリストが共演する世界最高峰のアイスショー

「スターズ・オン・アイス2014」東京ツアーを見るためでした
 

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そう今シーズンで引退するのだと思っている
浅田真央選手の現役最後の舞
ラストダンスが見たいと思っていたからです
 

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もちろん浅田選手のみならず
今回ソチで金メダルに輝いた羽入選手やソトニコア選手の演技も素晴らしかった

けれど私が一番目を引いたのは
なんといっても日本人選手として2人目の世界女王
佐藤由香さんの演技でした
そのなめらかなスケーティングはもちろん
アメリカの現役選手たちジェレミーアボットをはじめとした世界のトップスケーターが我先にとばかりに指導を仰いでいるとのことでした
まるでアメリカを制したければ「由香」を取れとばかりに
そんな謂われを少しばかり感じてまいりました

さてまたまた話は正月に行ったニューヨーク、ワシントンDCにもどします
遠路はるばる、ワシントンDCにあるスミソニアン「航空宇宙博物館」までやって来たわけですが
スミソニアン博物館は18館、収集物は1億4,200万点と膨大でとても1日で回ることはできません
そこで今回の訪問はそのなかでも一番興味のある航空宇宙博物館、一館にしぼり見て回ることにしました

とはいえ早朝にニューヨークを出てワシントンDCに来てますし、帰路も遅い時間の列車を予約していますのでスミソニアン博物館ではそこそこ時間は有ることから、IMAXシアターでこの博物館にあるNASA関連の展示物の予習をすることにしました
 

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観たのは「アイマックス ハッブル 3D」
地球外生物探求のために作られた望遠鏡の物語です


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スミソニアン博物館は基本的に入場料は無料なのですが、ここはチケット代
$9を支払い劇場に足を踏み入れます
場内はガラガラでした
これはスミソニアンに行ったのが元旦だったからかもしれません
 

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3D用のメガネをかけ観た宇宙の映像はリアルで素晴らしかった
ちなみにダイジェスト版はこんな感じ
 


 

そしてもう一本が
「THE DREAM IS ALIVE」
どちらも面白かった
DVDが欲しくなったくらいです
 


 

さてアイマックスシアターで予備知識を詰め込んだら
航空宇宙氏博物館で本物や実物大のレプリカを見て回ることにします

さあ長年ここに来ることに憧れていた
スミソニアン国立航空宇宙博物館へやってきました
 

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入場料は無料ですからチケットを買ったりなどの手間は有りませんが
そこはアメリカ当然のようにセキュリティのゲートをくぐって中へ

そうしてゲートをくぐりぬけた先の正面入り口の展示物はこんな感じ
この間の名は「マイルストーン・オブ・フライト」
入った先から宇宙への道を切り開いてきたアメリカにふさわしい展示物がいっぱいでした 


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まず目に飛び込んできたのは
『フレンドシップ7』
遠く届かなかったソビエトの宇宙開発の記録に初めて追いつき追い越した、アメリカの威信そのものの機体です
搭乗していたジョン・グレンは英雄となり
政治家にまで上り詰めることになります

これはのちのアポロ計画の基礎となる「マーキューリー計画」と名付けられたもの
私自身は映画「ライト・スタッフ」でその概要を知ることになりました
 

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次にもう少し大きな円錐型の機体
アポロ11号の司令船です
付けられた名はアメリカ大陸発見のコロンブスに敬意を表して「コロンビア」
ニール・アームストロング
バズ・オルドリン
マイケル・コリンズ

この3人が乗り込み偉業を達成し帰還したのが、この目の前にあるコロンビアです
3人が乗り込むには少々狭く感じます
ちなみにここで1週間もの間、ミッションをこなしていたとは驚きです

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そんな「マイルストーン・オブ・フライト」の間を上からのぞいてみました
 

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目の前にある黒い機体は世界初の極超音速機ノースアメリカンX-15初号機
最高速度はなんとマッハ5.74というから驚きです

そういやこのXシリーズの一号機
世界で初めて音速を突破する水平飛行を成功させた有人飛行機
『ベルX-1』も展示されています
写真の真ん中のオレンジの機体がそれです

こいつにあのチャック・イエガーが乗り込んでいたのですね
そう前述のライト・スタッフの主人公
映画の中ではクールで無性にカッコ良かった
 
実はここを訪れた時には気付かず、あとで写真に写っていたのを見つけたというわけです
実に情けない


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最後に月の石
昔々大坂で万国博覧会が開かれた時には
月の石に展示があり、これが評判になっていました
その石を見るために並ぶ時間がとても長かったと報道されていた記憶があります
 

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ここでは並ばずに見られます
いやもといそんあ貴重な月の石になんと触れちゃうんです
もっとも感触はただ硬いだけでしたが


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月の石にも触れることが出来たので
次は宇宙開発競争の間にでも行くとしますか

冷戦時代であった1950~70年代
アメリカとソビエトは宇宙においてとてつもない開発競争が繰り広げられていました
この時代に生まれた私はそんな米ソの競争を新聞やTVでワクワクしながら見ていた記憶があります
そんなせいか同世代にはSF好きが大勢いるようにも感じています

そんな時代背景を彷彿とさせる展示物がここスミソニアン国立航空宇宙博物館にはあります
それが「宇宙開発競争」がテーマのこの部屋
ちなみにアメリカのものばかりではなく、ソビエト製のものまで展示されていました
なんだか冷戦の終結を感じさせますね
 

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「スカイラブキャビン」
地球軌道上を周回する宇宙ステーションとして
地球を周回しつつ無重力下での実験や太陽観測が行われた
宇宙の実験室 兼 宇宙の観測所です
これがその後の国際宇宙ステーションIISの礎となったのでしょう
 

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ここスミソニアン航空宇宙博物館に展示されているのはもちろんレプリカ
本物は大気圏に再突入し燃え尽きております

レプリカといえど実物どおり詳細に作られておりますし
しかも中にはいっての見学が可能
当時の研究や生活の様子を垣間見ることが出来ました
 

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続いてハッブル望遠鏡
地上約600km上空の軌道上を周回する宇宙望遠鏡
大気圏外にあるため地上からでは困難な高い精度での天体観測が可能な望遠鏡です
もちろん本物は現在も観測を続けており
ここにあるのはそのレプリカです
ただここに来る前に予習のためアイマックスシアターで「ハッブル3D」を見ておいたおかげで
感動も一味違います
 

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1975年にドッキングされた姿を模した展示物
アポロ宇宙船と、そしてソユーズ宇宙船
あまりもの大きさに一枚では収まりません
まずはソユーズ側から
 

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そしてアポロ側からもパチリ
 

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宇宙服もアメリカとソビエトの両方のものが展示されています
まずは月面での作業を考慮した宇宙服
 

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そして宇宙空間での作業を考慮した宇宙服
特徴はあるもののなんとなくコンセプトは一緒のようです
 

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さてこの辺でお腹もすいてきたことですし
スミソニアン国立航空宇宙博物館内にあるレストランへ行くことにします 

私の住む札幌の繁華街ススキノ
ここにはいくつものジンギスカン屋がある
ジンギスカン屋といって最初に思いつくのはサッポロビール園のような大型店でしょうが
「だるま」を筆頭にした古くからやっている小さなお店がいくつもある
それらのお店の特徴は七輪で肉を焼くことだろうか
 
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そんなお店が点在する一角だが、それらのジンギスカンやさんと一線を引くお店がるとのことで
今回ふらっと予約もなしに寄ってみた
それがジンギスカン 羊飼いの店『 いただきます。』

店の作りも新しく小奇麗なため前述のススキノの老舗とはすこしイメージが違う
 

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そしてここの特徴はなんといっても道産羊にこだわっている事だろうか
カウンターに置かれたパンフレットにも
ジンギスカン店を開くため羊飼いから始めたおとこの店

北海道で育てた羊を北海道で食べる
これが本当のジンギスカン

唯一!北海道産 羊肉専門店

と高らかに謳われている

そんなジンギスカン一人前がこれだ
 

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味付けはタレではなく、塩コショウをカウンターで挽いたものをつけていただくのが
いただきます流
たしかに癖のない羊肉によく合うようだ
七輪に載せた穴あきのジンギスカン鍋に表面を炙っただけのレアでいただいてみた
 

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人気のレバーも食べてみた
これは超レア
そうレバサシは厳禁なので表面をさっと炙ります
それに店員さんが丹精込めて作ったコツジャンをちょっぴり載せて

 


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でも今回食べた中での一番はこれ
「肩ロース」
絶品でした
 

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なんだか8年前にった焼尻島の島っ子食堂を思い起こします
 

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ちなみにジンギスカンといえば生ビールですが、角ハイボールにもよく合いました

  

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いや~御馳走様でした
また美味しいジンギスカン食べに来ま~す

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さんざんこのBlogで取り上げているように
いまアメリカではクラフトビールが大流行り
サンフランシスコ・サンディエゴ・ニューヨーク・ボストンと私の行った街では
ちょっとしたレストランではバドワイザーなるものはメニューには表記されていなかった
(ハワイを除く)
レストランなどで地元の方が頼むビールは地ビールだったりクラフトビールがほとんどです


そうそうサンディエゴで野球観戦に訪れたペトコパークでは
『WELCOME TO BEERFEST』と題し地ビールフェアーが行われたくらいだ
 

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(クリックすると「ペトコパークの地ビールフェスタ」に)
 

アメリカのビール事情がそんな感じだからか
私の住む札幌にもクラフトビールや地ビール、ベルギービールなどを売り物にするお店もポツポツ見られるようになった
今回ススキノで美味しいジンギスカンを食べた後は
美味しいビールを飲もうと「COOL BEER CRAFT」へやってきました
 

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店内はお洒落な感じ
さぞ女性客が多いと思っていたら思ってのほか男性客が多かった
しかも中年男性の団体まで

男性客の団体って○○ビール園とか居酒屋のイメージが強く
ちょっと驚き
というかそんな男性客にエールを送りたくなるほど、現在のススキノにあるちょっとよさげなお店は流行に敏感な女性客の縄張りです
 

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お店のショーケースには世界各国で飲んできた
ビールがずらり
そう私のこだわりとしてどこに行っても地元のお酒を飲むというのをマイルールとしているんです

ちなみにパリで飲んだアルザスビールの代表的銘柄「クロネンブルグ1664」も置いてありました
 

 
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(クリックするとパリのビストロ「ル・プティ・ヴェルド」へ)


けれど私の今回のお目当ては
日替わり樽生
黒板にチョークで書かれたそれは
「サンクトガーデン湘南ゴールド」
そうここは日本全国のクラフトビールが飲めるお店なんです
 

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そしてもう一杯はインディアペールエール
「インドの青鬼(IPA)」
コンビニあたりにもたまに入荷するクラフトビール
強烈な苦みとコクが堪りません

こういつが入店してすぐに頼んだ
「ロック スーテーキ」とよく合います
 

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もう少し飲みたかったので
ここでの定番なんだろうレーベンブロイを
燻製とともに数杯いただいてきました
 

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燻製は鴨と半熟タマゴ
燻製した人ならわかりますが半熟タマゴの燻製ってもちろん冷薫でなければいけません
なかなか成功したことがないんで物珍しかった

というくらいビールも美味かったけれど
それにもまして料理が美味かった
またお邪魔することにいたします

ススキノで飲んだ後は
定番の締めのラーメンを食べに札幌すすきの味噌ラーメン専門店「にとりのけやき」へやってきました
金曜の夜ということもあり並ぶのも仕方ない
30分くらい並べば入れるかなと思っていたところ

店に着くと誰一人並んでいません
ちょっと拍子抜けして店内へ入ります
 

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さてここにとりのけやきはまがいなりにも味噌ラーメンのお店
そう札幌といえば味噌ラーメンが代名詞になるくらい有名なメニューなんです
ここで通常なら味噌ラーメンを頼むところでしょう
しかしラーメンのチケットを買う時点であるものに目が奪われてしまいました
それが「激辛ラーメン」
ちょっとブレてしまいました
 

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こうしたblogでけやきの激辛ラーメンなんて紹介する方なんているのだろうかと思えるオーダーです
唐辛子が目に鮮やかな激辛ラーメン
これがめちゃくちゃ辛いんですが、その中でも味が濃くって美味かった
汗ダラダラ流しつつ完食です
 

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ちなみに我が家の奥さんの頼んだ
「味噌コーンバターラーメン」はこんな感じ
一杯一杯中華鍋で手作りするという味噌のスープはやはり絶品でした
 

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ところでなんでこの日はこんなに空いていたのかな~

話がとびとびになってしまっていますが
またワシントンDCのスミソニアン博物館見学に戻します

スミソニアン博物館は広大な土地に転々として建物があるせいなのか
周辺(歩いて行ける場所)にレストランは有りません
ということでスミソニアン航空宇宙博物館では館内にあるカフェテリアで昼食にいたしました
 

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さて向かったカフェテリア
マクドナルド(McDonald's)とボストン市場(Boston Market)、ドナトスピザ(Donals Pizza)が併設されたフードコートです
 

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もっともこれらはマクドナルドのチェーン店なんでみんなまとめてマクドナルドなのでしょう
食事の際に使うトレーの上にはこんなランチョンマットがわりにこんな印刷物が載っていました
マクドナルド
さすがファスト・フード世界最大手ですね

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今回せっかくなので
日本に上陸していないボストン市場(Boston Market)のメニューから
 

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「Half Chicken Meal」をチョイス
鶏の丸焼きにコーンとポテトサラダ
飲み物はフリードリンク
もういかにもアメリカンな昼食です

因みに割り箸は日本から持参しました
 
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ここでお腹をみたしたらまた宇宙船や飛行機を見て回ることに

[『これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍である。』
有名なニール・アームストロングの放った台詞です
 

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ちなみにアポロ12号で月面に降り立った
ピート・コンラッドは
「ニールにとっては小さな一歩だったかもしれないが、僕にとっては長い一歩だ」
なんて台詞で小柄だったニール・アームストロングを皮肉っています

スミソニアン航空宇宙博物館のフードコートから出たところにある
月面着陸船「イーグル」の模型を見つつそんな話を思い出しました
 

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食事を終えた後も航空宇宙博物館廻りは続きます
次にやってきたのは、APORO TO THE MOONという部屋
入る前からワクワクしてきます
 

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これはアポロ宇宙船の司令船
巨大なアポロ宇宙船ですが、地上に還ってくるのはこの部分のみ
展示物の消耗度合いからいって、これは実際に使われたものかな


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ここでの圧巻の展示物は
サターンV5型ロケット第1段のエンジンS-1C
ボーイング社が製作、1基で700トン弱の推力があります
このエンジンを5基(合わせて3,500トン近くの推力)使用し巨大なアポロ宇宙船(発射時の重量約2,000トン)を宇宙に送り出したんですね
 

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子供が噴射口付近で写真を撮っていましたので
その大きさが判るかと思います
 
こいつに比べるとスペースシャトルのエンジンは結構コンパクトなサイズでした
もっともスペースシャトルの打ち上げは使い捨ての固形燃料ロケットで打ち上げますからね
こんなサイズでもよいのかもしれません


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ショールームの中にはアポロ計画で実施された
月面探査の様子が再現されていました

ちょっと前にやっていたアニメに「宇宙兄弟」というものがあってこの月面車Lunar Roving Vehicle (LRV)の開発の話がありましたが
こいつがそうかと、ちょっと感動

ちなみにこいつもボーイング社製
宇宙船や飛行機ばかり作っていると思っていたらこんなものまで作っていたとは驚きです
 

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さて次は兄弟つながりで、ライト兄弟の飛行機「ライトフライヤー号」
このスミソニアン航空宇宙博物館の目玉展示物です

昨年末正月休みの渡米に備えて一冊の本を読んでおいた
それが『スミソニアンは何を展示してきたか』
A. へンダーソン・A. L. ケプラー著

 

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この本の中で私自身大変興味をそそられ幾ページにも渡り長々と述べられている項があった
それがライト兄弟のライトフライヤー号の話である

ちなみにここスミソニアン航空宇宙博物館でもここぞという場所に大きなスペースをもって
そうもっと重要なスペースにこのライトフライヤー号は収められていた
そりゃそうだろう長い歴史を持たないアメリカ人にとって
人類史の輝ける 功績という数少ない偉業を誇れるのだから
 

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『1903年年、12月17日、アメリカ・ノースカロライナ州のキティホークの海岸で、ウィルバーとオーヴィルのライト兄弟が、動力を使用した飛行機の初飛行に成功した』

ところが今では当たり前のように語られるこの話を
スミソニアン協会は認めようとはしなかった
一般的に人間が空を飛ぶ、そんな与太話いったい誰が信じるの
そんな時代です

もっともこの話には政治的な何かが働いたようですが
(まあいまだ本当にこれが飛ぶのか検証は必要な要素もあるようですが)

こういったライト兄弟とスミソニアン協会の確執もあり、このライトフライヤー号はでロンドンの科学博物館に展示されていました
アポロ11とならぶアメリカ人の作った人類の宝が海を渡ったままになっていたのだそうです
 
 

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「スミソニアンは何を展示してきたか」にはそんな話が書かれていました

そして1948年にライトフライヤー号は再びアメリカの地に取り戻されました
1903年に人類で初めて飛行機を操縦したオーヴィル・ライトが亡くなった後の話なんだそうです


 

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ちなみにいがみ合っていたはずのスミソニアンになぜこの機体があるのか
それはオーヴィル・ライトの遺書にこうしたためられているからです

「私は、1903年12月17日にノースカロライナを飛んだキティーホーク号を、国の都市でのみ展示するために、ワシントンDCのアメリカ合衆国国立博物館にライト飛行機(現在、ロンドンの科学博物館にある)を寄贈することを遺言に残す。」

世界の航空史を語るうえでどうしても避けて通れない時代があります
それが第二次世界大戦前から大戦中に作られた航空機たち
ここスミソニアン航空宇宙博物館にもそういったテーマなのでしょう
損時代の航空機が並べられ展示されていました

手前にアメリカと対戦した日本やイタリアの戦闘機も展示されています
この懐の大きさがいかにもアメリカン
 

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とはいえ競争相手がいてこそ科学は発達するものなのでしょう
まず先陣を切ったのがこれ
身びいきですが日本が誇る「三菱零式艦上戦闘機」
 


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「MITSUBISHI A3M5 ZERO」と諸言付きで展示されていますが
真珠湾での活躍(ということにしておこう)などもこのパネルで紹介されています
 

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零戦は太平洋戦争初期に連合軍航空兵力のほとんどを撃破した。その空戦性能と長大な航続距離によって連合軍将兵の心の中に零戦は「無敵」という神話をうえつけた

アメリカ軍は「零戦と格闘戦をしてはならない」「背後を取れない場合は時速300マイル以下で、ゼロと空戦をしてはならない」「上昇する零戦を追尾してはならない」という「三つのネバー(Never)」と呼ばれる勧告を、零戦との空戦が予想される全てのパイロットに対して行った。
(ウイキペディアより)
 
そんな優勢も大戦期後半には色あせてしまいます
ゼロファイターに勝てるよう開発された戦闘機が、アメリカ持ち前の量産体制により次々大量生産されることになったからです
まずその先陣がこのP51 ムスタング
写真下の機体です
大戦初期からあった機体ですが強力なエンジンに換装し別物に生まれ変わっています
大戦後期には零戦の優位性はすでになかぅたわけです
 


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ちなみに写真下の機体はイタリアのアエルマッキ
同盟国ドイツのダイムラーベンツのエンジンを搭載していました

そんなドイツの戦闘機といえばコレ
メッサーシュミットBf109
 

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「バトルオブブリテン」でイギリスのスピットファイヤーとの激戦を制しています
そんなイギリスも大英帝国のプライドかスピットファイヤーの改良に乗り出します
グリフォンエンジンを搭載しエンジンの出力向上により最高速度700kmを超えるまでになり
優位性は逆転いたします
 

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ちなみにスピットファイヤーの後ろの壁に書かれているのは
空の要塞 B-17です
ドイツはこいつにも苦しめられました
ちなみにここスミソニアン航空宇宙博物館にB-17の機体はありません
替りと言ってなんですが、マーチン B-26 マローダーが展示されていました
こいつは「ウィドー・メーカー(未亡人製造機)」と呼ばれて嫌われ当時からあまり人気はなかったようです
 

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そんなスピットファイヤーやB-17に対抗するため
ドイツはとんでもない手段に出ます
それがこれ
メッサーシュミットMe262
実戦に配備された世界初となるジェット戦闘機

大戦末期でほとんど使用されなかったようですが
次の時代を切り開いた航空機となりました
 

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スミソニアン航空宇宙博物館の第二次世界大戦期の航空機のコーナーを見て回った私の所感です
戦争を美化するつもりは毛頭ありませんが、こうして第二次世界大戦で多くの航空機技術が急激に進歩しました
そうです進歩しなければ、その国のパイロットの死につながります
いやもとい自国の明暗がかかっていたのです
今我々は知らず知らずそうした生死をかけた争いの中で発達した技術の進歩の恩恵を受けさせていただいています

ただ残念な思いもあります
直前の戦闘機で一番優秀だったのが、おそらくゼロ戦
そして対戦後半これは文句なしで世界最強だったのがドイツのメッサーシュミット・ジェット戦闘機
それにしてもこのあと
日本とドイツがこうした航空機の開発に制限がかけられたのは
今となっては航空機の発展に大きな損失になったように感じます
 

スミソニアン航空宇宙博物館もこれが最後のエントリーになります
そして最後に訪れることになったのがボーイングやダグラスなどの民間航空機などが展示されている
「アメリカ民間航空 空の歩み」の部屋です

ここの部屋の中心に天井から吊るされているのは
ダグラスDC-3
先般見たライト兄弟の初飛行からわずか33年でこういった飛行機が運用されているのがすごいですね
DC-3は世界で最初の本格的商業旅客機として名高く
今なお現役で飛んでいる名機です
 

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その下にあるのがジュラルミンの機体が鮮やかなアメリカン航空のDC-7
こfれは中に入っての見学が可能です
 

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コクピットはこんな感じ
いかにも武骨な感じのする操縦席です
 

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ただし座席はファーストクラスなのか
対座でテーブルのある座席が・・・・

まだアメリカでも飛行機が高嶺の華だった時代のものなんでしょう
 

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パイロットやこの時代の花形スチエワーデス(CA)の制服なども展示されていました
 

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パネルになっている写真に目が停まりました
写真の中にある機体にはフライング・タイガー・ラインというロゴが入っています
聞いたことのない航空会社ですが
これははかってアメリカに存在した定期貨物航空会社なんだそうです
定期貨物という話ですが、写真を見ると乗客を乗せて飛んでいたようです
 

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ノースウエスト航空のジャンボ「ボーイング747」
ジャンボジェットがこの建物に入るはずもなく
機体前部ではなく前頭部のみのカットモデルが展示されていました

ちなみに、これも中に入れます
ただこいつがこの部屋での一番人気
列に並んで中へ入ることにします
 

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コクピットなども見ることができます
ただかなり古い機体なのでしょうジャンボでいうところのグラスコクピットではありませんでした 
なんとここには自動化される前の航空機関士の座席も


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こうして見て歩くだけで、これからの時代アメリカ抜きで民間航空は語れなくなっている事実が見て取れました
さて次は航空宇宙博物館を出て呪われたダイヤモンドを見に行きます

スミソニアン航空宇宙博物館を堪能した後は
あるものを見にスミソニアン自然史博物館へ足を運びました

ここはハリウッド映画「ナイト ミュージアム2」の撮影ロケが行われた場所としても有名で
スミソニアン博物館群の中で2番目に人気のある博物館です

えっ一番目はどこかって
そりゃもちろん先ほどまでいた航空宇宙博物館です 

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さてここ自然史博物館は人類と地球の自然環境をテーマに1億4000万点のコレクションを誇る世界最大級の 博物館となっており
恐竜の化石などがその目玉として展示されていて
研究機関としても機能している場所となっています

圧巻は海の生命コーナーにある
クジラの生体模型
いや~馬鹿でかい
13mあるそうです
  

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でもワシントンDCでの滞在時間も短く時間が押しているなか
わざわざここに来たわけは
呪いのダイヤともいわれる
「ホープダイヤモンド」を見るためでした

呪いのダイヤと形容詞をつけられるわけはそのダイヤを手にした人が不幸な末路を迎えるから
有名どころではなんといってもルイ16世と王妃マリー・アントワネット
お二人ともそろってフランス革命でギロチンにかけられ処刑されました

ところでマリー・アントワネットといって真っ先に思い起こすのが
池田理代子著「ベルサイユのばら」
私がまだ小学生だったころにマーガレットというマンガ雑誌に掲載されていたマンガです

えっ少女マンガじゃないかって
あまり気にしないでおいてください
というかこの時代の少女マンガってものすごくレベルが高いんですよ

フランスのブルボン紀の動乱を見事に描いていますが、それはあくまでフィクション
もっともそのころはそれが史実にちかいものとして流布されていたわけです
 

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ところが現代の研究者の検証により
処刑された アントワネットについて、彼女に対する悪評は、その殆どが中傷やデマだということが判明 しています
たとえば「パンが無ければブリオッシュを食べればよいじゃない」なんて発言は別人の全く違う話ということが判ったりもしています

そうですマリー・アントワネットはあのオーストリア女大公マリア・テレジアの娘です
他国に嫁ぐのにあたりそれなりの教育がなされていたと考えるほうが妥当ですよね

その証拠に彼女は王妃になった後
ベルサイユの習慣や儀式を廃止・緩和させたりもしています
まあもっともこれにより反感を買っていた部分もあったようですが


それはともかくルイ王朝は先代のルイ14世時代の戦費の負担により
もともと国の財政はひっ迫していたようです
金持ちの娘ですから多少金銭感覚の違いはあったでしょうが、その後革命でギロチンにかけたジャコバン派あたりが、誇張し噂を広めたといったのが真相のようです
悪いのは他国から来たあいつの浪費癖のせいだ・・・・あたりが落としどころだったのでしょう

まさに冤罪ですね
とはいえこの現代までそんな風に見られていたとはまさに呪いのかかったダイヤを手にしていたからなのかもしれません

マリー・アントワネットの遺書にはこう書かれています
「犯罪者にとって死刑は恥ずべきものだが、無実の罪で断頭台に送られるなら恥ずべきものではない」

そんなホープダイヤモンドはここスミソニアン博物館群でも
一番とも思える目玉展示です
大勢の方が一目見ようと詰めかけていました
 
 
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「鉱物の館」にある呪いの宝石とも言われるダイヤ
「ホープダイヤモンド」
大きさはなんと45.50カラット
って言ってもさっぱり判りませんが・・・・・・
時価総額200億円はするという代物です

混雑していて見づらいかと思いきや
皆さんマナーよく後ろの方々と入れ替わっています
いや~マナーやモラルの良い国はやはりいいものですね
 
 

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帰り道、いなにもアメリカを髣髴させる
ポップコーンの屋台があったのですが、残念ながら売り子の方はおりませんでした 

 

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これでスミソニアン博物館群の見学は終了
あとは『猿の惑星』の終着点である国会議事堂に伺います

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